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プロローグ
三
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「おはようございます!」
ロニーの挨拶が店内にこだまする。
「おはよう、ロニーちゃん」
妙齢というには少しばかり遅すぎるが、女盛りと言うのであれば丁度良い年齢の、ほんのりとふくよかな女性が挨拶を返す。
女性はロニーが働く【リリー旬菜工房】という名の八百屋の女将であり、名をリリーという。
初見の客には、自らの名を屋号に掲げていると誤解され、代表者と勘違いされるのだが……実際は配偶者である夫(名をミューレンという)が代表者である。
屋号は、妻を愛しすぎる夫の行き過ぎた愛の表現方法の一つであった。
正直に言えば有難迷惑といったところなのだが……しかし、旦那のそんな所もまた可愛い!らしい。
ある酒の席で、ロニーは延々リリーに管を巻かれてからというもの、出来る限りその話題は避けている。
ロニーにとってリリーとミューレンの二人は恩人であり、とても大切な人物だ。
しかし、事あるごとにのろけ話を聞かされるのだけは、勘弁して欲しいとも思っている。
つまりは、おしどり夫婦。
「女将さん、おやっさんは?」
いつもなら、この時間には二人そろって開店準備をしているのだが、今日は珍しくリリーだけが開店準備をしていた。
「ちょっと特殊な注文があって、農家さんの所に直接買い出しに行ってるのよ。帰ってきたら多分、配達を頼まれると思うからロニーちゃん宜しくねぇ」
テキパキと、商品の梱包と品出しをしながら、リリーは答えた。
「珍しいですね、うちで取り扱いのない注文なんて……」
ロニーは答え、自分に出来る仕事を探し始める【リリー旬菜工房】では自分の出来ることを自分で探す、というのが決まり事になっている。
リリー旬菜工房は三人で店を回す。
この規模の小さい商店では、一人一人が全ての事をこなせるのは当たり前……というミューレンの考え方……というのは建前で、ミューレンはちょくちょくリリーを誘い、二人で年甲斐もなくデートにと出掛けてしまう。
ようはロニーが、何でも出来る様になった方が、都合が良いのだ。
其の度に、店を閉める事になってしまったら、商売も上がったりなのだから。
「この青菜は前面だしで、日陰ですか?」
ロニーは、本日の陳列の方向性を確認する。
青菜という植物は、新年度を迎えた今が旬であり、一般的には、めでたいものとして扱われていた。
ロニーがそれを一つ、箱から取り出して匂いを嗅ぐ。
土の匂いと葉物野菜の独特な青臭くも爽やかな香りが、鼻孔に拡がっていく。
野菜の良し悪しを分かるようになったのは、極最近の事だ。
それまでは、食べられればいいだろうという、あまり食に興味が無い側の人間であった。
「かなりいいですね、この青菜」
それを聞いてたリリーは嬉しそうな表情で振り返る。
その表情からは「わかる?」という同じ八百屋の目線だけではなく、良くわかりましたという親心的な目線も含まれている。
「そうなのよ、今日の品は全般的にかなりの上物よ、今日のお客さんは……お得ね!」
天真爛漫な笑顔で「ロニーちゃんの知り合いも呼んじゃいなよ」と、優しさなのか営業なのか分からない事を言うリリーに、ロニーは苦笑しながら作業を進める。
「おう、ロニー」
品出しをしているロニーの背後から、軽いトーンの挨拶。
ロニーが振り返ると、この店の代表者であるミューレンが、片手を挙げ笑っていた。
ミューレンの肌は浅黒く日に焼けていて、一目で健康的とわかる。
さらに、彼の温和で爽やかそうな顔は、きっぷの良さと優しさが、滲み出ていると言ってもよい。
「おはようございます」
品出しの手を止め、律儀に挨拶を返す。
ミューレンも、その挨拶に対しては、きっちりと挨拶を返す。
そんな、やり取りがあった後に、仕事が一区切りしたリリーが声を挙げた。
「頼まれていたものはどうなの、品物はあった?」
「おうよ、ばっちりグーですよ」
「「(ばっちりグー????)」」
ロニーとリリーは、心の中で軽くツッコむ。
そう、ミューレンの語彙はたまに寒い。
特殊な空気が漂う中、張本人は鼻歌交じりでニコニコ顔。
「ロニー!悪いんだけど、後でラスグレイドのところに配達に行ってくれ」
「特殊な注文って【酒家豪腕】の発注だったんですか?」
「そうなのよ、ラっちゃんて意外と細かい所こだわるから」
「だな、あんな無骨な顔してるくせにな」
そう言って、ラスグレイドと古くからの友人であるリリーとミューレンは、お互い笑いあう。
三人は、時折冗談などを交えつつも、仕事をこなしていたが、ふとロニーがあることを思い出す。
「そう言えば、おやっさん。前にも言いましたけど、明日から一週間ほど、店の方は休ませて頂きます」
「おぉ、たしか奉仕活動だよな……そんな顔するなよ。仕方ないさ、まぁ頑張ってこいや」
ミューレンは、申し訳なさそうな顔のロニーに対し、上を向けよと暗にメッセージを送る。
「いつも言っているだろう、【過去に何をやったかではなく、今何をやっているか】だってことをな」
はっきりいって、ロニーとミューレンの付き合いは長くはない、正味三年というとこだろう。
しかし、二人の間には年数を感じさせない絆がある。
三年前に二人が出会った時、ロニーの未来に道はなく、現実での行き場もなかった。
だが、そんな状態のロニーを救ったのはミューレンでありリリーなのだ。
ロニーにとっては、耳にタコができるほど聞いた言葉だが、何度聞いても耳障りになることはない。
「わかってますよ、自分の記憶の中だけで、しかも時間が経つたびに曖昧になるものにすがるなと……ですよね」
過去という記憶は、真実ではあるが現実ではない。
だったら、そんなものに振り回されるよりも今という現実に向き合えよ、というミューレンの考え方であった。
「わかっているなら、いいんだ。まぁ再来週からはコキ使ってやるから覚悟しとけよ」
「はい!」
「なんだよ、変な奴だな。コキ使ってやるって言ってんのに、嬉しそうな顔すんなよ。気持ち悪い」
二人のやり取りを離れたところから見ていたリリーは、温かな笑みを浮かべ、その光景を見ている。
そんな、とても穏やかな時間に、ロニーは、いやミューレンやリリーも幸せを感じるのであった。
ロニーの挨拶が店内にこだまする。
「おはよう、ロニーちゃん」
妙齢というには少しばかり遅すぎるが、女盛りと言うのであれば丁度良い年齢の、ほんのりとふくよかな女性が挨拶を返す。
女性はロニーが働く【リリー旬菜工房】という名の八百屋の女将であり、名をリリーという。
初見の客には、自らの名を屋号に掲げていると誤解され、代表者と勘違いされるのだが……実際は配偶者である夫(名をミューレンという)が代表者である。
屋号は、妻を愛しすぎる夫の行き過ぎた愛の表現方法の一つであった。
正直に言えば有難迷惑といったところなのだが……しかし、旦那のそんな所もまた可愛い!らしい。
ある酒の席で、ロニーは延々リリーに管を巻かれてからというもの、出来る限りその話題は避けている。
ロニーにとってリリーとミューレンの二人は恩人であり、とても大切な人物だ。
しかし、事あるごとにのろけ話を聞かされるのだけは、勘弁して欲しいとも思っている。
つまりは、おしどり夫婦。
「女将さん、おやっさんは?」
いつもなら、この時間には二人そろって開店準備をしているのだが、今日は珍しくリリーだけが開店準備をしていた。
「ちょっと特殊な注文があって、農家さんの所に直接買い出しに行ってるのよ。帰ってきたら多分、配達を頼まれると思うからロニーちゃん宜しくねぇ」
テキパキと、商品の梱包と品出しをしながら、リリーは答えた。
「珍しいですね、うちで取り扱いのない注文なんて……」
ロニーは答え、自分に出来る仕事を探し始める【リリー旬菜工房】では自分の出来ることを自分で探す、というのが決まり事になっている。
リリー旬菜工房は三人で店を回す。
この規模の小さい商店では、一人一人が全ての事をこなせるのは当たり前……というミューレンの考え方……というのは建前で、ミューレンはちょくちょくリリーを誘い、二人で年甲斐もなくデートにと出掛けてしまう。
ようはロニーが、何でも出来る様になった方が、都合が良いのだ。
其の度に、店を閉める事になってしまったら、商売も上がったりなのだから。
「この青菜は前面だしで、日陰ですか?」
ロニーは、本日の陳列の方向性を確認する。
青菜という植物は、新年度を迎えた今が旬であり、一般的には、めでたいものとして扱われていた。
ロニーがそれを一つ、箱から取り出して匂いを嗅ぐ。
土の匂いと葉物野菜の独特な青臭くも爽やかな香りが、鼻孔に拡がっていく。
野菜の良し悪しを分かるようになったのは、極最近の事だ。
それまでは、食べられればいいだろうという、あまり食に興味が無い側の人間であった。
「かなりいいですね、この青菜」
それを聞いてたリリーは嬉しそうな表情で振り返る。
その表情からは「わかる?」という同じ八百屋の目線だけではなく、良くわかりましたという親心的な目線も含まれている。
「そうなのよ、今日の品は全般的にかなりの上物よ、今日のお客さんは……お得ね!」
天真爛漫な笑顔で「ロニーちゃんの知り合いも呼んじゃいなよ」と、優しさなのか営業なのか分からない事を言うリリーに、ロニーは苦笑しながら作業を進める。
「おう、ロニー」
品出しをしているロニーの背後から、軽いトーンの挨拶。
ロニーが振り返ると、この店の代表者であるミューレンが、片手を挙げ笑っていた。
ミューレンの肌は浅黒く日に焼けていて、一目で健康的とわかる。
さらに、彼の温和で爽やかそうな顔は、きっぷの良さと優しさが、滲み出ていると言ってもよい。
「おはようございます」
品出しの手を止め、律儀に挨拶を返す。
ミューレンも、その挨拶に対しては、きっちりと挨拶を返す。
そんな、やり取りがあった後に、仕事が一区切りしたリリーが声を挙げた。
「頼まれていたものはどうなの、品物はあった?」
「おうよ、ばっちりグーですよ」
「「(ばっちりグー????)」」
ロニーとリリーは、心の中で軽くツッコむ。
そう、ミューレンの語彙はたまに寒い。
特殊な空気が漂う中、張本人は鼻歌交じりでニコニコ顔。
「ロニー!悪いんだけど、後でラスグレイドのところに配達に行ってくれ」
「特殊な注文って【酒家豪腕】の発注だったんですか?」
「そうなのよ、ラっちゃんて意外と細かい所こだわるから」
「だな、あんな無骨な顔してるくせにな」
そう言って、ラスグレイドと古くからの友人であるリリーとミューレンは、お互い笑いあう。
三人は、時折冗談などを交えつつも、仕事をこなしていたが、ふとロニーがあることを思い出す。
「そう言えば、おやっさん。前にも言いましたけど、明日から一週間ほど、店の方は休ませて頂きます」
「おぉ、たしか奉仕活動だよな……そんな顔するなよ。仕方ないさ、まぁ頑張ってこいや」
ミューレンは、申し訳なさそうな顔のロニーに対し、上を向けよと暗にメッセージを送る。
「いつも言っているだろう、【過去に何をやったかではなく、今何をやっているか】だってことをな」
はっきりいって、ロニーとミューレンの付き合いは長くはない、正味三年というとこだろう。
しかし、二人の間には年数を感じさせない絆がある。
三年前に二人が出会った時、ロニーの未来に道はなく、現実での行き場もなかった。
だが、そんな状態のロニーを救ったのはミューレンでありリリーなのだ。
ロニーにとっては、耳にタコができるほど聞いた言葉だが、何度聞いても耳障りになることはない。
「わかってますよ、自分の記憶の中だけで、しかも時間が経つたびに曖昧になるものにすがるなと……ですよね」
過去という記憶は、真実ではあるが現実ではない。
だったら、そんなものに振り回されるよりも今という現実に向き合えよ、というミューレンの考え方であった。
「わかっているなら、いいんだ。まぁ再来週からはコキ使ってやるから覚悟しとけよ」
「はい!」
「なんだよ、変な奴だな。コキ使ってやるって言ってんのに、嬉しそうな顔すんなよ。気持ち悪い」
二人のやり取りを離れたところから見ていたリリーは、温かな笑みを浮かべ、その光景を見ている。
そんな、とても穏やかな時間に、ロニーは、いやミューレンやリリーも幸せを感じるのであった。
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