19 / 499
第1部
第六章 おもちゃが大好きな貴方に②
しおりを挟む
サーシャは息を呑む。――《銀色の星神》。
これもまた予想していた台詞だ。
しかし、どう答えればいいのか分からない。
もし、自分がハーフで《願い》を叶えることは出来ないなど言えば、この男が逆上してくることは火を見るより明らかだ。
その場合、武器のない自分達では抵抗する術がない。
(どうしよう……。どうすればいいの……?)
何も答えられず、サーシャが思考の迷路にさまよっていると、無言になった彼女に対し、ジラールが怪訝な表情を見せ始めていた。
このままではまずい……。見かねたユーリィが、咄嗟に助け舟を出す。
「……ところで、お前の《願い》とは一体何なの?」
《星神》との対話に割りこんできた不躾な少女をジラールは渋面顔で睨みつける。
が、その表情はすぐに歓喜へと移り変わり、
「ふふ、そうか、そんなに聞きたいか! ならば答えよう! 僕の《願い》は!」
そして、高らかに声を上げ、己が《願い》を言葉に変える。
「僕の《願い》は、並ぶものなき《最強の鎧機兵》を手に入れることだッ!」
その言葉に、ユーリィはぱちぱちと瞳を瞬き、
「……………え?」
あまりにも子供じみた《願い》に、彼女は困惑した。
「……どういう意味? 最強って?」
「察しの悪い小娘だな。そのままの意味だよ。僕は僕だけの《最強の鎧機兵》を求める。あんな《朱天》もどきなんかじゃない! 本物の《七星》さえも超える――最強の力をな!」
胸を張ってジラールが《願い》の詳細を告げる。
その幼稚かつ無謀な言葉に、ユーリィは頭が痛くなってきた。
「何それ? 《七星》を超えるって……お前、そもそも《七星》の実力がどんなものなのか知っているの?」
ふうと嘆息して、彼女は言葉を続ける。
「《神君》・《戦帝》・《朱天》・《金剛》・《凰火》・《鬼刃》・《雷公》。――それら《七星騎》と呼ばれる七機の恒力値は、平均でも三万五千ジンを超えるの。公式では《朱天》の三万八千ジンが最大。彼らは文字通り桁が違うの」
と、どこか誇らしげに語るユーリィに対しジラールは考え込むように沈黙した。
その常識外れな数字に、むしろサーシャの方が困惑していた。
(さ、三万八千って、な、何それ……。《ホルン》の十倍以上……?)
唖然とするサーシャをよそに、ユーリィは黙りこむジラールを見据えていた。
流石に自分の無知を理解して諦めたのだろうか。
そう思い、静かにジラールの反応を待つ。
――だが、ようやく出てきたジラールの言葉は、彼女の想像を超えていた。
「ならば、十万だ」
「え?」
「だから、それなら僕は恒力値・十万ジンの鎧機兵を望むよ。それぐらいあったら《七星》だって超えられるだろ?」
一瞬、ユーリィはジラールが何を言っているのか分からなかった。
しかし、徐々に言葉の意味を理解していき――。
「お、お前、何を言っているの! 馬鹿じゃないの! 無茶苦茶言わないで!」
ユーリィは激昂した。本当にこの男はどれだけ無知なのだろうか!
《星神》の能力といえど苦手な物は存在する。
代表的なのが《星導石》だ。あれは星霊の力を阻害するため、通常では作り出すことはもちろん、修復することさえ叶わない。
さらに言えば、生み出すものが複雑な物ほど星霊の操作は困難になる。
要するに、精密機械でもある鎧機兵は《星神》の最も苦手な存在なのである。
「《星神》は万能じゃない! 鎧機兵を丸ごと作ることなんて出来ない!」
ユーリィの怒声が部屋に響く。
するとジラールは不愉快そうに顔をしかめて、
「……キンキンとうるさい奴だな。お前に言われなくてもそれぐらい知ってるよ」
「だったら何故!」
と、憤るユーリィをジラールは片手で制し、
「でもさ、きっと大丈夫だと思うんだ」
笑って言う。
「命がけで頑張ればさ」
ユーリィは思わずキョトンとした。
(……命がけで、頑張る……? それって――)
少女の顔色が一気に青ざめる。
――まさか、まさかッ、この男はッ!
「うん。でもまあ、僕の夢を叶えるには仕方がないことだろ?」
ジラールは当然とばかりに言い放つ。
「お、お前……。そんなことのために、《最後の祈り》を使う気なの……?」
ユーリィは呆然と呻く。《最後の祈り》とはまさに命がけの力だ。
それは使用する《星神》だけでなく《願い》を伝える人間側にとっても、だ。
なにせ、使えば確実に《聖骸主》が生まれてしまうのだから。
《聖骸主》の力は強大だ。たとえ鎧機兵を数十機揃えても勝てるとは限らない。《七星》クラスでさえ、単独では危険と判断されるのが《聖骸主》なのだ。
だからこそ、どんな悪人であっても《最後の祈り》を使うことだけは躊躇うというのに――。
この男は、まるで子供がおもちゃをねだるように《最後の祈り》を強要する。
ユーリィは改めて眼前の男の瞳を見て――言葉を失った。
狂気がない。
仮にも他者の命を奪おうとする状況でありながら、この男の瞳には狂気がない。
あるのは、歓喜と無邪気さだけだ。
蒼白になるユーリィをフンと鼻で笑いジラールは愛するサーシャに語りかける。
「さあ! 愛しいサーシャ! 僕の《願い》は分かっただろ! 早く叶えてくれ!」
サーシャは思わず後ずさった。寒気さえする恐怖が全身を襲う。
結局、この男は子供なのだ。
無邪気で、残酷で、強欲な子供なのだ。
もしもここで、自分には《願い》が叶えられないと『おあずけ』などすれば、この男は間違いなく癇癪を起こすだろう。それも、手がつけられないほどに。
だが、ここまで迫られるともう言い逃れも難しい。
何より、サーシャは特に弁が立つような人間ではない。
下手な言い訳をして、この男の興味がユーリィに移りでもしたら最悪である。
普段からジラールは妙に勘だけは鋭かった。ここで迂闊な嘘は言えない。
ならば、いっそのこと――。
「……ジラール。私には、あなたの《願い》は叶えられないわ」
その自殺行為ともいえるサーシャの言葉に、ユーリィは驚愕で目を見開く。
――どうして、このタイミングで真実を……ッ!
サーシャは横目でユーリィへと視線を送り、柔らかに微笑む。
これでいい。これでこの男の怒りは自分に向くだろう。
自分はここで襲われ、凌辱されるかもしれない。しかし、怒りが自分に向いている間だけはユーリィを守れる。
そしてその時間さえあれば、アッシュがきっと助けに来てくれるはずだ。
サーシャはそう確信していた。
(……先生。どうかユーリィちゃんを……)
キュッと手を握りしめて。
サーシャは心の中で切に祈った。
◆
アッシュの宣言に、《朱天》は迅速に応えた。
黒い機体の関節から数十万もの操鋼糸が触手のように延びて《鎧》を絡め捕り、瞬時に各部位へと分解する。
操鋼糸で引き寄せられた《鎧》は次々と機体に装着され、最後には《朱天》の後頭部から獅子のたてがみのような白い鋼髪が雄々しく伸びた。
かくして、瞬く間に武装は完了した。
今ここに――極星の名を背負う漆黒の鬼が現出する。
そこから先は、虐殺だった。
黒い右腕が暴風となり、赤い鎧機兵――《赤皇》の首をいきなりもぎ取る。
続けて《朱天》は、味方の惨状に呆然とする蒼い鎧機兵――《蒼騎》の胸部に、手に掴んだ《赤皇》の首ごと掌底を叩きつけた。
グシャリと頭部がまるで果実のように潰れ、蒼い機体は一度も落下することなく、十セージルも離れた木々にまで吹き飛ばされる。
『う、うわああああァァ! ち、近付くなァァァ!』
残された《赤皇》の操者――エリックがパニックを起こし、闇雲に剣を振り回す。ブンブンと唸る巨大な剣。アッシュは眉をしかめた。
『……うざいな』
アッシュの呟きと同時に、《朱天》は無軌道に動く腕を容易く掴み取った。そして、そのまま赤い鎧機兵の右肘を、ベキンッと事もなげにへし折る。
『う、うわああああぁああああああああァァァァ!』
恐慌状態に陥った《赤皇》は、じたばたと後方に逃げようとするが、それよりも《朱天》の右腕の方が早かった。漆黒の手刀が風を切る。――と、《赤皇》の腹部に火花が走った。
赤い機体が激しい振動を起こし、震える手で黒い巨人の右腕に触れる。
――漆黒の手刀は、赤い機体の腹部に深々と突き刺さっていた。
《朱天》の右手は、腹部にあった《星導石》を貫き、その奥にある鎧機兵の背骨にまで到達していた。そして迷いなく鋼の背骨を掴み取ると、力任せに引き抜く。
ブチブチブチブチブチッ――
脱力していた《赤皇》が勢いよくのけ反り、最後には腰が直角にへし折られる。
赤い機体は一度だけ痙攣するように震えるが、すぐに停止した。
人形のように脱力した赤い鎧機兵を《朱天》は無造作に投げ捨てる。
その光景をようやく立ち直った《蒼騎》の操者――スコットは呆然と眺めていた。操縦棍を持つ手が無意識の内に震え出す。
『う、うそだろ、エ、エリック……、エリィィーークッ!』
我知らず同僚の名を叫んだが、倒れた赤い鎧機兵から返答はこない。
だが、その代わりに。
ゆらり、と黒い巨人が獣の如き貌を向けた。その赤き眼光が雄弁に語る。
――次はお前の番だ、と。
スコットの全身に恐怖が走り抜けた。こんな化け物に勝てる訳がない!
蒼い鎧機兵は慌てて突撃槍を投げ捨てた。ゆっくりと近付いてくる《朱天》に対し、無抵抗を示すため、両手をかざしてブルブルと手を揺らす。
『ま、待ってくれ! 俺は抵抗しない! そ、そうだ、情報だ! お前は情報が欲しいんだろ!』
苦し紛れに放ったスコットの言葉。
しかし、意外にも《朱天》の動きがピタリと止まった。
スコットは《朱天》の反応に一筋の希望の光を見出し、自分の知る情報を洗いざらい叫び続ける。黒い鎧機兵は静かにその情報に耳を傾けた。そして――。
『……ハーフだと? サーシャがそうだと言うのか』
『そ、そうだ。俺は確かに見た。あの女の銀の髪を……』
『…………』
《朱天》は沈黙する。それをスコットは好機だと感じた。
現在、自機と敵機との間は十セージル以上も離れている。ここで森を上手く盾にすればどうにか逃げ切れるかも知れない。まだ生きているかもしれない同僚を見捨てることになるが、まずは自分の命が優先だ。――スコットは即断する。
蒼い鎧機兵は、形振り構わず敵機に背を向け逃走した。その直後、何故か背後から落雷ような音が聞こえてきたが、気にしている余裕もない。
(くそッ! 何なんだ、この化け物は! なんでこんな国に《七星》がいるんだ! ここはどうにかして逃げるしか―――え?)
スコットは愕然とする。
何故か《蒼騎》が突如、動きを止めたのだ。
(な、何だ! 何故動かない!)
その不可解な状況に困惑していたら、
『何処に行くつもりだ?』
あまりにも近くから聞こえてきたその声に、スコットは凍りついた。
まさかと思いながら、恐る恐る後ろに振り向くと、
(う、うそだろ……)
そこには最悪の想像通り、漆黒の巨人がいた。
一体どうやったのか《朱天》は《蒼騎》の背後にまで瞬時に移動し、その右手で暴れ回る尾を捕えていたのだ。危うくスコットは恐怖で気を失いそうになった。
幾らなんでも人外すぎる!
これは本当に鎧機兵なのかッ!?
まさか、まさか、これが《煉獄》に住まうという本物の――。
『ひ、ひいいいィ! だ、誰か助け――』
スコットの悲鳴など無視し、《朱天》は《蒼騎》の尾を掴んだまま、右手を振り上げる。
天に向かって弧を描く蒼い鎧機兵は――突然、宙空で解放された。
恐らく《朱天》が投げ飛ばす途中で尾を手放したのだろう。
長い浮遊感――、そしてその後のズンと背中を貫く落下の衝撃に、スコットの口からカハッと空気が吐き出される。
咳込みながらも敵機の姿を探すため、スコットは周囲に目を向け――絶句した。
真横に同僚の無残な機体があったのだ。
どうやら自分は十セージル以上の距離を片手で投げ飛ばされたらしい。
あまりの膂力に愕然とするスコットだったが、近付いてくる《朱天》の姿を見て、さらに言葉を失う。
《朱天》の右手には、蒼い尾が握られていた。
投げている途中で手を放したのではない。
――いや、そもそも《朱天》に投げる気など最初からなかったのだ。《朱天》は蒼い鎧機兵を地面に叩きつけるつもりで右腕を振り上げたのだ。
しかし、その膂力に尾が耐えきれず、振りかぶる途中で千切れたため、結果的に投げ飛ばしてしまったのである。――そう。ただ、それだけのことだった。
『……ふん。これが最新鋭機か。随分ともろいもんだな』
何の感情もない平坦な声で呟くアッシュ。
《朱天》は、掌の中の蒼い尾を、地面へと放り捨てる。
ドスンッと音を立て落下した蒼い尾を邪魔だと言わんばかりに踏み潰し《朱天》は倒れ伏す《蒼騎》へ歩を進めた。その光景にスコットの恐怖は最高潮へと至る。
そして――最後の希望にすがりついた。
『ま、待て! お前は女達を助けに来たのだろう! こんな所にいていいのか!』
その言葉の効果は絶大だった。黒い巨人は立ち止まり、《朱天》――アッシュの表情に初めて迷いの色が浮かぶ。脳裏によぎるのは二人の少女の姿だ。
(ああ、そうだ……。俺はユーリィと、サーシャを助けに――)
早く行かなければならない。怒りを押しのけて、湧き上がる強い意志。それを感じ取り《朱天》がわずかに身じろぎした――その時だった。
アッシュの脳裏に、三人目の少女の姿が映し出されたのは。
流れるような漆黒の髪に、いつも優しさを絶やさなかった温和な瞳。
ただ《彼女》の姿を思い出すだけで、切り裂かれるような痛みが胸中で渦巻く。
灼けつくほどの激情が、止め処なく溢れ出てくる。
「~~~~~~~~~ッッ」
あまりの苦痛に、呻き声さえ出せない。
必死に冷静さを取り戻そうと、強く胸を押さえて歯を食いしばるが、その程度でどうにか出来るような生易しい感情ではなかった。
そして枷が決壊したかのように、心の中に黒い何かが流れ込んでいき――。
(――さようなら。大好きだったよ。あなたは、生きて幸せになってね――)
《彼女》の最後の言葉が、胸に突き刺さる。
アッシュは、心が軋む音を聞いた。
グウオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ――……。
《朱天》のまるで慟哭のような咆哮が、空の彼方へ消えていった。
そうして、黒い巨人は再びその一歩を踏み出す。――蒼い鎧機兵へと向かって。
最後にすがった希望も打ち砕かれ、スコットは声も出せず震えていた。
《朱天》の足音が、徐々に大きくなってくる。しかし、逃げ出そうにもバランサーである尾を失ったこの機体では立つことさえも困難だ。
為す術もなく、スコットは身を丸めてカチカチと歯を鳴らす。――と、不意に浮遊感を感じた。《朱天》に機体の頭部を掴まれ、持ち上げられたのだ。
眼前に映し出されるのは《朱天》の貌だった。
それを見てスコットは今度こそ確信する。
自分達が遭遇したのは鎧機兵などではない。
自分達はあまりにも罪を重ねすぎた。あまりにも人を殺しすぎた。
だからこそ、こいつが現れたんだ。
――そう。自分達が出会ったのは、罪人を貪り喰らう《煉獄の鬼》だったのだ。
これもまた予想していた台詞だ。
しかし、どう答えればいいのか分からない。
もし、自分がハーフで《願い》を叶えることは出来ないなど言えば、この男が逆上してくることは火を見るより明らかだ。
その場合、武器のない自分達では抵抗する術がない。
(どうしよう……。どうすればいいの……?)
何も答えられず、サーシャが思考の迷路にさまよっていると、無言になった彼女に対し、ジラールが怪訝な表情を見せ始めていた。
このままではまずい……。見かねたユーリィが、咄嗟に助け舟を出す。
「……ところで、お前の《願い》とは一体何なの?」
《星神》との対話に割りこんできた不躾な少女をジラールは渋面顔で睨みつける。
が、その表情はすぐに歓喜へと移り変わり、
「ふふ、そうか、そんなに聞きたいか! ならば答えよう! 僕の《願い》は!」
そして、高らかに声を上げ、己が《願い》を言葉に変える。
「僕の《願い》は、並ぶものなき《最強の鎧機兵》を手に入れることだッ!」
その言葉に、ユーリィはぱちぱちと瞳を瞬き、
「……………え?」
あまりにも子供じみた《願い》に、彼女は困惑した。
「……どういう意味? 最強って?」
「察しの悪い小娘だな。そのままの意味だよ。僕は僕だけの《最強の鎧機兵》を求める。あんな《朱天》もどきなんかじゃない! 本物の《七星》さえも超える――最強の力をな!」
胸を張ってジラールが《願い》の詳細を告げる。
その幼稚かつ無謀な言葉に、ユーリィは頭が痛くなってきた。
「何それ? 《七星》を超えるって……お前、そもそも《七星》の実力がどんなものなのか知っているの?」
ふうと嘆息して、彼女は言葉を続ける。
「《神君》・《戦帝》・《朱天》・《金剛》・《凰火》・《鬼刃》・《雷公》。――それら《七星騎》と呼ばれる七機の恒力値は、平均でも三万五千ジンを超えるの。公式では《朱天》の三万八千ジンが最大。彼らは文字通り桁が違うの」
と、どこか誇らしげに語るユーリィに対しジラールは考え込むように沈黙した。
その常識外れな数字に、むしろサーシャの方が困惑していた。
(さ、三万八千って、な、何それ……。《ホルン》の十倍以上……?)
唖然とするサーシャをよそに、ユーリィは黙りこむジラールを見据えていた。
流石に自分の無知を理解して諦めたのだろうか。
そう思い、静かにジラールの反応を待つ。
――だが、ようやく出てきたジラールの言葉は、彼女の想像を超えていた。
「ならば、十万だ」
「え?」
「だから、それなら僕は恒力値・十万ジンの鎧機兵を望むよ。それぐらいあったら《七星》だって超えられるだろ?」
一瞬、ユーリィはジラールが何を言っているのか分からなかった。
しかし、徐々に言葉の意味を理解していき――。
「お、お前、何を言っているの! 馬鹿じゃないの! 無茶苦茶言わないで!」
ユーリィは激昂した。本当にこの男はどれだけ無知なのだろうか!
《星神》の能力といえど苦手な物は存在する。
代表的なのが《星導石》だ。あれは星霊の力を阻害するため、通常では作り出すことはもちろん、修復することさえ叶わない。
さらに言えば、生み出すものが複雑な物ほど星霊の操作は困難になる。
要するに、精密機械でもある鎧機兵は《星神》の最も苦手な存在なのである。
「《星神》は万能じゃない! 鎧機兵を丸ごと作ることなんて出来ない!」
ユーリィの怒声が部屋に響く。
するとジラールは不愉快そうに顔をしかめて、
「……キンキンとうるさい奴だな。お前に言われなくてもそれぐらい知ってるよ」
「だったら何故!」
と、憤るユーリィをジラールは片手で制し、
「でもさ、きっと大丈夫だと思うんだ」
笑って言う。
「命がけで頑張ればさ」
ユーリィは思わずキョトンとした。
(……命がけで、頑張る……? それって――)
少女の顔色が一気に青ざめる。
――まさか、まさかッ、この男はッ!
「うん。でもまあ、僕の夢を叶えるには仕方がないことだろ?」
ジラールは当然とばかりに言い放つ。
「お、お前……。そんなことのために、《最後の祈り》を使う気なの……?」
ユーリィは呆然と呻く。《最後の祈り》とはまさに命がけの力だ。
それは使用する《星神》だけでなく《願い》を伝える人間側にとっても、だ。
なにせ、使えば確実に《聖骸主》が生まれてしまうのだから。
《聖骸主》の力は強大だ。たとえ鎧機兵を数十機揃えても勝てるとは限らない。《七星》クラスでさえ、単独では危険と判断されるのが《聖骸主》なのだ。
だからこそ、どんな悪人であっても《最後の祈り》を使うことだけは躊躇うというのに――。
この男は、まるで子供がおもちゃをねだるように《最後の祈り》を強要する。
ユーリィは改めて眼前の男の瞳を見て――言葉を失った。
狂気がない。
仮にも他者の命を奪おうとする状況でありながら、この男の瞳には狂気がない。
あるのは、歓喜と無邪気さだけだ。
蒼白になるユーリィをフンと鼻で笑いジラールは愛するサーシャに語りかける。
「さあ! 愛しいサーシャ! 僕の《願い》は分かっただろ! 早く叶えてくれ!」
サーシャは思わず後ずさった。寒気さえする恐怖が全身を襲う。
結局、この男は子供なのだ。
無邪気で、残酷で、強欲な子供なのだ。
もしもここで、自分には《願い》が叶えられないと『おあずけ』などすれば、この男は間違いなく癇癪を起こすだろう。それも、手がつけられないほどに。
だが、ここまで迫られるともう言い逃れも難しい。
何より、サーシャは特に弁が立つような人間ではない。
下手な言い訳をして、この男の興味がユーリィに移りでもしたら最悪である。
普段からジラールは妙に勘だけは鋭かった。ここで迂闊な嘘は言えない。
ならば、いっそのこと――。
「……ジラール。私には、あなたの《願い》は叶えられないわ」
その自殺行為ともいえるサーシャの言葉に、ユーリィは驚愕で目を見開く。
――どうして、このタイミングで真実を……ッ!
サーシャは横目でユーリィへと視線を送り、柔らかに微笑む。
これでいい。これでこの男の怒りは自分に向くだろう。
自分はここで襲われ、凌辱されるかもしれない。しかし、怒りが自分に向いている間だけはユーリィを守れる。
そしてその時間さえあれば、アッシュがきっと助けに来てくれるはずだ。
サーシャはそう確信していた。
(……先生。どうかユーリィちゃんを……)
キュッと手を握りしめて。
サーシャは心の中で切に祈った。
◆
アッシュの宣言に、《朱天》は迅速に応えた。
黒い機体の関節から数十万もの操鋼糸が触手のように延びて《鎧》を絡め捕り、瞬時に各部位へと分解する。
操鋼糸で引き寄せられた《鎧》は次々と機体に装着され、最後には《朱天》の後頭部から獅子のたてがみのような白い鋼髪が雄々しく伸びた。
かくして、瞬く間に武装は完了した。
今ここに――極星の名を背負う漆黒の鬼が現出する。
そこから先は、虐殺だった。
黒い右腕が暴風となり、赤い鎧機兵――《赤皇》の首をいきなりもぎ取る。
続けて《朱天》は、味方の惨状に呆然とする蒼い鎧機兵――《蒼騎》の胸部に、手に掴んだ《赤皇》の首ごと掌底を叩きつけた。
グシャリと頭部がまるで果実のように潰れ、蒼い機体は一度も落下することなく、十セージルも離れた木々にまで吹き飛ばされる。
『う、うわああああァァ! ち、近付くなァァァ!』
残された《赤皇》の操者――エリックがパニックを起こし、闇雲に剣を振り回す。ブンブンと唸る巨大な剣。アッシュは眉をしかめた。
『……うざいな』
アッシュの呟きと同時に、《朱天》は無軌道に動く腕を容易く掴み取った。そして、そのまま赤い鎧機兵の右肘を、ベキンッと事もなげにへし折る。
『う、うわああああぁああああああああァァァァ!』
恐慌状態に陥った《赤皇》は、じたばたと後方に逃げようとするが、それよりも《朱天》の右腕の方が早かった。漆黒の手刀が風を切る。――と、《赤皇》の腹部に火花が走った。
赤い機体が激しい振動を起こし、震える手で黒い巨人の右腕に触れる。
――漆黒の手刀は、赤い機体の腹部に深々と突き刺さっていた。
《朱天》の右手は、腹部にあった《星導石》を貫き、その奥にある鎧機兵の背骨にまで到達していた。そして迷いなく鋼の背骨を掴み取ると、力任せに引き抜く。
ブチブチブチブチブチッ――
脱力していた《赤皇》が勢いよくのけ反り、最後には腰が直角にへし折られる。
赤い機体は一度だけ痙攣するように震えるが、すぐに停止した。
人形のように脱力した赤い鎧機兵を《朱天》は無造作に投げ捨てる。
その光景をようやく立ち直った《蒼騎》の操者――スコットは呆然と眺めていた。操縦棍を持つ手が無意識の内に震え出す。
『う、うそだろ、エ、エリック……、エリィィーークッ!』
我知らず同僚の名を叫んだが、倒れた赤い鎧機兵から返答はこない。
だが、その代わりに。
ゆらり、と黒い巨人が獣の如き貌を向けた。その赤き眼光が雄弁に語る。
――次はお前の番だ、と。
スコットの全身に恐怖が走り抜けた。こんな化け物に勝てる訳がない!
蒼い鎧機兵は慌てて突撃槍を投げ捨てた。ゆっくりと近付いてくる《朱天》に対し、無抵抗を示すため、両手をかざしてブルブルと手を揺らす。
『ま、待ってくれ! 俺は抵抗しない! そ、そうだ、情報だ! お前は情報が欲しいんだろ!』
苦し紛れに放ったスコットの言葉。
しかし、意外にも《朱天》の動きがピタリと止まった。
スコットは《朱天》の反応に一筋の希望の光を見出し、自分の知る情報を洗いざらい叫び続ける。黒い鎧機兵は静かにその情報に耳を傾けた。そして――。
『……ハーフだと? サーシャがそうだと言うのか』
『そ、そうだ。俺は確かに見た。あの女の銀の髪を……』
『…………』
《朱天》は沈黙する。それをスコットは好機だと感じた。
現在、自機と敵機との間は十セージル以上も離れている。ここで森を上手く盾にすればどうにか逃げ切れるかも知れない。まだ生きているかもしれない同僚を見捨てることになるが、まずは自分の命が優先だ。――スコットは即断する。
蒼い鎧機兵は、形振り構わず敵機に背を向け逃走した。その直後、何故か背後から落雷ような音が聞こえてきたが、気にしている余裕もない。
(くそッ! 何なんだ、この化け物は! なんでこんな国に《七星》がいるんだ! ここはどうにかして逃げるしか―――え?)
スコットは愕然とする。
何故か《蒼騎》が突如、動きを止めたのだ。
(な、何だ! 何故動かない!)
その不可解な状況に困惑していたら、
『何処に行くつもりだ?』
あまりにも近くから聞こえてきたその声に、スコットは凍りついた。
まさかと思いながら、恐る恐る後ろに振り向くと、
(う、うそだろ……)
そこには最悪の想像通り、漆黒の巨人がいた。
一体どうやったのか《朱天》は《蒼騎》の背後にまで瞬時に移動し、その右手で暴れ回る尾を捕えていたのだ。危うくスコットは恐怖で気を失いそうになった。
幾らなんでも人外すぎる!
これは本当に鎧機兵なのかッ!?
まさか、まさか、これが《煉獄》に住まうという本物の――。
『ひ、ひいいいィ! だ、誰か助け――』
スコットの悲鳴など無視し、《朱天》は《蒼騎》の尾を掴んだまま、右手を振り上げる。
天に向かって弧を描く蒼い鎧機兵は――突然、宙空で解放された。
恐らく《朱天》が投げ飛ばす途中で尾を手放したのだろう。
長い浮遊感――、そしてその後のズンと背中を貫く落下の衝撃に、スコットの口からカハッと空気が吐き出される。
咳込みながらも敵機の姿を探すため、スコットは周囲に目を向け――絶句した。
真横に同僚の無残な機体があったのだ。
どうやら自分は十セージル以上の距離を片手で投げ飛ばされたらしい。
あまりの膂力に愕然とするスコットだったが、近付いてくる《朱天》の姿を見て、さらに言葉を失う。
《朱天》の右手には、蒼い尾が握られていた。
投げている途中で手を放したのではない。
――いや、そもそも《朱天》に投げる気など最初からなかったのだ。《朱天》は蒼い鎧機兵を地面に叩きつけるつもりで右腕を振り上げたのだ。
しかし、その膂力に尾が耐えきれず、振りかぶる途中で千切れたため、結果的に投げ飛ばしてしまったのである。――そう。ただ、それだけのことだった。
『……ふん。これが最新鋭機か。随分ともろいもんだな』
何の感情もない平坦な声で呟くアッシュ。
《朱天》は、掌の中の蒼い尾を、地面へと放り捨てる。
ドスンッと音を立て落下した蒼い尾を邪魔だと言わんばかりに踏み潰し《朱天》は倒れ伏す《蒼騎》へ歩を進めた。その光景にスコットの恐怖は最高潮へと至る。
そして――最後の希望にすがりついた。
『ま、待て! お前は女達を助けに来たのだろう! こんな所にいていいのか!』
その言葉の効果は絶大だった。黒い巨人は立ち止まり、《朱天》――アッシュの表情に初めて迷いの色が浮かぶ。脳裏によぎるのは二人の少女の姿だ。
(ああ、そうだ……。俺はユーリィと、サーシャを助けに――)
早く行かなければならない。怒りを押しのけて、湧き上がる強い意志。それを感じ取り《朱天》がわずかに身じろぎした――その時だった。
アッシュの脳裏に、三人目の少女の姿が映し出されたのは。
流れるような漆黒の髪に、いつも優しさを絶やさなかった温和な瞳。
ただ《彼女》の姿を思い出すだけで、切り裂かれるような痛みが胸中で渦巻く。
灼けつくほどの激情が、止め処なく溢れ出てくる。
「~~~~~~~~~ッッ」
あまりの苦痛に、呻き声さえ出せない。
必死に冷静さを取り戻そうと、強く胸を押さえて歯を食いしばるが、その程度でどうにか出来るような生易しい感情ではなかった。
そして枷が決壊したかのように、心の中に黒い何かが流れ込んでいき――。
(――さようなら。大好きだったよ。あなたは、生きて幸せになってね――)
《彼女》の最後の言葉が、胸に突き刺さる。
アッシュは、心が軋む音を聞いた。
グウオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ――……。
《朱天》のまるで慟哭のような咆哮が、空の彼方へ消えていった。
そうして、黒い巨人は再びその一歩を踏み出す。――蒼い鎧機兵へと向かって。
最後にすがった希望も打ち砕かれ、スコットは声も出せず震えていた。
《朱天》の足音が、徐々に大きくなってくる。しかし、逃げ出そうにもバランサーである尾を失ったこの機体では立つことさえも困難だ。
為す術もなく、スコットは身を丸めてカチカチと歯を鳴らす。――と、不意に浮遊感を感じた。《朱天》に機体の頭部を掴まれ、持ち上げられたのだ。
眼前に映し出されるのは《朱天》の貌だった。
それを見てスコットは今度こそ確信する。
自分達が遭遇したのは鎧機兵などではない。
自分達はあまりにも罪を重ねすぎた。あまりにも人を殺しすぎた。
だからこそ、こいつが現れたんだ。
――そう。自分達が出会ったのは、罪人を貪り喰らう《煉獄の鬼》だったのだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
うちの冷蔵庫がダンジョンになった
空志戸レミ
ファンタジー
一二三大賞3:コミカライズ賞受賞
ある日の事、突然世界中にモンスターの跋扈するダンジョンが現れたことで人々は戦慄。
そんななかしがないサラリーマンの住むアパートに置かれた古びた2ドア冷蔵庫もまた、なぜかダンジョンと繋がってしまう。部屋の借主である男は酷く困惑しつつもその魔性に惹かれ、このひとりしか知らないダンジョンの攻略に乗り出すのだった…。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜
昼寝部
ファンタジー
2XXX年、X月。
俺、水瀬アキトは戦争の絶えない地球で『戦場の悪魔』と呼ばれ、数多の戦で活躍していた。
そんな日々を過ごしていた俺は、ひょんなことから妹と一緒に異世界へ転移することになった。
その世界にはダンジョンが存在しており、ライトノベルなどで登場する世界観と類似していた。
俺たちはその世界で過ごすため女神様からチートスキルを貰い、冒険者となって異世界での生活を満喫することにした。
これは主人公の水瀬アキトと妹のカナデが異世界へ転移し、美少女たちに囲まれながら異世界で無双するお話し。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる