転校初日、JKで女優で美少女な変わった女の子に『専属』にされましたが? この恋は本物ですか――。

猫板家工房

文字の大きさ
6 / 53

しおりを挟む
 そして土曜日。

「あぁ~~、遊園地ぃ~、遊園地の声、もう楽しそう~~っ♥ 早く来ないかなぁ壮太くんはっ、もう着くって連絡が……―」あぁ早く早くぅぅ……。
「あぁマズイ………。マズイぞ……マズイ―――」

 絶賛、後悔した。後悔しかない。
 当然デートだ、頑張って選んで来た服だが非常にやんごとなく戸惑った次第で。
 それはカースト最強の輪廻が遊園地の前、かなり気合い入った服で出迎えようとしているのだ。

 素体が抜群でソレではもう、駄目だ。何段落ちなんだとオレは。ねぇ……、どうしよ? 光ってるんだよ。

 はぁ……、はぁ……、足の底が熱いんだ、同じ場所で立ち過ぎてて、もう。
 あっ……あぁーー、ごめん、ごめんねぇ待ったぁ~っ? の一言さえも言い出せない程で。

 でも待たせ続けるのもなぁ―――「デートは女の子を待つもんだろう、楽しみだったよ……楽しみ過ぎで44分前に来たんだよぉっ……。でもあれ見た瞬間に逃げちゃったんだ、恐ろしい1軍の匂いだけで俺は……――」

 人生初デートでの、地獄の焦燥感、でも絶対に行かなきゃいけない戦い。
 横に並ぶという地獄を前に、なんとか勇気を振り絞って、ソウタ200%感出しながら前に立ち……。

俺、オレの腰って、こんな硬かったっケっ。

「あっ、あぁーー。ごめんな輪廻ぇっ、その……オクレタネ、オクレタ――――――」
今日は楽しもうか、タノシモ……。

 口が重い。

 その目線が痛い。何も考えずに2個以上も上位と付き合うと、本質的にこういった弊害があると散々に、多分宝物庫の中から違うと――。

「あぁ~~…、うんっ。壮太クン遅い~っ! 遅いよっ、もう早く行こうよ、早くぅ! フフフ」
「えっ!? あぁ、うん」なんとかクリアぁっ!?
 笑顔で腕を引かれて、少し驚きつつも、壮太はその遊園地へと入って行く……。


「あぁでも輪廻さ……っ、スゴイこの、結構な感じだねぇキミ、あり得ない位のおしゃれさだよ。なんていうか抜群過ぎる位、他の奴らがすぐ気づく位に……――」
「うんっ、頑張りましたぁっ。だってともちゃんが今回は目立つ位で良いって、ギャフンと言わせてけぇーって言うから~、ふふふっ♥」頑張っちゃったぁ~。
でも見られてるねぇ、ごめ~~ん♥ マネージャーさんも来ちゃったしぃ。

 あぁうん、あの睨み眼鏡なるのが言った以上は恐らくは、間違いなく嫌味だろう。
 オッパイ先輩さんならまぁ悪意はなかったろうが、アレは駄目だ。あのためらいの1時間は悪魔に食われたんだ。

 それは白い羽を集めて積み上げたような姿で。少し見れば所々ささくれていて、ただの残骸を集めたセーターだが、彼女ならば天使の積み重ねに見えるから。
 ふわりと……、どこか幻想的な少女。無邪気でいて、それでも何かを待つ天使さま。円形で隠す白の帽子をかぶり、天使と言ってしまっては逃げてしまいそうなのに。
 禁断でも消されても良い、素顔が見たいと……。
 とりあえず気遅れしながらも、それでも並んで来る美少女と遊園地、2人して乗り込むが……。

「へぇ~……。まぁでも、普通の遊園地だよね、ヒトは多いけどね……。一応サイトでチェックして来たんだけど、きっと輪廻の方が絶対詳しいよねぇって?」
「ううん、実はほとんど来た事ないなぁって。でもね、私もね……、もっといっぱい来たいと思ってたよ。こんなの一緒に来れる人いれば良いのにな~って、そう思ってましたっ……」
俺のウデをひしっと抱くから「ずっと思ってた、今日はやったねって……っ♥」

「あぁうん……――そっか……。そうなんだ、良かった……っ。ホント嬉しいよオレも、輪廻じゃあいっぱい楽しもう!」
あぁでも、ホントにすっごい可愛い顔で笑う子だなぁ……………。

 なんというかその笑顔。輪廻は女優でカースト最上位だけど、実は本当は全てウブでした。それがぴったりと来る。
 可愛い彼女と2人、色々目移りしながらも巡って行く。

 田舎の遊園地だし定番の物ばかりだが、友達や家族と違っていて彼女とめぐるのはなんだか……。

「きゃああ!? ヤダ、なんか無理ぃっ。壮太くんこれ……これぇえっ」「うぉおおっ!? 空中ブランコ、すごいね……、スゴイ振り回されるっ」

「あぁ~……、空中のブランコすっごい良かった~っ、首がちょっと変になる位だったねっ♥ でねでねっ、次だよ壮太くん、どこ行く……壮太くんどこ~~っ」

 2人して興奮しながら回って行く、春のお化け屋敷にティーカップ。
 次は回転木馬かミラーハウスか。それかもう一度ブランコも良いだろうか。

 だが輪廻は突然、ソレを見つけると何も考える様子はなく……。

あ、導かれたね。「次はアレ乗りたいよ壮太くんっ。もう空けてくれたんだ、私は乗ろうと思いますよ、乗りましょうっ。じゃあ行こうーーっ!」
おぉおおー!

 ひゃっはーとばかりに乗り込む輪廻が大はしゃぎっ!
 確かにココだけは人が絶えない、それは最大の花形だ、ジェットコースター。
 でもそこそこ待って、階段を進んでいって、それは目の前に迫って……。

「あぁまあでも俺、実は結構ヤバいのある県に住んでたんだよ、有名なさ……、日本で最恐のに選ばれる位のヤツだ」
 階段先の受付にカップルかと聞かれ、初めての言葉を照れながら……「し、しかもコッチの地元のアレも乗ってるから結構オレ、制覇してるんだよねっ」笑いながらよっせと安全装置を落とす。

「えぇーーっ、そうなのぉっ!? じゃあ……」舐めないでね……―フフ。
 その言葉と共に、発車するのだ。

 眉根を上げる、まぁでも、正直少女がなんと言おうとこんな田舎だ。東京からの立地は良いが、いやでも確かに……―。
「あぁいや、でもそうか、普通に考えて田舎の方が土地はあるのか。確かにこの遊園地は妙に横に広かったけど……いや、それはまさか……―」

 なんとなくだけど、初手の軽い洞窟のはずが妙に続くのだ、だがとりあえずすぐに下りを迎えそう。もう考えがまとまらない。

 それに大体所詮は遊園地だ、それはエンタメなのだと。
 そう思ってました――。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について

沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。 かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。 しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。 現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。 その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。 「今日から私、あなたのメイドになります!」 なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!? 謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける! カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる

歩く魚
恋愛
 かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。  だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。  それは気にしてない。俺は深入りする気はない。  人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。  だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。  ――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。

まずはお嫁さんからお願いします。

桜庭かなめ
恋愛
 高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。  4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。  総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。  いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。  デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!  ※特別編7が完結しました!(2026.1.29)  ※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。  ※お気に入り登録、感想をお待ちしております。

クラスで3番目に可愛い無口なあの子が実は手話で話しているのを俺だけが知っている

夏見ナイ
恋愛
俺のクラスにいる月宮雫は、誰も寄せ付けないクールな美少女。そのミステリアスな雰囲気から『クラスで3番目に可愛い子』と呼ばれているが、いつも一人で、誰とも話さない。 ある放課後、俺は彼女が指先で言葉を紡ぐ――手話で話している姿を目撃してしまう。好奇心から手話を覚えた俺が、勇気を出して話しかけた瞬間、二人だけの秘密の世界が始まった。 無口でクール? とんでもない。本当の彼女は、よく笑い、よく拗ねる、最高に可愛いおしゃべりな女の子だったのだ。 クールな君の本当の姿と甘える仕草は、俺だけが知っている。これは、世界一甘くて尊い、静かな恋の物語。

この男子校の生徒が自分以外全員男装女子だということを俺だけが知っている

夏見ナイ
恋愛
平凡な俺、相葉祐樹が手にしたのは、ありえないはずの超名門男子校『獅子王院学園』からの合格通知。期待を胸に入学した先は、王子様みたいなイケメンだらけの夢の空間だった! ……はずが、ある夜、同室のクールな完璧王子・橘玲が女の子であるという、学園最大の秘密を知ってしまう。 なんとこの学園、俺以外、全員が“訳アリ”の男装女子だったのだ! 秘密の「共犯者」となった俺は、慣れない男装に悩む彼女たちの唯一の相談相手に。 「祐樹の前でだけは、女の子でいられる……」 クールなイケメンたちの、俺だけに見せる甘々な素顔と猛アプローチにドキドキが止まらない! 秘密だらけで糖度120%の学園ラブコメ、開幕!

処理中です...