25 / 52
王都への帰還
お礼を伝えるのは社会人のマナー
しおりを挟む
次の日、朝起きて廊下を歩いていると声をかけられる。
「おはようございます勇者様。昨日は本当にありがとうございました」
そこには仕事服姿のカエデが立っていた。あれだけ遊んだ次の日もきっちりやっていて流石だなと思う。
「おはよう、カエデ。気にするな。俺がやりたくてやったことだ」
「いいえ。妹はとても楽しかったのか今日も鼻歌を歌って仕事に行きました。
それに私も、両親が健在だったころと同じように心から楽しむことができたので。
ですから、ありがとうございます。これから、もっと仕事を頑張りますね」
気合を入れて握りこぶしを作っている。肩に力を入れ過ぎだと若い子特有の一生懸命さに苦笑する。
「もっと気軽にやっていいんだ。そんなんじゃこの先折れちまうぞ?
仕事で大事なことはな。力の抜き方なんだ。
お前の雇い主を見て見ろ、他の貴族に挨拶すらしない。前までは使用人も困るくらいコミュニケーションを取らなかっただろ。
それでも、本当に大事なことだけはしっかりやる。そんくらいでいいんだよ」
まだこの子も中学生に上がってすぐ位の年齢だろう。頑張るのはいい。でも、頑張り過ぎはいけないことを教えてあげる。
「……いいんでしょうか。それでも」
「いいんだよ。これまで大変だったのは知っているし、生き方を否定するつもりはもちろんない。
でも、カエデはこれまで十分頑張ってきたんだろ?妹を守るために。
だからさ。休める時は休んでいいんだ。レイアも、サクラも、俺もそんなに頼りなく見えるか?」
「……いいえ」
「なら甘えとけ、甘えられるのも今だけなんだからさ」
そう言って頭を撫でる。
恥ずかしそうにしながらも柔らかい笑顔が漏れる。
ああ。孫を可愛がるおじいちゃんってのはこんな気持ちなのかな。
俺もずいぶん歳をとったもんだ。
「わかりました。甘えたいときは甘えます」
「おう。それでいい。じゃあ責任者としてちょっくら昨日のお礼にでも行ってくるよ」
「いってらっしゃい。勇者様」
お世話になった人たちにお礼を言いにいく。
まずはレイアからだなと思い部屋をノックする。
すると入室の許可が出たので中に入った。
「どうした?」
「いや、昨日のお礼を言いに来ただけだ」
「ああ。そのことか。別にいい。気にするな…………それに私も楽しめた」
楽しいという言葉を聞くのはあまりなかったので少し驚く。
しかし、同時にとても嬉しかった。
「そうか。それは何よりだ」
「貴方には感謝している」
「そりゃ働いたかいがあったぜ。責任を取らされなくてほんとによかった」
「ふっ。そうだな」
「じゃあ、他の人にもお礼を言いに行ってくるよ」
「ああ」
次に商店街の人に挨拶を言いに行った。
「おはよう。昨日は本当にありがとうな」
「おお。勇者様か。俺たちも楽しめたから気にするな。これからちょくちょく子供達に会いにでも行こうかって話も出てるくらいだ」
「そうか。仲良くなれたようでよかった」
「今までは裏通りから出てこないってこともあって孤児院があることくらいしか知らなかったからなー。まあ、将来の客になるかもしれねえし構ってやるさ」
「本当に協力をお願いしてよかったよ」
「まあ、月の収入の半分近くをアインの腹で稼がせてくれる常連さんに言われちゃ断れないわな」
「これからも贔屓にさせてもらうよ。とりあえず、今日もいろいろ買ってくよ」
「まいどあり!!」
そして、その次に孤児院に向かった。子供たちが俺の姿を見つけたようでこちらに駆けてくる。
『「勇者様!!お祭りありがとう!すごく楽しかった」』
「気にすんな。お前らも頑張って店をやって偉かったじゃないか」
それぞれ得意げな顔をすると自分達の店が一番すごかったと張り合っている。
「院長さんにお礼に行くからまたな」
「またね!!勇者様」
院長の部屋をノックする。返答があったので部屋に入った。
「おお。これは勇者様、子供達は皆楽しんでいたようです。本当にありがとうございました」
「こちらこそありがとうございました。商店街の人達も初対面だ。子供達が上手く動き出せるようにいろいろフォローしてくれていたのは知っています。
ただでさえ忙しいのに、本当にありがとうございました」
「いえいえ。本当はわしらの仕事みたいなもんですからな
勇者様には感謝してもしきれません。祭りを我慢する子供達を、何とかしたいと思いながらも余裕の無さについつい我々も諦めておりました。
本当にありがとうございました」
「そうですか。お力になれたようでよかったです
商店街の人へのお礼で買ったものですが、俺じゃ食べきれないのでお土産を置いていきますね。
また今度アインと遊びに来ますよ。ではまた」
「ありがとうございます。いつでもお越しください」
最後に、サクラに会いに行く。
衛兵に挨拶をすると王宮に入り、執務室を訪れた。
「これは勇者様。昨日はお疲れさまでした」
「ありがとう。サクラには助けられた。本当にありがとう」
「いえ。昨日も言いましたが、私の方も理由があったので」
「そうだったな。貴族達にはまた、レイアに作法でも聞きながらお礼の手紙でも出しとくよ」
「そうですね。それがいいかもしれません。貴族様方はやはり気難しい方が多いので」
「そうなのか。まあ、屋敷に戻ったらすぐに書くさ。忙しいところ悪かったな。
これで失礼するよ。またな」
「はい、お気をつけてお帰りください」
屋敷に戻って書き方を聞くと早速取り掛かる。
営業の時は中小ゆえのしがらみか手書きで送ることも多かったし、書き方さえわかればこの優秀な体はどんどん手紙を完成させていった。
◆
そして、手紙を出して数日後、サクラが屋敷を訪れていた。
「今日はどうしたんだ?何か用があると聞いたけど」
「はい。実は今回勇者様が手紙を出された方の内、以前より勇者様と懇意にされていたブーデリア伯爵からの返信が私の元に届きまして」
あれ?宛先間違えか?ふつーに他の人達のは簡単な返事の手紙が屋敷に届いていたけど。
「送り間違えか?悪いなわざわざ届けてもらって」
「いえ。どうやら屋敷の外で会いたいとのことで。
その……この屋敷だと勇者様への面会はレイア様が全て対応するように以前一斉に手紙を送られておりましたので」
「なるほど、直接会いたいってことか。特に何の用かは書いて無さそうだな
可能な日時と場所だけ返信して欲しいとある」
「はい。どういたしましょうか。」
正直、懇意にしていたらしいがブーデリア伯爵とやらを俺は全く知らない。これは一応サクラにもついてきてもらった方がいいかもしれない。
「あー。悪いんだがサクラにも同室してもらうのは無理か?」
「私ですか?いえ、それはかまいませんが」
「頼むよ。じゃあ、会いに行くって返事しておいてもらってもいいかな。サクラの都合のいい日時で調整してもらっていいからまた後で教えてくれ」
「かしこまりました」
なんなんだろうなー。そう思いつつ、お礼の手紙を送った手前会うことに決めた。
「おはようございます勇者様。昨日は本当にありがとうございました」
そこには仕事服姿のカエデが立っていた。あれだけ遊んだ次の日もきっちりやっていて流石だなと思う。
「おはよう、カエデ。気にするな。俺がやりたくてやったことだ」
「いいえ。妹はとても楽しかったのか今日も鼻歌を歌って仕事に行きました。
それに私も、両親が健在だったころと同じように心から楽しむことができたので。
ですから、ありがとうございます。これから、もっと仕事を頑張りますね」
気合を入れて握りこぶしを作っている。肩に力を入れ過ぎだと若い子特有の一生懸命さに苦笑する。
「もっと気軽にやっていいんだ。そんなんじゃこの先折れちまうぞ?
仕事で大事なことはな。力の抜き方なんだ。
お前の雇い主を見て見ろ、他の貴族に挨拶すらしない。前までは使用人も困るくらいコミュニケーションを取らなかっただろ。
それでも、本当に大事なことだけはしっかりやる。そんくらいでいいんだよ」
まだこの子も中学生に上がってすぐ位の年齢だろう。頑張るのはいい。でも、頑張り過ぎはいけないことを教えてあげる。
「……いいんでしょうか。それでも」
「いいんだよ。これまで大変だったのは知っているし、生き方を否定するつもりはもちろんない。
でも、カエデはこれまで十分頑張ってきたんだろ?妹を守るために。
だからさ。休める時は休んでいいんだ。レイアも、サクラも、俺もそんなに頼りなく見えるか?」
「……いいえ」
「なら甘えとけ、甘えられるのも今だけなんだからさ」
そう言って頭を撫でる。
恥ずかしそうにしながらも柔らかい笑顔が漏れる。
ああ。孫を可愛がるおじいちゃんってのはこんな気持ちなのかな。
俺もずいぶん歳をとったもんだ。
「わかりました。甘えたいときは甘えます」
「おう。それでいい。じゃあ責任者としてちょっくら昨日のお礼にでも行ってくるよ」
「いってらっしゃい。勇者様」
お世話になった人たちにお礼を言いにいく。
まずはレイアからだなと思い部屋をノックする。
すると入室の許可が出たので中に入った。
「どうした?」
「いや、昨日のお礼を言いに来ただけだ」
「ああ。そのことか。別にいい。気にするな…………それに私も楽しめた」
楽しいという言葉を聞くのはあまりなかったので少し驚く。
しかし、同時にとても嬉しかった。
「そうか。それは何よりだ」
「貴方には感謝している」
「そりゃ働いたかいがあったぜ。責任を取らされなくてほんとによかった」
「ふっ。そうだな」
「じゃあ、他の人にもお礼を言いに行ってくるよ」
「ああ」
次に商店街の人に挨拶を言いに行った。
「おはよう。昨日は本当にありがとうな」
「おお。勇者様か。俺たちも楽しめたから気にするな。これからちょくちょく子供達に会いにでも行こうかって話も出てるくらいだ」
「そうか。仲良くなれたようでよかった」
「今までは裏通りから出てこないってこともあって孤児院があることくらいしか知らなかったからなー。まあ、将来の客になるかもしれねえし構ってやるさ」
「本当に協力をお願いしてよかったよ」
「まあ、月の収入の半分近くをアインの腹で稼がせてくれる常連さんに言われちゃ断れないわな」
「これからも贔屓にさせてもらうよ。とりあえず、今日もいろいろ買ってくよ」
「まいどあり!!」
そして、その次に孤児院に向かった。子供たちが俺の姿を見つけたようでこちらに駆けてくる。
『「勇者様!!お祭りありがとう!すごく楽しかった」』
「気にすんな。お前らも頑張って店をやって偉かったじゃないか」
それぞれ得意げな顔をすると自分達の店が一番すごかったと張り合っている。
「院長さんにお礼に行くからまたな」
「またね!!勇者様」
院長の部屋をノックする。返答があったので部屋に入った。
「おお。これは勇者様、子供達は皆楽しんでいたようです。本当にありがとうございました」
「こちらこそありがとうございました。商店街の人達も初対面だ。子供達が上手く動き出せるようにいろいろフォローしてくれていたのは知っています。
ただでさえ忙しいのに、本当にありがとうございました」
「いえいえ。本当はわしらの仕事みたいなもんですからな
勇者様には感謝してもしきれません。祭りを我慢する子供達を、何とかしたいと思いながらも余裕の無さについつい我々も諦めておりました。
本当にありがとうございました」
「そうですか。お力になれたようでよかったです
商店街の人へのお礼で買ったものですが、俺じゃ食べきれないのでお土産を置いていきますね。
また今度アインと遊びに来ますよ。ではまた」
「ありがとうございます。いつでもお越しください」
最後に、サクラに会いに行く。
衛兵に挨拶をすると王宮に入り、執務室を訪れた。
「これは勇者様。昨日はお疲れさまでした」
「ありがとう。サクラには助けられた。本当にありがとう」
「いえ。昨日も言いましたが、私の方も理由があったので」
「そうだったな。貴族達にはまた、レイアに作法でも聞きながらお礼の手紙でも出しとくよ」
「そうですね。それがいいかもしれません。貴族様方はやはり気難しい方が多いので」
「そうなのか。まあ、屋敷に戻ったらすぐに書くさ。忙しいところ悪かったな。
これで失礼するよ。またな」
「はい、お気をつけてお帰りください」
屋敷に戻って書き方を聞くと早速取り掛かる。
営業の時は中小ゆえのしがらみか手書きで送ることも多かったし、書き方さえわかればこの優秀な体はどんどん手紙を完成させていった。
◆
そして、手紙を出して数日後、サクラが屋敷を訪れていた。
「今日はどうしたんだ?何か用があると聞いたけど」
「はい。実は今回勇者様が手紙を出された方の内、以前より勇者様と懇意にされていたブーデリア伯爵からの返信が私の元に届きまして」
あれ?宛先間違えか?ふつーに他の人達のは簡単な返事の手紙が屋敷に届いていたけど。
「送り間違えか?悪いなわざわざ届けてもらって」
「いえ。どうやら屋敷の外で会いたいとのことで。
その……この屋敷だと勇者様への面会はレイア様が全て対応するように以前一斉に手紙を送られておりましたので」
「なるほど、直接会いたいってことか。特に何の用かは書いて無さそうだな
可能な日時と場所だけ返信して欲しいとある」
「はい。どういたしましょうか。」
正直、懇意にしていたらしいがブーデリア伯爵とやらを俺は全く知らない。これは一応サクラにもついてきてもらった方がいいかもしれない。
「あー。悪いんだがサクラにも同室してもらうのは無理か?」
「私ですか?いえ、それはかまいませんが」
「頼むよ。じゃあ、会いに行くって返事しておいてもらってもいいかな。サクラの都合のいい日時で調整してもらっていいからまた後で教えてくれ」
「かしこまりました」
なんなんだろうなー。そう思いつつ、お礼の手紙を送った手前会うことに決めた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!
たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。
新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。
※※※※※
1億年の試練。
そして、神をもしのぐ力。
それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。
すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。
だが、もはや生きることに飽きていた。
『違う選択肢もあるぞ?』
創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、
その“策略”にまんまと引っかかる。
――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。
確かに神は嘘をついていない。
けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!!
そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、
神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。
記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。
それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。
だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。
くどいようだが、俺の望みはスローライフ。
……のはずだったのに。
呪いのような“女難の相”が炸裂し、
気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。
どうしてこうなった!?
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる