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(10)なりゆきとかそういうの
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「ああ、やっぱり留守にするんじゃなかった。ごめんね、アンリ……」
あ、泣く。
その瞬間、イアンのラベンダーアメジストの瞳が揺らいで、大量の涙が溢れだした。
──────────
「僕の好きな小説は?」
『ひっかけ問題よくないよ。小説はあんまり読まないでしょう? 最近読んでる本は、テレンス・ハーバの『虚構の正義』だったかな?』
「じゃあ……」
『好きな食べ物はハムサンドとクコルのシチュー』
「えっと……」
『嫌いな食べ物は、苦野菜のサラダと魚料理……よね?』
「うぅ……」
半信半疑のイアンにいくつか質問をしてもらった。小さい頃の話から最近の話まで。それでも私はアンリエール本人だから簡単な質問だった。
「小さな頃一緒に登った木は?」
『赤の庭の桜の木』
この王宮には四つの庭園がある。それぞれの庭ごとに赤、青、黄、白で色分けされていて、赤の庭には、赤い花や赤い葉、赤い実をつける樹木などが植えられている。
あれは七歳くらいだっただろうか。赤の庭で遊んでいる時に、彼が木に登りたいと言うので、一緒に登ったのだ。
木の上から見る赤一色の景色はなかなか壮観だった。でも、いざ降りる段になったら、イアンだけ降りられなくなって大泣きしたんだっけ。
「うっ……それはそうだけど……次っ! 僕が授業をサボる時に隠れた場所は?」
『図書室の奥にある空の棚』
イアンはよく授業をサボっていた。時間になってもイアンが現れなくて、困った教師が私のところにやってくるまでがセットだった。
彼の隠れ場所は王宮に何ヶ所かあって、その中でも図書室の奥の棚はお気に入りだった。私が見つけた時には、お気に入りの毛布を持ちこんで昼寝してることが多かった。あの毛布、最近見てないけどどうしたのかな?
「……もう毛布を持ち歩くような年齢じゃないだけなのっ。じゃあ、お気に入りだったおもちゃの名前は?」
『ダーマン・シュトラウス二世』
いかにもな名前がついてはいるが、これは実は……。
「わかった、わかったから、その恥ずかしい回想をやめてよ! 認めるからっ! 君は間違いなくアンリだ!」
よし、勝った! いや、別に勝ってない。勝負じゃないんだから。
「それで? アンリは体調を崩して公爵邸で療養中のはずなんだ。その君が、なんだっておもちゃのカエルなんかになってるの?
それに……おもちゃになるにしても、もっと他になかったの? チャーリーは人形とかも持ってるはずなんだけど……?」
そうよね。私もそう思ったよ。
でも、私に選択肢はなかったんだよ、イアン。そこだけはわかって!
私だって好き好んでカエルになったわけじゃないんだから!
偶然! 偶然なの!
なりゆきだから! そこに私の意志はないの!
「わか、わかったわかった。わかったから! ちょっと落ちついて!」
私がキレ気味に(心の中で)叫ぶと、黒い紙が一面まばゆい金色の文字で埋めつくされた。
『おぉぉ……すごい』
「強い感情で思考が暴走するとこうなるんだ」
なるほど。
「それで、なぜ君がこんな姿になっているかの説明は聞いてもいい?」
そうだった。
それこそ、私が最もイアンに伝えたかったことだ。
私は、イアンの留守中に王妃のお茶会に呼ばれたこと、そしてそこで入れ替わるために何らかの薬を飲まされたことを話した。
『それで、行き場をなくした私の魂が、偶然チャーリーが置き忘れていたこのおもちゃのカエルに入ってしまったみたいなの』
多分、そういうことだ。
突然色々なことが起こりすぎて、冷静に分析をする暇もなかったが、イアンに話しながら頭を整理することができた。
あの時、薬を飲まされた私の魂は、肉体から離れた。肉体から切り離されて行き場をなくした魂は、このおもちゃのカエルを新しい肉体と勘違いして宿ってしまったというわけなのだろう。
もしそうでなければそのまま消滅していたっぽいから、そこは「よくやった、私の魂!」とでも言うべきなのだろうか?
話を聞きながら、イアンが段々とうなだれていく。
「ああ、やっぱり留守にするんじゃなかった! ごめんね、アンリ……こんなことになったのは僕のせいだ」
それから、自嘲気味なイアンの声が、震えて。
『あ、泣く……』
そう思った瞬間に彼の目から大粒の涙が流れ落ちた。
「本当にごめん──!」
私がこうなってしまった原因は王妃だ。イアンが悪いわけじゃないのに、なんで謝るんだろう。
「ここ最近、母上の様子がおかしいことは知っていた。アンリに何かするつもりかもしれないと思ってはいたんだ……それなのに僕は何もできなかった! ごめん、ごめんね、アンリ。痛かったよね、苦しかったよね、心細かったよね……!」
『……イアン』
「アンリ──ッ!」
『え、ちょっとイアン?!』
イアンは私を机から持ち上げると、そのまま顔を近づけた。
──え、ちょっと、顔が近い!? ご尊顔が近すぎて直視不能ですよ?!
と思ったら、ぎゅうぎゅうと握りこまれた。そして私の背中にグリグリと彼の額が押しつけられる──本物のカエルならつぶれてるだろう力で。
『……あ』
今、背中を濡らしているのは、彼の涙だ。泣かせているのは──……私か。
私は前足で、握りこんでいるイアンの指をポンポンと叩いた。
「あ、アンリ……?」
気づいたイアンが顔を上げる。
あー、もう。涙でぐちゃぐちゃになってもかわいいんだから!
握りこむ力が緩んだ隙に脱出する。とん、と机の上に降り立った私は、翻訳紙の上に立っ……いや、座った。何だか涙の染み込んだ背中がいやに重い気がするけど、今はそんなことどうでもいい。
『イアンのせいじゃない』
「でも……!」
『イアンが悪いんじゃない。お願いだからそんなに自分を責めないで』
呪薬を飲まされて、胸が灼けるように熱くて、内蔵を全部串刺しにされたかと思うくらい痛かった。こんなに痛くて苦しい思いをしながら死ぬのかと思ったら、絶望しかなかった。
意識を取り戻してからも、身体が動かなくて不安だったし、心細かった。おもちゃのカエルになったとわかって、途方に暮れた。
誰かが同じように薬を飲まされたのを知って、私たちのいのちを弄ぶような王妃に腹も立ったし──今も腹は立っている。座る気配なしだ!
それに、イアンをこんなにも悲しませるなんて許せない!!
あいつだけは一発殴らないとどうにも気が済まないんだけど!? ──おっと。いかんいかん。自制心、自制心。
また、金色の光で翻訳紙が埋めつくされそうになって、我に返る。
私は前足で翻訳紙をたしたしと叩いてみせた。
『イアンがいてくれたから』
イアンがこの私をアンリだと認めてくれたから。信じてくれたから。
私はここにいる。
そうでなければ、今頃チャーリーのおもちゃ箱へ出戻りして悲嘆に暮れているに違いない。
『信じてくれてありがとう、イアン』
「アンリ……!」
慰めようとしたら、もっと泣かれたんだけど……なぜだ?
あ、泣く。
その瞬間、イアンのラベンダーアメジストの瞳が揺らいで、大量の涙が溢れだした。
──────────
「僕の好きな小説は?」
『ひっかけ問題よくないよ。小説はあんまり読まないでしょう? 最近読んでる本は、テレンス・ハーバの『虚構の正義』だったかな?』
「じゃあ……」
『好きな食べ物はハムサンドとクコルのシチュー』
「えっと……」
『嫌いな食べ物は、苦野菜のサラダと魚料理……よね?』
「うぅ……」
半信半疑のイアンにいくつか質問をしてもらった。小さい頃の話から最近の話まで。それでも私はアンリエール本人だから簡単な質問だった。
「小さな頃一緒に登った木は?」
『赤の庭の桜の木』
この王宮には四つの庭園がある。それぞれの庭ごとに赤、青、黄、白で色分けされていて、赤の庭には、赤い花や赤い葉、赤い実をつける樹木などが植えられている。
あれは七歳くらいだっただろうか。赤の庭で遊んでいる時に、彼が木に登りたいと言うので、一緒に登ったのだ。
木の上から見る赤一色の景色はなかなか壮観だった。でも、いざ降りる段になったら、イアンだけ降りられなくなって大泣きしたんだっけ。
「うっ……それはそうだけど……次っ! 僕が授業をサボる時に隠れた場所は?」
『図書室の奥にある空の棚』
イアンはよく授業をサボっていた。時間になってもイアンが現れなくて、困った教師が私のところにやってくるまでがセットだった。
彼の隠れ場所は王宮に何ヶ所かあって、その中でも図書室の奥の棚はお気に入りだった。私が見つけた時には、お気に入りの毛布を持ちこんで昼寝してることが多かった。あの毛布、最近見てないけどどうしたのかな?
「……もう毛布を持ち歩くような年齢じゃないだけなのっ。じゃあ、お気に入りだったおもちゃの名前は?」
『ダーマン・シュトラウス二世』
いかにもな名前がついてはいるが、これは実は……。
「わかった、わかったから、その恥ずかしい回想をやめてよ! 認めるからっ! 君は間違いなくアンリだ!」
よし、勝った! いや、別に勝ってない。勝負じゃないんだから。
「それで? アンリは体調を崩して公爵邸で療養中のはずなんだ。その君が、なんだっておもちゃのカエルなんかになってるの?
それに……おもちゃになるにしても、もっと他になかったの? チャーリーは人形とかも持ってるはずなんだけど……?」
そうよね。私もそう思ったよ。
でも、私に選択肢はなかったんだよ、イアン。そこだけはわかって!
私だって好き好んでカエルになったわけじゃないんだから!
偶然! 偶然なの!
なりゆきだから! そこに私の意志はないの!
「わか、わかったわかった。わかったから! ちょっと落ちついて!」
私がキレ気味に(心の中で)叫ぶと、黒い紙が一面まばゆい金色の文字で埋めつくされた。
『おぉぉ……すごい』
「強い感情で思考が暴走するとこうなるんだ」
なるほど。
「それで、なぜ君がこんな姿になっているかの説明は聞いてもいい?」
そうだった。
それこそ、私が最もイアンに伝えたかったことだ。
私は、イアンの留守中に王妃のお茶会に呼ばれたこと、そしてそこで入れ替わるために何らかの薬を飲まされたことを話した。
『それで、行き場をなくした私の魂が、偶然チャーリーが置き忘れていたこのおもちゃのカエルに入ってしまったみたいなの』
多分、そういうことだ。
突然色々なことが起こりすぎて、冷静に分析をする暇もなかったが、イアンに話しながら頭を整理することができた。
あの時、薬を飲まされた私の魂は、肉体から離れた。肉体から切り離されて行き場をなくした魂は、このおもちゃのカエルを新しい肉体と勘違いして宿ってしまったというわけなのだろう。
もしそうでなければそのまま消滅していたっぽいから、そこは「よくやった、私の魂!」とでも言うべきなのだろうか?
話を聞きながら、イアンが段々とうなだれていく。
「ああ、やっぱり留守にするんじゃなかった! ごめんね、アンリ……こんなことになったのは僕のせいだ」
それから、自嘲気味なイアンの声が、震えて。
『あ、泣く……』
そう思った瞬間に彼の目から大粒の涙が流れ落ちた。
「本当にごめん──!」
私がこうなってしまった原因は王妃だ。イアンが悪いわけじゃないのに、なんで謝るんだろう。
「ここ最近、母上の様子がおかしいことは知っていた。アンリに何かするつもりかもしれないと思ってはいたんだ……それなのに僕は何もできなかった! ごめん、ごめんね、アンリ。痛かったよね、苦しかったよね、心細かったよね……!」
『……イアン』
「アンリ──ッ!」
『え、ちょっとイアン?!』
イアンは私を机から持ち上げると、そのまま顔を近づけた。
──え、ちょっと、顔が近い!? ご尊顔が近すぎて直視不能ですよ?!
と思ったら、ぎゅうぎゅうと握りこまれた。そして私の背中にグリグリと彼の額が押しつけられる──本物のカエルならつぶれてるだろう力で。
『……あ』
今、背中を濡らしているのは、彼の涙だ。泣かせているのは──……私か。
私は前足で、握りこんでいるイアンの指をポンポンと叩いた。
「あ、アンリ……?」
気づいたイアンが顔を上げる。
あー、もう。涙でぐちゃぐちゃになってもかわいいんだから!
握りこむ力が緩んだ隙に脱出する。とん、と机の上に降り立った私は、翻訳紙の上に立っ……いや、座った。何だか涙の染み込んだ背中がいやに重い気がするけど、今はそんなことどうでもいい。
『イアンのせいじゃない』
「でも……!」
『イアンが悪いんじゃない。お願いだからそんなに自分を責めないで』
呪薬を飲まされて、胸が灼けるように熱くて、内蔵を全部串刺しにされたかと思うくらい痛かった。こんなに痛くて苦しい思いをしながら死ぬのかと思ったら、絶望しかなかった。
意識を取り戻してからも、身体が動かなくて不安だったし、心細かった。おもちゃのカエルになったとわかって、途方に暮れた。
誰かが同じように薬を飲まされたのを知って、私たちのいのちを弄ぶような王妃に腹も立ったし──今も腹は立っている。座る気配なしだ!
それに、イアンをこんなにも悲しませるなんて許せない!!
あいつだけは一発殴らないとどうにも気が済まないんだけど!? ──おっと。いかんいかん。自制心、自制心。
また、金色の光で翻訳紙が埋めつくされそうになって、我に返る。
私は前足で翻訳紙をたしたしと叩いてみせた。
『イアンがいてくれたから』
イアンがこの私をアンリだと認めてくれたから。信じてくれたから。
私はここにいる。
そうでなければ、今頃チャーリーのおもちゃ箱へ出戻りして悲嘆に暮れているに違いない。
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「アンリ……!」
慰めようとしたら、もっと泣かれたんだけど……なぜだ?
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