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19 つわものどもが夢のあと(sideアディス)
※R18の前にアディス視点が入ります、スミマセン。
急きょ行われた騎士団と魔導師団の合同訓練に紛れ込んだネズミ共を炙りだし、訓練にかこつけて粛清をした。
いやあ出るわ出るわ。
よくもまあ団員達にしれっと混じったな。
だがしかし、私を甘く見るなよ? 鑑定魔法に頼らずとも団員達の顔と名前は全部把握しているんだよ。
大体、命のかかった討伐任務に携わる団員は徹底的に調査するに決まってるだろうが。背中を任せて刺されたら意味ない。
合同訓練の終了と共にアルヴァに連れられて出て行ったセラータを見送ってから、檻の中の暗殺者共を結界魔法と拘束魔法でまとめて身動きできないようにした。
もちろん自決などさせないよ。
全員に罪人用の首枷を嵌める。コレは私が改良したモノで陛下にも使用許可が下りている特別製。
魔法使用不可、自死不可、攻撃不可、デバフで幼児並みの身体能力に自動で調整。更には嘘が吐けないようにもなっている。あとは煩くないように『沈黙魔法』もかかってる。
「さてと、あとは陛下に提出済みの報告書とコイツらの証言を照らし合わせて確認を取って、と」
「先ほど近衛騎士団に連絡したから、もうじきやって来るだろう。彼らに引き渡したら一旦休憩だな」
エリアス団長が溜息を吐く。うーん、まだまだやることがあるんだけどな・・・・・・。
「ダスク師団長、彼らに任せて一度お休み下さい。・・・・・・その、だいぶ魔力の消費が」
「あー、うん、まあ大丈夫なんだけど・・・・・・。確かにちょっと疲れたかな」
ラインが気遣わしげに言うので、苦笑して言った。疲れたのは本当のことだし。
ソレにホッとしたラインを横目に、訓練場の入り口に集まってきた魔導銀の甲冑を身に着けた近衛騎士団達を眺める。
近衛騎士団は王城内と王族の護衛専門の騎士団だ。基本的に魔物討伐には行かない。
だから魔導師団や騎士団とは交流する機会もほとんどなく、何処かよそよそしい雰囲気が漂っていた。
あとはアレだ、顔がよすぎて近寄りがたい。
近衛騎士は顔も審査基準にあるのだろうか。全員、顔面偏差値が高い。眼福である。
そんな中で飛び抜けて美形の男がいた。
ドーン・エヴァルド近衛騎士団長。
そう、ウチの隣の領地であるドーン公爵家の嫡男でアルヴァの兄である。
アルヴァと同じ黒瞳で、背中の中程につくストレートの黒髪をポニーテールにしている。偶然にも普段の私と同じ髪型だ。
兄弟でありながらアルヴァよりも細いし、顔もどちらかといえば優しげで中性的な美人だ。
噂によると何時も無表情で無感情らしく、氷の近衛騎士団長と囁かれているそうだ。氷って・・・・・・あの優しげな顔の要素は何処へ行った?
かれこれ400歳は越えているはずだが、長命な竜人の中ではまだまだ子供扱いらしい。
実は彼はすでに番いを得ていた。
───得ていたと過去形なのは、およそ100年前にその番いを亡くしているからだ。
この世界の竜人は番いを亡くしても狂いはしないが、一度番いを得たら、大抵の竜人はその番い以外を愛することはしないらしい。
ごく稀に気の合う者と婚姻したりするが、正式に番うのは生涯たった一人だけ。唯一無二の者だけなのだ。
それ故、彼も生涯、誰かと添い遂げることはないだろう。
ドーン公爵シヴィルの話だと、彼は番いを亡くして以降、王城内の近衛騎士団専用の宿舎に寝泊まりしていて滅多に公爵家に帰らないそうだ。
確かに。実は私もダスク公爵家に生まれて32年、未だにちゃんと紹介されていない。
セラータを養子にしたときにシヴィルが『あとで紹介するよ』と言っていたが、結局帰らず、シヴィルの番いのメリア公爵夫人しか紹介して貰えてない。シヴィルは番いを囲いまくる性質らしく、夫人を見たのも数回だけで、外に出さないらしい。
彼も同じように囲ってたなぁ。さすが親子だなぁ。アルヴァも囲う・・・・・・のはセラが嫌がりそうだな。
しかし容姿、全然変わらないなぁ。
でもこんなに無表情じゃなかったのに・・・・・・。
そんなことをぼんやり思って、とりあえず引き取り手が来たことにホッとして気が抜けたからか、スーッと意識が闇に落ちていくのを感じた。
「───っダスク師団長!?」
ラインの慌てた声が響く。
やっぱり結構疲れてたんだな。魔力もかなり減ってるし・・・・・・。
目を閉じる瞬間、何か、驚愕の顔をして焦ったように駆け寄るエヴァルドが見えた気がするけど、すぐに意識が途絶えて確認は出来なかった。
※思わせぶりをしておいて、次はセラとアルのイチャイチャ予定です。
急きょ行われた騎士団と魔導師団の合同訓練に紛れ込んだネズミ共を炙りだし、訓練にかこつけて粛清をした。
いやあ出るわ出るわ。
よくもまあ団員達にしれっと混じったな。
だがしかし、私を甘く見るなよ? 鑑定魔法に頼らずとも団員達の顔と名前は全部把握しているんだよ。
大体、命のかかった討伐任務に携わる団員は徹底的に調査するに決まってるだろうが。背中を任せて刺されたら意味ない。
合同訓練の終了と共にアルヴァに連れられて出て行ったセラータを見送ってから、檻の中の暗殺者共を結界魔法と拘束魔法でまとめて身動きできないようにした。
もちろん自決などさせないよ。
全員に罪人用の首枷を嵌める。コレは私が改良したモノで陛下にも使用許可が下りている特別製。
魔法使用不可、自死不可、攻撃不可、デバフで幼児並みの身体能力に自動で調整。更には嘘が吐けないようにもなっている。あとは煩くないように『沈黙魔法』もかかってる。
「さてと、あとは陛下に提出済みの報告書とコイツらの証言を照らし合わせて確認を取って、と」
「先ほど近衛騎士団に連絡したから、もうじきやって来るだろう。彼らに引き渡したら一旦休憩だな」
エリアス団長が溜息を吐く。うーん、まだまだやることがあるんだけどな・・・・・・。
「ダスク師団長、彼らに任せて一度お休み下さい。・・・・・・その、だいぶ魔力の消費が」
「あー、うん、まあ大丈夫なんだけど・・・・・・。確かにちょっと疲れたかな」
ラインが気遣わしげに言うので、苦笑して言った。疲れたのは本当のことだし。
ソレにホッとしたラインを横目に、訓練場の入り口に集まってきた魔導銀の甲冑を身に着けた近衛騎士団達を眺める。
近衛騎士団は王城内と王族の護衛専門の騎士団だ。基本的に魔物討伐には行かない。
だから魔導師団や騎士団とは交流する機会もほとんどなく、何処かよそよそしい雰囲気が漂っていた。
あとはアレだ、顔がよすぎて近寄りがたい。
近衛騎士は顔も審査基準にあるのだろうか。全員、顔面偏差値が高い。眼福である。
そんな中で飛び抜けて美形の男がいた。
ドーン・エヴァルド近衛騎士団長。
そう、ウチの隣の領地であるドーン公爵家の嫡男でアルヴァの兄である。
アルヴァと同じ黒瞳で、背中の中程につくストレートの黒髪をポニーテールにしている。偶然にも普段の私と同じ髪型だ。
兄弟でありながらアルヴァよりも細いし、顔もどちらかといえば優しげで中性的な美人だ。
噂によると何時も無表情で無感情らしく、氷の近衛騎士団長と囁かれているそうだ。氷って・・・・・・あの優しげな顔の要素は何処へ行った?
かれこれ400歳は越えているはずだが、長命な竜人の中ではまだまだ子供扱いらしい。
実は彼はすでに番いを得ていた。
───得ていたと過去形なのは、およそ100年前にその番いを亡くしているからだ。
この世界の竜人は番いを亡くしても狂いはしないが、一度番いを得たら、大抵の竜人はその番い以外を愛することはしないらしい。
ごく稀に気の合う者と婚姻したりするが、正式に番うのは生涯たった一人だけ。唯一無二の者だけなのだ。
それ故、彼も生涯、誰かと添い遂げることはないだろう。
ドーン公爵シヴィルの話だと、彼は番いを亡くして以降、王城内の近衛騎士団専用の宿舎に寝泊まりしていて滅多に公爵家に帰らないそうだ。
確かに。実は私もダスク公爵家に生まれて32年、未だにちゃんと紹介されていない。
セラータを養子にしたときにシヴィルが『あとで紹介するよ』と言っていたが、結局帰らず、シヴィルの番いのメリア公爵夫人しか紹介して貰えてない。シヴィルは番いを囲いまくる性質らしく、夫人を見たのも数回だけで、外に出さないらしい。
彼も同じように囲ってたなぁ。さすが親子だなぁ。アルヴァも囲う・・・・・・のはセラが嫌がりそうだな。
しかし容姿、全然変わらないなぁ。
でもこんなに無表情じゃなかったのに・・・・・・。
そんなことをぼんやり思って、とりあえず引き取り手が来たことにホッとして気が抜けたからか、スーッと意識が闇に落ちていくのを感じた。
「───っダスク師団長!?」
ラインの慌てた声が響く。
やっぱり結構疲れてたんだな。魔力もかなり減ってるし・・・・・・。
目を閉じる瞬間、何か、驚愕の顔をして焦ったように駆け寄るエヴァルドが見えた気がするけど、すぐに意識が途絶えて確認は出来なかった。
※思わせぶりをしておいて、次はセラとアルのイチャイチャ予定です。
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