55 / 134
52※
「お久しぶりです、陽人様。洗車してる時間がなかったので、汚れていて申し訳ありません。気を付けてお乗り下さい」
「ありがとう、春日。せっかくの休日なのに、ごめんね」
「いいえ。ちょうど、こちらの方面へ遊びに来ておりましたので。陽人様にお会いできて、とても嬉しく思います。ご学友の方も足元に気を付けてお乗り下さい」
「あっ……はい……」
老年の男性に言われるまま、黒いセダンの高級外車の後部座席へ乗り込む。洗車してないなんて詫びてたけど、細かい所まで手入れがされていてとても綺麗だった。
腰がガタガタの俺の為に、陽人が父親の住まいの有働家で執事をしている春日さんを呼んでくれた。ちょうど休みだったらしく、有働家がある県都ではなく、山へダムを見る為に県北の方へドライブに来ていたらしい。ダム巡りが趣味みたいだ。
執事だけでなく運転手も兼任している為、有働家で用意した高級車を貸与されているらしい。
高級な車に乗るのが初めてで、汚さないかひやひやしながら慎重に座った。黒の上質なレザーシートは座り心地が良く、広くてゆったりとした作りのラグジュアリーな車内だった。
陽人は馴れてるみたいで、普通に寛いでいる。王子様みたいな陽人には、こういう高級な物がすごく似合っていた。ただシートに座っているだけなのに、風格があってすごく絵になった。
ーー陽人……似合っててかっこいい……
思わず見とれてしまっていると、「どうしたの?」って陽人に声をかけられた。慌てて視線を外し「何でもない」ってそっけなく返事をした。
俺達がシートベルトをつけると、春日さんは方向指示器を出し、丁寧なハンドル捌きで緩やかに発進した。
「ダムはどうだった?」
「貯水量が少なめでしたが、新緑が美しくて、とても雄大な景色で……とても心が洗われました。それよりも……陽人様、何か良いことがありましたか?」
「えっ……春日わかるの?すごく、良い事があったよ。ずっと願っていた事が漸く叶った……みたいな。ね、柚希」
「あっ……まあ、そうだね」
「それは、良かったです。私が今まで見た中で、一番良い表情をされていたので……久しぶりにお会いできた上に、陽人様が幸せそうで何よりでございます」
「ふふふ、ありがとう。俺も春日が元気で若々しくて安心した」
「ただのしがない年寄りです」
春日さんはロマンスグレーの髪をオールバックでカチッと整えていて、姿勢も正しく贅肉のない引き締まった体をしている。俺から見ても、とても若々しく感じた。
「着きました。陽人様は、ご学友のお家へ寄られるんですよね?私は久美様にご挨拶してから帰ります」
「ありがとう。母さんも春日の顔を見たら、喜ぶと思うよ。遠慮しないで、ゆっくりしていってね」
「ありがとうございます。お気を付けて行ってらっしゃいませ」
陽人の家に横付けし、ハザードを焚いた車から降りて、陽人と寄り添うようにして歩いて家へ入った。春日さんは俺達が門へ入り、姿が見えなくなるまで、最敬礼でお辞儀したままだった。
玄関の前に立ち、解錠して中へ入り、鍵をカチャリとかけた。
どちらからともなく抱き合い、唇を重ね合わせ、激しくディープキスをした。舌を絡めたまま、スカートのホックを外し、パンツを脱いだ。待ちきれない陽人のベルトを外し、ペニスを曝け出すと俺の身体を返し、バックから勢いよく突き刺すように挿入してきた。外に聞こえないように、声を圧し殺す為に自分の腕に噛みついた。それでも鼻から甘い声が漏れ出し、微かに聞こえる俺の声に、陽人が興奮しているのがわかった。
玄関で、浴室で、ベッドで、また浴室で……二人で気を失うまで、何度も何度も抱き合った。
「ありがとう、春日。せっかくの休日なのに、ごめんね」
「いいえ。ちょうど、こちらの方面へ遊びに来ておりましたので。陽人様にお会いできて、とても嬉しく思います。ご学友の方も足元に気を付けてお乗り下さい」
「あっ……はい……」
老年の男性に言われるまま、黒いセダンの高級外車の後部座席へ乗り込む。洗車してないなんて詫びてたけど、細かい所まで手入れがされていてとても綺麗だった。
腰がガタガタの俺の為に、陽人が父親の住まいの有働家で執事をしている春日さんを呼んでくれた。ちょうど休みだったらしく、有働家がある県都ではなく、山へダムを見る為に県北の方へドライブに来ていたらしい。ダム巡りが趣味みたいだ。
執事だけでなく運転手も兼任している為、有働家で用意した高級車を貸与されているらしい。
高級な車に乗るのが初めてで、汚さないかひやひやしながら慎重に座った。黒の上質なレザーシートは座り心地が良く、広くてゆったりとした作りのラグジュアリーな車内だった。
陽人は馴れてるみたいで、普通に寛いでいる。王子様みたいな陽人には、こういう高級な物がすごく似合っていた。ただシートに座っているだけなのに、風格があってすごく絵になった。
ーー陽人……似合っててかっこいい……
思わず見とれてしまっていると、「どうしたの?」って陽人に声をかけられた。慌てて視線を外し「何でもない」ってそっけなく返事をした。
俺達がシートベルトをつけると、春日さんは方向指示器を出し、丁寧なハンドル捌きで緩やかに発進した。
「ダムはどうだった?」
「貯水量が少なめでしたが、新緑が美しくて、とても雄大な景色で……とても心が洗われました。それよりも……陽人様、何か良いことがありましたか?」
「えっ……春日わかるの?すごく、良い事があったよ。ずっと願っていた事が漸く叶った……みたいな。ね、柚希」
「あっ……まあ、そうだね」
「それは、良かったです。私が今まで見た中で、一番良い表情をされていたので……久しぶりにお会いできた上に、陽人様が幸せそうで何よりでございます」
「ふふふ、ありがとう。俺も春日が元気で若々しくて安心した」
「ただのしがない年寄りです」
春日さんはロマンスグレーの髪をオールバックでカチッと整えていて、姿勢も正しく贅肉のない引き締まった体をしている。俺から見ても、とても若々しく感じた。
「着きました。陽人様は、ご学友のお家へ寄られるんですよね?私は久美様にご挨拶してから帰ります」
「ありがとう。母さんも春日の顔を見たら、喜ぶと思うよ。遠慮しないで、ゆっくりしていってね」
「ありがとうございます。お気を付けて行ってらっしゃいませ」
陽人の家に横付けし、ハザードを焚いた車から降りて、陽人と寄り添うようにして歩いて家へ入った。春日さんは俺達が門へ入り、姿が見えなくなるまで、最敬礼でお辞儀したままだった。
玄関の前に立ち、解錠して中へ入り、鍵をカチャリとかけた。
どちらからともなく抱き合い、唇を重ね合わせ、激しくディープキスをした。舌を絡めたまま、スカートのホックを外し、パンツを脱いだ。待ちきれない陽人のベルトを外し、ペニスを曝け出すと俺の身体を返し、バックから勢いよく突き刺すように挿入してきた。外に聞こえないように、声を圧し殺す為に自分の腕に噛みついた。それでも鼻から甘い声が漏れ出し、微かに聞こえる俺の声に、陽人が興奮しているのがわかった。
玄関で、浴室で、ベッドで、また浴室で……二人で気を失うまで、何度も何度も抱き合った。
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
元カレに追い出された専門学生がネカフェでP活相手のパパちんぽに理解らせられてトロトロのメロメロになっちゃう話
ルシーアンナ
BL
既婚子持ちバイ×専門学生
Pixiv https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=27436158
ムーンライトノベルズ https://novel18.syosetu.com/n1512ls/
fujossy https://fujossy.jp/books/31185
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。