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【小悪魔デレ】天秤座カノジョ【フリー台本/男女二人用】

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状況説明:(女たらしのイケメン、ジン。カノジョの「リナ」とのデートに遅刻してくる。小悪魔なリナは、楽しそうにからかっている)

ジン:ごめん、予定の時間勘違いしてて……! リナ、本当にごめんね?

リナ:んー、いいけど……待たされた埋め合わせはしてもらおうかな?

ジン:わかったよ。何か欲しいものはある?

リナ:モノじゃありませーん。

ジン:モノじゃない? じゃあまさか?

リナ:こ、こ、で。ここで、わたしを抱きしめて、愛の言葉を囁いてください!

ジン:そ、そんな……ここ、駅前アーケードだよ? ショッピング中の人がたくさん……

リナ:ふーん。そんな場所で、わたしを寂しく放置したのに? したくないんだ?

ジン:ええ……もちろんやるよ、やるったら!

リナ:わぁい! 愛の言葉も忘れないでね?

ジン:ど、どう? リナ……愛してるよ。

リナ:フフ。うーん、わたしに首ったけのメロメロ彼氏みたいで可愛いっ。わたしも愛してるよっ。

ジン:リナ、もういい……?

リナ:しょうがないなあ。恥ずかしがってる可愛い顔が見れたからよしとしますか。

ジン:よかった……はぁー、緊張した。

リナ:浮気相手に見られたらドキドキだからかな?

ジン:そんな訳ないじゃないか! リナを愛してるのは本当だよ!

リナ:どーかなー? まあ、わたしを最優先にしてくれればいいけど。じゃ、わたし喉かわいちゃった。ジューススタンドにいこ?

ジン:はいはい……怖いなぁ……

リナ:優しい彼氏は大好きだよ!


ジン:ついたけど、何にする? オレンジ、パイナップル、バナナにメロン……

リナ:そうねー。とろける桃のスムージー。

ジン:じゃあ、俺もかな。

リナ:こっちのベリーミックスにして? 味が気になるの。

ジン:いいけど。サイズはどっちもミドルでいいよね?

リナ:おねがーい。

ジン:……おまたせ、受け取ってきたよ。

リナ:うーん、甘くて美味しい! 色も可愛いから気分が上がるねっ。

ジン:ベリーミックスも美味しいよ。甘酸っぱいけど飲みやすいし、なめらかだ。

リナ:一口ちょうだい。一口あげるから。

ジン:わかった。うん、こっちも美味しいね。

リナ:あはははっ。間接キッスー。

ジン:お、おい、急に意識させないでよ!

リナ:別にいいじゃーん。キスなんて初めてじゃないんだから。

ジン:まったく。いたずらが過ぎるんだから……。

リナ:ああ楽しい。からかうと楽しいなあ! じゃ、次へいきましょ? 服がみたいの。

ジン:わかったよ。どんな服が買いたいの?

リナ:うふふ。似合う服、かしらね? このお店にしましょ!

ジン:え、ここ……メンズじゃない?

リナ:そうよ? 今日の服、さえないから。かっこいい服をわたしが選んであげようと思って。

ジン:なるほどね。着せかえ人形にされるってわけか。

リナ:あはははっ。そうはいってもカジュアルファッションだから、そんなに変なのはないよ!

ジン:そうかなあ……このネコがプリントされてるシャツとか、結構なインパクトだぞ?

リナ:あ、それ可愛いじゃない。ジンは顔が無駄にいいから、そのぐらいコミカルなほうが愛嬌があるんじゃない?

ジン:あとはまあ無難な幾何学とかストライプか……

リナ:ジンは地味な模様が似合わないのよね。着るなら無地かビッグプリント。派手な顔をしているから。スタイルはいいから、ボトムスは黒のスキニーでいいと思うけど。

ジン:そうかなあ……

リナ:ちょっと試着してきたら? 試着室あるし。

ジン:このネコシャツを?

リナ:そう。着てみればわかるわよ、似合ってるってことが。

ジン:うーん……意外とありだな、たしかに。

リナ:店員さーん、お会計してタグ切ってくれます? このネコシャツ、彼氏がすぐ着てくっていうの。

ジン:えっ? 言ってない言ってない!

リナ:はいありがとう。お会計も終了!

ジン:強制的にネコシャツ着せられちゃったよ……

リナ:ふっふっふ。

ジン:なんだよ、その不敵な笑いは。

リナ:わたしパーカー脱ぐから、バッグ持ってて?

ジン:いいけど、って、ええ!

リナ:じゃじゃーん! 既にネコシャツを着ていたのでしたー! フフ。これでわたしたち、浮かれたペアルックカップルね。

ジン:おいおいおい! なんて恥ずかしいことするんだよお!

0:(おしまい。)
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