【完結】暁の騎士と宵闇の賢者

エウラ

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5 休暇初日 1


討伐任務完了の日。

あれからアディスとダスク家に戻った俺は要望通りゆっくりお風呂に浸かり、美味しい御飯とスパークリングワインを飲んで、ほろ酔いのいい気分でアディスにデレデレと甘えまくって一緒のベッドで眠った。

翌朝、気付いたら日も高くて、今は大体9時頃だろうか。
朝早いうちに俺の額にキスをして出て行くアディスを夢うつつで見た気がする。

アディスは今日も仕事だって言ってたもんな。

俺はのろのろと起きてベッドに腰掛けてボーッとしていた。

「・・・・・・身体が重い。久しぶりの魔力枯渇だったな」

養子になったあとアディスに魔法の使い方を習っていて、初歩の魔力循環中にうっかり膨大な魔力を解放してしまって。

枯渇寸前でアディスが強制的に暴走を抑えてくれたおかげでなんとか無事だったけど、お腹がたぷたぷになるほど魔力回復ポーションを飲まされたっけ。

マズくはなくてむしろ美味しいくらいだったんだけど、もう無理ってくらい飲んだのにもっと飲めって言われて・・・・・・。
しばらくは瓶を見ただけで胸やけしてたな。

だって一本は50mlくらいだけど、それを20本は飲まされたんだよ?
4歳の胃袋舐めんなよ? 1Lだよ?
いっぺんに入るわけないじゃん。

でも魔力枯渇は死と隣り合わせだって聞いてたから、少しでも回復させないと。
俺は魔力の総量が多すぎて、最低ラインまで回復するにはかなりのポーションを必要とするらしい。

顔を真っ青にしたアディスにそう言われて、根性で飲みましたよ。
だってアディスにまた家族を失うなんて思いをさせたくないから。

でもさすがにもう飲めないってぶっ倒れて、丸一日寝てたらしい。そのあとも一週間くらいは怠くて重い身体でキツかった。
それ以来、最低ラインは切らないように気を付けてたから全然平気だったんだけど・・・・・・。

今回も、だいぶ軽い方だけどやっぱり重怠くて動きたくない。気が抜けてるから余計に。

「失礼します。お目覚めでございますか、セラータ坊ちゃま」
「・・・・・・あー、うん。起きた・・・・・・。坊ちゃまは止めてってば・・・・・・」

もうそんな歳じゃないのに、恥ずかしい。

「いえいえ、私にとっては何時まで経っても坊ちゃまですよ。さあどうぞお着替えなさって軽くお食事を。魔力回復によい食材を用意しておりますので」

サイモンはそう言ってにっこり笑い、俺の顔を濡らしたタオルで拭い、億劫で動かない俺の寝衣を脱がせて着替えさせる。
何時も思うけど凄い手際のよさよ。

「本日はとにかく食事と睡眠を、とアディス様に申しつけられておりますので、ごゆっくりお過ごし下さい」
「・・・・・・うん・・・・・・」
「まだ召し上がるまでは起きていて下さい」
「んー、がんばる・・・・・・」

ふふっと笑いながらサイモンが食事の用意をしてくれるのをボーッと見ていると、部屋の入り口に人の気配がして、俺は目だけをチラッと向けた。

・・・・・・ん?

「アルヴァ?」

寝惚けて幻を見てるんかな?
首を傾げていると、ソレはすすっと目の前に移動してきた。

「セラ、おはよう」
「・・・・・・おはよう? んん? あれぇ? ホンモノ?」
「──っふ、本物だよ。魔力枯渇で数日は動くのも辛いだろう? 俺も一週間休暇を貰ったから手伝いに来た」
「んー・・・・・・おー・・・・・・そーなんだ? ・・・・・・手伝い?」

回らない頭でボーッと返事をしたら更に笑ったアルヴァにほっこり嬉しくなって俺も笑った。
だって数年ぶりなんだもん。

「手伝いというか坊ちゃまのお世話でございますね」

そうサイモンが言い直して、なるほどと思う。
俺が動けないので昔のように世話を焼きにきたんだな。

「そういうことだ」
「おー・・・・・・じゃあ、お言葉に甘えちゃおうかな」

そう言って寝惚けた頭で何も考えずに両手を差し出した俺。
アルヴァはちょっと固まった。

「アルヴァ、抱っこ」
「───っぐぅ。可愛過ぎるだろう」
「? 御飯食べるー」
「あ、ああ。抱えるぞ」
「お願い」

軽く抱き上げられて、目の前にアルヴァの逞しくてムチムチの胸筋があったので無意識にスリスリするとピクッと胸筋が震えた。

「・・・・・・っ昔から変わらんな、その癖」
「んー?」

アディスとアルヴァにしかやらないよ?
もっとも成人(15歳)してからはアディスにもほとんどしないし、アルヴァに至っては噂が出回り始めた後から避けられてこうして会うこともなかったし。

俺は久しぶりのムチムチの胸筋とアルヴァの爽やかな香りに包まれて、またウトウトしだすのだった。






※コレくらいの文字数でちまちま投稿出来たらいいなと思ってます。
エロまで遠いな。


感想 64

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