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1 冷遇されるオメガ、身代わりの花嫁になる
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リュカは大国シュプリレン王国の王子。
十七歳になるのに、大きな黒い瞳に黒い髪。小柄で年齢より少し幼く見えてしまいます。
しかもこの国では非常に珍しく、バースがオメガであるため、王宮では冷遇されています。
一方、リュカの双子の弟セラは、見た目はリュカと瓜二つ。
やはりオメガなのですが、肩に薔薇の形のあざを持ちます。それは強い神力を持つ証。
セラは神子として崇められています。気が強く、我儘ながら、神子としていつも人々に囲まれている人気者のセラとは正反対に、リュカは毎日誰に構われることもありません。双子なのに、中身は正反対の二人なのです。
ある日、神子たる弟に求婚がありました。
求婚して来たのは、隣国ウィンター王国の王様です。
ウィンター王国は北方の小国ながら、最近国力を持ち始めた国。求婚と共に、多額の資金援助も提示されています。ここのところ国力の衰えが著しいシュプリレン王国には渡りに船のお話です。
ところが、これを聞いた弟は即座に・絶対に・拒否!
「ウィンター王国は寒いだけでなく、魔女の呪いで花が咲かないと聞きます。僕の薔薇をどう調達しろというのですか!?」
神子はその証として、贅沢品である薔薇を胸に着けることが許されているのです。
「しかも国王は陰気な暴君だと聞いています。そんな国に嫁ぐなんて僕は絶対に嫌です!」
そうしてセラは行方を眩ませますしかし、ウィンター王国からはすぐにも神子に嫁いで欲しいと矢の催促。そこで、白羽の矢が立ったのが、神子の弟に見た目ばかりはそっくりのリュカだったのでした。
十七歳になるのに、大きな黒い瞳に黒い髪。小柄で年齢より少し幼く見えてしまいます。
しかもこの国では非常に珍しく、バースがオメガであるため、王宮では冷遇されています。
一方、リュカの双子の弟セラは、見た目はリュカと瓜二つ。
やはりオメガなのですが、肩に薔薇の形のあざを持ちます。それは強い神力を持つ証。
セラは神子として崇められています。気が強く、我儘ながら、神子としていつも人々に囲まれている人気者のセラとは正反対に、リュカは毎日誰に構われることもありません。双子なのに、中身は正反対の二人なのです。
ある日、神子たる弟に求婚がありました。
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