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お絵描きをしましょう!
しおりを挟むクラスメイトのみんなは絵を描いたりモデルになりポーズを取る者など様々だった。
ただ、みんな楽しそうなのでわたしはワクワクしてきた。
うふふ、わたしももう一枚描こうかな。ちょっとワクワクしながらノートを開いた。さてさてどんな絵を描こうかな?
なんてニコニコ笑いながらペンを握っていると、
「満里奈ちゃん、わたしも絵を描こうかな~」
椿ちゃんもノートを開きにっこりと笑った。
「うん、絵を描くことは楽しいよ~」
「わたしは絵が下手くそなんだけどね……」
椿ちゃんはそう言ってペンをくるくる回した。
「えっ! そうなの?」
「うん、幼稚園児が描いたみたいな絵になってしまうんだよ。可愛い絵が描ける満里奈ちゃんが羨ましいよ」
「とんでもないよ! わたしの絵なんて子供が描いた落書きみたいな絵だよ~」
「ううん、めちゃくちゃ可愛らしい絵だと思うよ」
椿ちゃんはそう言って柔らかい笑みを浮かべた。
「そっかな! そんな風に言ってもらえると嬉しいよ。椿ちゃんありがとう」
下手でもわたしは自分の描いた絵が好きなんだもん。椿ちゃんの笑顔を見るとちょっぴりだけ自信を持っちゃうよ。
「わたしも描こう。満里奈ちゃん笑わないでね」
椿ちゃんはそう言ってペンをぎゅっと握った。
「うふふ、笑ったりなんてしないよ。椿ちゃんの絵楽しみだよ」
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