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第一章 始まりの章
しおりを挟むプロローグ
それはいつも通りの日常、余りにも退屈で変わりもなく過ごしている日々。
ここまではよくあると思う。
在り来りっちゃありきたりで。
そんな毎日を過ごしていた。
もちろん少しの間幸福をありそしてまた無くすこともあり、
元の人生元の一人の生活になるだけ。
そんな人生を送る主人公を紹介しておく。
都内某所に住む、成人した1人の女性。
名前は工藤明(あきら)だ。
見た目髪を伸ばすのは苦手でいつも肩より短く化粧っ気はなく、
身長167体型も平均値で割りと女性が身に付ける服装が
苦手なお掛けで男性と付き合う事はとんと無くなった。
別段不自由は無い。ここ数年で変わった事だ。
一応コレでも婚姻歴もある。
過去形だ。
そんな感じで自己紹介は此処までにして、
この物語の序章にしてこれから語るのは
この主人公が送る悲劇か喜劇か何方に成るか分からないお話だ。
因みにこの喋り方は私事主人公である語り手の話し方なので悪しからず。
2022年冬…………
都内、いつも通り仕事を終え帰路に着く時間
日は沈み時間は深夜に差し掛かっていた
毎度毎度の事残業をして疲弊した身体にムチを打ち帰路に着くのはこの私だ。
家まではバイクで帰っている
「……………さみぃ」
本格的に寒くなる時期に突入してからは防寒しても寒いものはさむいので眠気と寒さに耐える日常だが、
正直今の仕事を初めてから毎日終電コースのせいで
ストレスも溜まりつつある。
付け加えて休みも多くは無い。
日本という社畜の国なら致し方ないのかもしれないが、それでも福利厚生とは何かと問いたくなる。
そんなことを言いながら帰宅し、パパっとシャワーして眠るのだ。
……………………………
それから数日毎日頭を下げる日常
やっとの休日!!
明「………ふっふっふ……やっと休みだ。今日はやる事山積み。まず買い物、本屋で新刊探して………」
頭の中でやりたい事を組み立てる明である
休みの日と言いつつ服装は余り変わらず、
上着は黒のジャンパーに中はニットにデニムである
「…(今日は池袋行って本屋、買い物は近所でいいとして久々にパン屋行こう。)」
とイヤホンをしレッツゴーだ。
人生謳歌するのは大事だが、誰しも
誰でも思うだろう。自分の日常、人生が、
………………………この時まで日常が壊れるなんて誰も思わないだろう
それから休みを満喫しいつも通り帰路に着く明。
自分の時間が終わるのなんてあっという間というのも一瞬だ。
電車を待ってる時や信号待ちの時仕事中休暇中。
「もしもなんて無いとは思うが、自分なんて誰が考えるんだか。
………………ねぇ、オバサン。」
(本当に一瞬だったけどさ、何で今なんだろうね。
人の人生トコトン壊しといてまだやるかねぇ……)
自分の服や手が紅く染るのを見遣り、
そして目の前には自分が知らない風景。
目の前に広がるのは緑の大地と大きな川と見た事もない太陽?と言うべきだろうか。
誰が予見したか、想いもしないだろう。
「自分が死んだと思ってたのに生きてるとか無いわー……………」
一人失笑する主人公が居るのかとツッコミたくなるが
夢ではないと言おう。
「………まぁ。考えても仕方ないか、取り敢えずこの血洗って、街?目指すか」
スクっと立ち上がり川で血を落とし服を洗い、ある程度叩き着直し歩き出すのだった
……………………それから小一時間位歩いたが、
街がない…だと、と軽く絶望する明である。
「……(地味に疲れる。まぁ、期待はしていなかったが、、)…はぁ。………あ、そー言えばここって異世界?だよな。」
やっと思い出したかと言いたくなるが、我慢。
この世界が異世界なのは間違いでは無いが
それならファンタジー!ヤッホー!となるだろう。
だが明は憧れがあっても意外と抜けている性格であるのだ
「取り敢えず良くある、…………ステータスオープン…」
ふと目の前にはゲーム画面の様なアレだ
「マジか、……テンプレだが。神にも会ってすら無いのに解せん」
よく観ると表示には上から名前、種族、ランク等
名前はそのまま明、種族は…………おい
「…………ワシは人間ちゃうんかーい……。つかエルフ?……無いわ、キャラじゃないんだよーーーー!!」
頭を抱えてるがそれが現実だと申したい。
明よ、諦めるのも大事だ。
「………………ぐぬぬ、、はぁ、もうスルーだ。……しかもランクもだがスキル?人外かよ。……よし諦めよう」
ステータス画面を消して再度歩き始めるのであった
……………………………………………………………
それからかれこれ適応している明はその辺に居た名も知らないモンスターを狩り、適当に野宿をし、
コツコツと人里へ近付きつつあるのであった。
それから1日経ち異世界に来て2日になっていた
「…………ふっふっふ………やっと人里発見や……2日は地味に長いが種族のお陰か疲れなくて助かるぜ…」
明はこの2日文字通り異世界を若干満喫していた
と言うのも野生の獣達は襲っては来るがその度に返り討ちにしており、仕舞いには近寄って来なくなる始末なのだ
この世界の序列なのか本能的なのか理解していて助かるのも事実である
さてさて歩いていると目の前には大きな城門
これもテンプレであるがこんなに大きそうな街?に、入れるのだろうと疑問だ。
因みに今のあきらの服装は下はデニムのままで上は避けた所を上手く縫いつけ(コレは日常から持ち歩いてる裁縫セットと荷物が何故か一緒に落ちていたお陰)
それし身なりは川で水浴びをしている為小綺麗
?「ここより検問がある。止まりなさい!」
そうそう。異世界あるあるで列が出来ておりちゃんと並んでいるのだ
明「さっすが異世界。…(まぁ、通れればいいが手持ちが来る途中で拾った魔石?と硬貨数枚だもんなぁ)」
そんな事を考えている内に順番が巡ってきた
?「おい、今回イシュタルートへの目的は?、初めて見る顔だが」
明「あー、実は初めて住む所から来たのですが、何分田舎者なので分からなくて」
と少し目を伏せ目がちに演技する
?「ふむ、その身なり何処かの田舎貴族か?。して、滞在目的は」
明「……えっと、冒険者になる為に参りました。貴族では無いです」
?「成程、ならば通行許可書を作るには銀貨3枚必要になるが有るか?」
ふと手元の袋からそれらしい硬貨を差し出すと、
?「!これは大銀貨だ。1枚でもお釣りが来るぞ!、
…暫し待たれよ。」
(ふむ、この硬貨価値は銀貨より上か………。勉強すること多そうだな)
それから何とか門を通り許可証もゲットした明である
……………………城下町なう
……………ザワザワ………
明「人多いいな…………賑わってるし活気ありやな」
人で行き交う街は思いの外大人から子供まで沢山賑わっており過ごしやすそうである
(先ずはこの服装と宿とご飯と情報収集か、)
歩きながら目星い服屋に寄り着ていた服を売り、目立たない服とカーキに近い外套を着てフードを被り外へ出た
それから情報収集しつつ良さげな宿屋へ向かうのであった
………………大地の朝焼けと言う宿屋で良心的でご飯も美味しく、冒険者には打って付けらしい
……………カランカランっ
?「いらっしゃい!、泊まりかい?ごはんかしら?」
そこには少しフックはしたキレイな女の人
明「……どうも、泊まりとご飯を頼みたいのだが」
口調を少し男っぽくしてるのはこの世界で女は不便だからだ
?「おやおや、此処は初めてのお客様だね、アンタ冒険者かい?」
明「……いや、旅をしていてこれから登録する所だ。女将さん此処はご飯が美味しいと聞いた。先にご飯を頼めるだろうか??」
?「はいよ!。勿論ご飯も期待しとくれ!。後宿泊なら1泊ご飯付きで銅貨5枚だよ。
それとあたしの名前はミランジェって言うんだ笑、」
明「有難う、ミランジェさん。そしたら取り敢えず5泊頼めますか?。それと幾つか聞きたいことがあって、」
カウンターに崩した銅貨25枚を置き
ミ「?はいよ、確かに!。そしたらご飯は下の食堂で食べるかい?。」
明「出来れば部屋で貰いたいので頼めます?」
ミ「大丈夫だよ、そしたら持っていくから部屋は2階の角部屋になるからね!」
明「ありがとうございます、それじゃお願いします」
会釈して部屋へ向かう
………………………
部屋へ入るとシングルベットと少し小さな机サイドテーブル水浴び用大きな桶とトイレ
明「ふむ、これぞアレだね異世界感パネェ………」
それからご飯を受け取る時ミランジェさんに質問したのはこの世界の年号だ。
今はイシュタル歴495年との事。やはり西暦も違うのは異世界だ。
外套を脱ぎつつ窓際へ行き外を覗く明
少し遠くに大きな城とその近くには神殿らしきものと
城を囲う壁とその外には立派な貴族街とそれを隔てる壁と門、
自分の近くにあるのは平民街だ。
明「こうもあからさまだと腹立つなぁ……………。この世界には階級制度に皇帝やら有るみたいだが…」
独り言の様に吐き捨てるが、明の居た世界には無いものだから仕方ない
だがこの新しい世界ではそうもいかないのだ
それからご飯を頂き水浴びをし眠りについた
それから数日は街を散策しつつ宿では付与されたスキルを試しつつ(ちゃんと部屋には決壊を張ってるよ)
そしてミランジェさんに勧められたギルドへ来たのだ
…………………月光の銀月
ちょっと厨二臭いと思ったのは黙ろう
仕方ないさ。進められたんだもの。それにここは評判が良い
新人を育成するのも人材も逸材も沢山居るからだ
この国の人は良くも悪くも結構別れるらしい
追おい分かる
………ギイ
中へ入るとちょっと突き刺さる視線は無視しつつ
?「?ようこそ、月光の銀月へ。本日は登録ですか?」
目の前のお兄さんはそこそこ美形さんだ。
しかも、ケモ耳。白銀?と言うのだろう。短く揃えられた髪型にツーブロック、その頭にはピコっと動く耳
瞳の色は淡く金色。体格は細身の割に筋肉質鍛えられてるのが分かる
?「………あの、本日は登録ですかと質問してるのですが」
………おっとつい見過ぎたようだ。
明「!……あぁ、登録したいです。宿屋の女将さんに勧められて」
?「そうですか。本日担当するシルフィルドです。
冒険者登録でしたらこちらに記入お願いします」
と目の前には一枚の用紙と羽根ペンさん
ふと、明はこの世界の文字を知らない。
書けるか分からないしそもそも神にすら会ってないから謎だ
明「あ、ハイ。」
多分大丈夫だろう。何となく書けそうだし
書き始めるとあら不思議
母国語を書く感覚で書ける。それに良く読めば読めるね、という感じである
ふと、今の服装は念の為買っておいた外套2号で色はクリーム色に近い白のフード付きを被っている
それと見た目も変えてみたのだ
実験と称して色々試してみると成功して、今は見た目深い蒼色の腰まである髪型とエルフ耳は狙われやすいので人間の耳に。
瞳は黒色
明「(はて、種族欄はどうするか。変えたは良いもののこの紙偽証できなくなってるしな……。誰だよこんなの考えたの………王族か)はぁ………」
仕方ない。少し細工するのも面倒臭いしこれ読むの上だけだから最悪脅せばいいか~、というノリである
シ「……お預かり致します。」
こちらはスルーで読んでいくシルフィルドである
………
シ「………あの、これは事実ですよね。」
明「当たり前ですよ。偽装出来ませんから。ご存知ですよね?」
シ「それは当たり前ですが、貴方は貴族ですか??
、仮に貴族ですと登録できませんが。」
なんだか面倒臭いと言う顔をされるのである
明「貴族でもなんでもありませんよ。田舎者なので
それに詮索するのは禁止では?」
トントンと書類には注意事項らしき記載が
シ「仕事ですので。それに大事な事は別です」
シラっとするシルフィルドである
結構いい性格してそうである。
それからあれよあれよと登録を終え、一度帰宅
次の日から早速クエストである。
因みにランクは試験を受けて速攻伸した事によりランクは一番下から一つ上のGランクである。
ランクの階級は一番下がF
その上がG、C、B、A、AA、S、SS、0(ゼロ)
となる
………………………………
さぁさぁそれから一月程経過したが今の所絡まれる事なる過ごしている
相変わらず何でこの世界に来たのかは不明だ
それに元の世界に心残りも沢山ある
変わる訳では無いが受け入れるしかないのも現状だ
……in月光の銀月
今はクエストの張り出されたボードの前に居る
ふむ殆どのクエストが討伐、採取、護衛、とある
毎日更新されてる模様だが片っ端から受けてはいる
基本ソロで。
連携プレーとかガンが行こうぜとはならないのが明だ
と言うのも元より人付き合いは上手くない。
人見知りと気質が祟る
と、睨めっこしていると
?「おーい、アキラ!」
振り返るとそれなりに良い装備をした見た目優男が
明「………また来たか。優男」
?「?そのヤサオってなんだ??。俺はカシェルだたって!。なぁ、今日こそ俺とパーティー組まないか?」
……またか。毎度飽きてる。登録した頃に目を付けられ何かと絡んできてはこう口説くのだ。
明「何度も言ったが私はソロで動いてる。パーティーとか要らん。」
シッシと追い払うが、
カ「いいじゃないかよ~、アキラは前衛も後衛も行けるし何より期待の新人だし!」
と肩を組んでくるコヤツ………
ソレを振りほどこうとしてもこの筋肉バカはなかなか振り払えなくて解せぬ……
明「…………執拗い。アンタなら彼処に居る彼女だちと行けばいいだろうに。こっち凄い顔で観てるぞ」
その視線の先には此方をギラギラ観る三人の美人さん達。
視線刺さって痛いのは勘弁。火の粉かかるのはもっと勘弁願いたい
カ「?あぁ、俺じゃなくてアキラと組みたいんだと。何でも何処からか聞いた噂でアキラの種族が凄いとかで。それに強いやらこのままだとランクBランクだろ?」
…………そう、今のランクはC。休みつつもゆっくり出来ない性分で働いてたらある時倒した魔獣が高ランクらしく、上がってたのだ
明「……気の所為だろう、多分お前だぞ。ランクAのカシェル。私のせいでは無い」
と振り解き再度ボードの方を見遣り一枚の依頼書を手に受け付けに出しに行く明
カ「おいおい~、吊れないなあ。俺とお前の仲だろ??」
後ろを着いてくるカシェル
明「………あまり執拗いと嫌うぞ……。それに一人の方が気楽。特に男とも女とも仲良くする気は無い。肝に銘じろ」
一度振り向きフードから少し見える眼は酷く冷たく
くるっと翻し後にした
……………………
それからも時々絡んで来るカシェルだが、気が付けばいつの間にかパーティーを結成しており
名前は「蒼龍の翼」らしい。何とも何処かの暴走族ですかとツッコミたくなる
まぁ、それはさて置き今私はピンチだ。
目の前には立派な城門その2だ
何故かギルドに行くとギルマスから呼び出され、あっという間に城への召喚状を渡された
?「やぁ、君がアキラか。」
玉座には歳若い青年が一人。だがその纏う雰囲気と似つかわしいオーラ
プラチナブロントの髪と瞳はアパタイトを想わせる青色。
程よく着いた筋肉とその身を包む軍服に近い黒色の服
手にはロッド
明「………はい。確かに私はアキラと申します。召喚により参上致しました」
目を伏せ左胸に手を添え膝をおった明
?「ふむ、我はこの国を統べる皇帝であるルシフェル・ユーファ・イシュタルートだ。急な呼び出し感謝する。アキラ殿を呼んだのはそなたの種族についてだ」
明「?……私の種族に問題あるのすか?」
ル「あぁ、アキラ殿の種族はエルフであるのは間違いないか?」
明「そのとおりですが。何か関係あるのですか」
ル「今の姿は見た目を魔法で変えてると聞くが解いてもらえるだろうか」
明「はい。」
と短く聴き取れない言葉を紡ぐと
淡く光り元の姿になると、そこには本来の明の姿。
以前より髪が伸び今は魔力の容量の関係で腰まで伸びている
ル「……ふむ、確かにその姿は。して、そなたは本当にエルフ族か?。我から見た所間違いが無ければその姿もう少し上位種に視えるのだが」
…………鋭い観察眼。それに鑑定眼と魔眼と他にも色々有るし
明「………確かに私自身普通のエルフとは少し異なります。ですが何分まだ己の事を全部分かってる訳では無いのです。」
ル「?と言うのはどういう意味だ」
明「……信じて貰えるかは分かりませんが、私はこの世界に生まれてまだ日が経ちません。なので分かり兼ねる部分も有ると始めにお伝えしておきます」
ル「生まれたばかりというのは少し分からぬが、観たところ100は超えてるのか?」
明「超えておりません。ですが成人はしています。」
ル「……ふむ、親は」
明「この世界には居りません。」
ル「すまない。それで、なぜ我が国に来て冒険者をしている?。エルフならば里から出ないと聞くが。それに種族は別として先程申した自分の歳は分からぬとは?」
明「…先程申した通りこの世界に親がおりません、
ましてや郷で暮らしたこともありません。そして歳は成人して私が元いた所では26の歳の人間になっていたので申し上げました。そして気が付いたらこの国から2日ほど離れたところに居りました。なので稼ぐため冒険者になり暮らしております。」
ル「………この世界と言う言い方はまるでこの地のもの、異なる世界から来たというのか。それならその見た目は何故エルフなのだ?」
明「分かりませんが、私は一度死んだはずでした。ですがこの地に落とされた時には傷もなく生きており種族すら変わり、知らぬ世界なのに言葉も分かり書くこともできます」
ル「ますます分からぬ、勇者でも無ければ召喚の儀で来た訳でもないのにか」
……と顎に手を置き考えるルシフェル皇帝
明「私はその召喚の義に巻き込まれたと言うのは無いのですか?、つい最近やりましたか?」
ル「……あぁ、一年ほど前に一度行って勇者達はとうに他国に旅立った。だが今まで一度も巻き込まれや、ましてや一人だけ他の地へ落とされたり種族が違うのは聞かぬ」
………じゃあ何で
私は巻き込まれでも無ければなんなんだと言うのだ
と、グルグル頭の中が様々な思考で埋まる感覚がした
明「……………私は手違いでもないと。」
ル「……すまぬ、我にも初めての例で戸惑っておる。もし仮に巻き込んで読んでしまったのならそれそうな対処と援助をする事は出来る」
明「……援助、対処、……いえ、そう言うのは謹んで辞退させて頂きます、あの、元の世界に戻る方法も無いと考えていいのですよね。私の記憶の限りそう言うのには返す力がないと聞きました。」
真っ直ぐ肯定を見遣る明。
その目は落胆と諦めの色が陰る
ル「……無い。恐らく他国にも。」
…………………あぁ、じゃぁもう二度とあの子には会えないのか………………
とスクっと立ち上がる明
そして少し身構える護衛騎士たち
真っ直ぐ明を見詰める皇帝の目にも少しの愁い
明「……でしたら出来れば今後私に関わらない事を願います。皇帝陛下や宮廷魔導師や周りのせいとも言い難いのですが、けどどんな形でもこの世界に来たこと、二度と大事な者に逢えないならここには用はございません。」
ともう一度左胸に手を当て深く一礼し踵を返す
ル「…………アキラ殿、大事な者とは………、」
明「………………………親になればお分かりになるかと。」
と小さく吐き捨て城を後にする
………………………………in宿
明「………………(さて、何時までも宿だとお金が貯まらんが、ミランジェさんのご飯美味しいけど……、、この世界で生きていく上では家が必要か、)」
それから街へ向かう事にした明である
無い物ねだりしても仕方ないと言い聞かせる。
帰れない所を思い出すと辛くもある、泣きたくて仕方ない。
だが遠過ぎて届かないから今はこの世界で生きるしかない
?「いらっしゃいませにゃ!、家を探してるって?」
目の前にはこれまた猫耳の女性
此処は宿屋から近い一件の不動産屋だ
明「はい、一人で住むのに探してて」
?「そかそか、そしたら何件か有るが何か条件ある?」
明「出来れば浴槽の付いた家で部屋が二部屋有って、キッチンは私の身長に少し会うような所を」
?「ふむふむ、お姉さん身長高いもんね!、エルフ族は皆そうだからさ、けど浴槽?って言うのは割りとあたし達平民は使わないけど付いてるところだと少し高いよ??」
明「値は大丈夫。稼いでるからね!。有るかな?」
?「りょーかい!。あ、あたしはフレイにゃ。よろしくにゃ、アキラさん」
明「あぁ、よろしく頼むね」
…………………………
それから何件か家を周りつつ話す2人である
フ「さ!、着いたにゃ!。此処が最後の物件だよ~」
目の前には一件の二階建てのちょっとした貴族が住んでそうな木造その周りには塀に囲まれている
明「うわぁ、何か凄いの来たな」
フ「ここはイチオシにゃ!。なかなか買い手つかなくて値下げもしてるにゃ!」
と門の鎖を解きつつ中へ進むと
少し雑草が生えてるがある程度手入れがされており、
……………キィ
中に入ると天井にはステンドグラス奥には2階へ続く階段と進むと充分広い食堂少し狭いが六畳半ほどの厨房と応接室、
二階にはベッドルームが二部屋、執務室、六畳程の書庫も有る
そして本命の浴場も申し分なく余裕で3~4人入れる浴槽、洗い場
フ「どうかにゃ??、気に入ってもらうと嬉しいにゃ…」
少し不安そうなフレイである
明「ふふ、そんな不安そうな顔しちゃ駄目だよ??
勿論気に入ったよ」
ヨシヨシと頭を撫でると
フ「!ありがとうございますにゃ!。」
それから一度店へ戻り契約手続きをしてクリーニング等は自分でして貰うか委託するらしいが、
どうせなら自分でする方がいいと思ったが折角だから
フレイのお店の貢献したくお願いした
因みに値段はその内……
暫くひもじくなるから仕事頑張ろう………
……………………………………
それから数日後引越しの日
新しい我が家に立つ明。そしてその隣には二人のメイドと執事の黒髪に犬耳の青年
……inリビング
明「…………で、本当に良かったの?」
?「えぇ、俺は貴方に助けて貰わなければ死んでいたので」
執事服を着た彼は依頼を受けた先で縁あって助けた事があったのだ。
彼の住む町は魔獣の被害、元い魔王が活発化してる影響で不幸にも被害を受け彼や今この家でメイドをする二人同様生き残り明の魔法により生き残ったのだ
明「……まぁ、私がもう少し早くヨーゼフのいる町へ行けて居れば被害は少なくするだのにと思う部分もあるんだよ」
ヨ「……アキラ様は悪く有りません。それに遅かれ早かれあの町は被害に遭っておりました。勇者達が来ようとも」
明「………ふぅ、勇者、ね。………」
…何してるんだか。勇者一行の動向は逐一調べてるけど
全然成長の様子が見られないのも事実だしな
それに皇帝も婚約したと噂に聞いたが最速他の問題山積みか
ヨ「アキラ様、兎にも角にも私共は此処でアキラ様のお世話をさせて頂きますゆえ」
明「…うん、ヨーゼフがそれでいいならこれからもよろしくね」
ニコリと小さく微笑む明である
正直この屋敷を管理するのは造作でも無いのだ
魔法にも長けてる明は修繕が必要無いように固定魔法を使い屋敷の時間を固定しこの屋敷の敷地全体を結界で覆い認識阻害をし所有者メイド達だけを登録してある
如何なる攻撃等も無効化するのだ
そして全般の知識をヨーゼフ達に叩き込み完璧な作法をマスターしたので困ることも無い
明「ちゃんと固定休や希望で休みも取れて福利厚生しっかりしないとなぁ~」
ひとまず快適の一言に尽きる明であった
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