【完結・R18BL】スキル「キャンドルサービス」でゆるり冒険者生活

明和来青

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第2話

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 僕らはもう一度振り返り、そしてまた危うくキスしそうになって、一旦落ち着こうということで、ベンはお風呂に入り、僕は夕飯の支度をした。やがてベンがお風呂から上がり、僕がスープをよそってパンを並べたところで、奇妙な沈黙とともに夕飯が始まった。

「「さっきあのっ」」

 被った。

「「そっちからどうぞ?」」

 被った。

 整理すると、僕は剣術と身体強化と火属性魔法を取得した。彼は鑑定と調薬と風属性魔法を取得した。そしてお互いキスは初めてだった、ということだ。彼は「どうして」といった顔をしていたが、心当たりはある。僕は5歳の洗礼の時に、キャンドルサービスというユニークスキルがあることを告げられていた。

「それがこれ、だと思うんだけど…」

「てかそれお前、超ヤバくね?」

 そうなのだ。今、このチェルハ村で、ベンと二人きりの時に起こったから良かったようなものの、もしこれが間違って、王都でどっかのお偉いさんにでも知られようもんなら、どこか遠いところに売られて毎日キスまみれの生活だったかもしれない。いや、逆に危険分子だからって、誰も知らないうちに、内々に処分されるか…。

「た、頼む、ベン、内緒で」

 俺がガタガタ震え出すと、ベンは宥めるように言った。

「誰がダチを売るかよ。だけどアレだな、こうなりゃ一生童貞かもな」

「ヒッ」

 そうだ。この秘密を守ろうと思ったら、もうおいそれと他の人とはキスできないわけで…

「ま、そうなったら俺がベルを貰ってやっからよ」

「ベン~~~~~!」

 僕は泣いた。

 しかし、良かったこともあった。レベル1とはいえ、僕は剣術と身体強化を覚え、ベンの古い片手剣を譲ってもらって戦いに参加できるようになった。まだ身を守るくらいしか出来ないけど、その分ベンは自由に戦うことができる。攻撃に優れた火属性魔法も地味に優秀で、少ない魔力で確実に魔物にダメージを与えられる。これまで戦闘といえば、風属性のバフくらいしか役に立たなかった僕からすれば、とても嬉しいことだった。

 ベンも同じだ。彼は鑑定と調薬を覚えたことで、僕と同じく薬草の採集と簡単なポーションの調薬が可能になった。魔物を解体する時にも、どこがどういう名称でどんな価値があるのか、よく分かるようになったという。彼は魔力が少なく、火属性の攻撃魔法よりも風属性のバフを積んだ方が身体強化と相性が良いからって喜んでくれた。事故チューではあったけど、お互いwin-winなアクシデントだったと思う。



 そんなある日。

「なあベル」

「うん?」

 就寝前。彼は剣の手入れをし、僕は王都の図書館で調べて来た製薬レシピを見返していた時。

「あのさ。こないだキスで、その、スキルとかいろいろ、あったじゃん」

「あ、うん」

 蒸し返さないで欲しい。その黒歴史。

「その…キス以外は、大丈夫なのかなって」

「う、うん?」

 生返事でどうにか流そうとしていた僕は、思わず顔を上げてしまった。剣の手入れをしていたと思っていたベンは、もう剣を鞘に仕舞い、思い詰めた表情で僕を見ている。

「お前さ。その、カノジョ出来ても、キスさえしなければ何とかなるって思ってね?」

「お、思ってる、けど…」

「それ、他のことでも感染うつっちゃったら、マズくね?」

感染うつるって…あ」

 兄上秘蔵の艶本には、「娼婦はキスをしない」って書いてあった。女の人の中には、キスだけを好まず、その先はOKって人がいるんじゃないかって、一縷の希望を持っていたのだ。だけど、キスだけじゃない。もしキスよりその先で、「キャンドルサービス」が発動しちゃったら、マズいことになるかも…。

「ベン、ありがと。今ベンが気付かなかったら、僕大変なことになってたかも」

「だろ。だからさ、ちょっと…試してみないか?」

「試すって、何を」

 僕とベンは男同士だ。キス以上を試すって、一体何をどうやって。



 ベンは僕の想像を超えて、遥かに物知りだった。男所帯の騎士団や警邏隊では、「そういう」関係がままあるらしい。

「男しかいない遠征なんか、手近に女なんかいないだろ。遠征先の女に手を出して襲う訳にもいかないし、毎度娼館に通えるほどのお大尽でもないし」

「そ、そっか」

 僕は何も知らなかった。彼らはお互いを「抜きっこ」するんだって。プライバシーのない遠征生活の中、一人でこっそり処理をするよりも、人の手を借りた方が気持ち良くてスッキリするんだって。なるほどなぁ。

 ベンが教えてくれた通り、僕らは二人とも裸になって、僕のベッドに入った。ベンは早速僕のペニスを握り、ゆるゆると扱き始めた。そして僕も促されるままに、彼のものにおずおずと奉仕を始めた。ああ、全然違う。僕のやり方よりもちょっとやわくてもどかしいんだけど、それがまたたまらない。ベンはベンで、僕が皮を使って先をコリコリすると、低い声で微かに喘いで、ちょっとセクシーだ。どちらからともなく腰が揺れる。ヤバい、イきそ、ってなった瞬間、彼は僕の腰をグッと引き寄せ、大きな手で二本ともまとめて握り込んだ。

「あ、あ、あっ…!!」

 ヌルヌルした先っぽ同士が擦れて気持ち良くて、僕はあっという間に射精した。遅れて、ベンも僕の精液でぬちぬちと自身を扱いて、僕の腹に吐き出した。僕はうっとりとため息をついた。

 しっかし、気持ち良かったな。人の手で扱いてもらうと、こんな気持ちいいんだ。てか、ベンのってデカくない?僕も人並みだと思いたいんだけど、彼のはこう、一回りか二回り太い。

「良かった。ちょっと恥ずかしかったけど、キスの時と違って何も起こらなかった」

「は?何言ってんの、これからだろ」

「これからって」

「だってお前、女とは抜きっこなんてしないぜ?」

「た、確かに」

 じゃあ何で抜きっこなんて試したんだろう。そう思っていると、

「じゃあ今度、四つん這いな」
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