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7-1:命があってこその幸せ
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お酒を飲めないと言う人間には確りと飲めない理由があるのだ、それを飲ませると言うのはなんとも罪深い事なのだと彼も悟っただろうか。
「いやさぁ、ルィさん?、なんかめっちゃ怖くないれすか!?…俺なんもしてないのに正直困るんですけどぉ~!!」
お酒の力は人をこんなにも恐れ知らずにしてしまう、デレクは知っているのだ、お酒を飲むと自分がやらかしてしまうことくらいは、だからこそ控えていたのに、気づかない内に飲んでしまえばもうどうしようもない。
ケイン肩に手を回し泣いたふりをした、まるでアホの子その物だ、ルイはルイでケインにべたべたと触れるデレクに痺れを切らしていた。
「お前わざと酒持ってきただろ…どうすんだよ。」
「…さっきからケインさんにベタベタと……」
ルイはボソボソと何か言いながら立ち上がってデレクとは反対側のケインの隣に座るとケインの頭を自分の方へ近づけキスをした。
「んんっ…やめっ…ろ!!!…この馬鹿が!!」
ケインはルイの唇を噛んでやり返し力強く突き放した、ルイの唇からは血が流れていた。
そんな2人を見てデレクはやっと気がついたのであった。
「あぁ成程二人は出来てるんですね!!…だからかぁ~やけに当たりが強いなと思ってたんですよ~!!」
へらへらと笑うデレクにとうとうルイがキレた。
「βにはαとΩの間に割り込むことなんてできないんだ分かったかクソ野郎。」
ルイはケインの後ろ髪を指でかきあげ勝ち誇った顔で不敵に笑った、まぁ先程から同じ流れだがケインの暴力という名の力でルイに制裁を与える。
「なんでそいつには妙にいい顔して優しくするんですか!!!…俺が居るのに酷いですよケインさん!!!」
「違うつってんだろ!!気色悪いマウントとんな!!それにそいつはβじゃ無くてΩだ馬鹿が!!!αなら匂いでわかるだろ、それとも馬鹿すぎて鼻まで使い物にならなくなったのか馬鹿が!!」
「馬鹿馬鹿うるさいです!!!どうしたら此奴がΩになるんですか匂いなんて一切しませんよ!!!」
「そりゃ番いますもん俺。」
「何言ってんだ正真正銘のΩだわ!!だから公爵様も俺ん所に紹介してきたんだよ!!!」
「だから番いるんですよ俺。」
「ならその公爵様もソイツに騙されてるんじゃないですか??」
「あの聞いてますか!!番いるんです俺!!」
「「わかったから黙っとけ!!」」
「おい…ちょっと待て…番がいるって言ったか?」
テンポのいい喧嘩を繰り広げていたケイン達だが合間合間に挟まるデレクの発言にやっと気がついた。
やはり酒は飲むものであって、飲まれるものでは無い。
「そうですよ~だから匂いしないのは正解で~す。そいつとの間にリアンを授かったんですよ~天使ちょ~天使~!」
「デレク…ヒートの時どうしてたんだよ」
「そりゃ、薬飲んで寝てますよ~」
「指定された量の何倍飲んでるんだ…5年も服用し続けたなら効かなくなってくる筈だ。」
「………へへっ~」
のほほんと返事を返すがケインは段々と真剣な顔つきに変わって行った。
「…笑い事じゃないだろ死にたいのか、αに捨てられたΩが薬物乱用で早死するのは俺たちの間じゃ常識だろ、持って後10年20年だろ、そんな捨て身な生活は続けるべきじゃない。」
「…分かってます…でもそれ迄にあの子にこの世界でどう生きていくか教える時間ぐらいは有りますよ。」
「悪いことは言わない、捨てられたんじゃないなら番の傍で暮らせ、それがお前とその息子の為だ。」
「…無理なんですよ、それが出来たらいい事くらい分かってる。でもリアンが消えてしまう位なら俺の寿命の50年や100年なんて惜しくないです、元々産まれたことが間違いの俺なんですから~、へへっ~天使万歳~!!」
「あんまり巫山戯たこと言うっ…」
「寿命とはどう言うことだ。」
ケインの言葉を遮って会話に割り込んできた男が居た、ケインは誰だお前と追い返そうとしたがデレクの驚いた顔を見て何かを察した。
「あ、アルなんでここに居るんだよ…」
「言えデレク…寿命とは何だ」
「な、なんでも無いって別に、」
アルはデレクの手首を掴み、デレクは振り払おうとするが、アルの絶対に離さないという強い意志を感じる瞳にデレクは根負けしてしまった。
「いやさぁ、ルィさん?、なんかめっちゃ怖くないれすか!?…俺なんもしてないのに正直困るんですけどぉ~!!」
お酒の力は人をこんなにも恐れ知らずにしてしまう、デレクは知っているのだ、お酒を飲むと自分がやらかしてしまうことくらいは、だからこそ控えていたのに、気づかない内に飲んでしまえばもうどうしようもない。
ケイン肩に手を回し泣いたふりをした、まるでアホの子その物だ、ルイはルイでケインにべたべたと触れるデレクに痺れを切らしていた。
「お前わざと酒持ってきただろ…どうすんだよ。」
「…さっきからケインさんにベタベタと……」
ルイはボソボソと何か言いながら立ち上がってデレクとは反対側のケインの隣に座るとケインの頭を自分の方へ近づけキスをした。
「んんっ…やめっ…ろ!!!…この馬鹿が!!」
ケインはルイの唇を噛んでやり返し力強く突き放した、ルイの唇からは血が流れていた。
そんな2人を見てデレクはやっと気がついたのであった。
「あぁ成程二人は出来てるんですね!!…だからかぁ~やけに当たりが強いなと思ってたんですよ~!!」
へらへらと笑うデレクにとうとうルイがキレた。
「βにはαとΩの間に割り込むことなんてできないんだ分かったかクソ野郎。」
ルイはケインの後ろ髪を指でかきあげ勝ち誇った顔で不敵に笑った、まぁ先程から同じ流れだがケインの暴力という名の力でルイに制裁を与える。
「なんでそいつには妙にいい顔して優しくするんですか!!!…俺が居るのに酷いですよケインさん!!!」
「違うつってんだろ!!気色悪いマウントとんな!!それにそいつはβじゃ無くてΩだ馬鹿が!!!αなら匂いでわかるだろ、それとも馬鹿すぎて鼻まで使い物にならなくなったのか馬鹿が!!」
「馬鹿馬鹿うるさいです!!!どうしたら此奴がΩになるんですか匂いなんて一切しませんよ!!!」
「そりゃ番いますもん俺。」
「何言ってんだ正真正銘のΩだわ!!だから公爵様も俺ん所に紹介してきたんだよ!!!」
「だから番いるんですよ俺。」
「ならその公爵様もソイツに騙されてるんじゃないですか??」
「あの聞いてますか!!番いるんです俺!!」
「「わかったから黙っとけ!!」」
「おい…ちょっと待て…番がいるって言ったか?」
テンポのいい喧嘩を繰り広げていたケイン達だが合間合間に挟まるデレクの発言にやっと気がついた。
やはり酒は飲むものであって、飲まれるものでは無い。
「そうですよ~だから匂いしないのは正解で~す。そいつとの間にリアンを授かったんですよ~天使ちょ~天使~!」
「デレク…ヒートの時どうしてたんだよ」
「そりゃ、薬飲んで寝てますよ~」
「指定された量の何倍飲んでるんだ…5年も服用し続けたなら効かなくなってくる筈だ。」
「………へへっ~」
のほほんと返事を返すがケインは段々と真剣な顔つきに変わって行った。
「…笑い事じゃないだろ死にたいのか、αに捨てられたΩが薬物乱用で早死するのは俺たちの間じゃ常識だろ、持って後10年20年だろ、そんな捨て身な生活は続けるべきじゃない。」
「…分かってます…でもそれ迄にあの子にこの世界でどう生きていくか教える時間ぐらいは有りますよ。」
「悪いことは言わない、捨てられたんじゃないなら番の傍で暮らせ、それがお前とその息子の為だ。」
「…無理なんですよ、それが出来たらいい事くらい分かってる。でもリアンが消えてしまう位なら俺の寿命の50年や100年なんて惜しくないです、元々産まれたことが間違いの俺なんですから~、へへっ~天使万歳~!!」
「あんまり巫山戯たこと言うっ…」
「寿命とはどう言うことだ。」
ケインの言葉を遮って会話に割り込んできた男が居た、ケインは誰だお前と追い返そうとしたがデレクの驚いた顔を見て何かを察した。
「あ、アルなんでここに居るんだよ…」
「言えデレク…寿命とは何だ」
「な、なんでも無いって別に、」
アルはデレクの手首を掴み、デレクは振り払おうとするが、アルの絶対に離さないという強い意志を感じる瞳にデレクは根負けしてしまった。
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