この異世界に不幸があるわけない!

及川ことり

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この異世界に不幸があるわけない!

プロローグ

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一面に広がる草原に俺は立っていた。
目の前には、同い年くらいの少女が白装束に身を包んで長い髪を後ろで束ねていた。
「相澤孝太さん、お気の毒ですがあなたはお亡くなりになりました」
この少女の言うことは真実だ。
確かに俺は死んだ。
進行性の病気を患い、発見させた時には他にも転移していて余命一ヶ月と宣告された。
その結果、俺は死んでここはあの世ってところか?
「それで、俺は天国と地獄どっちに行くんだ?」
少女はキョトンと目を丸くした。
「天国と地獄なんて、ありませんよ。
私は、これからあなたを死後の世界…楽園へと送ります」
「でも、俺死んだんだよな?」
「はい、死にました。死後の世界と言っても入り口と言っても正しいのです。
死後の世界は、あなたのような人の為にあるような世界。私たちは願いを込めて楽園と呼んでいます。
もし、望まないならここで塵となって消えるという選択肢もあります」
おい、なんか恐ろしいことサラッと言ってなかったか?
死後の世界か。
あなたのような人の為って言うのが気になるが、塵になるのはごめんだ。
「わかった、死後の世界とやらはどんな世界なんだ?」
「それは、私にはわかりません。
あくまでも私は、仲介人ですのでこの先のことはあなたの目でご確認ください」
少女が指をパチンと鳴らすと俺の上空に大きな魔法陣が広がり光が俺を包んだ。
魔法陣に吸い寄せられるなか、俺は徐々に意識がなくなっていった。
「あなたの幸せを心から祈っています」
え?
願いを込めて楽園と呼んでいます。とか言ってたから知ってるんじゃねえの??
うそだろ。と思いながら声をかけようとしようとしたらすでに意識を失いつつあった。






初投稿です
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