完璧を目指す一華さんは自分好みのスパダリも育成しちゃいます!

涼月

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Episode2 プロデュース第一弾

馬子にも衣裳なんて言わせない (一華side)⑪

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「どちらも草間さんにすっごく似合ってます。どちらもいいと思います」
「ありがとうございます」
 その言葉に、店員が目を輝かせる。

「でも、もし、どちらかを選ばないといけないんだったら、今の俺の気分で良いですか?」
「はい。もちろん」
「今の俺だったら、こちらの一華さんと一緒に歩きたいですね」
 
 迷いなく、パンツスタイルの一華に手を差し伸べた。
 まるで王子様のようなしぐさ。

 店員がキャーと興奮している。

 もう、『たらし』の自覚無いから困る。
 そんなことされたら、思わず応えたくなっちゃうじゃない。

 差し出された手に自分の手を重ねながらにっこりと笑いかけると、水島の瞳が褒められた子供のように無邪気になる。
 一仕事やり終えたような清々しい顔を見て、思わず笑ってしまった。

「じゃあ、これにします」
 店員へそう言ってから付け加えた。
「あの、値札外していただけますか。これに着替えたいんですけれど」

 びっくりしたような水島の顔を見て、一華も余裕を取り戻す。
 悪戯っぽく笑いながら言った。
「だって、今日の気分を大切にしたいから」

「ああ。なるほど」
 納得したように頷いた後、素直に嬉しそうな顔になった。

 もう、本当に、なんてわかりやすい人なの。
 
 一華はぎゅっと抱きしめたくなってしまう。

 可愛い。なんか、スッゴク可愛い。

 いつものリズムを取り戻した一華は意味深な笑みを浮かべた。

 さあ、準備完了。この後は、水島さんの番よ!

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