完璧を目指す一華さんは自分好みのスパダリも育成しちゃいます!

涼月

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Episode1 マッチングアプリで育成ターゲットをロックオンしました

鍵穴にハマる瞬間 (一華side)②

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 なんでも完璧にこなす『パーフェクト上司』。それが彼女に贈られたキャッチコピーだった。
 美人で仕事もできて、気配り上手。隙の無い流れるような身のこなし、周りを明るくする美しい笑顔。時々手作りお菓子の差し入れをしたり、流行をさり気なく抑えていたり、全てにおいて完全無欠な女性。自己管理も完璧。カロリー計算に筋トレ、リラックスバスタイム。
 彼女の日常は、と思われるコトに溢れていた。

 そんな彼女の唯一の弱点は……『高嶺の花』として敬遠されまくること。
 お陰でここ三年ほど、彼氏がいない。

 私だって人並みに結婚願望を持っているし、恋してアドレナリンをいっぱいにしたい願望だって持っているのに。
 
 とは言っても簡単な話では無かった。

 昇進して忙しい現在、知り合いは会社関係と学生時代の友人のみ。
 会社で目ぼしい男性はみんな既婚者。後輩君は可愛いけれど、下手に誘惑して後から会社に居づらくなるのは避けたい。
 取引先とのトラブルは絶対起こせないし、友人関係も今更新たな段階に進むのはかったるい……
 
 つまり、出会いが無いのだ。

 そして何より、完璧な人間関係自己完結型世界を築き上げてきた彼女は、今更誰かに自分のを見せたくは無かった。
 借りなんか作りたくないし、紹介してもらって上手くいかなかったら、後から色々面倒くさそうだし。
 にっちもさっちもいかない現状を打破する唯一の道。
 
 それが婚活アプリ。マッチングアプリだった。
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