16 / 33
おばあちゃんの願い
しおりを挟む
「思い出したわ。わたしが神本さん達に頼んだのよ」
おばあちゃんはそう言ってわたしの顔を真っ直ぐ見つめた。
「おばあちゃんがどうして?」
「それは、佐波ちゃんに元気になってもらいたかったからよ」
「……わたしに元気に?」
「うん、そうよ、わたしは佐波ちゃんが元気にしていてくれているとそれだけでとっても嬉しいんですもん」
おばあちゃんは生きていた頃と変わらない笑顔をわたしに向けた。
その笑顔が眩しくてわたしは目を細めた。
「わたしのこの丸くて可愛らしい耳に佐波ちゃんの思いと佐波ちゃんのおばあちゃんの思いが、ピピピーッと伝わってきたんだよ~」
ひよこちゃんはそう言って楽しそうに笑った。
「おい、ひよこ。それはこの俺の三角形の可愛らしい耳にピピピーッと伝わってきたはずだけどな」
神本さんは三角形の耳に手を触れ胸を張った。このイケメンで一見クールな神本さんが自身の三角形の耳を可愛らしいと思っていたなんてと考えると笑みが零れた。
わたしが口元に手を当ててうふふと笑っていると、神本さんのアーモンドアイの綺麗な目と目が合った。
「あ、えっと……」
「佐波さんはどうして笑っているんですか?」
「いえ、神本さんはその耳を可愛らしいと思っていたんだな~と思うとなんだか可愛らしくって」
「あ、この耳ですか!」
神本さんは自身の三角形の耳を触り、そして、ちょっと照れたように笑った。その顔が赤くなっているではないか。
その表情が可愛らしくてまたもや笑ってしまった。
「ゴホン、この俺を笑うなんてちょっとびっくりしますよ。まあ、佐波さんが元気になってくれて俺も嬉しいですけどね」
「オーナーは意外と照れやなんだもんね~」
ひよこちゃんはウッシッシと笑った。
「おい、こら! ひよこ~」
この場にいるみんなが優しい心を持っている人達なんだなと思うとわたしは嬉しくなり頬が緩んだ。
おばあちゃんはそう言ってわたしの顔を真っ直ぐ見つめた。
「おばあちゃんがどうして?」
「それは、佐波ちゃんに元気になってもらいたかったからよ」
「……わたしに元気に?」
「うん、そうよ、わたしは佐波ちゃんが元気にしていてくれているとそれだけでとっても嬉しいんですもん」
おばあちゃんは生きていた頃と変わらない笑顔をわたしに向けた。
その笑顔が眩しくてわたしは目を細めた。
「わたしのこの丸くて可愛らしい耳に佐波ちゃんの思いと佐波ちゃんのおばあちゃんの思いが、ピピピーッと伝わってきたんだよ~」
ひよこちゃんはそう言って楽しそうに笑った。
「おい、ひよこ。それはこの俺の三角形の可愛らしい耳にピピピーッと伝わってきたはずだけどな」
神本さんは三角形の耳に手を触れ胸を張った。このイケメンで一見クールな神本さんが自身の三角形の耳を可愛らしいと思っていたなんてと考えると笑みが零れた。
わたしが口元に手を当ててうふふと笑っていると、神本さんのアーモンドアイの綺麗な目と目が合った。
「あ、えっと……」
「佐波さんはどうして笑っているんですか?」
「いえ、神本さんはその耳を可愛らしいと思っていたんだな~と思うとなんだか可愛らしくって」
「あ、この耳ですか!」
神本さんは自身の三角形の耳を触り、そして、ちょっと照れたように笑った。その顔が赤くなっているではないか。
その表情が可愛らしくてまたもや笑ってしまった。
「ゴホン、この俺を笑うなんてちょっとびっくりしますよ。まあ、佐波さんが元気になってくれて俺も嬉しいですけどね」
「オーナーは意外と照れやなんだもんね~」
ひよこちゃんはウッシッシと笑った。
「おい、こら! ひよこ~」
この場にいるみんなが優しい心を持っている人達なんだなと思うとわたしは嬉しくなり頬が緩んだ。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
後宮祓いの巫女は、鬼将軍に嫁ぐことになりました
由香
キャラ文芸
後宮で怪異を祓う下級巫女・紗月は、ある日突然、「鬼」と噂される将軍・玄耀の妻になれと命じられる。
それは愛のない政略結婚――
人ならざる力を持つ将軍を、巫女の力で制御するための契約だった。
後宮の思惑に翻弄されながらも、二人は「契約」ではなく「選んだ縁」として、共に生きる道を選ぶ――。
雪嶺後宮と、狼王の花嫁
由香
キャラ文芸
後宮に降る雪は、呪いではなく嘆きだった。
巫女として献上された少女セツナは、
封じられた狼王の“花嫁”としての前世を思い出す。
人と妖、政と信仰の狭間で、
彼女が選ぶのは従属ではなく均衡。
雪嶺を舞台に描く、異種婚姻×後宮伝承譚。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる