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みんなで食べるご飯は美味しい
勇気を出したよ
しおりを挟むわたしはドキドキしながら華夜ちゃんの返事を待った。すると、華夜ちゃんはにぱーっと笑ったかと思うと「嬉しいよ~」と言った。
そして、嬉しそうに目を輝かせ顔をくしゃくしゃにして笑った。
華夜ちゃんが喜んでくれているんだと思うとわたしは嬉しくなり自然と頬が緩む。
「奈夜ちゃん、ありがとう。是非、お邪魔したいよ~」
そう言って華夜ちゃんはにっこりと笑った。
「こちらこそありがとう~えっと、じゃあ明日はどうかな?」
わたしが尋ねると華夜ちゃんは、「うん、明日大丈夫だよ~奈夜ちゃんのおばあちゃんの料理楽しみだな」と言った。
「良かった。じゃあ、おばあちゃんにそう伝えるね」
華夜ちゃんと一緒におばあちゃんの料理が食べられるんだ。やったー。
嬉しいなと思っていると視線を感じわたしは振り向いた。すると、狛子と狛助がにっこりと笑っていた。その横で神様も校長先生の椅子にでーんと座りニーッと笑っている。
神様、狛子に狛助、ありがとう。わたし頑張ったよ。
嬉しくてもうとっても嬉しくて頬が緩んじゃう。
わたしはぽよぽよと緩んでしまった頬に両手を当てて、キリッとした表情を作ろうかなと思うのだけど、ダメだ。自然に頬が緩んでしまう。
「おい、奈夜ちゃん。顔が面白くなっておるぞ」
「えっ? あははっ。面白い顔って酷いですね」
神様に言われ、うわぁーやっぱり傍から見ても頬が緩んでいるとわかるんだと思い焦ってしまった。
「いいじゃないか。嬉しい時は素直に顔に出してもな」
神様はそう言ってククッと笑った。笑わなくてもいいじゃないと思ったけれど、確かに神様の言うとおりかなとも思った。
「奈夜ちゃん、わたしは奈夜ちゃんが誘ってくれてめちゃくちゃ嬉しいよ~」
「えへへ、喜んでもらえてわたしも嬉しいよ~」
わたしは満面の笑みを浮かべた。
「やったね、奈夜ちゃ~ん!」
「嬉しいね、奈夜ちゃ~ん!」
狛子と狛助もぴょんぴょん飛び跳ねて喜んでくれた。
「うん、嬉しいよ~」
わたしは素直に答えた。もう今から明日が楽しみだ。
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