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1 フォレサクレ王国
7 お散歩です
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「開け」
レーナがクローゼットを開けると、僕はクローゼットに飛び込んだ。だって、クローゼットの中って気持ちいいんだぜ、魔力が満ちていてなんだか元気になる それで前はふわふわするドレスと戦ったら怒られたから今日は戦わないで、遊ぶだけにする。ふわんとやってくるヤツに猫パーンチ パンチ パンチ パーンチ!!次は左でパンチ
「マダナ!!」
あっ、つい夢中になってしまった戦ってしまった。叱られる?
「マー」
思いっきり甘えた声で謝りながら振り返ると そこにいたのはレーナに似た男の子。羽飾りのついた帽子に銀の髪は後ろで一つにくくって、着ているのはレーナが護身術の訓練をするときみたいな服。
あれ?レーナみたいな?じゃなくてレーナの服?
「おいで マダナ」
男の子の声はレーナの声?僕は用心しながら男の子に近づく、レーナのものじゃない魔力がレーナから感じられてレーナから遠のこうとした時
「マダナ、ドレスで遊んじゃダメって言ったでしょ」
レーナの声がして、男の子に抱き上げれれた。
「ナー ナー」
レーナ助けてって逃げようとするといつものように頭をなでられて思わずその手に頭を擦りつけながら見上げる先にはレーナの顔があった。
「マー」
レーナのものじゃない魔力は帽子から発せられていて、それがレーナを男の子に見せているみたい。カラクリが分かった僕は遠慮なくレーナに甘える。
「参りましょう」
僕をレーナから抱き取るマオリを見上げると、マオリもいつもと違う髪型だし顔もちょっと印象が違う。けど、マオリは魔力じゃなくて化粧で印象を変えているんだね
***
「楽しかったあ」
「マー マー」
レーナと一緒にベッドに寝転がって鼻と鼻を突き合わせて笑いあう。あー幸せ
今日は本当に楽しかった。いつもは行かない前庭の方へ行ったんだけど、辺境伯が来ているというので訪問者が多くてひっきりなしに馬車が目の前を通って行く。
中から外を見ているご令嬢がレーナを見ると目を見張り馬車の中から振り返っていた。そのくせ、レーナが軽く頭を下げるとさっと馬車の中に引っ込んでしまったのはなぜだろう。
「アー」
「そうね、城の外の方々はわたくしたちよりもずっと自由でいいわね」
レーナが見当はずれな事を言うけど――そうだね、ずっと自由なんだろうね。だって、中にはわざわざ前庭までやって来る積極的なご令嬢もいたもんね。それで、マオリの服を見て王族に近しい身分だと察して自分からは声をかけられずしばらくウロウロしていたっけ。
レーナは優しいから気の毒がっていたけれど、しょうがないよね。
近々、隠された第二王子のうわさとか流れてくるかもしれないよ。銀の髪の素敵な男の子が城の前庭でメイドと散歩しているのを見たけれど、王子様に違いないとかさ
あまり目立つのもよくないから、それからは前庭の小さなガゼボの中から馬車を眺めていたけど、レーナは馬車の紋章からどこの家が来ているのか全部わかったんだよ すごいでしょ
それから、馬車が来ない時には、幸せを呼ぶって言う四葉のクローバーを探したり、レーナが僕に花冠を作ってくれたり……
魔法の帽子の魔法が切れてきてレーナがレーナっぽく見えてきた事にマオリが気が付くまで、僕たちは前庭の散歩を楽しんだ。
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読んで頂いて感謝!!です
レーナがクローゼットを開けると、僕はクローゼットに飛び込んだ。だって、クローゼットの中って気持ちいいんだぜ、魔力が満ちていてなんだか元気になる それで前はふわふわするドレスと戦ったら怒られたから今日は戦わないで、遊ぶだけにする。ふわんとやってくるヤツに猫パーンチ パンチ パンチ パーンチ!!次は左でパンチ
「マダナ!!」
あっ、つい夢中になってしまった戦ってしまった。叱られる?
「マー」
思いっきり甘えた声で謝りながら振り返ると そこにいたのはレーナに似た男の子。羽飾りのついた帽子に銀の髪は後ろで一つにくくって、着ているのはレーナが護身術の訓練をするときみたいな服。
あれ?レーナみたいな?じゃなくてレーナの服?
「おいで マダナ」
男の子の声はレーナの声?僕は用心しながら男の子に近づく、レーナのものじゃない魔力がレーナから感じられてレーナから遠のこうとした時
「マダナ、ドレスで遊んじゃダメって言ったでしょ」
レーナの声がして、男の子に抱き上げれれた。
「ナー ナー」
レーナ助けてって逃げようとするといつものように頭をなでられて思わずその手に頭を擦りつけながら見上げる先にはレーナの顔があった。
「マー」
レーナのものじゃない魔力は帽子から発せられていて、それがレーナを男の子に見せているみたい。カラクリが分かった僕は遠慮なくレーナに甘える。
「参りましょう」
僕をレーナから抱き取るマオリを見上げると、マオリもいつもと違う髪型だし顔もちょっと印象が違う。けど、マオリは魔力じゃなくて化粧で印象を変えているんだね
***
「楽しかったあ」
「マー マー」
レーナと一緒にベッドに寝転がって鼻と鼻を突き合わせて笑いあう。あー幸せ
今日は本当に楽しかった。いつもは行かない前庭の方へ行ったんだけど、辺境伯が来ているというので訪問者が多くてひっきりなしに馬車が目の前を通って行く。
中から外を見ているご令嬢がレーナを見ると目を見張り馬車の中から振り返っていた。そのくせ、レーナが軽く頭を下げるとさっと馬車の中に引っ込んでしまったのはなぜだろう。
「アー」
「そうね、城の外の方々はわたくしたちよりもずっと自由でいいわね」
レーナが見当はずれな事を言うけど――そうだね、ずっと自由なんだろうね。だって、中にはわざわざ前庭までやって来る積極的なご令嬢もいたもんね。それで、マオリの服を見て王族に近しい身分だと察して自分からは声をかけられずしばらくウロウロしていたっけ。
レーナは優しいから気の毒がっていたけれど、しょうがないよね。
近々、隠された第二王子のうわさとか流れてくるかもしれないよ。銀の髪の素敵な男の子が城の前庭でメイドと散歩しているのを見たけれど、王子様に違いないとかさ
あまり目立つのもよくないから、それからは前庭の小さなガゼボの中から馬車を眺めていたけど、レーナは馬車の紋章からどこの家が来ているのか全部わかったんだよ すごいでしょ
それから、馬車が来ない時には、幸せを呼ぶって言う四葉のクローバーを探したり、レーナが僕に花冠を作ってくれたり……
魔法の帽子の魔法が切れてきてレーナがレーナっぽく見えてきた事にマオリが気が付くまで、僕たちは前庭の散歩を楽しんだ。
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