116 / 170
最後の異世界生活~美桜編~
~苗づくり~
しおりを挟む
「そういえば、お父様、雇用の方はどうなりましたの?先程のお話で、国の経済が活発になる事は確かなのですよね。」
フロックスやオリヴァーの報告を聞いていたサントリナが雇用の件をふと思い出し、まだ聞いていなかったなとオリヴァーに問いかけた。
「雇用の方も種類や人数、賃金、事細かに正式に決まったよ。……決まり過ぎて怖いくらいだ…。だけど、もうこの国に仕事がないとは言えないくらいに、話はまとまったよ。」
「そうでしたの。これで貧困に苦しむ方々がいなくなればよいのですが…。」
「…そうだね。それは…国と、我々貴族の今後も課題だ。何はともあれ、美桜さんのおかげで国全体が動き始めてる。明日からまた忙しくなるし、今日はもう遅いからこの辺で切りあげよう。」
サントリナの問いに答えたオリヴァーがサントリナとそのまま話し込んでいたが、視線を時計に向けると時間も遅く、会話もキリが良かったので明日の為に解散の提案を持ち掛けた。
皆がオリヴァーの言葉に賛同しその場は解散となった。
次の日。
オリヴァーやライラック、フロックスは今後の政策をさらに強固なものにするため午前中に王宮に出向いた。
美桜やサントリナ、アイリスはお昼ご飯を済ませ、制服のワンピースに着替えて花植えの準備をするため、孤児院へと向かった。
孤児院に着いた美桜達はシスターに声を掛け、事の説明をした。
説明を受けたシスターはにこやかな笑顔を浮かべた。
「通達は午前中に来ましたよ。この施設の大人達もぜひ手伝いたいと申しております。」
「そうだったのですか。お手伝い、心強いですわ。さっそく作業に入らせてもらいますね。」
サントリナがシスターと会話を交わし、美桜達に体を向けて、始めましょうと言う合図で美桜やアイリス、サントリナは施設内に入り、施設の大人たちと合流した。
「さて、美桜ちゃん、何から始めたらいいかしら?きっと仕事の早いお父様達の事だから、通達が来たという事は道具も揃っているはずよ。」
「そうですね…。そうしましたら、今は枯れていなくてもいいので麻の植物の繊維を集めて、器の形にする作業をしたいです。最初はその作業だけをして、いくつか器が出来たら作業を二手に分かれましょう。器を作る作業と、出来た器に土と蕾を入れる作業の二つに分かれます。」
「わかったわ。…麻の繊維…そうね…今すぐに枯れているものを用意するのは困難だけど、出来ない事ではないわね。今はできる事をしましょう。」
美桜の説明を受け、皆が納得し、動き出した。
オリヴァー達や施設の大人達が用意したであろう麻の繊維で、美桜が器のお手本を作り、それをもとに各々が作り始めた。
和気あいあいとしながら作業をしていき、数十個も器が出来上がったところで作業は予定通り二手に分かれた。
美桜とアイリスは苗づくりに、サントリナは引き続き器作りの作業に分かれた。
どうやらサントリナは手先が器用だったようで、器作りが思いのほか楽しく本人は大変気に入ったようだった。
美桜とアイリス、施設の大人数人が器を持ってスリジエの花畑に集まり、美桜がお手本で苗を一つ作り、肥料の為によける花の説明もした。
その苗や説明を手本に皆が作業をし始めた。
孤児院では大人数で作業をするという事は、畑に野菜を作る以外そうそうにない事なので、施設の敷地内で遊んでいる子ども達が大人達の作業に興味を持ち、駆け寄ってきた。
そんな子ども達に大人達は優しく丁寧に伝えると、子ども達は目を輝かせて、興味津々な様子で作業を手伝い始めた。
美桜とアイリスも花を前に並んでしゃがみ、作業を始めた。
「ふふっ。美桜様と制服のワンピースを着て、こうして作業が出来る日が来るなんて、嬉しいですわ。夢が叶いました。」
「夢…ですか?」
「はい!美桜様の発案…カノン様の発案…ものすごく感心していますの。この制服のワンピースも可愛いのに、汚れてもいいだなんて素敵なお考えです。普段着にもしたいくらいです。お二人のお考え…本当に私…感銘を受けますのよ。」
「そう言って頂いて…ありがとうございます。ワンピース…普段着にも出来ますよ。デザイン、いろいろあるんです。」
「本当ですの?!」
「はい!あ!もし、アイリスさんさえ良ければ、普段着と制服用のワンピースを作ってくださいませんか?たしか、カーネリアン家は衣服職人さんが大勢いて、服飾に力を入れているとこの国を学んでいる時に教えて頂きました。」
「えっ…そんな!よろしいのですか?!美桜様のお考えなのですから、フローライト家で事を起こされた方が…。」
「たしかに、フローライト家でもできる事かもしれませんが、専門的な事は専門家に…という言葉が私の国にはありまして…。なので、ここはカーネリアン家にお任せします。」
「…美桜様にそこまで言われてやらないのは…違いますわよね。わかりました!この件、カーネリアン家が責任を持って製作、販売し、民の利益になるように動いてみせますわ!」
「はい!よろしくお願いします!」
美桜と、アイリスは雑談を交えながら苗を作っていき、肥料にする分の枯れ始めている花を抜き取る作業などもしていった。
「(土いじり…けっこう楽しいです…。お菓子作りもそうですが、何かを作ると言うのは楽しいですね。将来の…夢…。『咲き誇る未来…一ノ瀬さんみたいだと思って』『一歩ずつ、出来る事を出来る範囲で』……。どうして今、雅君や鳴宮さんの言葉が頭をよぎったのでしょうか…。でも…お二人の言葉…今の私みたいです…。一歩ずつ…進みます。)」
美桜はオープニングセレモニーでの事を思い出しながら目の前の作業の事や自分の将来の夢を思いながら作業していた。
フロックスやオリヴァーの報告を聞いていたサントリナが雇用の件をふと思い出し、まだ聞いていなかったなとオリヴァーに問いかけた。
「雇用の方も種類や人数、賃金、事細かに正式に決まったよ。……決まり過ぎて怖いくらいだ…。だけど、もうこの国に仕事がないとは言えないくらいに、話はまとまったよ。」
「そうでしたの。これで貧困に苦しむ方々がいなくなればよいのですが…。」
「…そうだね。それは…国と、我々貴族の今後も課題だ。何はともあれ、美桜さんのおかげで国全体が動き始めてる。明日からまた忙しくなるし、今日はもう遅いからこの辺で切りあげよう。」
サントリナの問いに答えたオリヴァーがサントリナとそのまま話し込んでいたが、視線を時計に向けると時間も遅く、会話もキリが良かったので明日の為に解散の提案を持ち掛けた。
皆がオリヴァーの言葉に賛同しその場は解散となった。
次の日。
オリヴァーやライラック、フロックスは今後の政策をさらに強固なものにするため午前中に王宮に出向いた。
美桜やサントリナ、アイリスはお昼ご飯を済ませ、制服のワンピースに着替えて花植えの準備をするため、孤児院へと向かった。
孤児院に着いた美桜達はシスターに声を掛け、事の説明をした。
説明を受けたシスターはにこやかな笑顔を浮かべた。
「通達は午前中に来ましたよ。この施設の大人達もぜひ手伝いたいと申しております。」
「そうだったのですか。お手伝い、心強いですわ。さっそく作業に入らせてもらいますね。」
サントリナがシスターと会話を交わし、美桜達に体を向けて、始めましょうと言う合図で美桜やアイリス、サントリナは施設内に入り、施設の大人たちと合流した。
「さて、美桜ちゃん、何から始めたらいいかしら?きっと仕事の早いお父様達の事だから、通達が来たという事は道具も揃っているはずよ。」
「そうですね…。そうしましたら、今は枯れていなくてもいいので麻の植物の繊維を集めて、器の形にする作業をしたいです。最初はその作業だけをして、いくつか器が出来たら作業を二手に分かれましょう。器を作る作業と、出来た器に土と蕾を入れる作業の二つに分かれます。」
「わかったわ。…麻の繊維…そうね…今すぐに枯れているものを用意するのは困難だけど、出来ない事ではないわね。今はできる事をしましょう。」
美桜の説明を受け、皆が納得し、動き出した。
オリヴァー達や施設の大人達が用意したであろう麻の繊維で、美桜が器のお手本を作り、それをもとに各々が作り始めた。
和気あいあいとしながら作業をしていき、数十個も器が出来上がったところで作業は予定通り二手に分かれた。
美桜とアイリスは苗づくりに、サントリナは引き続き器作りの作業に分かれた。
どうやらサントリナは手先が器用だったようで、器作りが思いのほか楽しく本人は大変気に入ったようだった。
美桜とアイリス、施設の大人数人が器を持ってスリジエの花畑に集まり、美桜がお手本で苗を一つ作り、肥料の為によける花の説明もした。
その苗や説明を手本に皆が作業をし始めた。
孤児院では大人数で作業をするという事は、畑に野菜を作る以外そうそうにない事なので、施設の敷地内で遊んでいる子ども達が大人達の作業に興味を持ち、駆け寄ってきた。
そんな子ども達に大人達は優しく丁寧に伝えると、子ども達は目を輝かせて、興味津々な様子で作業を手伝い始めた。
美桜とアイリスも花を前に並んでしゃがみ、作業を始めた。
「ふふっ。美桜様と制服のワンピースを着て、こうして作業が出来る日が来るなんて、嬉しいですわ。夢が叶いました。」
「夢…ですか?」
「はい!美桜様の発案…カノン様の発案…ものすごく感心していますの。この制服のワンピースも可愛いのに、汚れてもいいだなんて素敵なお考えです。普段着にもしたいくらいです。お二人のお考え…本当に私…感銘を受けますのよ。」
「そう言って頂いて…ありがとうございます。ワンピース…普段着にも出来ますよ。デザイン、いろいろあるんです。」
「本当ですの?!」
「はい!あ!もし、アイリスさんさえ良ければ、普段着と制服用のワンピースを作ってくださいませんか?たしか、カーネリアン家は衣服職人さんが大勢いて、服飾に力を入れているとこの国を学んでいる時に教えて頂きました。」
「えっ…そんな!よろしいのですか?!美桜様のお考えなのですから、フローライト家で事を起こされた方が…。」
「たしかに、フローライト家でもできる事かもしれませんが、専門的な事は専門家に…という言葉が私の国にはありまして…。なので、ここはカーネリアン家にお任せします。」
「…美桜様にそこまで言われてやらないのは…違いますわよね。わかりました!この件、カーネリアン家が責任を持って製作、販売し、民の利益になるように動いてみせますわ!」
「はい!よろしくお願いします!」
美桜と、アイリスは雑談を交えながら苗を作っていき、肥料にする分の枯れ始めている花を抜き取る作業などもしていった。
「(土いじり…けっこう楽しいです…。お菓子作りもそうですが、何かを作ると言うのは楽しいですね。将来の…夢…。『咲き誇る未来…一ノ瀬さんみたいだと思って』『一歩ずつ、出来る事を出来る範囲で』……。どうして今、雅君や鳴宮さんの言葉が頭をよぎったのでしょうか…。でも…お二人の言葉…今の私みたいです…。一歩ずつ…進みます。)」
美桜はオープニングセレモニーでの事を思い出しながら目の前の作業の事や自分の将来の夢を思いながら作業していた。
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
なんども濡れ衣で責められるので、いい加減諦めて崖から身を投げてみた
下菊みこと
恋愛
悪役令嬢の最後の抵抗は吉と出るか凶と出るか。
ご都合主義のハッピーエンドのSSです。
でも周りは全くハッピーじゃないです。
小説家になろう様でも投稿しています。
【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜
Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
乙女ゲームの悪役令嬢に転生したけど何もしなかったらヒロインがイジメを自演し始めたのでお望み通りにしてあげました。魔法で(°∀°)
ラララキヲ
ファンタジー
乙女ゲームのラスボスになって死ぬ悪役令嬢に転生したけれど、中身が転生者な時点で既に乙女ゲームは破綻していると思うの。だからわたくしはわたくしのままに生きるわ。
……それなのにヒロインさんがイジメを自演し始めた。ゲームのストーリーを展開したいと言う事はヒロインさんはわたくしが死ぬ事をお望みね?なら、わたくしも戦いますわ。
でも、わたくしも暇じゃないので魔法でね。
ヒロイン「私はホラー映画の主人公か?!」
『見えない何か』に襲われるヒロインは────
※作中『イジメ』という表現が出てきますがこの作品はイジメを肯定するものではありません※
※作中、『イジメ』は、していません。生死をかけた戦いです※
◇テンプレ乙女ゲーム舞台転生。
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げてます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる