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過去と未来を繋ぐ旅
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『早乙女ちゃん、鹿の餌やりはとても楽しかったよ。けど大勢の鹿に囲まれて焦ったよ。つぶらな瞳でじ~っと俺の手というか持っている鹿せんべいを見るんだもんな。祐介』
カフェノートを開くと祐介君の豪快で大きくて綺麗な文字が浮かび上がっていた。
その祐介君の文字からも奈良公園での鹿の餌やりは楽しかったんだなということが伝わってくる。
『祐介君、わたしも奈良で鹿に会えて楽しかったよ。鹿はわたしがあげた鹿せんべいを夢中で食べてくれたよ。噛まれたらどうしようと焦ったけど大丈夫だったよ。早乙女』
とわたしも書いた。
祐介君もあの奈良公園で大勢の鹿に囲まれて楽しい時間を過ごしたようだ。鹿に手元をじーっと見られている祐介君を思い浮かべると可笑しくてクスクスと笑ってしまった。
そして、笑っていると、カフェノートに祐介君の豪快で大きくて綺麗な文字が浮かび上がってきた。
『明日は、いよいよ滋賀県に移動だね。琵琶湖が楽しみだよ。祐介』と書かれていた。
そうだった。明日はいよいよお父さんとの思い出の場所でもある滋賀県に移動するのだった。
『わたしも琵琶湖が楽しみだよ~早乙女』と書いた。
わたしはカフェノートにペンを走らせながらお父さんはどうしているのかなと考えた。
それと、この大阪もわたしにとって懐かしい場所であることを思い出した。
わたしは忘れてしまっていることがたくさんある。
翌朝、新大阪のビジネスホテルをチェックアウトした。わたし達は今から滋賀県に向かうのだ。
空を見上げると綺麗な青空が広がっていた。祐介君も過去の世界でこの空を見上げているのかな。
世界はこの空と繋がっているけれど、過去と未来の空は繋がっているのだろうかそんなことをわたしはふと考えた。
過去があったから今のわたしがいることは間違いではないのだろうけれど……。
「姉ちゃん、おい、早乙女~」
「奈央、うるさいな。わたしが物思いにふけているのに邪魔しないでよ。って早乙女と呼び捨てにするな!」
わたしは、ぷりぷり怒りながら奈央を睨んだ。
「あのね、荷物が重たいんだけど」
「はぁ? チェックアウトしたんだから荷物が重たくても仕方がないでしょ」
「……姉ちゃんのボストンバッグも持たされているから重たいんだよ」
「うん? あ、それね。だって、そのボストンバッグお土産もたくさん入っているから重たいんだもん」
「さ、早乙女ふざけるなーーー!」
「さあ、みんな滋賀県に向かうよ」
わたしは声高々に言った。
奈央といつもの会話をしてわたし達は、滋賀県に向かうのだった。
わたし達は駅に向かって歩き出した。こうしてわたし達は大阪を後にした。
カフェノートを開くと祐介君の豪快で大きくて綺麗な文字が浮かび上がっていた。
その祐介君の文字からも奈良公園での鹿の餌やりは楽しかったんだなということが伝わってくる。
『祐介君、わたしも奈良で鹿に会えて楽しかったよ。鹿はわたしがあげた鹿せんべいを夢中で食べてくれたよ。噛まれたらどうしようと焦ったけど大丈夫だったよ。早乙女』
とわたしも書いた。
祐介君もあの奈良公園で大勢の鹿に囲まれて楽しい時間を過ごしたようだ。鹿に手元をじーっと見られている祐介君を思い浮かべると可笑しくてクスクスと笑ってしまった。
そして、笑っていると、カフェノートに祐介君の豪快で大きくて綺麗な文字が浮かび上がってきた。
『明日は、いよいよ滋賀県に移動だね。琵琶湖が楽しみだよ。祐介』と書かれていた。
そうだった。明日はいよいよお父さんとの思い出の場所でもある滋賀県に移動するのだった。
『わたしも琵琶湖が楽しみだよ~早乙女』と書いた。
わたしはカフェノートにペンを走らせながらお父さんはどうしているのかなと考えた。
それと、この大阪もわたしにとって懐かしい場所であることを思い出した。
わたしは忘れてしまっていることがたくさんある。
翌朝、新大阪のビジネスホテルをチェックアウトした。わたし達は今から滋賀県に向かうのだ。
空を見上げると綺麗な青空が広がっていた。祐介君も過去の世界でこの空を見上げているのかな。
世界はこの空と繋がっているけれど、過去と未来の空は繋がっているのだろうかそんなことをわたしはふと考えた。
過去があったから今のわたしがいることは間違いではないのだろうけれど……。
「姉ちゃん、おい、早乙女~」
「奈央、うるさいな。わたしが物思いにふけているのに邪魔しないでよ。って早乙女と呼び捨てにするな!」
わたしは、ぷりぷり怒りながら奈央を睨んだ。
「あのね、荷物が重たいんだけど」
「はぁ? チェックアウトしたんだから荷物が重たくても仕方がないでしょ」
「……姉ちゃんのボストンバッグも持たされているから重たいんだよ」
「うん? あ、それね。だって、そのボストンバッグお土産もたくさん入っているから重たいんだもん」
「さ、早乙女ふざけるなーーー!」
「さあ、みんな滋賀県に向かうよ」
わたしは声高々に言った。
奈央といつもの会話をしてわたし達は、滋賀県に向かうのだった。
わたし達は駅に向かって歩き出した。こうしてわたし達は大阪を後にした。
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