13 / 33
第2章 老婆の呪いと祠の謎
13話 マッチョと旅立ちの予感(肉、また肉、そして肉の巻)
しおりを挟む
次の日も雨になった。
降り続く雨は今まで降らなかった分を取り戻すように大地に滋養を与えた。
蔵の二階の窓辺に腰掛けた田中多喜彦は、降り続く雨を見ていた。
今朝もトレーニングと畑の手伝いをしようと早朝に起きた。
時折激しく降る雨は畑仕事も休みだと思われた。
代わりに一階の武器庫で重そうな武器を探した。
ブーメランパンツ一丁で二つの戦斧をダンベル代わりにトレーニングを行う。
深い集中に入る。
トレーニングの時だけは常にもたげる不安や恐怖心を忘れられるのだ。
トレーニング後は外に出て、雨に打たれて汗を流した。
爽やかな朝だった。
雨は一日中降り続きそうだった。
大人しく二階に戻る多喜彦。
二階に戻った時、マスターとバンダナは起きていた。
「肉、さすがに飽きたんだけど。エドさんの知識で何か食べられるもの探せない?」
コーラ飲みてぇ、と肉を頬張るマスター。
「……芋虫だったら腐った木の中にいるんじゃないっすか?」
雑に返すバンダナ。
「初日の芋虫スープ! あんなん食えるかッ!」
マスターはバンダナの腕を取ると、すかさず腕ひしぎ十字固めを極めた。
「ギブギブッ」
バンダナが床を叩く。
「呪われてない四本ツノだったら、強くないんじゃない? 狩りに行こうぜ」
マスターは、腕を極めたまま多喜彦に話しかけた。
その時、ドアを開けてぺぺちゃんが入ってきた。
顔が明るくなるバンダナ。技を慌てて解くマスター。
髪と肩が雨で濡れていた。
ぺぺちゃんはローブの中から分厚い神官の本を出して、バンダナに見せる。
もっと早く見せたかったのだろう。ページをめくるぺぺちゃんの手は焦っているようだった。最後の方のページを開くとそこにはこの世界の地図が描かれていた。
神殿の絵がいくつか記されている。
自分たちの現在地を示すようにぺぺちゃんはそのうちの一つを指差す。
横には川が記されている。一番近い神殿は川の上流、山脈の麓にあった。
マスターと多喜彦も地図を覗く。
バンダナが地図に指を置き、川を山脈の反対側になぞる。
三人が出会った場所は荒地を示していた。
異変の前から荒地だったのだろう。
そこからはこの村が一番近く、山脈方面を除いた他の方向は荒地と砂漠のような印が続いていた。
もし逆方向に進んでいたら確実に餓死していたと三人は背筋が寒くなった。
ぺぺちゃんは一番近い山の神殿に指を置くと、ページをめくり老婆が映っている鏡の絵を見せた。
「他にも呪われた鏡があると言うこと?」
三人は顔を見合わせる。
——他にも鏡がある。
帰還が現実味を帯びてきた。
「ほら、きっと呪われた四本ツノいますよ、マスターさん」
バンダナが言う。
「その肉を食べたら、きっとまた力が出ますよ」
バンダナはすぐにでも行きたそうだった。
ぺぺちゃんと視線が交差した。目が合うと力強く頷いた。
「ちょっと待ってー」
頭を振るマスター。
「マッチョさんはどう思います?」
バンダナが聞く。
「村の復興の手伝いができるかと、考えてたんだよね」
力こぶを見せる。
「勇剛だったら農業の指導ができそうなもんだったけどなあ」
と続けた。
多喜彦は、バンダナとぺぺちゃんを見た。
昨日は、ぺぺちゃんと村人で井戸から汲み上げた水の濾過器を作っていたと聞いた。
大きな素焼きの壺に穴を開け、砂や炭で濾過をし布で蓋をしたシンプルな装置だった。
しかし、この調子で雨が降り続けば井戸も自然浄化される。
水があれば、農業に必要な生態系も戻る。
水路も復旧した。あとは時間だけが解決策だと思う。
そのようにバンダナは多喜彦に伝えていた。
マスターはほじった耳垢を眺めていた。
「呪いを解くほうがこの世界の人たちのためになるか」
多喜彦は答えた。たとえ村を復興したとしても、ここに住むことはない。
「今なら自分は帰れる自信があるっす」
——それはぺぺちゃんとの別れを意味する。多喜彦はそう理解しバンダナを見た。
「全員で一気に帰れれば良いけど、そうはならないだろうな……」
多喜彦は言い、マスターを見る。帰還のために必要な精神状態、そのバンダナの考察を多喜彦は思い出していた。
「勇剛の時みたいに鏡が割れたら一人しか帰れない……」
と続けた。
「そうでしょうね。あれは物理的に割れたものではないです。鏡が復旧しても鏡の住人の誰が、次に出てくるかはわからないです」
バンダナが必ず帰れるわけではないと付け加えた。
「それはそれとして……」
次の機会、鏡を誰が最初に見るか。
そして、最後は誰が残るのか?
それは考えておかなければならないシリアスな問題だった。
「俺は帰れないだろうな……」
淋しげな顔をするマスター。
「自覚あるのはいいっすけど、ネガティブだと呪われるっすよ」
バンダナは心配して言った。
「いいよいいよ、どうせ俺なんか……」
マスターは、さらにうなだれた。
「マスターだってきっと帰れる! 体も引き締まってきたしさっ! 今日から一緒にトレーニングしようっ! 健全な魂は健全な肉体からっ!」
力コブを作り明るく振る舞う多喜彦。
事実このところの強制的な糖質制限はマスターの体に大きな変化を与えていた。しかし糖質の取れない影響は、メンタル面に多大なダメージを及ぼしていると多喜彦は心配した。
「いいよ二人は帰りなよ、俺なんか大学中退のニートだよ……」
マスターはさらにいじけた。
「二人はいいよな……大学院に行ける頭とマッチョになれる体を持ってるんだからさ、俺から見れば充分チートだよ……」
その言葉は、二人が抱えていた不安の種を掘り起こす。
多喜彦とバンダナは視線を交わして、ため息をついた。
変な雲行きになったのを心配そうに見ているぺぺちゃんは、気を取り直しページをめくる。まだ見せたいものがあったのだ。
「バンダナァ、マッチョォ、マスタァ」
三人を呼ぶぺぺちゃん。
山脈の麓の神殿を指差し、挟んであったページを開く。
そこには、三人家族の絵が描かれていた。
父と母を指差し地図の神殿を示し、娘に当たる女の子には自分に指を向けた。
ぺぺちゃんは潤んだ目を三人に向けた。
「両親がそこにいるということ?」
バンダナがぺぺちゃんの目を見て言った。
ぺぺちゃんは少し困った顔をして、別のページをめくる。
そこには翼を広げたニワトリの頭と獅子のような胴体を持つ怪物が描かれていた。
比較対象として横に描いてある人の絵はそのライオンの足の半分に満たなかった。
四本ツノよりかなり強そうであった。
「こんなのがいるの!?」
驚きを隠せないバンダナ。
「マジか! もー帰りたーい」
マスターがひっくり返る。
情緒は不安定であった。
その時、若い神官が息を切らして部屋に駆け込んできた。
ぺぺちゃんと何か深刻な会話をしているようだった。
ぺぺちゃんの顔が曇る。
二人は三人を見た。そしてついてくるように手招きをする。
神官の慌てた表情に不安が募る。何か新たな脅威が迫っているのか——?
降り続く雨は今まで降らなかった分を取り戻すように大地に滋養を与えた。
蔵の二階の窓辺に腰掛けた田中多喜彦は、降り続く雨を見ていた。
今朝もトレーニングと畑の手伝いをしようと早朝に起きた。
時折激しく降る雨は畑仕事も休みだと思われた。
代わりに一階の武器庫で重そうな武器を探した。
ブーメランパンツ一丁で二つの戦斧をダンベル代わりにトレーニングを行う。
深い集中に入る。
トレーニングの時だけは常にもたげる不安や恐怖心を忘れられるのだ。
トレーニング後は外に出て、雨に打たれて汗を流した。
爽やかな朝だった。
雨は一日中降り続きそうだった。
大人しく二階に戻る多喜彦。
二階に戻った時、マスターとバンダナは起きていた。
「肉、さすがに飽きたんだけど。エドさんの知識で何か食べられるもの探せない?」
コーラ飲みてぇ、と肉を頬張るマスター。
「……芋虫だったら腐った木の中にいるんじゃないっすか?」
雑に返すバンダナ。
「初日の芋虫スープ! あんなん食えるかッ!」
マスターはバンダナの腕を取ると、すかさず腕ひしぎ十字固めを極めた。
「ギブギブッ」
バンダナが床を叩く。
「呪われてない四本ツノだったら、強くないんじゃない? 狩りに行こうぜ」
マスターは、腕を極めたまま多喜彦に話しかけた。
その時、ドアを開けてぺぺちゃんが入ってきた。
顔が明るくなるバンダナ。技を慌てて解くマスター。
髪と肩が雨で濡れていた。
ぺぺちゃんはローブの中から分厚い神官の本を出して、バンダナに見せる。
もっと早く見せたかったのだろう。ページをめくるぺぺちゃんの手は焦っているようだった。最後の方のページを開くとそこにはこの世界の地図が描かれていた。
神殿の絵がいくつか記されている。
自分たちの現在地を示すようにぺぺちゃんはそのうちの一つを指差す。
横には川が記されている。一番近い神殿は川の上流、山脈の麓にあった。
マスターと多喜彦も地図を覗く。
バンダナが地図に指を置き、川を山脈の反対側になぞる。
三人が出会った場所は荒地を示していた。
異変の前から荒地だったのだろう。
そこからはこの村が一番近く、山脈方面を除いた他の方向は荒地と砂漠のような印が続いていた。
もし逆方向に進んでいたら確実に餓死していたと三人は背筋が寒くなった。
ぺぺちゃんは一番近い山の神殿に指を置くと、ページをめくり老婆が映っている鏡の絵を見せた。
「他にも呪われた鏡があると言うこと?」
三人は顔を見合わせる。
——他にも鏡がある。
帰還が現実味を帯びてきた。
「ほら、きっと呪われた四本ツノいますよ、マスターさん」
バンダナが言う。
「その肉を食べたら、きっとまた力が出ますよ」
バンダナはすぐにでも行きたそうだった。
ぺぺちゃんと視線が交差した。目が合うと力強く頷いた。
「ちょっと待ってー」
頭を振るマスター。
「マッチョさんはどう思います?」
バンダナが聞く。
「村の復興の手伝いができるかと、考えてたんだよね」
力こぶを見せる。
「勇剛だったら農業の指導ができそうなもんだったけどなあ」
と続けた。
多喜彦は、バンダナとぺぺちゃんを見た。
昨日は、ぺぺちゃんと村人で井戸から汲み上げた水の濾過器を作っていたと聞いた。
大きな素焼きの壺に穴を開け、砂や炭で濾過をし布で蓋をしたシンプルな装置だった。
しかし、この調子で雨が降り続けば井戸も自然浄化される。
水があれば、農業に必要な生態系も戻る。
水路も復旧した。あとは時間だけが解決策だと思う。
そのようにバンダナは多喜彦に伝えていた。
マスターはほじった耳垢を眺めていた。
「呪いを解くほうがこの世界の人たちのためになるか」
多喜彦は答えた。たとえ村を復興したとしても、ここに住むことはない。
「今なら自分は帰れる自信があるっす」
——それはぺぺちゃんとの別れを意味する。多喜彦はそう理解しバンダナを見た。
「全員で一気に帰れれば良いけど、そうはならないだろうな……」
多喜彦は言い、マスターを見る。帰還のために必要な精神状態、そのバンダナの考察を多喜彦は思い出していた。
「勇剛の時みたいに鏡が割れたら一人しか帰れない……」
と続けた。
「そうでしょうね。あれは物理的に割れたものではないです。鏡が復旧しても鏡の住人の誰が、次に出てくるかはわからないです」
バンダナが必ず帰れるわけではないと付け加えた。
「それはそれとして……」
次の機会、鏡を誰が最初に見るか。
そして、最後は誰が残るのか?
それは考えておかなければならないシリアスな問題だった。
「俺は帰れないだろうな……」
淋しげな顔をするマスター。
「自覚あるのはいいっすけど、ネガティブだと呪われるっすよ」
バンダナは心配して言った。
「いいよいいよ、どうせ俺なんか……」
マスターは、さらにうなだれた。
「マスターだってきっと帰れる! 体も引き締まってきたしさっ! 今日から一緒にトレーニングしようっ! 健全な魂は健全な肉体からっ!」
力コブを作り明るく振る舞う多喜彦。
事実このところの強制的な糖質制限はマスターの体に大きな変化を与えていた。しかし糖質の取れない影響は、メンタル面に多大なダメージを及ぼしていると多喜彦は心配した。
「いいよ二人は帰りなよ、俺なんか大学中退のニートだよ……」
マスターはさらにいじけた。
「二人はいいよな……大学院に行ける頭とマッチョになれる体を持ってるんだからさ、俺から見れば充分チートだよ……」
その言葉は、二人が抱えていた不安の種を掘り起こす。
多喜彦とバンダナは視線を交わして、ため息をついた。
変な雲行きになったのを心配そうに見ているぺぺちゃんは、気を取り直しページをめくる。まだ見せたいものがあったのだ。
「バンダナァ、マッチョォ、マスタァ」
三人を呼ぶぺぺちゃん。
山脈の麓の神殿を指差し、挟んであったページを開く。
そこには、三人家族の絵が描かれていた。
父と母を指差し地図の神殿を示し、娘に当たる女の子には自分に指を向けた。
ぺぺちゃんは潤んだ目を三人に向けた。
「両親がそこにいるということ?」
バンダナがぺぺちゃんの目を見て言った。
ぺぺちゃんは少し困った顔をして、別のページをめくる。
そこには翼を広げたニワトリの頭と獅子のような胴体を持つ怪物が描かれていた。
比較対象として横に描いてある人の絵はそのライオンの足の半分に満たなかった。
四本ツノよりかなり強そうであった。
「こんなのがいるの!?」
驚きを隠せないバンダナ。
「マジか! もー帰りたーい」
マスターがひっくり返る。
情緒は不安定であった。
その時、若い神官が息を切らして部屋に駆け込んできた。
ぺぺちゃんと何か深刻な会話をしているようだった。
ぺぺちゃんの顔が曇る。
二人は三人を見た。そしてついてくるように手招きをする。
神官の慌てた表情に不安が募る。何か新たな脅威が迫っているのか——?
0
あなたにおすすめの小説
【完結】発明家アレンの異世界工房 ~元・商品開発部員の知識で村おこし始めました~
シマセイ
ファンタジー
過労死した元商品開発部員の田中浩介は、女神の計らいで異世界の少年アレンに転生。
前世の知識と物作りの才能を活かし、村の道具を次々と改良。
その発明は村の生活を豊かにし、アレンは周囲の信頼と期待を集め始める。
【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!
HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。
跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。
「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」
最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!
ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!
さかいおさむ
ファンタジー
ダンジョンが出現し【冒険者】という職業が出来た日本。
冒険者は探索だけではなく、【配信者】としてダンジョンでの冒険を配信するようになる。
底辺サラリーマンのアキラもダンジョン配信者の大ファンだ。
そんなある日、彼の部屋にダンジョンの入り口が現れた。
部屋にダンジョンの入り口が出来るという奇跡のおかげで、アキラも配信者になる。
ダンジョン配信オタクの美人がプロデューサーになり、アキラのダンジョン配信は人気が出てくる。
『アキラちゃんねる』は配信収益で一攫千金を狙う!
レベルアップは異世界がおすすめ!
まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。
そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。
『召喚ニートの異世界草原記』
KAORUwithAI
ファンタジー
ゲーム三昧の毎日を送る元ニート、佐々木二郎。
ある夜、三度目のゲームオーバーで眠りに落ちた彼が目を覚ますと、そこは見たこともない広大な草原だった。
剣と魔法が当たり前に存在する世界。だが二郎には、そのどちらの才能もない。
――代わりに与えられていたのは、**「自分が見た・聞いた・触れたことのあるものなら“召喚”できる」**という不思議な能力だった。
面倒なことはしたくない、楽をして生きたい。
そんな彼が、偶然出会ったのは――痩せた辺境・アセトン村でひとり生きる少女、レン。
「逃げて!」と叫ぶ彼女を前に、逃げようとした二郎の足は動かなかった。
昔の記憶が疼く。いじめられていたあの日、助けを求める自分を誰も救ってくれなかったあの光景。
……だから、今度は俺が――。
現代の知恵と召喚の力を武器に、ただの元ニートが異世界を駆け抜ける。
少女との出会いが、二郎を“召喚者”へと変えていく。
引きこもりの俺が、異世界で誰かを救う物語が始まる。
※こんな物も召喚して欲しいなって
言うのがあればリクエストして下さい。
出せるか分かりませんがやってみます。
序盤でざまぁされる人望ゼロの無能リーダーに転生したので隠れチート主人公を追放せず可愛がったら、なぜか俺の方が英雄扱いされるようになっていた
砂礫レキ
ファンタジー
35歳独身社会人の灰村タクミ。
彼は実家の母から学生時代夢中で書いていた小説をゴミとして燃やしたと電話で告げられる。
そして落ち込んでいる所を通り魔に襲われ死亡した。
死の間際思い出したタクミの夢、それは「自分の書いた物語の主人公になる」ことだった。
その願いが叶ったのか目覚めたタクミは見覚えのあるファンタジー世界の中にいた。
しかし望んでいた主人公「クロノ・ナイトレイ」の姿ではなく、
主人公を追放し序盤で惨めに死ぬ冒険者パーティーの無能リーダー「アルヴァ・グレイブラッド」として。
自尊心が地の底まで落ちているタクミがチート主人公であるクロノに嫉妬する筈もなく、
寧ろ無能と見下されているクロノの実力を周囲に伝え先輩冒険者として支え始める。
結果、アルヴァを粗野で無能なリーダーだと見下していたパーティーメンバーや、
自警団、街の住民たちの視線が変わり始めて……?
更新は昼頃になります。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる