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プロローグ
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真っ黒の空間に、俺は立っていた。
目の前には白い椅子が一つだけある。
『こんにちは。空様』
頭の中に聞き覚えのない声が響いた。
「えっ?誰ですか?……というかなんで俺の名前を?」
『私は神様ですから、なんでも分かります』
俺の視界が一瞬眩んだ。
次の瞬間、誰も座っていなかった椅子には、とんでもなく綺麗な女性が座っていたのだ。
「こんにちは、戸張空様」
「おわっ!!」
俺は驚きのあまり、尻餅をついた。
「うふふ……。私は神のリルです、よろしくお願いしますね」
リルさんはにっこりと笑い、頭を下げた。
「えっと…リル……さん?。ここどこなんですか?」
頭を上げて俺が尋ねる。
するとリルさんは、一瞬だけキョトンとした顔をして・・・「扉です。異世界への」
と言った。
「異世界っ!?」
俺の声が空間中に響いた。
全く動じず、リルさんは続けた。
「貴方は17年、向こうの世界で生きてきました」
「しかし貴方は、鉄柱に背中や頭を貫かれて生を終えてしまいました」
「えっ!?じゃあ俺って……死んでるんですか!?」
「……?じゃあなんでここにいるんです?」
何言ってんだこいつ、という顔をしてリルさんは言った。
あっ…そっかぁ……。
「そのまま元の体で異世界に行って欲しかったのですが……残念な事にそれは無理でした」
先程言っていた通り、頭や背中を酷く損傷してしまっているのだろう。
「えっ?じゃあこの体って……」
「取り敢えず!異世界で確認して下さい!!!」
俺の話を遮り、リルさんは続けた。
「しゅっ!しゅくふくあれええええ!!!!」
リルさんが俺に右手の掌を見せ、そう言った。
俺は真っ白い光に包まれて――。
◇◇◇
「へあっ!!」
謎の声を発し、俺は異世界で目覚めた。
辺りを見渡す。
緑の大地が広がっていた――つまるところ、平原スポーンという事だろう。異世界あるあるだな。
「うるっさいなぁ……ってへぁぁっ!?」
気怠げな女の子の声。
声のした方を見ると、そこには――。
「あれ?その姿・・・まさか!?」
毎晩毎晩見ているアバターの容姿を忘れるはずが無い。
そう、そいつの名は――。
俺の幼馴染、『坂本凛』。
目の前には白い椅子が一つだけある。
『こんにちは。空様』
頭の中に聞き覚えのない声が響いた。
「えっ?誰ですか?……というかなんで俺の名前を?」
『私は神様ですから、なんでも分かります』
俺の視界が一瞬眩んだ。
次の瞬間、誰も座っていなかった椅子には、とんでもなく綺麗な女性が座っていたのだ。
「こんにちは、戸張空様」
「おわっ!!」
俺は驚きのあまり、尻餅をついた。
「うふふ……。私は神のリルです、よろしくお願いしますね」
リルさんはにっこりと笑い、頭を下げた。
「えっと…リル……さん?。ここどこなんですか?」
頭を上げて俺が尋ねる。
するとリルさんは、一瞬だけキョトンとした顔をして・・・「扉です。異世界への」
と言った。
「異世界っ!?」
俺の声が空間中に響いた。
全く動じず、リルさんは続けた。
「貴方は17年、向こうの世界で生きてきました」
「しかし貴方は、鉄柱に背中や頭を貫かれて生を終えてしまいました」
「えっ!?じゃあ俺って……死んでるんですか!?」
「……?じゃあなんでここにいるんです?」
何言ってんだこいつ、という顔をしてリルさんは言った。
あっ…そっかぁ……。
「そのまま元の体で異世界に行って欲しかったのですが……残念な事にそれは無理でした」
先程言っていた通り、頭や背中を酷く損傷してしまっているのだろう。
「えっ?じゃあこの体って……」
「取り敢えず!異世界で確認して下さい!!!」
俺の話を遮り、リルさんは続けた。
「しゅっ!しゅくふくあれええええ!!!!」
リルさんが俺に右手の掌を見せ、そう言った。
俺は真っ白い光に包まれて――。
◇◇◇
「へあっ!!」
謎の声を発し、俺は異世界で目覚めた。
辺りを見渡す。
緑の大地が広がっていた――つまるところ、平原スポーンという事だろう。異世界あるあるだな。
「うるっさいなぁ……ってへぁぁっ!?」
気怠げな女の子の声。
声のした方を見ると、そこには――。
「あれ?その姿・・・まさか!?」
毎晩毎晩見ているアバターの容姿を忘れるはずが無い。
そう、そいつの名は――。
俺の幼馴染、『坂本凛』。
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