完璧を目指す一華さんは自分好みのスパダリも育成しちゃいます!

涼月

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Episode4 プロデュース第三弾

石垣島ダイビング旅行 ⑭

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 龍輝の『晴れ男伝説』は記録更新中。

 ベランダに出て、「今日も良い天気」とガッツポーズ。
「な。晴れ男だろ」
 嬉しそうに振り向いた。
「うん、龍輝パワー凄い!」
「パワー!」
 
 おどけた仕草の龍輝。二人で吹き出す。
 
「いよいよマンタに会えるのね」
「きっと会えるよ」


 今日は一華も一緒にファンダイビングに参加する。取り立てほやほやのライセンス証を見せながら、念願叶ったことが嬉しくて仕方ない。

 一華は以前からダイビングに興味があった。いつかライセンスを取って綺麗な海に潜りたいと思っていたけれど、仕事も忙しく、一人で参加するのも寂しくてチャレンジできずにいたのだ。それが、龍輝と知り合ってアッと言う間に実現することができた。

 こんな風に、物事がスルスルと進む時ってあるのよね。
 自分の人生が動き出したことを感じる。
 

 今日は朝から、川平湾近くのマンタスクランブルへと向かった。
 マンタスクランブルとは、マンタとの遭遇率の高いスポットの一つ。
 ここはマンタにとっての『クリーニングステーション』となっていて、体についた寄生虫などを小魚に食べてもらうために立ち寄るクリニックのような場所。
 そのため、ゆっくりと周遊して長時間留まってくれるので、会える可能性が高く、会える時間も長くなるのだ。

 と言っても、必ず会えるわけではないので、そこは運次第。

 でも、岩場に掴まりながら待つことができるので、たくさんの熱帯魚とも出会うことができる。

 龍輝は喜々として、水中スケールで一華に生き物の名前を教えていく。
 チョウチョウウオ、クマノミ、ツノダシ、フグ、キュウセン、スズメダイ、ブダイ、モンガラ、ウミウシ……

 それぞれに特徴があって、面白い。

 一華も夢中になって見ていたら、急に龍輝が『マンタ』と書いた。

 二人で静かに岩場に潜む。

 悠々と羽ばたくように近づいてくるマンタ。その数三枚。

 見上げる位置までやってくると、更にスピードを落とした。

 大きい。兎に角大きくて、下にいる一華と龍輝はすっぽりと覆われて一瞬水面が見えなくなった。
 あまりの迫力にほうっとため息が出る。

 龍輝がビデオを回し始めたので、一華は心行くまでマンタの動きに注目することができた。
 羽のように広げた胸びれをゆっくりと上下に動かす姿は鳥のようにも宇宙船のようにも見える。
 頭部先端にある目がつぶらで可愛い。腹部の模様は色々で、個体を識別する手段になっている。
 目を凝らして見れば、周りを小さな魚が泳ぎまわっていた。

 ああ、綺麗にしてもらっている。良かったね。

 微笑む一華。そんな一華をちらりと横目に見ながら、龍輝もマンタを観察する。
 舞い続ける姿は、荘厳で優雅だった。
 
 

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