29 / 44
Case 11 碧色の石 アズライルム
第29話 波乱のパーティ会場
しおりを挟む
碧色の石、アズライルムは知識と知恵の石と言われている。
集中力を高め、探求心を育む。
戦略的に物事を進める立場にある人にとって、身近に置きたい魔法石だ。
例えば、大臣とか、将軍とか、様々な事象に対して知的好奇心を捧げる者とか。
とは言え、いつの時代も注目の的となる立場は、栄誉と失墜、尊敬と蔑みが表裏一体でもある。
よく統べれば多くの人々に慕われ称えられるが、一度信頼を損なえば―――人々の鬱憤の矛先を集めることにもなりかねない。
そう言う意味でアズライルムの持ち主は、必然的に波乱万丈な生涯を送ることが多い。
そんな碧色のアズライルムがヴァンドール王国で事件を引き起こしたのは、雪の季節の少し前。各国のご令嬢を招いてのパーティー会場でのこと。
乱闘騒ぎがあったわけではない。ただ、ウォルシェ国から来ていた御令嬢三人が、突如ダンスの途中に倒れて騒然となったのだ。
彼女たちを助け起こそうと触れた者も次々と倒れてしまい、最初は毒でも盛られたかと大騒ぎになったのだが、彼女たちの耳元から転がり落ちたイヤリングを拾い上げた者も同じように倒れたことから、これは魔法石の仕業と推測されたのだった。
その上、三令嬢とも示し合わせた様にアズライルムのイヤリングを身につけていたことで、策謀の色も濃くなった。
不幸中の幸いだったのは、被害を受けた者達が苦しんでいる様子は無く、ただ滾々と眠り続けているだけだと言うこと。
そして、アルフォード王家の人々が誰も巻き込まれなかったことだった。
この度のパーティーは、互いの親交を深めるためにと言うのは建前で、実際にはユリウス皇太子の花嫁探しが目的だった。本来ならご令嬢方と順番にダンスをしていたであろうユリウスが難を逃れたのは、逃げまどって拒否していたから。
妹君の社交デビューの場でもあったので、これ幸いと妹のティアナと踊りまくって誤魔化していたのだ。
そんな騒動の顛末は頑なに秘されて、王都アズールの街中には簡単に聞こえてこない。
いつものように呑気に店番をしていたリリアとレギウスの元に、エールリック総隊長がやって来たのは次の日のこと。
緊急事態であり、今回は魔法石を運び出すことが難しいので、是非とも宮廷まで来て欲しいと言って迎えに来たのだった。
慎重なレギウスは最後まで反対していたが、放っておけないリリアは直ぐに情にほだされる。結局引っ張り出されてしまった。
案内されたのは、宮廷内に設けられた魔法石鑑定室。何重にも防御の魔法がかけられていて、外にその魔力が漏れないように厳重に管理された異質な部屋だった。
入ろうとした時点で、まるで時空の歪みに足を踏み入れるような不安定さを感じて、一瞬リリアの足が竦む。
「リリア、やっぱり止めよう。今からでも帰ろう」
レギウスがリリアの手を掴み引き戻す。
「でも、今困っている人がいるのよね。だったら放っておけないわ」
室内では彼女たちの耳からイヤリングを取り外した宮廷魔法石鑑定士長、セレストと、その弟子のアレスが既に鑑定中だったが、二人ともその瞳が虚ろに開かれたまま動かない。
白髪に深い皺を刻んた顔。虚ろで無ければ、おそらく眼光の鋭い歴戦錬磨の鑑定士、セレスト。真面目で穏やかな印象の弟子、アレス。
それぞれ一対のアズライルムのイヤリングに手を翳したまま、もう丸一日このままの姿勢でいるらしい。
恐らく、同じアズライルムから分割されたと思われる三組のイヤリングは、ベテラン鑑定士二人がかりでも浄化できないほど危険な魔法石と言うことだ。
「またウォルシェ国だ。やっぱりあの国は何か企んでいるんだろうな。そこにあの時の強悪な魔法石鑑定士が手を貸しているに違い無いよ」
忌々し気にギリリと歯を鳴らしたレギウス。
「そうね。今度はどんな罠を仕掛けているのかしら。気を付けないといけないわね」
「リリア、俺は今回の鑑定を引き受けるのは今も反対だ。でも、放っておけないんだろう。だったら全力でサポートするよ。ただ、危険と思ったら迷わず糸を引く。その時は、絶対に直ぐに帰ってきてくれ。いつものように無視するなよ。それを約束してくれないうちは俺は送り出せない」
「もう、わかったわ。レギウス。約束する」
切なげな表情で頷くレギウス。その手に手を添えて頷くリリア。
互いに左小指に赤い糸を巻く。もう一度顔を見合わせてから、リリアは静かに三つ目のアズライルムに手を翳した。
その途端、ぐにゃりと視界が歪んだ。
強烈な渦の中に放り込まれて、ぐるぐると旋回しながら落ちていく。
思わず手を上へと伸ばしたが掴まるところもない空間の中ではどうにもならない。木の葉のようにもみくちゃにされ続けた。
目が回り気分が悪くなってくる。それだけで体力も気力も奪われていく。
その時、いつもの優しいレギウスの声が響いてきた。
『リリア、深呼吸して。ゆっくりと息を吸って、吐いて』
『……』
『苦しいよね。難しいよね。でも、俺のことだけ感じて。他は気にしなくていい』
『……レ、ギウ、ス』
『そう、大丈夫だよ』
小指に流れ来る温かな心に、リリアの心が凪いでゆく。すると不思議なことに、あれほど荒れ狂っていた風が、リリアのまわりだけ消えていった。
遠巻きに回る風。
これは一体?
やっぱり私、レギウスに守られているんだわ。
ようやく人心地ついて、改めて周りの渦に目をやることができた。
記憶は? 石の主の記憶はどこ?
良く目を凝らせば、その渦の中を小さな欠片が飛び回っているようだった。
その一つ一つは親指と変わらないくらいの小ささなのに、数が異常だった。そして、今この瞬間もどんどん増えていく。渦の大きさは膨らみ続けて、色がどす黒く染まっていった。
これは!
たくさんの悪意、絶望を引き寄せている石!
一人の石の主の記憶では無くて、大勢の負の記憶を呼び寄せている石。
リリアは驚愕しつつも納得する。
これに似た石を、リリアは既に知っていた。ユリウス皇太子が腕試しに持ってきた石、見る角度によって色が変わる魔法石、エストレラも同じようにたくさんの人々の思念を集めている魔法石だった。
だが、あちらは人々の平和への願いを呼び寄せていた。願いの強さは同じだが、その夢見る先は人を傷つけない世界だ。
こちらはそれと対極にある魔法石。
人々の絶望が辿りつく先は、世界の破壊、破滅、狂気。
この世に存在していてはいけない魔法石だった。
集中力を高め、探求心を育む。
戦略的に物事を進める立場にある人にとって、身近に置きたい魔法石だ。
例えば、大臣とか、将軍とか、様々な事象に対して知的好奇心を捧げる者とか。
とは言え、いつの時代も注目の的となる立場は、栄誉と失墜、尊敬と蔑みが表裏一体でもある。
よく統べれば多くの人々に慕われ称えられるが、一度信頼を損なえば―――人々の鬱憤の矛先を集めることにもなりかねない。
そう言う意味でアズライルムの持ち主は、必然的に波乱万丈な生涯を送ることが多い。
そんな碧色のアズライルムがヴァンドール王国で事件を引き起こしたのは、雪の季節の少し前。各国のご令嬢を招いてのパーティー会場でのこと。
乱闘騒ぎがあったわけではない。ただ、ウォルシェ国から来ていた御令嬢三人が、突如ダンスの途中に倒れて騒然となったのだ。
彼女たちを助け起こそうと触れた者も次々と倒れてしまい、最初は毒でも盛られたかと大騒ぎになったのだが、彼女たちの耳元から転がり落ちたイヤリングを拾い上げた者も同じように倒れたことから、これは魔法石の仕業と推測されたのだった。
その上、三令嬢とも示し合わせた様にアズライルムのイヤリングを身につけていたことで、策謀の色も濃くなった。
不幸中の幸いだったのは、被害を受けた者達が苦しんでいる様子は無く、ただ滾々と眠り続けているだけだと言うこと。
そして、アルフォード王家の人々が誰も巻き込まれなかったことだった。
この度のパーティーは、互いの親交を深めるためにと言うのは建前で、実際にはユリウス皇太子の花嫁探しが目的だった。本来ならご令嬢方と順番にダンスをしていたであろうユリウスが難を逃れたのは、逃げまどって拒否していたから。
妹君の社交デビューの場でもあったので、これ幸いと妹のティアナと踊りまくって誤魔化していたのだ。
そんな騒動の顛末は頑なに秘されて、王都アズールの街中には簡単に聞こえてこない。
いつものように呑気に店番をしていたリリアとレギウスの元に、エールリック総隊長がやって来たのは次の日のこと。
緊急事態であり、今回は魔法石を運び出すことが難しいので、是非とも宮廷まで来て欲しいと言って迎えに来たのだった。
慎重なレギウスは最後まで反対していたが、放っておけないリリアは直ぐに情にほだされる。結局引っ張り出されてしまった。
案内されたのは、宮廷内に設けられた魔法石鑑定室。何重にも防御の魔法がかけられていて、外にその魔力が漏れないように厳重に管理された異質な部屋だった。
入ろうとした時点で、まるで時空の歪みに足を踏み入れるような不安定さを感じて、一瞬リリアの足が竦む。
「リリア、やっぱり止めよう。今からでも帰ろう」
レギウスがリリアの手を掴み引き戻す。
「でも、今困っている人がいるのよね。だったら放っておけないわ」
室内では彼女たちの耳からイヤリングを取り外した宮廷魔法石鑑定士長、セレストと、その弟子のアレスが既に鑑定中だったが、二人ともその瞳が虚ろに開かれたまま動かない。
白髪に深い皺を刻んた顔。虚ろで無ければ、おそらく眼光の鋭い歴戦錬磨の鑑定士、セレスト。真面目で穏やかな印象の弟子、アレス。
それぞれ一対のアズライルムのイヤリングに手を翳したまま、もう丸一日このままの姿勢でいるらしい。
恐らく、同じアズライルムから分割されたと思われる三組のイヤリングは、ベテラン鑑定士二人がかりでも浄化できないほど危険な魔法石と言うことだ。
「またウォルシェ国だ。やっぱりあの国は何か企んでいるんだろうな。そこにあの時の強悪な魔法石鑑定士が手を貸しているに違い無いよ」
忌々し気にギリリと歯を鳴らしたレギウス。
「そうね。今度はどんな罠を仕掛けているのかしら。気を付けないといけないわね」
「リリア、俺は今回の鑑定を引き受けるのは今も反対だ。でも、放っておけないんだろう。だったら全力でサポートするよ。ただ、危険と思ったら迷わず糸を引く。その時は、絶対に直ぐに帰ってきてくれ。いつものように無視するなよ。それを約束してくれないうちは俺は送り出せない」
「もう、わかったわ。レギウス。約束する」
切なげな表情で頷くレギウス。その手に手を添えて頷くリリア。
互いに左小指に赤い糸を巻く。もう一度顔を見合わせてから、リリアは静かに三つ目のアズライルムに手を翳した。
その途端、ぐにゃりと視界が歪んだ。
強烈な渦の中に放り込まれて、ぐるぐると旋回しながら落ちていく。
思わず手を上へと伸ばしたが掴まるところもない空間の中ではどうにもならない。木の葉のようにもみくちゃにされ続けた。
目が回り気分が悪くなってくる。それだけで体力も気力も奪われていく。
その時、いつもの優しいレギウスの声が響いてきた。
『リリア、深呼吸して。ゆっくりと息を吸って、吐いて』
『……』
『苦しいよね。難しいよね。でも、俺のことだけ感じて。他は気にしなくていい』
『……レ、ギウ、ス』
『そう、大丈夫だよ』
小指に流れ来る温かな心に、リリアの心が凪いでゆく。すると不思議なことに、あれほど荒れ狂っていた風が、リリアのまわりだけ消えていった。
遠巻きに回る風。
これは一体?
やっぱり私、レギウスに守られているんだわ。
ようやく人心地ついて、改めて周りの渦に目をやることができた。
記憶は? 石の主の記憶はどこ?
良く目を凝らせば、その渦の中を小さな欠片が飛び回っているようだった。
その一つ一つは親指と変わらないくらいの小ささなのに、数が異常だった。そして、今この瞬間もどんどん増えていく。渦の大きさは膨らみ続けて、色がどす黒く染まっていった。
これは!
たくさんの悪意、絶望を引き寄せている石!
一人の石の主の記憶では無くて、大勢の負の記憶を呼び寄せている石。
リリアは驚愕しつつも納得する。
これに似た石を、リリアは既に知っていた。ユリウス皇太子が腕試しに持ってきた石、見る角度によって色が変わる魔法石、エストレラも同じようにたくさんの人々の思念を集めている魔法石だった。
だが、あちらは人々の平和への願いを呼び寄せていた。願いの強さは同じだが、その夢見る先は人を傷つけない世界だ。
こちらはそれと対極にある魔法石。
人々の絶望が辿りつく先は、世界の破壊、破滅、狂気。
この世に存在していてはいけない魔法石だった。
0
あなたにおすすめの小説
虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました
たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。
皆様ありがとう!今日で王妃、やめます!〜十三歳で王妃に、十八歳でこのたび離縁いたしました〜
百門一新
恋愛
セレスティーヌは、たった十三歳という年齢でアルフレッド・デュガウスと結婚し、国王と王妃になった。彼が王になる多には必要な結婚だった――それから五年、ようやく吉報がきた。
「君には苦労をかけた。王妃にする相手が決まった」
ということは……もうつらい仕事はしなくていいのねっ? 夫婦だと偽装する日々からも解放されるのね!?
ありがとうアルフレッド様! さすが私のことよく分かってるわ! セレスティーヌは離縁を大喜びで受け入れてバカンスに出かけたのだが、夫、いや元夫の様子が少しおかしいようで……?
サクッと読める読み切りの短編となっていります!お楽しみいただけましたら嬉しく思います!
※他サイト様にも掲載
P.S. 推し活に夢中ですので、返信は不要ですわ
汐瀬うに
恋愛
アルカナ学院に通う伯爵令嬢クラリスは、幼い頃から婚約者である第一王子アルベルトと共に過ごしてきた。しかし彼は言葉を尽くさず、想いはすれ違っていく。噂、距離、役割に心を閉ざしながらも、クラリスは自分の居場所を見つけて前へ進む。迎えたプロムの夜、ようやく言葉を選び、追いかけてきたアルベルトが告げたのは――遅すぎる本心だった。
※こちらの作品はカクヨム・アルファポリス・小説家になろうに並行掲載しています。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
置き去りにされた転生シンママはご落胤を秘かに育てるも、モトサヤはご容赦のほどを
青の雀
恋愛
シンママから玉の輿婚へ
学生時代から付き合っていた王太子のレオンハルト・バルセロナ殿下に、ある日突然、旅先で置き去りにされてしまう。
お忍び旅行で来ていたので、誰も二人の居場所を知らなく、両親のどちらかが亡くなった時にしか発動しないはずの「血の呪縛」魔法を使われた。
お腹には、殿下との子供を宿しているというのに、政略結婚をするため、バレンシア・セレナーデ公爵令嬢が邪魔になったという理由だけで、あっけなく捨てられてしまったのだ。
レオンハルトは当初、バレンシアを置き去りにする意図はなく、すぐに戻ってくるつもりでいた。
でも、王都に戻ったレオンハルトは、そのまま結婚式を挙げさせられることになる。
お相手は隣国の王女アレキサンドラ。
アレキサンドラとレオンハルトは、形式の上だけの夫婦となるが、レオンハルトには心の妻であるバレンシアがいるので、指1本アレキサンドラに触れることはない。
バレンシアガ置き去りにされて、2年が経った頃、白い結婚に不満をあらわにしたアレキサンドラは、ついに、バレンシアとその王子の存在に気付き、ご落胤である王子を手に入れようと画策するが、どれも失敗に終わってしまう。
バレンシアは、前世、京都の餅菓子屋の一人娘として、シンママをしながら子供を育てた経験があり、今世もパティシエとしての腕を生かし、パンに製菓を売り歩く行商になり、王子を育てていく。
せっかくなので、家庭でできる餅菓子レシピを載せることにしました
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる