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学校と狛犬達とクラスメイトそれから……神様
森竹さんがパニック状態ですよ。狛犬達ってば困ります
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「わっ、わわっ! やっぱりわたしの耳おかしいよ。小さな子達の声が大丈夫? って聞いてくるよ~」
森竹さんは頭を抱えパニック状態になっている。
わたしは唇に人差し指を当てたまま小首を傾げる狛子と狛助をギロリと睨んだ。
「森竹さん、大丈夫?」とわたしが尋ねると、森竹さんは、
「大丈夫って言いたいけど大丈夫じゃないよ~」
可哀想に……。でも、これってわたしのせいなのかもしれない。だって、わたしに狛犬がくっついてきたのだから。
「小声で話そう。あのお姉ちゃんあわてふためいているね」
「うん、心配だけど僕達どうすることもできないね」
狛子と狛助は顔を近づけこそこそと話している。だから君達が黙っていることが一番の薬になるんだってば。
「でもさ、奈夜ちゃんの顔怖いよね」
「うん、どうしたのかな? 大丈夫かな?」
「だから君達が黙っていないからだよ!」とわたしは思わず声に出してしまった。
「わたし達ってばうるさかったかな?」
「小声で話したのにね」
狛子と狛助はきょとん顔でわたしの顔をじっと見る。
どうしてこの子達はわかってくれないの? と、言うよりも森竹さんが口を金魚のようにぱくぱくさせているではないかーーーーー!
「あのお姉ちゃんの顔面白いね」
「うん、あのぱくぱくしているお口にお菓子をあげたくなるね」
狛子と狛助は森竹さんの顔を覗き込みながら小声で言った。
一方、森竹さんの口は開いたままになっている。わたしは一体どうしたらいいのかわからない。
「も、森竹さん……」と声をかけてみるもののその後の言葉が出てこない。どうしよう。
「ま、町屋さん、やっぱり誰かそこに居るよね?」
「えっと、その……」
「何だろう? 幽霊? あ、でも幽霊って喋るのかな?」
森竹さんは顎に手を当てて考えている。どうやら少し落ち着きを取り戻したみたいだ。うん、きっと。
「ゆ、幽霊じゃないよ! わたし狛犬だよ」
「そうだよ~僕達狛犬だよ。神様と神社を守っているんだ」
狛子と狛助は返事なんてしないでほしいのにするんだから困る。
「狛犬なんだね。うん、そっか、って、え~!? 狛犬がいるのーー?」
ああ、森竹さんは驚いた声を上げたかと思うとまたまた、口を金魚のようにぱくぱくさせているではないか。
もうわたしは知らないんだから。
「狛子ちゃんと狛助君、森竹さんに説明してあげて」
わたしは匙を投げた。
森竹さんは頭を抱えパニック状態になっている。
わたしは唇に人差し指を当てたまま小首を傾げる狛子と狛助をギロリと睨んだ。
「森竹さん、大丈夫?」とわたしが尋ねると、森竹さんは、
「大丈夫って言いたいけど大丈夫じゃないよ~」
可哀想に……。でも、これってわたしのせいなのかもしれない。だって、わたしに狛犬がくっついてきたのだから。
「小声で話そう。あのお姉ちゃんあわてふためいているね」
「うん、心配だけど僕達どうすることもできないね」
狛子と狛助は顔を近づけこそこそと話している。だから君達が黙っていることが一番の薬になるんだってば。
「でもさ、奈夜ちゃんの顔怖いよね」
「うん、どうしたのかな? 大丈夫かな?」
「だから君達が黙っていないからだよ!」とわたしは思わず声に出してしまった。
「わたし達ってばうるさかったかな?」
「小声で話したのにね」
狛子と狛助はきょとん顔でわたしの顔をじっと見る。
どうしてこの子達はわかってくれないの? と、言うよりも森竹さんが口を金魚のようにぱくぱくさせているではないかーーーーー!
「あのお姉ちゃんの顔面白いね」
「うん、あのぱくぱくしているお口にお菓子をあげたくなるね」
狛子と狛助は森竹さんの顔を覗き込みながら小声で言った。
一方、森竹さんの口は開いたままになっている。わたしは一体どうしたらいいのかわからない。
「も、森竹さん……」と声をかけてみるもののその後の言葉が出てこない。どうしよう。
「ま、町屋さん、やっぱり誰かそこに居るよね?」
「えっと、その……」
「何だろう? 幽霊? あ、でも幽霊って喋るのかな?」
森竹さんは顎に手を当てて考えている。どうやら少し落ち着きを取り戻したみたいだ。うん、きっと。
「ゆ、幽霊じゃないよ! わたし狛犬だよ」
「そうだよ~僕達狛犬だよ。神様と神社を守っているんだ」
狛子と狛助は返事なんてしないでほしいのにするんだから困る。
「狛犬なんだね。うん、そっか、って、え~!? 狛犬がいるのーー?」
ああ、森竹さんは驚いた声を上げたかと思うとまたまた、口を金魚のようにぱくぱくさせているではないか。
もうわたしは知らないんだから。
「狛子ちゃんと狛助君、森竹さんに説明してあげて」
わたしは匙を投げた。
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