26 / 116
25 アムリタの街 2
「ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております」
「ああ、オーダーしたモノが出来上がる頃にまた来る」
そう言って服飾店をあとにしたナハトと僕。
僕は来たときの服装じゃなくて、既製品でサイズの合ったシンプルな白いシャツと黒いパンツに着替えていた。
そこに最初から羽織っていた空色のローブを身に着けている。
そして当然のように抱っこ移動だ。
───アレから一時間は経ったんじゃないかな。
奥の部屋に着いて最初に、僕の見た目からおおよそのサイズの服を何着か見繕って持ってきてくれて、とりあえずシンプルなシャツとパンツに着替えた。
そこからメジャーで細かく採寸し、オーダー用のカタログを見ながらナハトが色々と注文していく。
そう、ナハトが色々と拘った。
僕は出されたお茶を飲みながら店主とナハトのやり取りをぼーっと見ていただけ。
時々お茶を入れ直してくれる店員が、黙って黙々とお菓子を消費する僕に靴や装飾品のカタログを見せてくれた。
こういう服装にはこういう靴や装飾品を合わせるといいですよ、って教えてくれたりして勉強にもなったので、まあよかったんだが。
「・・・・・・あのさ、二、三着もあればいいんだけど」
そう言ったらナハトはにっこり笑って言った。
「俺が色々と着せたいんだ」
「そ、そう・・・・・・なんだ」
有無を言わせぬ圧があって、僕はそれ以上言えなくなった。
間に合わせで既製品の服を一式、下着も合わせて五セット。
そこにオーダーメイドで一〇着。これはとりあえずの数で、ナハトにしてみれば最低限なんだとか。
いやいや、僕の身体は一つしかないんだが? いつ着るんだよ、この量の服。日替わりでも半月分あるよ?
「でもさ、冒険者って汚れたりするんでしょ? こんないい生地の服じゃ依頼とか受けにくくない?」
破けたりすることも多いよね? もったいないよ?
そう思って言ったんだけど・・・・・・。
「付与魔法で防汚と破壊不可を付けるから問題ない」
って、サラッと言われた。ナニソレ、そんな魔法あるんだ?
「だから普段使いで遠慮なく着てくれ」
「じゃあ、ありがたく着させて貰うね」
さすが異世界。
でもこれが普通かと思ったけど、聞けばナハトが付与魔法出来るからタダだが、一般庶民には使える人は少なくて、魔導師に頼む付与なのでそれなりの金額がかかるそうだ。
なるほど。
・・・・・・今着てるこの服も、もしかして僕のポーチに収納したら新品同様に戻ったりして。なんてねー。
後日、やっぱり新品同様になった服を見て遠い目をすることになるのだが。
それはともかく。
「お腹空いた」
辺りから食欲をそそるいい匂いが僕の胃を刺激する。
さっきお茶とお菓子を貪っていたろうって? アレは別腹なんだよ。
ていうか何故かめちゃくちゃお腹空くんだけど、何で? いつもはもっと小食なんだけどな。
「ああ、いつの間にか昼か。その辺の店にでも入るか。なにがいい?」
「分かんないから、お任せで」
「・・・・・・俺もあまり食べないからな・・・・・・。肉料理でいいか?」
「肉! ステーキとかある!?」
「ステーキなら普通にあるだろう。じゃあ、あそこがいいか」
元の世界でもあんまり食べたことないのに異世界初のまともな食事がステーキ!
楽しみだなー!
わくわくしながらナハトに連れて行かれた店は、どうみても夜のお酒を提供するバー的な店構えなんだが・・・・・・。
「・・・・・・え、やってるの?」
どうみても営業時間外の札が下がってて扉の窓ガラスにはカーテンがひかれているんだけど。
それでも構わず扉を開けて店内に入るナハト。もはや『勝手知ったる他人の家』状態なんだけどいいのか?
「オイコラ、勝手に入ってくるんじゃねえよ」
「今更だな」
───ほら、やっぱり・・・・・・。
奥のカウンターバーから不機嫌そうな低い声が聞こえてきてそっちを見ると、肩までの赤髪をハーフアップした顎ヒゲ・・・・・・無精ひげ? のあるワイルドな三〇代後半ぽい男の人が翠色の瞳を眇めて睨んでいた。
・・・・・・よく見ると額に一〇センチくらいの角っぽいものが見える。耳も若干尖ってるような?
「悪いがステーキ焼いてくれ」
「おい、外のプレート見えなかったか? 今は営業時間外だ。大体テメェは飯食わねぇだろうが」
そうだよね。そう書いてあったもんね。ちっとも悪びれずにそう言うナハトの方がおかしいよねぇ。
しかしお構いなしにズカズカ近寄っていくナハトはその人をカウンター越しに見て言った。
「ユラに食べさせたい」
「・・・・・・ユラ? 誰のことだ───って、おいおい、ガキをこんな酒場に連れ込むんじゃねぇよ! 教育に悪いわ!」
ポンポンと飛び交う会話にツッコむタイミングが分からずにぽけっと見ていたら、ナハトの言葉に腕に抱えられていた僕に気付いたらしい。
店内は薄暗かったし。
そんでもってその認識は正しいよね。子供にはよくないよね。このイケオジは至極真っ当な人みたい。
でも残念。僕はとっくに大人なんだなー。
「ユラと言います。成人してますのでお気遣いなく。何ならお酒飲めます。・・・・・・お金ないですけど」
「───はぁっ!? 小っさ、いや・・・・・・おいおまっ、どういうことだ! 攫ってきたのか!?」
小っさい件でちょっと睨んだら言うのを躊躇ったワイルドイケオジ。そして誤魔化すかのようにナハトにツッコんだ。
「失礼な。攫っては・・・・・・いない、よな? 一応断って連れて来たよな?」
そう言ってちょっと不安げに僕を見るナハトをちょっと可愛いとか思いながら無表情で頷く。
一応、同意の上だったよね? 寝て目覚めたらナハトの家で驚きはしたけど。
「うん」
「・・・・・・ホントかよ?」
アレ、服飾店で疲れてたせいで無表情で言ったからか嘘と思われた?
無表情か愛想笑いがデフォルトだからつい。次は愛想笑いにしよう。
そんなことを思っていたら、ここでもナハトはきっぱりと宣言した。
「ユラは俺の運命の番いなんだ」
「───へっ!? お前・・・・・・マジか───!?」
どこでも驚かれるこの反応・・・・・・。
運命の番いという存在が凄いのか、番いが出来たナハトに驚いてるのか?
まぁ、ここで聞くことじゃないと思うので今はスルーする。
帰ったら説明するってナハトが言ってたもんな。
───ところでこのワイルドイケオジは誰なんだろう? 名前教えてくれないかなー?
「ああ、オーダーしたモノが出来上がる頃にまた来る」
そう言って服飾店をあとにしたナハトと僕。
僕は来たときの服装じゃなくて、既製品でサイズの合ったシンプルな白いシャツと黒いパンツに着替えていた。
そこに最初から羽織っていた空色のローブを身に着けている。
そして当然のように抱っこ移動だ。
───アレから一時間は経ったんじゃないかな。
奥の部屋に着いて最初に、僕の見た目からおおよそのサイズの服を何着か見繕って持ってきてくれて、とりあえずシンプルなシャツとパンツに着替えた。
そこからメジャーで細かく採寸し、オーダー用のカタログを見ながらナハトが色々と注文していく。
そう、ナハトが色々と拘った。
僕は出されたお茶を飲みながら店主とナハトのやり取りをぼーっと見ていただけ。
時々お茶を入れ直してくれる店員が、黙って黙々とお菓子を消費する僕に靴や装飾品のカタログを見せてくれた。
こういう服装にはこういう靴や装飾品を合わせるといいですよ、って教えてくれたりして勉強にもなったので、まあよかったんだが。
「・・・・・・あのさ、二、三着もあればいいんだけど」
そう言ったらナハトはにっこり笑って言った。
「俺が色々と着せたいんだ」
「そ、そう・・・・・・なんだ」
有無を言わせぬ圧があって、僕はそれ以上言えなくなった。
間に合わせで既製品の服を一式、下着も合わせて五セット。
そこにオーダーメイドで一〇着。これはとりあえずの数で、ナハトにしてみれば最低限なんだとか。
いやいや、僕の身体は一つしかないんだが? いつ着るんだよ、この量の服。日替わりでも半月分あるよ?
「でもさ、冒険者って汚れたりするんでしょ? こんないい生地の服じゃ依頼とか受けにくくない?」
破けたりすることも多いよね? もったいないよ?
そう思って言ったんだけど・・・・・・。
「付与魔法で防汚と破壊不可を付けるから問題ない」
って、サラッと言われた。ナニソレ、そんな魔法あるんだ?
「だから普段使いで遠慮なく着てくれ」
「じゃあ、ありがたく着させて貰うね」
さすが異世界。
でもこれが普通かと思ったけど、聞けばナハトが付与魔法出来るからタダだが、一般庶民には使える人は少なくて、魔導師に頼む付与なのでそれなりの金額がかかるそうだ。
なるほど。
・・・・・・今着てるこの服も、もしかして僕のポーチに収納したら新品同様に戻ったりして。なんてねー。
後日、やっぱり新品同様になった服を見て遠い目をすることになるのだが。
それはともかく。
「お腹空いた」
辺りから食欲をそそるいい匂いが僕の胃を刺激する。
さっきお茶とお菓子を貪っていたろうって? アレは別腹なんだよ。
ていうか何故かめちゃくちゃお腹空くんだけど、何で? いつもはもっと小食なんだけどな。
「ああ、いつの間にか昼か。その辺の店にでも入るか。なにがいい?」
「分かんないから、お任せで」
「・・・・・・俺もあまり食べないからな・・・・・・。肉料理でいいか?」
「肉! ステーキとかある!?」
「ステーキなら普通にあるだろう。じゃあ、あそこがいいか」
元の世界でもあんまり食べたことないのに異世界初のまともな食事がステーキ!
楽しみだなー!
わくわくしながらナハトに連れて行かれた店は、どうみても夜のお酒を提供するバー的な店構えなんだが・・・・・・。
「・・・・・・え、やってるの?」
どうみても営業時間外の札が下がってて扉の窓ガラスにはカーテンがひかれているんだけど。
それでも構わず扉を開けて店内に入るナハト。もはや『勝手知ったる他人の家』状態なんだけどいいのか?
「オイコラ、勝手に入ってくるんじゃねえよ」
「今更だな」
───ほら、やっぱり・・・・・・。
奥のカウンターバーから不機嫌そうな低い声が聞こえてきてそっちを見ると、肩までの赤髪をハーフアップした顎ヒゲ・・・・・・無精ひげ? のあるワイルドな三〇代後半ぽい男の人が翠色の瞳を眇めて睨んでいた。
・・・・・・よく見ると額に一〇センチくらいの角っぽいものが見える。耳も若干尖ってるような?
「悪いがステーキ焼いてくれ」
「おい、外のプレート見えなかったか? 今は営業時間外だ。大体テメェは飯食わねぇだろうが」
そうだよね。そう書いてあったもんね。ちっとも悪びれずにそう言うナハトの方がおかしいよねぇ。
しかしお構いなしにズカズカ近寄っていくナハトはその人をカウンター越しに見て言った。
「ユラに食べさせたい」
「・・・・・・ユラ? 誰のことだ───って、おいおい、ガキをこんな酒場に連れ込むんじゃねぇよ! 教育に悪いわ!」
ポンポンと飛び交う会話にツッコむタイミングが分からずにぽけっと見ていたら、ナハトの言葉に腕に抱えられていた僕に気付いたらしい。
店内は薄暗かったし。
そんでもってその認識は正しいよね。子供にはよくないよね。このイケオジは至極真っ当な人みたい。
でも残念。僕はとっくに大人なんだなー。
「ユラと言います。成人してますのでお気遣いなく。何ならお酒飲めます。・・・・・・お金ないですけど」
「───はぁっ!? 小っさ、いや・・・・・・おいおまっ、どういうことだ! 攫ってきたのか!?」
小っさい件でちょっと睨んだら言うのを躊躇ったワイルドイケオジ。そして誤魔化すかのようにナハトにツッコんだ。
「失礼な。攫っては・・・・・・いない、よな? 一応断って連れて来たよな?」
そう言ってちょっと不安げに僕を見るナハトをちょっと可愛いとか思いながら無表情で頷く。
一応、同意の上だったよね? 寝て目覚めたらナハトの家で驚きはしたけど。
「うん」
「・・・・・・ホントかよ?」
アレ、服飾店で疲れてたせいで無表情で言ったからか嘘と思われた?
無表情か愛想笑いがデフォルトだからつい。次は愛想笑いにしよう。
そんなことを思っていたら、ここでもナハトはきっぱりと宣言した。
「ユラは俺の運命の番いなんだ」
「───へっ!? お前・・・・・・マジか───!?」
どこでも驚かれるこの反応・・・・・・。
運命の番いという存在が凄いのか、番いが出来たナハトに驚いてるのか?
まぁ、ここで聞くことじゃないと思うので今はスルーする。
帰ったら説明するってナハトが言ってたもんな。
───ところでこのワイルドイケオジは誰なんだろう? 名前教えてくれないかなー?
あなたにおすすめの小説
【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺
福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。
目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。
でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい…
……あれ…?
…やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ…
前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。
1万2000字前後です。
攻めのキャラがブレるし若干変態です。
無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形)
おまけ完結済み
ストーカーから逃げ切ったのも束の間、転移後はヤンデレ騎士団に殺されかけている現実!
由汰のらん
ファンタジー
ストーカーから逃げていたある日、ハルは異世界に召喚されてしまう。
しかし神官によれば、どうやらハルは間違って召喚された模様。さらに王子に盾ついてしまったことがきっかけで、ハルは国外追放されてしまう。さらに連行されている道中、魔族に襲われ、ハルの荷馬車は置き去りに。
そのさなか、黒い閃光を放つ騎士が、ハルに取引を持ちかけてきた。
「貴様の血を差し出せ。さすれば助けてやろう。」
やたら態度のでかい騎士は、なんとダンピールだった。しかしハルの血が特殊だと知ったダンピールはハルを連れ帰って?
いっそ美味しい『血』(治癒)と『体液』(バフ)と『癒し』を与えるダンピール騎士団のセラピストを目指します!
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
人気アイドルの俺、なぜかメンバー全員に好かれてます
七瀬
BL
デビュー4年目の人気アイドルグループ「ECLIPSE(エクリプス)」に所属する芹沢 美澄(せりざわみすみ)は、昔からどこか抜けていてマイペースな性格。
歌もダンスも決して一番ではないはずなのに、なぜかファンからもメンバーからも目を離されない存在だった。
世話焼きな幼なじみ、明るく距離の近い同い年、しっかり者で面倒見のいい年上、掴みどころのない自由人、そして無言で隣にいるリーダー——。
気づけば、美澄の周りにはいつも誰かがいて、当たり前のように甘やかされていく。
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
俺は夜、社長の猫になる
衣草 薫
BL
冤罪で職を追われた葵は、若き社長・鷹宮に拾われる。
ただし条件は――夜は“猫”として過ごすこと。
言葉を話さず、ただ撫でられるだけの奇妙な同居生活。
タワマン高層階の部屋で、葵は距離を崩さない鷹宮に少しずつ惹かれていく。
けれど葵はまだ知らない。自分が拾われた本当の理由を。