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第十五章 伝えられた真実
第49話 後編
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止め処なく流れる雫が枕を濡らす。
目尻から真横に伝う熱き道筋を拭うこともせず、晶は窓へと顔を向けた。その時、キャビネットの上のものが目に入る。
小さな花瓶に活けられたそれは、淡青色のカトレアの切り花。大輪の美しい花冠が二つ、晶を優しく見下ろしていた。
「ああ、それはね。司馬君…だったかな、彼が持って来てくれたんだよ」
「…え…?」
思いもしない名が秀一の口から出たことに、戸惑いの目をそちらへ向ける。眼差しで問われ、静かに話し出す秀一は何処か切なげだった。
「彼のことは、直人君に聞いていたんだ。自分に好意を持ってくれている幼馴染で、病気のことも全部知っていると。彼宛ての手紙も託かっていたからね。――あの日、司馬君はここへ来ていた。直人君がアパートを引き払っていたから、心配して捜しに来たらしい。だけど、運悪く…手術室へ運ばれる君達を目撃してしまったんだ。……オペを終えて出てきた私に、彼が詰め寄ってきたんだよ。十二時間近く、深夜までずっと手術室の前で待ち続けて――」
一旦息をつく。晶は険しい顔をして、話に聴き入っていた。
「凄い気迫に押されてね。彼には知る権利があるんじゃないかと思い、何が起こったのかを正直に話した。すると彼の目の色が変わって、今にも狂い出しそうな形相でICUに駆け込もうとしたんだ。…本当に、君に何をするか分からない状態だった。だから私はすべてを伝えたんだよ」
晶と直人が一つになったこと、そしてそれが直人の願いであったことを告げ、秀一は郵送する筈だった直人からの手紙も彼に渡した。それを読んだ和彦は急に大人しくなり、そのまま何も言わずに帰っていったのだ。
それから音沙汰なく時が経ち、昨日突然やって来たかと思うと二輪の麗花を置いていった。「もうすぐ直人の誕生日だから」と言って――。
「――カトレア、『純粋な愛』。直人君にぴったりの誕生花だ…。彼も…、本当に直人君が好きだったんだね……」
晶はもう一度カトレアを見る。
薄く青み掛かった大きな花弁。見目麗しく、それでいて迷い子を温かく包み込む聖母のような清らかさを感じさせるその花は、まさしく直人そのものだった。
壁の私物棚に歩み寄った秀一は、そこに置かれていた物を手に晶の傍へと戻ってきた。花に見入っていた視線が自分の方へ移るのを待って、彼に手渡す。
「…これ…」
力の入らぬ手をぎこちなく動かして握り締めたそれは、直人のカバンだった。晶はつらそうに目を細める。
――あの日、病室の椅子に置かれたまま持ち主を失ったカバン。晶が直人に声を掛ける切っ掛けを作った、若草色のカバン。その中に入っていたのは、クロスカバーの掛かった汚れ一つ無いスケッチブックと、一冊の日記帳――。
「…直人君は、君にこのカバンを渡したかったんだろうね……」
暫し迷って、まずスケッチブックに手を掛ける。そっと表紙を開くと、鮮やかな碧い色彩が眼に飛び込んできた。
「――あの時の……」
直人と行った五月の海。その煌めきに目を遣りながら、緩く笑んでいる自分。堤防に寝そべって頬杖を突いたその横顔が、鮮麗に描き出されている。
一体いつこんなものを描いたのか。あの場でないことは明らかだ。写真を撮った覚えも無い。
疑問を感じつつ、晶はゆっくりとケント紙を捲っていく。何枚も何枚も、二人の思い出の場所とその時の自分の姿が、直人らしい繊細なタッチで紙の上に留め置かれていた。野外コンサートでついやらかした居眠り。誕生日にケーキを頬張る満面の笑顔。チラチラと舞う雪の中、首に長いマフラーを巻いて微笑む立ち姿――。次々と現れる情景に、闇に押し遣られ埋もれていた温かさが蘇ってくる。
恐らく、直人は頭の中にしっかり残しておいた風景を、後日こうして描き起こしていたのだろう。初めから愛しい人に捧げるつもりで。それは、最後の一枚からはっきりと読み取ることが出来た。
――そこには、晶に抱かれた直人がいた。分厚いスケッチブックの中で、たった一枚だけ描かれた彼の姿。背後から廻された腕に手を重ね、肩口のシェンナーに頬を擦り寄せた穏やかな景。晶と同じ方角を見詰めるその顔は、この上ない幸福の笑みに満ちている。
こんな場面は晶の記憶に無い。どんなに脳裏を探ってみても、全く思い出せないのだ。
――だが、それは当然のこと。何故ならこれは未来の絵なのだから。この先もずっと晶の愛に包まれ、共に在ることを切望した直人の祈りが、この絵に籠められていた。
再び涙が零れ出す。ぼやける視界を拭おうと、手の甲で目元を擦りながら二、三度鼻を啜り上げた。
枕の横にスケッチブックを置き、日記を手に取る。微かに震える指でページを繰った。
二年近く前――病院で見掛けた晶に惹かれていると気付いた日から毎日欠かさず書き込まれたそれには、直人の想いが溢れていた。楽しかったこと、苦しかったこと。悲喜こもごもの日々の中で、晶のことが語られない日は一日として無かった。
読んでいてふと気付く。途中から、文字が酷く乱れていることに。
晶の心中を悟って、秀一が言った。
「指の関節にも異常が出ていて、絵筆さえ握れなくなっていたからね……」
確かに、仕事をやめるひと月前辺りから徐々に崩れ始めていた。絵を描かなくなったのもその為だったのだ。そういえば、あのメモも何処となく字形がおかしかったが、読みづらくならないよう少しずつ書いたのかも知れない。スケッチブックは、そうなる前に描き上げたのだろうということだった。
胸を詰まらせながら文字を追っていた晶の目が、ピタリと止まる。開かれているのは最終日――そう、10月15日のページ。
『10月15日
晶、ごめんね。君に嘘をついて勝手なことばかりしていた俺を許して。
君に話したら絶対反対されそうで、なんだか君が遠くへ行ってしまうような気がして怖かったんだ。
放っておけばもうじき無意味に消えていく命。このまま君と離れてしまうなんて、俺には我慢出来なかった。
だから、この『心』を君にあげようと思ったんだ。それが愛する人とずっと一緒に生きられる、たった一つの方法だったから。
今まで随分傷付けてしまったよね、本当にごめん。
明日はちゃんと話すから。きっと、分かってくれるって信じてる。
――晶。愛してくれて、ありがとう――』
晶は日記を閉じて胸に抱いた。
どうしようも無いほど押し寄せる後悔。だが、胸のそれから伝わってくる温かい想いに、自責の傷に喘ぐ心が優しく包まれていく。痛みが癒されていく。
――もう、涙は流れていなかった。
僅かな沈黙の後、徐に口を開く。
「…二ヶ月経ったって言ってたけど……、今日は何日なんだ…?」
「12月22日だよ。…明後日が直人君の誕生日だ」
――これは何かの啓示なのか。己の生まれた日に罪を犯して穢れたこの身を、恋人の生まれた日が訪れる前に清浄へと導けという。
そうだ。何よりもまず、自分が犯してしまった許され難い行いは、今どのように扱われているのか。のうのうと眠っていた間に、周りではどんな動きがあったのだろう。
「…警察には…知らせたのかよ…」
宙を見詰めボソリと呟かれた声に、秀一はかぶりを振る。
「いや…。表向き、直人君は病気の為急死して心臓を提供したことになっている。当初の計画でも、周囲にはそう思わせることになっていたからね。オペに立ち会ったスタッフも、信頼出来るごく一部の者を除いては、彼が自殺を図ったと思い込んでいるんだ。…だけど――」
言葉を切ると同時に小さく息をつき、秀一は静かにベッドを離れる。晶の不審そうな眼差しを背に受けながらドアの前に立つと、振り返ること無くしっかりした口調で言い切った。
「――私はこれから警察へ行くよ。自殺幇助と、まだ生きていた人の心臓を奪った殺人の罪を償わなくてはならない。君が目覚めるまではと思い留まっていたんだ。…私がいなくても、もう心配は要らないから――」
「……待てよ」
ドアのハンドレールに手を掛けようとした時、背後で晶が制止の言を投げた。続いて耳に届いたひと言に、ハッと体を返す秀一。
「警察……呼んでくれよ、秀兄ぃ」
そう言った彼の声は、とても穏やかだった。
「自分の罪は自分で償う。――これ以上秀兄ぃに迷惑掛けたりしたら、俺、直人に何言われっか分かんねぇじゃん」
日記を抱いたまま秀一を見るその顔が、柔らかく微笑んでいる。真実の全てを受け入れた晶の笑みに、直人の笑顔が重なって見えた。
「晶君……」
昇り行く炎の星。力強く放たれる陽光の矢。それはさながら、再び燃え始めた生命の躍動のように。
窓を射抜いた光の鏃が壁に当たって砕け散り、白い空間を眩しく輝かせていた――。
★★★次回予告★★★
十六章は、今章で語られなかった部分の直人サイドのお話です。
前編はある夜のエピソード。何故情事の後すぐに帰っていたかが明かされます。
和彦が主役級で登場。
目尻から真横に伝う熱き道筋を拭うこともせず、晶は窓へと顔を向けた。その時、キャビネットの上のものが目に入る。
小さな花瓶に活けられたそれは、淡青色のカトレアの切り花。大輪の美しい花冠が二つ、晶を優しく見下ろしていた。
「ああ、それはね。司馬君…だったかな、彼が持って来てくれたんだよ」
「…え…?」
思いもしない名が秀一の口から出たことに、戸惑いの目をそちらへ向ける。眼差しで問われ、静かに話し出す秀一は何処か切なげだった。
「彼のことは、直人君に聞いていたんだ。自分に好意を持ってくれている幼馴染で、病気のことも全部知っていると。彼宛ての手紙も託かっていたからね。――あの日、司馬君はここへ来ていた。直人君がアパートを引き払っていたから、心配して捜しに来たらしい。だけど、運悪く…手術室へ運ばれる君達を目撃してしまったんだ。……オペを終えて出てきた私に、彼が詰め寄ってきたんだよ。十二時間近く、深夜までずっと手術室の前で待ち続けて――」
一旦息をつく。晶は険しい顔をして、話に聴き入っていた。
「凄い気迫に押されてね。彼には知る権利があるんじゃないかと思い、何が起こったのかを正直に話した。すると彼の目の色が変わって、今にも狂い出しそうな形相でICUに駆け込もうとしたんだ。…本当に、君に何をするか分からない状態だった。だから私はすべてを伝えたんだよ」
晶と直人が一つになったこと、そしてそれが直人の願いであったことを告げ、秀一は郵送する筈だった直人からの手紙も彼に渡した。それを読んだ和彦は急に大人しくなり、そのまま何も言わずに帰っていったのだ。
それから音沙汰なく時が経ち、昨日突然やって来たかと思うと二輪の麗花を置いていった。「もうすぐ直人の誕生日だから」と言って――。
「――カトレア、『純粋な愛』。直人君にぴったりの誕生花だ…。彼も…、本当に直人君が好きだったんだね……」
晶はもう一度カトレアを見る。
薄く青み掛かった大きな花弁。見目麗しく、それでいて迷い子を温かく包み込む聖母のような清らかさを感じさせるその花は、まさしく直人そのものだった。
壁の私物棚に歩み寄った秀一は、そこに置かれていた物を手に晶の傍へと戻ってきた。花に見入っていた視線が自分の方へ移るのを待って、彼に手渡す。
「…これ…」
力の入らぬ手をぎこちなく動かして握り締めたそれは、直人のカバンだった。晶はつらそうに目を細める。
――あの日、病室の椅子に置かれたまま持ち主を失ったカバン。晶が直人に声を掛ける切っ掛けを作った、若草色のカバン。その中に入っていたのは、クロスカバーの掛かった汚れ一つ無いスケッチブックと、一冊の日記帳――。
「…直人君は、君にこのカバンを渡したかったんだろうね……」
暫し迷って、まずスケッチブックに手を掛ける。そっと表紙を開くと、鮮やかな碧い色彩が眼に飛び込んできた。
「――あの時の……」
直人と行った五月の海。その煌めきに目を遣りながら、緩く笑んでいる自分。堤防に寝そべって頬杖を突いたその横顔が、鮮麗に描き出されている。
一体いつこんなものを描いたのか。あの場でないことは明らかだ。写真を撮った覚えも無い。
疑問を感じつつ、晶はゆっくりとケント紙を捲っていく。何枚も何枚も、二人の思い出の場所とその時の自分の姿が、直人らしい繊細なタッチで紙の上に留め置かれていた。野外コンサートでついやらかした居眠り。誕生日にケーキを頬張る満面の笑顔。チラチラと舞う雪の中、首に長いマフラーを巻いて微笑む立ち姿――。次々と現れる情景に、闇に押し遣られ埋もれていた温かさが蘇ってくる。
恐らく、直人は頭の中にしっかり残しておいた風景を、後日こうして描き起こしていたのだろう。初めから愛しい人に捧げるつもりで。それは、最後の一枚からはっきりと読み取ることが出来た。
――そこには、晶に抱かれた直人がいた。分厚いスケッチブックの中で、たった一枚だけ描かれた彼の姿。背後から廻された腕に手を重ね、肩口のシェンナーに頬を擦り寄せた穏やかな景。晶と同じ方角を見詰めるその顔は、この上ない幸福の笑みに満ちている。
こんな場面は晶の記憶に無い。どんなに脳裏を探ってみても、全く思い出せないのだ。
――だが、それは当然のこと。何故ならこれは未来の絵なのだから。この先もずっと晶の愛に包まれ、共に在ることを切望した直人の祈りが、この絵に籠められていた。
再び涙が零れ出す。ぼやける視界を拭おうと、手の甲で目元を擦りながら二、三度鼻を啜り上げた。
枕の横にスケッチブックを置き、日記を手に取る。微かに震える指でページを繰った。
二年近く前――病院で見掛けた晶に惹かれていると気付いた日から毎日欠かさず書き込まれたそれには、直人の想いが溢れていた。楽しかったこと、苦しかったこと。悲喜こもごもの日々の中で、晶のことが語られない日は一日として無かった。
読んでいてふと気付く。途中から、文字が酷く乱れていることに。
晶の心中を悟って、秀一が言った。
「指の関節にも異常が出ていて、絵筆さえ握れなくなっていたからね……」
確かに、仕事をやめるひと月前辺りから徐々に崩れ始めていた。絵を描かなくなったのもその為だったのだ。そういえば、あのメモも何処となく字形がおかしかったが、読みづらくならないよう少しずつ書いたのかも知れない。スケッチブックは、そうなる前に描き上げたのだろうということだった。
胸を詰まらせながら文字を追っていた晶の目が、ピタリと止まる。開かれているのは最終日――そう、10月15日のページ。
『10月15日
晶、ごめんね。君に嘘をついて勝手なことばかりしていた俺を許して。
君に話したら絶対反対されそうで、なんだか君が遠くへ行ってしまうような気がして怖かったんだ。
放っておけばもうじき無意味に消えていく命。このまま君と離れてしまうなんて、俺には我慢出来なかった。
だから、この『心』を君にあげようと思ったんだ。それが愛する人とずっと一緒に生きられる、たった一つの方法だったから。
今まで随分傷付けてしまったよね、本当にごめん。
明日はちゃんと話すから。きっと、分かってくれるって信じてる。
――晶。愛してくれて、ありがとう――』
晶は日記を閉じて胸に抱いた。
どうしようも無いほど押し寄せる後悔。だが、胸のそれから伝わってくる温かい想いに、自責の傷に喘ぐ心が優しく包まれていく。痛みが癒されていく。
――もう、涙は流れていなかった。
僅かな沈黙の後、徐に口を開く。
「…二ヶ月経ったって言ってたけど……、今日は何日なんだ…?」
「12月22日だよ。…明後日が直人君の誕生日だ」
――これは何かの啓示なのか。己の生まれた日に罪を犯して穢れたこの身を、恋人の生まれた日が訪れる前に清浄へと導けという。
そうだ。何よりもまず、自分が犯してしまった許され難い行いは、今どのように扱われているのか。のうのうと眠っていた間に、周りではどんな動きがあったのだろう。
「…警察には…知らせたのかよ…」
宙を見詰めボソリと呟かれた声に、秀一はかぶりを振る。
「いや…。表向き、直人君は病気の為急死して心臓を提供したことになっている。当初の計画でも、周囲にはそう思わせることになっていたからね。オペに立ち会ったスタッフも、信頼出来るごく一部の者を除いては、彼が自殺を図ったと思い込んでいるんだ。…だけど――」
言葉を切ると同時に小さく息をつき、秀一は静かにベッドを離れる。晶の不審そうな眼差しを背に受けながらドアの前に立つと、振り返ること無くしっかりした口調で言い切った。
「――私はこれから警察へ行くよ。自殺幇助と、まだ生きていた人の心臓を奪った殺人の罪を償わなくてはならない。君が目覚めるまではと思い留まっていたんだ。…私がいなくても、もう心配は要らないから――」
「……待てよ」
ドアのハンドレールに手を掛けようとした時、背後で晶が制止の言を投げた。続いて耳に届いたひと言に、ハッと体を返す秀一。
「警察……呼んでくれよ、秀兄ぃ」
そう言った彼の声は、とても穏やかだった。
「自分の罪は自分で償う。――これ以上秀兄ぃに迷惑掛けたりしたら、俺、直人に何言われっか分かんねぇじゃん」
日記を抱いたまま秀一を見るその顔が、柔らかく微笑んでいる。真実の全てを受け入れた晶の笑みに、直人の笑顔が重なって見えた。
「晶君……」
昇り行く炎の星。力強く放たれる陽光の矢。それはさながら、再び燃え始めた生命の躍動のように。
窓を射抜いた光の鏃が壁に当たって砕け散り、白い空間を眩しく輝かせていた――。
★★★次回予告★★★
十六章は、今章で語られなかった部分の直人サイドのお話です。
前編はある夜のエピソード。何故情事の後すぐに帰っていたかが明かされます。
和彦が主役級で登場。
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