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第七章 約束
第18話 前編
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馴染みの居酒屋の引き戸を開ける。ぐるりと店内を見回すと、カウンター席でこちらを見ながら軽く右手を挙げる男が目に入った。
「よう、梶。先にやってるぜ」
「武井。すまないな、遅くなって」
久し振りに早めの帰宅となる筈だったこの日、秀一は同じ病院に勤める武井から飲みに誘われた。
武井は大学の同期で、秀一の親友だ。内分泌系を担当する内科医である。
思いのほか延びてしまった申し送りの為、約束の時間をオーバーしてしまったことを詫びながら、秀一は足早に近付いてその隣に座る。
「取り敢えず、熱いの一杯やれよ」
霜月の寒さで冷え切った秀一のコートを見た武井が、「ほれ」と猪口を差し出した。
「どうだよ、最近」
炙り立てのスルメを裂いて口に入れつつ、武井が訊く。
「ちったぁ進んでんのか? 研究の方…」
その問いに、秀一は首を横に振った。
「いや…。状況は何も変わらない、変えることが出来ない……。こう言っちゃなんだけど、大学の研究室に居た頃の方が今よりずっとましだったよ。まだ自分には今以上のことが出来るんじゃないかって、変に夢見たりしてさ」
飲み掛けの酒をコトリとカウンターに置く。
「…本当に…非力なもんだ……」
顔を伏せる秀一に、武井はふうっと溜息をついた。
「まったくだ…。俺の担当にもそういう患者いるけど、俺らには何もしてやれねぇ。せいぜい薬で症状を抑える程度――馬鹿でも出来そうなこった。その薬だってかなりの曲モンだしよ。……完治させるのは無理だとしても、せめて命くらいは救ってやりてぇのにな……」
店の親父から手渡された二本目の徳利を傾けて、自分の猪口に酒をつぐ武井。なみなみと注がれた無色透明の液体からは、ふんわりと温かい気体が立ち上っていた。
「そう言やぁ、梶の患者、知り合いだったっけな」
「ああ。弟も同然の子だから…。何事にも無頓着になっていたのに、本当に好きな人が出来てから何となく変わってきたような気がするんだ。つい最近、やっと想いを伝えたらしい」
秀一はそこでフッと軽く笑む。
「…それを聴いた時、何故か凄く嬉しくなってしまったよ。そういう気持ちを抑えさせていたのは私なのに、まったく身勝手なもんだよな。――今は純粋に応援してやりたい、そう思ってる」
遠い目をして言う秀一の肩を、武井はポンポンと叩いた。
「いいことじゃねぇか、残りの人生燃やし尽くさせてやるのも。恋とか愛とかってのは、自分の意思でどうにかなるもんじゃねぇからな。幾ら先が見えてるからって、好きになっちまった気持ちは消しようがねぇし。それにすべてを懸けられるなら、それがそいつにとって本望ってことだろ? どんな障害も、誰かを慕う強い想いには敵わねぇのさ。――大学ん時、俺がお前にゾッコンだったのと同じでな」
その言葉を聴いて、秀一は一瞬武井の顔を見る。至って真顔の武井の視線を逆に受けて、所在無さげに顔を逸らした。
「悪いけど…今はそういう冗談の聞ける気分じゃない…」
「…そうだな。悪かった」
武井は左手で頬杖を突き、空の徳利を右手で弄ぶ。
「――んで、その子。今どうしてるんだ?」
「…恋人に病気のことを打ち明けようかどうしようかって悩んでる。隠していてもいずれ必ず分かってしまうことだから、それを伝えないのは相手を裏切ってることになるんじゃないかって…。その様子が痛々しくてね……」
壁に掛けられた古めかしい柱時計が低い音を響かせ、午後11時を告げる。翌日も平日の為か既にまばらになった客足の中、カウンターに肩を並べる二人の男の背中には、遣り切れない切なさを帯びた哀愁が漂っていた。
「…何の助言もしてやれない自分に…腹が立つよ……」
「そうか…。お互い…つれぇよなぁ、梶よ……」
武井は目を伏せて酒をちびりと啜る。秀一も無言の同意を示すように、手にした猪口を呷った。
真っ暗な部屋の中。
晶はベッドに乗り、膝を抱えて蹲っていた。落とした視界にシーツの皺を見止めて、指で撫でてみる。
このベッドの上で、直人を初めて抱いた。あれからもう三ヶ月が経つ。着実に過ぎていく時間に微かな焦りを感じながらも、晶は己の幸福を噛み締めていた。
呼ぶ声に振り返るその瞳が自分だけを映し、その唇が自分の名を呟く。求める欲望に応える温もりは、何よりも愛しいものだった。
『言えない』、そう思っていた。今までは。
言えば直人を悲しませることになる、傷付けることになる。それがつらくて現実から目を背けていた。
だが今は、『言わなくてはならない』と思う。真実を、ありのままに全て伝えようと。
何か目立った症状が出てからでは遅いのだ。直人が気付く前に、この口から伝えなければ意味は無い。それが、自分を想ってくれる彼への誠意だと思うから。
晶はズボンのポケットから携帯電話を取り出す。
「もう…寝てっかな…」
液晶画面の時刻表示は既に午前2時を回っている。時間の遅さを気にしながら、登録された直人の携帯番号にコールした。
TRRRR、TRRR…プツッ。
『はい、もしもし。晶?』
呼び出し音が鳴り始めてからそう間を置かず、落ち着いた直人の声が耳に届く。思ったより早い応答に、晶は少々面食らった。
「なんだ、まだ起きてたんだな。寝てるんじゃねぇかって、すぐ切ろうと思ってたんだけど」
『うん。仕事の仕上げしてた。明日が締め切りなんだ』
「あ、悪りぃ。邪魔しちまったか?」
『大丈夫だよ、もう終わったから。――それよりどうしたの? 何か用事があったんだろ?』
晶の肩に力が入る。携帯を握る手が微かに震えた。
「ん、ああ。明日の午後、ヒマあるか?」
『午後? うん。午前中に出版社に持っていくから、昼からなら空いてるよ』
「じゃぁ、俺がそっち行くな、昼イチで。…ちょっと話したいことがあるから」
『分かった、待ってるよ』
何も知らない直人の明るい声が痛い。晶は右手で胸を押さえる。
「――直人」
『ん? 何?』
「……いや、何でもねぇんだ。それじゃ、おやすみ」
『うん。おやすみ、晶』
プツンと切った携帯を机の上に放り投げて、晶はベッドに潜り込んだ。
――『愛してる』と言いたかった。
だが、今口にしてしまうと、折角の決心が揺らぎそうな気がして怖かった。
伝えるべきことを全て伝えた上で、『それでも愛してるんだ』と言わなければ。真剣な想い、そして自分の人生そのものを、彼に受け入れて貰う為に。
「上手く…話せるか…?」
全く寝付けず何度も寝返りを打つ晶を余所に、窓の外は徐々に白んでいった。
★★★次回予告★★★
悩んだ末に晶が導き出した答え。それは直人を傷付けてしまうのでしょうか。
「よう、梶。先にやってるぜ」
「武井。すまないな、遅くなって」
久し振りに早めの帰宅となる筈だったこの日、秀一は同じ病院に勤める武井から飲みに誘われた。
武井は大学の同期で、秀一の親友だ。内分泌系を担当する内科医である。
思いのほか延びてしまった申し送りの為、約束の時間をオーバーしてしまったことを詫びながら、秀一は足早に近付いてその隣に座る。
「取り敢えず、熱いの一杯やれよ」
霜月の寒さで冷え切った秀一のコートを見た武井が、「ほれ」と猪口を差し出した。
「どうだよ、最近」
炙り立てのスルメを裂いて口に入れつつ、武井が訊く。
「ちったぁ進んでんのか? 研究の方…」
その問いに、秀一は首を横に振った。
「いや…。状況は何も変わらない、変えることが出来ない……。こう言っちゃなんだけど、大学の研究室に居た頃の方が今よりずっとましだったよ。まだ自分には今以上のことが出来るんじゃないかって、変に夢見たりしてさ」
飲み掛けの酒をコトリとカウンターに置く。
「…本当に…非力なもんだ……」
顔を伏せる秀一に、武井はふうっと溜息をついた。
「まったくだ…。俺の担当にもそういう患者いるけど、俺らには何もしてやれねぇ。せいぜい薬で症状を抑える程度――馬鹿でも出来そうなこった。その薬だってかなりの曲モンだしよ。……完治させるのは無理だとしても、せめて命くらいは救ってやりてぇのにな……」
店の親父から手渡された二本目の徳利を傾けて、自分の猪口に酒をつぐ武井。なみなみと注がれた無色透明の液体からは、ふんわりと温かい気体が立ち上っていた。
「そう言やぁ、梶の患者、知り合いだったっけな」
「ああ。弟も同然の子だから…。何事にも無頓着になっていたのに、本当に好きな人が出来てから何となく変わってきたような気がするんだ。つい最近、やっと想いを伝えたらしい」
秀一はそこでフッと軽く笑む。
「…それを聴いた時、何故か凄く嬉しくなってしまったよ。そういう気持ちを抑えさせていたのは私なのに、まったく身勝手なもんだよな。――今は純粋に応援してやりたい、そう思ってる」
遠い目をして言う秀一の肩を、武井はポンポンと叩いた。
「いいことじゃねぇか、残りの人生燃やし尽くさせてやるのも。恋とか愛とかってのは、自分の意思でどうにかなるもんじゃねぇからな。幾ら先が見えてるからって、好きになっちまった気持ちは消しようがねぇし。それにすべてを懸けられるなら、それがそいつにとって本望ってことだろ? どんな障害も、誰かを慕う強い想いには敵わねぇのさ。――大学ん時、俺がお前にゾッコンだったのと同じでな」
その言葉を聴いて、秀一は一瞬武井の顔を見る。至って真顔の武井の視線を逆に受けて、所在無さげに顔を逸らした。
「悪いけど…今はそういう冗談の聞ける気分じゃない…」
「…そうだな。悪かった」
武井は左手で頬杖を突き、空の徳利を右手で弄ぶ。
「――んで、その子。今どうしてるんだ?」
「…恋人に病気のことを打ち明けようかどうしようかって悩んでる。隠していてもいずれ必ず分かってしまうことだから、それを伝えないのは相手を裏切ってることになるんじゃないかって…。その様子が痛々しくてね……」
壁に掛けられた古めかしい柱時計が低い音を響かせ、午後11時を告げる。翌日も平日の為か既にまばらになった客足の中、カウンターに肩を並べる二人の男の背中には、遣り切れない切なさを帯びた哀愁が漂っていた。
「…何の助言もしてやれない自分に…腹が立つよ……」
「そうか…。お互い…つれぇよなぁ、梶よ……」
武井は目を伏せて酒をちびりと啜る。秀一も無言の同意を示すように、手にした猪口を呷った。
真っ暗な部屋の中。
晶はベッドに乗り、膝を抱えて蹲っていた。落とした視界にシーツの皺を見止めて、指で撫でてみる。
このベッドの上で、直人を初めて抱いた。あれからもう三ヶ月が経つ。着実に過ぎていく時間に微かな焦りを感じながらも、晶は己の幸福を噛み締めていた。
呼ぶ声に振り返るその瞳が自分だけを映し、その唇が自分の名を呟く。求める欲望に応える温もりは、何よりも愛しいものだった。
『言えない』、そう思っていた。今までは。
言えば直人を悲しませることになる、傷付けることになる。それがつらくて現実から目を背けていた。
だが今は、『言わなくてはならない』と思う。真実を、ありのままに全て伝えようと。
何か目立った症状が出てからでは遅いのだ。直人が気付く前に、この口から伝えなければ意味は無い。それが、自分を想ってくれる彼への誠意だと思うから。
晶はズボンのポケットから携帯電話を取り出す。
「もう…寝てっかな…」
液晶画面の時刻表示は既に午前2時を回っている。時間の遅さを気にしながら、登録された直人の携帯番号にコールした。
TRRRR、TRRR…プツッ。
『はい、もしもし。晶?』
呼び出し音が鳴り始めてからそう間を置かず、落ち着いた直人の声が耳に届く。思ったより早い応答に、晶は少々面食らった。
「なんだ、まだ起きてたんだな。寝てるんじゃねぇかって、すぐ切ろうと思ってたんだけど」
『うん。仕事の仕上げしてた。明日が締め切りなんだ』
「あ、悪りぃ。邪魔しちまったか?」
『大丈夫だよ、もう終わったから。――それよりどうしたの? 何か用事があったんだろ?』
晶の肩に力が入る。携帯を握る手が微かに震えた。
「ん、ああ。明日の午後、ヒマあるか?」
『午後? うん。午前中に出版社に持っていくから、昼からなら空いてるよ』
「じゃぁ、俺がそっち行くな、昼イチで。…ちょっと話したいことがあるから」
『分かった、待ってるよ』
何も知らない直人の明るい声が痛い。晶は右手で胸を押さえる。
「――直人」
『ん? 何?』
「……いや、何でもねぇんだ。それじゃ、おやすみ」
『うん。おやすみ、晶』
プツンと切った携帯を机の上に放り投げて、晶はベッドに潜り込んだ。
――『愛してる』と言いたかった。
だが、今口にしてしまうと、折角の決心が揺らぎそうな気がして怖かった。
伝えるべきことを全て伝えた上で、『それでも愛してるんだ』と言わなければ。真剣な想い、そして自分の人生そのものを、彼に受け入れて貰う為に。
「上手く…話せるか…?」
全く寝付けず何度も寝返りを打つ晶を余所に、窓の外は徐々に白んでいった。
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