8 / 18
第8話 『捕食者』
しおりを挟む
リゼットは、下の階層へ行く前に食糧庫へ向かった。
「食事」で魔力を回復するためだ。
リゼットの体は、流れる魔力の量が減り、限界が近づいていた。
「まずい…眠気が出始めた。」
さっきは急を要する局面であったため、とっさに継続スキル『擬態』を使って少ない魔力消費でその場を凌いだ。
もしあの時、攻撃スキルで戦えば、確実に魔力切れを起こし休眠状態に入ってる間に、止めを刺されたことだろう。
「早く何か『食べなくちゃ・・・』」
いまの彼女の場合、王宮中に転がっている「肉」さえあれば、いつでも魔力回復はできるのだが・・・そうはしなかった。
過去に禁じ手として、スキルの管理人から警告をされたからだ。
「もし人の肉を喰らい、それを吸収すれば、お前は人間ではいられなくなる」と。
リゼットは、自身が他の人間とは少し異なることには気がついていた。
彼女は、勢いよく空を舞う鷲がスローで飛んでいるかのように認識できたり、遠くの山にいる獣の息遣いを音として認識できた。
おそらく、五感が他の人に比べて少し良いのだろう。
彼女は、その程度に思っていた。
彼女のスキルは、特殊なものだった。
スキル名は、『捕食者』(イーター)
ランク(階級)は、Nノーマル。
スキル効果は、何でも「捕食」可能だった。
ドラキュラのように対象に直接口で噛み付いて喰らうという訳ではなく、スキル発動により体の一部を変化させ喰らうことができた。
それは、巨大なドラゴンの顎門のような形状となり、対象を喰らうことができる。
しかし、スキルを発動し物体を捕食をしたたところで、回復する魔力より消費する魔力の方が大きかった。
【スキルの制約】に定められている通りだったのだ。
スキルの〔本当の力〕を手に入れる前までは…
リゼットは、自身のスキルに気付いた12歳の頃に、兎や鹿などの野生動物や様々な種類の植物・鉱石や岩石などの鉱物、焚き火の炎や氷で出来た壁など、身近にあるありとあらゆるものを『捕食』してスキルを試していた。
しかし、その結果が変わることはなかった。
捕食したからといって、空腹が満たされる訳でもなく、何か特別なことができる訳でもない。
ただ1つわかったのは、炎・氷など属性や毒などの状態異常を起こすような現象を「捕食」しても一切ダメージは受けないということだった。
「強靭な胃袋を手に入れた」
10年前、自分のスキルを初めて知った当初は、まだその程度の認識だった。
「食事」で魔力を回復するためだ。
リゼットの体は、流れる魔力の量が減り、限界が近づいていた。
「まずい…眠気が出始めた。」
さっきは急を要する局面であったため、とっさに継続スキル『擬態』を使って少ない魔力消費でその場を凌いだ。
もしあの時、攻撃スキルで戦えば、確実に魔力切れを起こし休眠状態に入ってる間に、止めを刺されたことだろう。
「早く何か『食べなくちゃ・・・』」
いまの彼女の場合、王宮中に転がっている「肉」さえあれば、いつでも魔力回復はできるのだが・・・そうはしなかった。
過去に禁じ手として、スキルの管理人から警告をされたからだ。
「もし人の肉を喰らい、それを吸収すれば、お前は人間ではいられなくなる」と。
リゼットは、自身が他の人間とは少し異なることには気がついていた。
彼女は、勢いよく空を舞う鷲がスローで飛んでいるかのように認識できたり、遠くの山にいる獣の息遣いを音として認識できた。
おそらく、五感が他の人に比べて少し良いのだろう。
彼女は、その程度に思っていた。
彼女のスキルは、特殊なものだった。
スキル名は、『捕食者』(イーター)
ランク(階級)は、Nノーマル。
スキル効果は、何でも「捕食」可能だった。
ドラキュラのように対象に直接口で噛み付いて喰らうという訳ではなく、スキル発動により体の一部を変化させ喰らうことができた。
それは、巨大なドラゴンの顎門のような形状となり、対象を喰らうことができる。
しかし、スキルを発動し物体を捕食をしたたところで、回復する魔力より消費する魔力の方が大きかった。
【スキルの制約】に定められている通りだったのだ。
スキルの〔本当の力〕を手に入れる前までは…
リゼットは、自身のスキルに気付いた12歳の頃に、兎や鹿などの野生動物や様々な種類の植物・鉱石や岩石などの鉱物、焚き火の炎や氷で出来た壁など、身近にあるありとあらゆるものを『捕食』してスキルを試していた。
しかし、その結果が変わることはなかった。
捕食したからといって、空腹が満たされる訳でもなく、何か特別なことができる訳でもない。
ただ1つわかったのは、炎・氷など属性や毒などの状態異常を起こすような現象を「捕食」しても一切ダメージは受けないということだった。
「強靭な胃袋を手に入れた」
10年前、自分のスキルを初めて知った当初は、まだその程度の認識だった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
愚者による愚行と愚策の結果……《完結》
アーエル
ファンタジー
その愚者は無知だった。
それが転落の始まり……ではなかった。
本当の愚者は誰だったのか。
誰を相手にしていたのか。
後悔は……してもし足りない。
全13話
☆他社でも公開します
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
冤罪で殺された聖女、生まれ変わって自由に生きる
みおな
恋愛
聖女。
女神から選ばれし、世界にたった一人の存在。
本来なら、誰からも尊ばれ大切に扱われる存在である聖女ルディアは、婚約者である王太子から冤罪をかけられ処刑されてしまう。
愛し子の死に、女神はルディアの時間を巻き戻す。
記憶を持ったまま聖女認定の前に戻ったルディアは、聖女にならず自由に生きる道を選択する。
あなたがそう望んだから
まる
ファンタジー
「ちょっとアンタ!アンタよ!!アデライス・オールテア!」
思わず不快さに顔が歪みそうになり、慌てて扇で顔を隠す。
確か彼女は…最近編入してきたという男爵家の庶子の娘だったかしら。
喚き散らす娘が望んだのでその通りにしてあげましたわ。
○○○○○○○○○○
誤字脱字ご容赦下さい。もし電波な転生者に貴族の令嬢が絡まれたら。攻略対象と思われてる男性もガッチリ貴族思考だったらと考えて書いてみました。ゆっくりペースになりそうですがよろしければ是非。
閲覧、しおり、お気に入りの登録ありがとうございました(*´ω`*)
何となくねっとりじわじわな感じになっていたらいいのにと思ったのですがどうなんでしょうね?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる