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シロッコとコーン

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  今日の朝食はコーンスープ、クロワッサン、目玉焼きにそれからコーンパンだった。

「おい、シロッコ、やっぱりコーン尽くしだよね」

「にゃはは、目玉焼きとクロワッサンはコーンじゃないにゃんよ。コーンがたくさんあるから仕方ないにゃん」

「まあ、コーンも好きだからいいけどね。でもまさかこの先もコーン尽くしなのかな?」

「トマトもあるから大丈夫よ。今日は、トマト料理作ってないからにゃん」

 シロッコは口元に手を当てて楽しそうに笑う。

「……やっぱり楽しそうだね。もういいよ。って満里奈ちゃん笑っているよね」

  ケンはわたしの顔をキッと睨んだ。

「えっ!  笑ってなんかいないよ。うふふ、ぷふっ」

「笑ってるじゃないか。本当になんて奴なんだ」

  ケンはふぅーと大袈裟な溜め息をついた。

「あはは、ケン君ごめんね。さあ、シロッコちゃんの美味しい朝食を食べようね」

「わかったよ……」

「はい、今日も良い一日になりますように。いただきま~す」とシロッコが肉球のある手を合わせた。わたし達もシロッコに続き「いただきま~す」と言った。

  今日も楽しい朝食の時間です。

  おっと、ミケにゃんは相変わらずすでにコーンパンを食べていた。

「美味しかったにゃん!」

「ミケにゃん、いただきますの前に食べていたのねにゃん……」

  シロッコは眉間に皺を寄せ呆れている。

「だって、ミケにゃんお腹が空いたのにケンとコーンの話で盛り上がっているんだもん。ミケにゃんは腹ペコで待てなかったにゃん」

  ミケにゃんはそう言ってにゃぱにゃぱ笑いコーンスープを飲んだ。

  さあ、わたしも食べよう。コーンパン美味しいかな。
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