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ゴリキブ!?ゴキブリ!?
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次の日、蛍に起こされた。この二日の事が夢みたいだ。さっ、また、一週間仕事頑張ろう。それにもっとこう・・・ファンタジーならファンタジーぽく冒険とかしたかったんだけど・・・
「八太郎様おはようございますです♪」
「あぁ。蛍おはよう。目覚ましセットせずに寝てたのか!?けどちょうどいい時間だ!蛍?ありがとう」
「当たり前なのです♪私は八太郎様のお嫁さんなのです!朝起こすのは当たり前なのです♪朝ご飯は精霊界では当たり前に食している果物なのです!お昼ご飯はレッドボアのステーキ弁当なのです♪」
蛍?いや蛍さん!?あなたマジのお嫁さんすか!?朝ご飯用意してくれ昼ご飯まで・・・しかも、なんならスーツのYシャツまでアイロン掛けしたかのようになってるんだが!?それに昼飯のレッドボアとはなんぞ!?そんな生き物聞いた事ねーぞ!?
「何から何までありがとう。じゃあ行ってくるな」
「あっ、八太郎様!?歯磨きグチュグチュペッしたですか!?」
いやだからオカンかよ!?
「顔洗った時にちゃんとしたから大丈夫だよ。てか、さっきの果物美味しいな?また食べたいかも・・・」
「分かりましたです!これから毎日朝はメーロの実にするです♪」
いやしばらくは大丈夫だが毎日は堪えて頂きたい。さすがに飽きる・・・
それからルリの実を袋に入れて会社に出勤した。昨日までかなり疲れてたがいつもなら月曜日の憂鬱な出勤だが自転車を漕ぐ体が軽い気がする。
「沖田先輩おはようございます」
「袋田おはよう」
「先輩!おはようございます!その袋なにですか!?あ!?まさか珍しく差し入れですか!?」
「三宅さんおはよう」
そう。この三宅茜 社内一の魔性の女だ。可愛い顔、屈託のない笑顔、女なのに社内成績は2位だったりする。年齢は25歳若手も若手だがこの三宅茜氏が営業に行けばほぼ商談が纏まる。だがこの笑顔に騙される事なかれ。聞くと毎回彼氏が違うしなんなら、既婚者の上司にまで色仕掛けするくらいだ。会社の上役とパパ活してると噂すらあるからな。
「実はこの休みの時に親戚から貰って食べたんだが物凄く甘くて美味しくてな?外国の果物みたいで良かったらみんなで食べてくれ」
「やったぁ♪先輩!ありがとうございます!」
お礼を言われる時もやたらボディータッチが多い・・・この女に靡いてしまってはお終いだ。
この日の仕事は先日商談が決まった会社への最終確認と納品時の人選決めだ。その後午前の仕事が終わり昼休憩の時に俺が持ってきたルリの実を会社の事務員の人が切ってきてくれてみんなで食べた。
「沖田君?これはなんという果物なのかね?できれば家内に買って帰ってあげたいんだが?」
「すいません部長?これは親戚から貰ったものなのでどこに売っているか分からなく・・・もしよければ聞いてみます」
「沖田?それなら俺も嫁さんに渡したいんだが・・・」
「私は家族に食べさせてあげたい」
概ね高評価だな。さすがに俺が作った惑星で蜘蛛女さんからのプレゼントです!とは言えないよな。また何か交換という形でもらおう。
蛍が作ったお昼のレッドボアの弁当・・・これはかなりヘビーだった。ボリュームが半端ない。どこで用意したか分からない変なデザインの弁当箱だがパンパンに米まで入っている。
「あれ!?沖田先輩今日は手作り弁当ですか!?まさか彼女さんでもできました!?」
「うん?あぁ、まあ自分で作ったよ」
なんとなく小っ恥ずかしく自分で作ったと言ったけど・・・大声で彼女というか嫁できました!!精霊の!!と言いたいけど・・・言えないな。
それから午後の仕事も何もミスする事もなくむしろいつもより早く仕事が終わり定時で帰る。明後日お客さんに納品だ。
会社でルリの実、弁当をみんなに褒められて気分が良かったので帰りに蛍にお土産を買って帰ろう。ルリの実程じゃないがそこそこ高いマンゴーアイスでも買って帰ろうか!
「あっ!八太郎様お帰りなさいです♪」
「ただいま!はい!お土産だぞ!マンゴーアイスだよ」
「ありがとうなのです♪蛍地球の果物大好きなのです♪」
やっぱ可愛いな。蛍が人間ならすぐ結婚できるんだけどな。親にも紹介できないな。
さすがに平日に冒険とはいかないから今日はあの蜘蛛女さんの所に行ってルリの実と何かを交換してもらおう。交換してくれそうな物がさっきスーパーで買った地球産のリンゴとぶどうだけど・・・アマテラスにはないよな!?
「蛍?リンゴとぶどうってアマテラスにあるの?」
「似たような果物はあるです!けど同じなのはないのです!」
「そっか。あのマリンってアラクネさんの所にこの二箱とルリの実って交換してくれるかな?実は会社の上司達が美味しいと言ってくれて頼まれたんだよ」
「なら創造神の力でアラクネ族の森から乱獲するのです!創造神は絶対なのです!」
いやなに恐ろしい事言ってんの!?そんな神は神じゃねーぞ!?
「いや普通に交換するって形でお願い!くれぐれも威圧的にはしないよ!友好的に!」
「キャハッ♪八太郎様優しいのです!分かりましたです!夜ご飯食べてから行くです!夜ご飯は昼にお肉食べたから夜は野菜中心なのです!」
いや本当にできた精霊だな。健康を考えてくれてる。最高だ。
それから蛍が作ってくれた生野菜のサラダ、野菜スープ、野菜炒めを食べてアマテラスに向かう。野菜は苦手だったけど蛍が作った料理はどれもこれも美味いな。そんな事を心の中で思っていると例の森に着いた。
「マリンさん居る?」
「はっ!?まさか!?創造神様ですか!?」
「そのまさかだよ。実はお願いがあるんだけどいいかな?」
「創造神様の願いに応えれるか分かりませんが私に出来る事ならばなんなりと・・・」
うん?なんかめっちゃ敬われてる喋り方だな!?もっと友達風でいいんだけど。
「今日は平日だから時間がないから目的言うな?これは地球のリンゴとぶどうが入ってる箱なんだが俺の知り合いがルリの実を気に入って、よかったら交換してくれないかなと思ってね?難しい?」
「アラクネ!創造神様のお願いは絶対なのです!断りませんですよね!?」
いや蛍はなに威圧してるんだよ!?無理なら無理で俺はいいんだけど。
「はっ、はい!今すぐ用意致します!」
「本当に大丈夫?ルリの実の価値が分からないからどうか分からないんだけど」
「ルリは主食とできるくらいなので然程高価ではありませんがお口に合ってよかったです!少しお待ちください!」
それからしばらくマリンさんを待っているとこの前治したお母さんが来て平身低頭でお礼を言われ、ルリとは別にまたお礼を渡してくれたんだが・・・
「お口に合うか分かりませんがゴリキブって名前の虫ですが油で揚げるとカリッとして美味しいです。良かったら食べてください!」
いやお母さん・・・それは地球では人間の天敵・・・ゴキブリさんじゃないすか!?しかも名前もゴリキブって・・・順序が違うだけでゴキブリじゃないすか!?
「え!?あ!?それは・・・その・・・」
「創造神様はゴリキブはお嫌いですか!?」
クッ・・・これはあれか!?俺を試しているのか!?いや・・・試されているのか!?創造神としての器を・・・
「お母さん!!私ゴリキブ大好きでございます!全部頂きます!」
半泣きなにりながらゴリキブ・・ゴキブリの死骸を貰いマリンさんが持ってきてくれたルリの実を貰い逃げるようにジッカノヨウナアンシンカンを唱え家に帰った・・・
「八太郎様おはようございますです♪」
「あぁ。蛍おはよう。目覚ましセットせずに寝てたのか!?けどちょうどいい時間だ!蛍?ありがとう」
「当たり前なのです♪私は八太郎様のお嫁さんなのです!朝起こすのは当たり前なのです♪朝ご飯は精霊界では当たり前に食している果物なのです!お昼ご飯はレッドボアのステーキ弁当なのです♪」
蛍?いや蛍さん!?あなたマジのお嫁さんすか!?朝ご飯用意してくれ昼ご飯まで・・・しかも、なんならスーツのYシャツまでアイロン掛けしたかのようになってるんだが!?それに昼飯のレッドボアとはなんぞ!?そんな生き物聞いた事ねーぞ!?
「何から何までありがとう。じゃあ行ってくるな」
「あっ、八太郎様!?歯磨きグチュグチュペッしたですか!?」
いやだからオカンかよ!?
「顔洗った時にちゃんとしたから大丈夫だよ。てか、さっきの果物美味しいな?また食べたいかも・・・」
「分かりましたです!これから毎日朝はメーロの実にするです♪」
いやしばらくは大丈夫だが毎日は堪えて頂きたい。さすがに飽きる・・・
それからルリの実を袋に入れて会社に出勤した。昨日までかなり疲れてたがいつもなら月曜日の憂鬱な出勤だが自転車を漕ぐ体が軽い気がする。
「沖田先輩おはようございます」
「袋田おはよう」
「先輩!おはようございます!その袋なにですか!?あ!?まさか珍しく差し入れですか!?」
「三宅さんおはよう」
そう。この三宅茜 社内一の魔性の女だ。可愛い顔、屈託のない笑顔、女なのに社内成績は2位だったりする。年齢は25歳若手も若手だがこの三宅茜氏が営業に行けばほぼ商談が纏まる。だがこの笑顔に騙される事なかれ。聞くと毎回彼氏が違うしなんなら、既婚者の上司にまで色仕掛けするくらいだ。会社の上役とパパ活してると噂すらあるからな。
「実はこの休みの時に親戚から貰って食べたんだが物凄く甘くて美味しくてな?外国の果物みたいで良かったらみんなで食べてくれ」
「やったぁ♪先輩!ありがとうございます!」
お礼を言われる時もやたらボディータッチが多い・・・この女に靡いてしまってはお終いだ。
この日の仕事は先日商談が決まった会社への最終確認と納品時の人選決めだ。その後午前の仕事が終わり昼休憩の時に俺が持ってきたルリの実を会社の事務員の人が切ってきてくれてみんなで食べた。
「沖田君?これはなんという果物なのかね?できれば家内に買って帰ってあげたいんだが?」
「すいません部長?これは親戚から貰ったものなのでどこに売っているか分からなく・・・もしよければ聞いてみます」
「沖田?それなら俺も嫁さんに渡したいんだが・・・」
「私は家族に食べさせてあげたい」
概ね高評価だな。さすがに俺が作った惑星で蜘蛛女さんからのプレゼントです!とは言えないよな。また何か交換という形でもらおう。
蛍が作ったお昼のレッドボアの弁当・・・これはかなりヘビーだった。ボリュームが半端ない。どこで用意したか分からない変なデザインの弁当箱だがパンパンに米まで入っている。
「あれ!?沖田先輩今日は手作り弁当ですか!?まさか彼女さんでもできました!?」
「うん?あぁ、まあ自分で作ったよ」
なんとなく小っ恥ずかしく自分で作ったと言ったけど・・・大声で彼女というか嫁できました!!精霊の!!と言いたいけど・・・言えないな。
それから午後の仕事も何もミスする事もなくむしろいつもより早く仕事が終わり定時で帰る。明後日お客さんに納品だ。
会社でルリの実、弁当をみんなに褒められて気分が良かったので帰りに蛍にお土産を買って帰ろう。ルリの実程じゃないがそこそこ高いマンゴーアイスでも買って帰ろうか!
「あっ!八太郎様お帰りなさいです♪」
「ただいま!はい!お土産だぞ!マンゴーアイスだよ」
「ありがとうなのです♪蛍地球の果物大好きなのです♪」
やっぱ可愛いな。蛍が人間ならすぐ結婚できるんだけどな。親にも紹介できないな。
さすがに平日に冒険とはいかないから今日はあの蜘蛛女さんの所に行ってルリの実と何かを交換してもらおう。交換してくれそうな物がさっきスーパーで買った地球産のリンゴとぶどうだけど・・・アマテラスにはないよな!?
「蛍?リンゴとぶどうってアマテラスにあるの?」
「似たような果物はあるです!けど同じなのはないのです!」
「そっか。あのマリンってアラクネさんの所にこの二箱とルリの実って交換してくれるかな?実は会社の上司達が美味しいと言ってくれて頼まれたんだよ」
「なら創造神の力でアラクネ族の森から乱獲するのです!創造神は絶対なのです!」
いやなに恐ろしい事言ってんの!?そんな神は神じゃねーぞ!?
「いや普通に交換するって形でお願い!くれぐれも威圧的にはしないよ!友好的に!」
「キャハッ♪八太郎様優しいのです!分かりましたです!夜ご飯食べてから行くです!夜ご飯は昼にお肉食べたから夜は野菜中心なのです!」
いや本当にできた精霊だな。健康を考えてくれてる。最高だ。
それから蛍が作ってくれた生野菜のサラダ、野菜スープ、野菜炒めを食べてアマテラスに向かう。野菜は苦手だったけど蛍が作った料理はどれもこれも美味いな。そんな事を心の中で思っていると例の森に着いた。
「マリンさん居る?」
「はっ!?まさか!?創造神様ですか!?」
「そのまさかだよ。実はお願いがあるんだけどいいかな?」
「創造神様の願いに応えれるか分かりませんが私に出来る事ならばなんなりと・・・」
うん?なんかめっちゃ敬われてる喋り方だな!?もっと友達風でいいんだけど。
「今日は平日だから時間がないから目的言うな?これは地球のリンゴとぶどうが入ってる箱なんだが俺の知り合いがルリの実を気に入って、よかったら交換してくれないかなと思ってね?難しい?」
「アラクネ!創造神様のお願いは絶対なのです!断りませんですよね!?」
いや蛍はなに威圧してるんだよ!?無理なら無理で俺はいいんだけど。
「はっ、はい!今すぐ用意致します!」
「本当に大丈夫?ルリの実の価値が分からないからどうか分からないんだけど」
「ルリは主食とできるくらいなので然程高価ではありませんがお口に合ってよかったです!少しお待ちください!」
それからしばらくマリンさんを待っているとこの前治したお母さんが来て平身低頭でお礼を言われ、ルリとは別にまたお礼を渡してくれたんだが・・・
「お口に合うか分かりませんがゴリキブって名前の虫ですが油で揚げるとカリッとして美味しいです。良かったら食べてください!」
いやお母さん・・・それは地球では人間の天敵・・・ゴキブリさんじゃないすか!?しかも名前もゴリキブって・・・順序が違うだけでゴキブリじゃないすか!?
「え!?あ!?それは・・・その・・・」
「創造神様はゴリキブはお嫌いですか!?」
クッ・・・これはあれか!?俺を試しているのか!?いや・・・試されているのか!?創造神としての器を・・・
「お母さん!!私ゴリキブ大好きでございます!全部頂きます!」
半泣きなにりながらゴリキブ・・ゴキブリの死骸を貰いマリンさんが持ってきてくれたルリの実を貰い逃げるようにジッカノヨウナアンシンカンを唱え家に帰った・・・
応援ありがとうございます!
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