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シロッコもブクブクにゃん
しおりを挟むわたし達はお湯に顔をつけ頭まで浸かり鼻をブクブクとさせた。
やっぱりこれはもう楽しくて仕方がない。だって、シロッコも一緒に潜っているんだよ。
ブクブクブクブクと鼻をブクブクさせる。ミケにゃんとシロッコとより仲良くなれたそんな気がした。
「お風呂で鼻をブクブクは楽しいよ~」
「た、楽しいにゃ~ん」
「にゃはは、楽しいにゃ~ん」
わたし達はお湯から顔を上げ叫んだ。シロッコも楽しんでいるようで良かった。
「じゃあ、もう一回潜るよ~」とわたしは元気に言った。
「は~い、潜るにゃん」とミケにゃん。「お風呂遊びがこんなに楽しいなんてね」と言ってシロッコは笑った。
「せ~の!」、「せ~のにゃん!」とわたしと二匹の猫達は声を合わせて潜った。
そして、お湯に顔を浸けて鼻をブクブクブクブクさせた。こうしていると嫌なことなんて忘れることができる。うふふ、楽しいな。
お湯から顔を出すとミケにゃんとシロッコも笑っていた。アヒルのおもちゃとカラフルな鳥のおもちゃもぷかぷかと浮いていて癒される。
「あ~楽しかったね」
「うん、お風呂がこんなに楽しいにゃんてね」
シロッコもとびっきりの笑みを浮かべた。
「シロッコちゃんてば大人になってからも楽しいことを発見したにゃんね」
ミケにゃんはシロッコの顔を見てにゃぱっと笑った。
「うん、そうただね。これからの猫生も楽しいことを見つけて生きていきたいな」
そう言ったシロッコの表情は生き生きしていた。
お風呂から上がると少しのぼせたけれど元気だ。
「さあ、カモミールティーでも飲んでゆっくり休もうにゃん」
シロッコが温かいカモミールティーを淹れてくれた。
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