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第一部
第28話 ゴールデンウィーク ~第二夜~ 3(※無理やり)
「…んっ!? んんんっっ」
押し当てられる唇。必死にそれから逃れようとするが、顎を龍利の右手に捕らえられていて全く動かすことが出来ない。せめてもの抵抗にと歯を食い縛ったものの、唇を強く吸われて思わず力を緩めてしまった。すかさず侵入してくる龍利の舌。上顎の裏を舐めこちらの舌を絡め取るそれに、丞はくぐもった声を漏らす。うんうんと唸っているようにも聞こえるその声には、色気の欠片も無い。が、龍利にとってはそうでも無かったようで――ひと頻り丞の口内を味わった彼は、ゆっくりと顔を離し双眼を細めた。
「……丞、可愛い……」
目を見開き龍利を凝視しながら、深い口付けで上がった息を整えようとする丞。その頬をひと撫でした親友の右手が、下に下がって脱衣の続きを開始した。
「お、おいっ、龍! 馬鹿っ、やめろって!!」
拒否の声もなんのその、龍利は着々とボタンを外していく。あっという間にパジャマをはだけられ、丞は焦った。このままでは本当に掘られてしまう。なんとかしなければと思うのに、両手首を拘束する彼の手は緩む気配が無い。どうしようかと考える間にも、丞の胸に伸ばされた手がその肌をするりと撫でた。
「ひぁっ!」
龍利の掌が左胸の突起を擦り、覚えず素っ頓狂な叫び声が出る。反応したことに喜んだ彼が薄く笑った。今度は指で突起に触れ、揉んだり捏ね回したりと弄び始める。
「く…すぐってぇよっ! なぁ、もうやめろっ。とにかく冷静になれ!」
手だけで無く、脚も龍利の身体で押さえ込まれ、丞は身動きの出来ない状態で懸命に呼び掛けた。しかし――
「俺は至って冷静だ。ただ、丞が欲しくて堪らないだけだ」
「おま…っ、それが冷静じゃねぇってことじゃねぇかよ! ……って、…あ…?」
なおも粘って説き伏せようとした丞だったが、その時、妙な感覚が身の内を走る。それは、弄られ続けている胸の頂から発せられるものだった。
(…な…んだ、これ……。なんか…変……っ)
突起がジンジンと痺れ、熱くなっているのが分かる。ムズムズする感じにぶるりと背筋を震わせると、嬉しそうに龍利が言った。
「気持ち良くなってきたか…?」
彼を調子付かせるわけにはいかなくて、このまま流されることだけは避けたくて、丞は顔を赤くしながら形ばかりの虚勢を張る。
「…んな、わけ…ねぇだろっ。いい加減にしろ、龍っ! 俺がっ、マジで怒らないとでも…っ」
「ああ、思ってる」
親友の言い草に開いた口が塞がらない丞。その隙を突くように、龍利は彼の右胸の突起を口に含んだ。
「なっ、何して…っ、…んっ…」
舌で転がすように愛撫され、先程の感覚がより鮮明になる。寄せては返す波のように強弱を付けてやってくる刺激は甘やかで、我知らず声が漏れた。
「…は…っ、う……っま、負けて堪るか。…こんなの、なんとも……っ」
口を離し、己の唇をペロリとひと舐めする龍利。強がる丞を見て心底愛しげに笑む。右手を下方に持っていくと、丞が着ていた掛け布団を剥ぎ、薄い布越しに彼の中心に触れた。
「…っ!!」
「ココをこんなにしておいて、まだ意地を張るのか? 立派に勃ち上がり掛けてるんだけど」
そのままズボンの腰に手を掛ける。「よせ!」という彼の声にも耳を貸すこと無く、下着ごと一気に押し下げた。半勃ちになった丞の分身が現れる。
「俺に感じてくれて嬉しい……」
絡められた龍利の指がそれを擦り上げる。緩やかに扱き出すその手から僅かでも逃れようと、丞は必死に身を捩った。その所為で胸を前に突き出すような体勢になってしまい、龍利の唾液に濡れた突起が嫌でも彼の目を捕らえる。爛々と双眸を光らせて、龍利は再び丞の胸に吸い付いた。
「んぁっ! ……っ、やめっ…、龍……っっ!」
胸と下腹を同時に攻められ、さすがに丞も色付いた吐息を漏らす。だんだん速度を増していく手の動きとシンクロするように、呼吸も浅く速くなっていった。
――水音が聞こえる。舐め吸われている胸からは勿論のこと、下半身からもだ。与えられる快感に耐え切れず、自身が先走りを零したことを知るが、その事実さえ自分の興奮を煽る材料にしかならないほど、丞は高められ追い上げられていた。
「…やっ…っだ、だめ…っ、……あっ、あぁぁっっ!」
極まった熱が爆ぜる。ビクビクと腿を痙攣させて吐精した彼は、ぐったりと脱力した。龍利は縛めていた手を漸く放す。肩を上下させて荒い息をつく丞を、情欲に濡れた瞳で見詰めた。
「最高に可愛いな、丞……。俺…我慢出来ない……」
気怠さの中、彼のセリフにピクリと身を震わせる丞。その顔は、自分が出した声と親友にイかされてしまったことに対する恥ずかしさで、今にも火を噴きそうになっていた。
「……龍……。頼むから…もう勘弁してくれ……」
「無理だ。もう自分でも止められない。丞の全部が欲しいんだ……」
白濁にまみれた龍利の右手が秘所に近付く。もはや回避不能と悟った丞は、この後自分に降り懸かるであろう災厄を予想して戦慄した。
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