一心不乱

なゆか

文字の大きさ
7 / 7

押し付けられる

しおりを挟む
谷部「海沢、俺
海沢の事好きになっちゃったんだけど」

河江「僕も海沢さんの事が好きです」

意味が分からない。

部活終わり教室に戻りたくなかったのに、
この二人が呼んでると強制的に戻らされ
何故か告白された。

海沢「水越さんが退学になった腹いせでしょ。
私はバラしてない!」

私はこの2人が放課後に水越さんを想って
自慰をしていた事を注意してきた。

だから、私がバラしたって勘違いされて
それで水越さんは退学になったんだと
思ったんだろう。

河江「水越さんの件は関係ありませんよ。
ただ、今は海沢さんの事が好きなんです。
好きだという証明が欲しいなら、
どんな事でも…海沢さんを想って
オナニーでもなんでもしますよ」

谷部「俺も証明すっからな」

海沢「私は水越さんの代わりには
ならないでしょ。
とにかく、私はバラしてないから」

谷部「何勘違いしてんだよ。
河江も言ってただろ、水越は関係ねぇって」

勘違いしてるのはそっちだろと、
ジリジリ近づいて来る2人に距離を取る。

河江「…ふふッ」

すると、何故か河江が笑い出した。

河江「…可愛いッ…そんなに怯えないでくださいよ」

谷部「何ツボってんだよ、河江」

河江「海沢さんがあまりにも可愛くて」

谷部「それは否定出来ねぇ」

海沢「意味分かんない…」

なんなんだよコイツら…

怒りよりも、何かされそうで怖い。

河江「海沢さん」

怖いせいで身体が強張った瞬間、
目の前に河江が飛び込んで来た。

河江「可愛いな…欲しいな…」

海沢「…ひ」

河江「怖くないですよ…」

河江に抱き締められ、
怖すぎて悲鳴も出ない。

谷部「河江ー、俺も海沢の事
好きなんだからな」

河江「分かってますよ。
独り占めはしませんよ」

海沢「な…何言ってんの」

谷部「そんな怖がんなよ。
襲ったりしねーから」

海沢「あははっ…海沢さん、
心臓バクバクですね」

海沢「放してッ」

谷部「暴れんなって、
本当襲うとかしねぇから」

あの時、注意なんかしなければ良かった…

河江「可愛いな…凄く可愛い過ぎて、
力入っちゃいます」

ギリギリ

谷部「おーい、海沢が苦しそうじゃん。
それに河江ばっかずりーよ」

幻滅して構わなければ良かった…

谷部「好きだよ、海沢」

河江「愛してますよ、海沢さん」

谷部「あっなんかずりーな、
俺も愛してるからな」

幸せそうな顔をする2人。

海沢「…」

私はそんな2人を見て、
自分の行動に後悔した。

そして、水越さんが退学にならなければ
こんな事にはならなかったのにと
思ってしまった。

海沢「嫌な奴だな…私」

しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

いちばん好きな人…

麻実
恋愛
夫の裏切りを知った妻は 自分もまた・・・。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

不倫の味

麻実
恋愛
夫に裏切られた妻。彼女は家族を大事にしていて見失っていたものに気付く・・・。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

なくなって気付く愛

戒月冷音
恋愛
生まれて死ぬまで…意味があるのかしら?

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...