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504 よもやよもやの 3(sideエイダン冒険者ギルド職員)
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ここエイダンの冒険者ギルドは今日もいつもと変わらない一日を送っていた。
そんな日の午後、昼休憩を終えて仕事に戻って一時間ほどした頃だろうか。
ギルマスのマーカスさんが慌てて執務室から一階のギルド内に下りてきた。
「おいお前ら、コレからちょっと俺の執務室には近付くな。用事があっても対処できんから声もかけるな」
ずいぶん焦ったような、深刻そうな声と顔でそう言って来て、俺達職員はちょっと固まった。
「え、緊急の場合にはどうすれば?」
そもそもそんな緊急事態にはならないと思うけど、報連相は必要だよね? そんなときの確認もしておかないと。
「あー・・・・・・、そのうち使いに出したリクレが戻るはずだから、アイツに任せる」
「サブギルマスですか? まぁ確かにそろそろ戻る頃だとは思いますが・・・・・・」
「じゃあ、頼むわ!」
「はあ、分かりました」
俺達の様子を見て、ササッと二階の執務室に戻っていったギルマスに皆して疑問符を浮かべながらもそのまま仕事に戻り、三〇分くらい経っただろうか。
不意に俺の受付窓口に影が差して、いつの間にか誰か来ていたのかとハッと顔をあげた。
そこで見たのは───。
《ここはギルドの受付かの?》
緩やかにうねる、床につきそうなくらい長い黄金色の髪にこれまた同じ黄金色の優しそうな瞳を持つ、人外の美貌の青年が立っていた。
「・・・・・・・・・・・・はい、あの」
《うん? 見てるだけだから気にするな》
「・・・・・・はあ・・・・・・」
ポカンとしながらも何とか返答すると、そう言ってスッと移動していった。
その直後、階段を凄まじい勢いで何やら叫びながら下りてくるギルマスに俺は声をかけた。
「あの方は一体どなた様で?」
そう聞いたあとギルマスが疲れ切ったように言った『精霊王』という言葉に、我らノアズアーク隊の隊員全員がすぐに察した。
───あの方がノア殿の養父母だという精霊王様!
なるほど。確かに厳かであるのにほわほわとした雰囲気はまさにノア殿そのもの!
そしてギルマスも呆れるマイペース・・・・・・
この親にしてこの子あり、を体現しているようだ。
いつもガサツで荒くれ者の多い冒険者達も何かを察したのか、珍しく遠巻きに見ていて大人しい。
もっともあんなこの世のモノとは思えない美貌の青年に声をかけられる猛者などいないだろうが。
そんな異様な雰囲気の中に戻ってきたサブギルマスは、精霊王様を見てギョッとしていた。
うんうん、そうですよね。
そろそろとギルマスに近付いて話を聞いて、意味が分からないと言ったサブギルマス。
うん、俺達も意味が分からない。
「まぁ気にするな」
そう言うけどね、ギルマス。
「無理ですって!」
皆の心の声は同じ。
幸い、仕事は立て込んでいないので遅れたりはしないけども。
そしてようやく戻ってきたのに、またしても面倒な用事を言いつけられてサッサと追い出されるサブギルマス。
ご愁傷様。
その間も自由にウロウロする精霊王様。
確かに見ているだけ、もしくは質問するだけだったけど、あんなキラキラしいご尊顔で側に寄られると誰だって緊張するって!
そのうち飽きたのか満足したのか、ギルドの入り口から右手奥にある酒場に向かい、そこのマスターと話をしだしちゃったよ。
ホント、自由だな精霊王様。
あそこのマスターは二〇歳になったばかりの若い鬼人族の人で、鬼人の中では力も体格も劣り、一族の中で爪弾きにされて一人で里を出て来た訳ありさん。
数ヶ月前にふらっと立ち寄ったこの冒険者ギルドで、酒場の前マスターが年で引退するときにちょうど居合わせて、唯一酒豪で枠なところを活かしてここで酒場のマスターを引き受けたハナキさん。
彼は今、Bランクの冒険者と酒場のマスターを兼業している。
薄い緑色の髪を後頭部で一括りして、同じく薄い緑色の瞳。
額に五センチメートルくらいの小さなツノが一本あるので鬼人だと分かるが、確かに鬼人に見えないくらい細くて身長も一七五センチメートルの中性的で美形な顔立ちの人だ。
職員はおおむね彼に好意的だ。こんな荒くれ者共の中の清涼飲料水的な存在だから。
そんな彼と仲良く雑談をしている精霊王様。見た目の絵面だけなら眼福なんだが・・・・・・
「へえ、精霊王様は古の森に棲んでいるのですか」
《うむ。滅多に外には出ないのだが、最近はノアとアークに喚ばれてよく世界を見て回っておる》
「それは楽しそうですね。俺ももっと力があれば世界中を冒険して回るのにな。羨ましい」
ハナキさんは鬼人の中では弱いのでしょうが、獣人の俺達よりはよほど強いんだけどな。やっぱり長年虐げられてきたトラウマが・・・・・・
そう思っていたら、精霊王がふと考えてから言った。
《お主、魔力の流れがちと滞っているの。そのせいで上手く力が発揮できんようだ。───ほれ》
そう言って精霊王様が右手の人差し指を弾くようにハナキさんに向けた途端、グワッと圧倒的な魔力がギルド内を覆った。
ハナキさんは蹲って身体を抱えて堪えているように見えた。
その圧に堪えきれず、俺達はバタバタと倒れたり気を失ったり。
《あっすまん! 急にやりすぎた!》
マズいマズい! ノアやアークに叱られる! と焦ってハナキさんの魔力暴走を押さえた精霊王様によって、辛うじて意識のあった数人がすぐに復活した。
「・・・・・・今のは・・・・・・」
さすがギルマス、割と平気だったようで精霊王様に声をかける。
《うむ。魔力詰まりを直したのよな。そうしたら思った以上に溢れての。此奴、かなりの才能があるぞ。鍛えればSランクにもなれよう》
精霊王様が爆弾発言をした。ギルマスも俺達職員も唖然呆然。
そんな中、驚きながらも喜色を乗せた声でハナキさんが叫んだ。
「・・・・・・っそれは、本当ですか?」
《精霊王である我が保障しよう。アークやノアのように強くなれるぞ》
「───そんな、まさか」
信じられないように呟くハナキさんに精霊王様は真面目な顔になって告げた。
《だがな、あの子らのように、正しいことに力を奮えよ。復讐などゆめゆめ思ってはいかん。力も曇って成長しなくなるぞ》
「・・・・・・しかと心に刻んで精進したいと存じます。ありがとうございます」
顔を上げ、涙声でそう言うハナキさんは晴々とした顔だった。
《うむ。ほどほどに頑張れ》
ハナキさんの様子に満足したのか、精霊王様は気の抜けた声でそう言った。
そこに聞き覚えのある声が響いてきた。
「───ごらぁ、アンター! 大人しくしてろつったのに、何やってんだ───!!」
皆が一斉に声のする方に振り向くと、ギルドの出入り口を開け放ってこめかみに青筋を立てたアルカンシエル殿と呆然とした素材屋と薬草屋の店主達が立っていた。
※ヤバい。モブが増えた(笑)
ハナキは緑鬼(肌は普通の色で髪や目が緑という意味)で不健康を司る感じ。自分が不健康だったから弱かったんですね。
酒豪で枠とありますが、お酒の強いことを『ザル』(網を素通りしてかなり飲んでも酔わない)、それよりも上の人を『枠』(網なんてなくていくら飲んでも素通りしてへっちゃら)と例えます。
次話はまたしてもアーク視点の予定です。
誤字報告助かります。見つけたらぜひお願いします。
ハナキの容姿の描写で、上を→髪をに直しました。
※サブタイトルの番号が飛んでました。ご指摘ありがとうございます。気付いてませんでした。修正しました。
そんな日の午後、昼休憩を終えて仕事に戻って一時間ほどした頃だろうか。
ギルマスのマーカスさんが慌てて執務室から一階のギルド内に下りてきた。
「おいお前ら、コレからちょっと俺の執務室には近付くな。用事があっても対処できんから声もかけるな」
ずいぶん焦ったような、深刻そうな声と顔でそう言って来て、俺達職員はちょっと固まった。
「え、緊急の場合にはどうすれば?」
そもそもそんな緊急事態にはならないと思うけど、報連相は必要だよね? そんなときの確認もしておかないと。
「あー・・・・・・、そのうち使いに出したリクレが戻るはずだから、アイツに任せる」
「サブギルマスですか? まぁ確かにそろそろ戻る頃だとは思いますが・・・・・・」
「じゃあ、頼むわ!」
「はあ、分かりました」
俺達の様子を見て、ササッと二階の執務室に戻っていったギルマスに皆して疑問符を浮かべながらもそのまま仕事に戻り、三〇分くらい経っただろうか。
不意に俺の受付窓口に影が差して、いつの間にか誰か来ていたのかとハッと顔をあげた。
そこで見たのは───。
《ここはギルドの受付かの?》
緩やかにうねる、床につきそうなくらい長い黄金色の髪にこれまた同じ黄金色の優しそうな瞳を持つ、人外の美貌の青年が立っていた。
「・・・・・・・・・・・・はい、あの」
《うん? 見てるだけだから気にするな》
「・・・・・・はあ・・・・・・」
ポカンとしながらも何とか返答すると、そう言ってスッと移動していった。
その直後、階段を凄まじい勢いで何やら叫びながら下りてくるギルマスに俺は声をかけた。
「あの方は一体どなた様で?」
そう聞いたあとギルマスが疲れ切ったように言った『精霊王』という言葉に、我らノアズアーク隊の隊員全員がすぐに察した。
───あの方がノア殿の養父母だという精霊王様!
なるほど。確かに厳かであるのにほわほわとした雰囲気はまさにノア殿そのもの!
そしてギルマスも呆れるマイペース・・・・・・
この親にしてこの子あり、を体現しているようだ。
いつもガサツで荒くれ者の多い冒険者達も何かを察したのか、珍しく遠巻きに見ていて大人しい。
もっともあんなこの世のモノとは思えない美貌の青年に声をかけられる猛者などいないだろうが。
そんな異様な雰囲気の中に戻ってきたサブギルマスは、精霊王様を見てギョッとしていた。
うんうん、そうですよね。
そろそろとギルマスに近付いて話を聞いて、意味が分からないと言ったサブギルマス。
うん、俺達も意味が分からない。
「まぁ気にするな」
そう言うけどね、ギルマス。
「無理ですって!」
皆の心の声は同じ。
幸い、仕事は立て込んでいないので遅れたりはしないけども。
そしてようやく戻ってきたのに、またしても面倒な用事を言いつけられてサッサと追い出されるサブギルマス。
ご愁傷様。
その間も自由にウロウロする精霊王様。
確かに見ているだけ、もしくは質問するだけだったけど、あんなキラキラしいご尊顔で側に寄られると誰だって緊張するって!
そのうち飽きたのか満足したのか、ギルドの入り口から右手奥にある酒場に向かい、そこのマスターと話をしだしちゃったよ。
ホント、自由だな精霊王様。
あそこのマスターは二〇歳になったばかりの若い鬼人族の人で、鬼人の中では力も体格も劣り、一族の中で爪弾きにされて一人で里を出て来た訳ありさん。
数ヶ月前にふらっと立ち寄ったこの冒険者ギルドで、酒場の前マスターが年で引退するときにちょうど居合わせて、唯一酒豪で枠なところを活かしてここで酒場のマスターを引き受けたハナキさん。
彼は今、Bランクの冒険者と酒場のマスターを兼業している。
薄い緑色の髪を後頭部で一括りして、同じく薄い緑色の瞳。
額に五センチメートルくらいの小さなツノが一本あるので鬼人だと分かるが、確かに鬼人に見えないくらい細くて身長も一七五センチメートルの中性的で美形な顔立ちの人だ。
職員はおおむね彼に好意的だ。こんな荒くれ者共の中の清涼飲料水的な存在だから。
そんな彼と仲良く雑談をしている精霊王様。見た目の絵面だけなら眼福なんだが・・・・・・
「へえ、精霊王様は古の森に棲んでいるのですか」
《うむ。滅多に外には出ないのだが、最近はノアとアークに喚ばれてよく世界を見て回っておる》
「それは楽しそうですね。俺ももっと力があれば世界中を冒険して回るのにな。羨ましい」
ハナキさんは鬼人の中では弱いのでしょうが、獣人の俺達よりはよほど強いんだけどな。やっぱり長年虐げられてきたトラウマが・・・・・・
そう思っていたら、精霊王がふと考えてから言った。
《お主、魔力の流れがちと滞っているの。そのせいで上手く力が発揮できんようだ。───ほれ》
そう言って精霊王様が右手の人差し指を弾くようにハナキさんに向けた途端、グワッと圧倒的な魔力がギルド内を覆った。
ハナキさんは蹲って身体を抱えて堪えているように見えた。
その圧に堪えきれず、俺達はバタバタと倒れたり気を失ったり。
《あっすまん! 急にやりすぎた!》
マズいマズい! ノアやアークに叱られる! と焦ってハナキさんの魔力暴走を押さえた精霊王様によって、辛うじて意識のあった数人がすぐに復活した。
「・・・・・・今のは・・・・・・」
さすがギルマス、割と平気だったようで精霊王様に声をかける。
《うむ。魔力詰まりを直したのよな。そうしたら思った以上に溢れての。此奴、かなりの才能があるぞ。鍛えればSランクにもなれよう》
精霊王様が爆弾発言をした。ギルマスも俺達職員も唖然呆然。
そんな中、驚きながらも喜色を乗せた声でハナキさんが叫んだ。
「・・・・・・っそれは、本当ですか?」
《精霊王である我が保障しよう。アークやノアのように強くなれるぞ》
「───そんな、まさか」
信じられないように呟くハナキさんに精霊王様は真面目な顔になって告げた。
《だがな、あの子らのように、正しいことに力を奮えよ。復讐などゆめゆめ思ってはいかん。力も曇って成長しなくなるぞ》
「・・・・・・しかと心に刻んで精進したいと存じます。ありがとうございます」
顔を上げ、涙声でそう言うハナキさんは晴々とした顔だった。
《うむ。ほどほどに頑張れ》
ハナキさんの様子に満足したのか、精霊王様は気の抜けた声でそう言った。
そこに聞き覚えのある声が響いてきた。
「───ごらぁ、アンター! 大人しくしてろつったのに、何やってんだ───!!」
皆が一斉に声のする方に振り向くと、ギルドの出入り口を開け放ってこめかみに青筋を立てたアルカンシエル殿と呆然とした素材屋と薬草屋の店主達が立っていた。
※ヤバい。モブが増えた(笑)
ハナキは緑鬼(肌は普通の色で髪や目が緑という意味)で不健康を司る感じ。自分が不健康だったから弱かったんですね。
酒豪で枠とありますが、お酒の強いことを『ザル』(網を素通りしてかなり飲んでも酔わない)、それよりも上の人を『枠』(網なんてなくていくら飲んでも素通りしてへっちゃら)と例えます。
次話はまたしてもアーク視点の予定です。
誤字報告助かります。見つけたらぜひお願いします。
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