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本編
88 ひ○狩り行こーぜ!! その陸
さて、出現地帯は南にある岩山だ。
普通のガララビならサイズも危険性もさほど酷くはない。
だが、今回の依頼は『亜種』。
他の魔物でもそうだが、亜種となると格段に難易度が上がる。
通常の個体とは違った行動や技を使ってきたり体格が変わっていたりと、予期せぬ変化をしているものがほとんどなのだ。
よって、このガララビ亜種も体格は元より、猛毒や麻痺の類いを使ってくると思われる。
転移であたりをつけて移動してサクヤの探索魔法で位置を探ると、どうやら地中に潜っているようだ。
「スオウ、ちょうどこの真下に眠ってる」
「へえ。じゃあ魔法でもブチ込んでたたき起こすか」
「スオウがやる?」
「任せろ」
黒い笑みを浮かべて地面に向かってピンポイントに『地震』の魔法を放つと、少しして地割れからデカい蛇のようなモノが出て来た。
砂色の鱗にまだらに紫色が混じる。体長は約18mほどか。大きな個体だ。
「見た感じ、毒持ちだな」
「そうだね。猛毒持ってる。あと・・・麻痺はないんだけど、石化も使えるっぽい。なんかバジリスク化してない?」
「石化?! マズいな、そんなのがウロウロしていたらおちおち外を歩けないぞ」
「とりあえずリフレクターかけとこう。石化も反射するからね。スオウ、イケる?」
「当然!」
二人は目配せして戦闘に入った。
動きが早い。
少しの隙でも地面に潜って隠れ、違う場所から出て来る。
並みの冒険者なら翻弄されてやられるだろうが相手が悪かった。
探索魔法で位置を把握しているので、地面から出て来たところを攻撃する。
猛毒や石化の魔法は基本避けるが、リフレクターのおかげでノーダメージ。
十数分もしたら地面に潜る力もなくなり、尻尾で岩を砕いて弾き飛ばしたりしてきたが、二人は当然避けるしリフレクターで跳ね返り、自分がダメージを受けていた。
やがて動きが鈍くなり、最後はサクヤが眉間を刀で突き刺して絶命させた。
「まあまあ歯応えはあったかな」
「よく言うよ。余裕だったろ」
「そう言うスオウもね。さてインベントリにしまって、帰ろう」
「討伐完了手続きしたら、帰りに寄り道して行こうか」
「やった。街歩きしてみたかったんだ!」
「次の機会にちゃんと連れてくから、今日は軽くな?」
「それでもいいです!」
ウキウキしながらギルドで手続きをして貰い、ガララビ亜種を解体場に出して買い取って貰う。
ギルマスが確認して、やはりバジリスクになりかけだと言って、報酬を上乗せしてくれた。
お礼を言ってギルドを出ると、屋台で売っていたピタパンのようなものを購入した。
「具は鶏肉かな? 甘辛くて美味しい。肉汁をパンが吸って味が染みてる。美味しい!」
「だろう? ギルドに来るといつもここのを食べるんだ」
「兄ちゃん、いつもありがとうよ! ところで隣の別嬪さんは誰だい? 新顔だね」
「ああうん、俺の婚約者」
「よろしく」
「へええええ?!」
めちゃくちゃ驚かれた。
「また来る」
「は、ぇ? はあ」
おじさんが困惑してるうちに邸に戻った。
「あっ! お帰りなさい。ギルドはどうでした?」
リオウが玄関にいて、出迎えてくれた。
「てんぷれとやらで絡まれて相手を瞬殺・・・は出来なかった。ギルマスに止められて。その後、火竜を狩って魔導具研究所に納品してきて、昼ご飯の後、ガララビ亜種を狩って、今帰ったところ」
面倒なのでざっくり事実を伝えた。
「は?」
ちょっともう少し詳しく---とリオウが叫んで、晩ご飯の後に父様達にも詳しく話すことになってしまった。
早く寝たかったのにな・・・・・・。
普通のガララビならサイズも危険性もさほど酷くはない。
だが、今回の依頼は『亜種』。
他の魔物でもそうだが、亜種となると格段に難易度が上がる。
通常の個体とは違った行動や技を使ってきたり体格が変わっていたりと、予期せぬ変化をしているものがほとんどなのだ。
よって、このガララビ亜種も体格は元より、猛毒や麻痺の類いを使ってくると思われる。
転移であたりをつけて移動してサクヤの探索魔法で位置を探ると、どうやら地中に潜っているようだ。
「スオウ、ちょうどこの真下に眠ってる」
「へえ。じゃあ魔法でもブチ込んでたたき起こすか」
「スオウがやる?」
「任せろ」
黒い笑みを浮かべて地面に向かってピンポイントに『地震』の魔法を放つと、少しして地割れからデカい蛇のようなモノが出て来た。
砂色の鱗にまだらに紫色が混じる。体長は約18mほどか。大きな個体だ。
「見た感じ、毒持ちだな」
「そうだね。猛毒持ってる。あと・・・麻痺はないんだけど、石化も使えるっぽい。なんかバジリスク化してない?」
「石化?! マズいな、そんなのがウロウロしていたらおちおち外を歩けないぞ」
「とりあえずリフレクターかけとこう。石化も反射するからね。スオウ、イケる?」
「当然!」
二人は目配せして戦闘に入った。
動きが早い。
少しの隙でも地面に潜って隠れ、違う場所から出て来る。
並みの冒険者なら翻弄されてやられるだろうが相手が悪かった。
探索魔法で位置を把握しているので、地面から出て来たところを攻撃する。
猛毒や石化の魔法は基本避けるが、リフレクターのおかげでノーダメージ。
十数分もしたら地面に潜る力もなくなり、尻尾で岩を砕いて弾き飛ばしたりしてきたが、二人は当然避けるしリフレクターで跳ね返り、自分がダメージを受けていた。
やがて動きが鈍くなり、最後はサクヤが眉間を刀で突き刺して絶命させた。
「まあまあ歯応えはあったかな」
「よく言うよ。余裕だったろ」
「そう言うスオウもね。さてインベントリにしまって、帰ろう」
「討伐完了手続きしたら、帰りに寄り道して行こうか」
「やった。街歩きしてみたかったんだ!」
「次の機会にちゃんと連れてくから、今日は軽くな?」
「それでもいいです!」
ウキウキしながらギルドで手続きをして貰い、ガララビ亜種を解体場に出して買い取って貰う。
ギルマスが確認して、やはりバジリスクになりかけだと言って、報酬を上乗せしてくれた。
お礼を言ってギルドを出ると、屋台で売っていたピタパンのようなものを購入した。
「具は鶏肉かな? 甘辛くて美味しい。肉汁をパンが吸って味が染みてる。美味しい!」
「だろう? ギルドに来るといつもここのを食べるんだ」
「兄ちゃん、いつもありがとうよ! ところで隣の別嬪さんは誰だい? 新顔だね」
「ああうん、俺の婚約者」
「よろしく」
「へええええ?!」
めちゃくちゃ驚かれた。
「また来る」
「は、ぇ? はあ」
おじさんが困惑してるうちに邸に戻った。
「あっ! お帰りなさい。ギルドはどうでした?」
リオウが玄関にいて、出迎えてくれた。
「てんぷれとやらで絡まれて相手を瞬殺・・・は出来なかった。ギルマスに止められて。その後、火竜を狩って魔導具研究所に納品してきて、昼ご飯の後、ガララビ亜種を狩って、今帰ったところ」
面倒なのでざっくり事実を伝えた。
「は?」
ちょっともう少し詳しく---とリオウが叫んで、晩ご飯の後に父様達にも詳しく話すことになってしまった。
早く寝たかったのにな・・・・・・。
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