乙女ゲーム〜弟の制裁編〜

めみる

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弟の制裁

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僕は今ある場所に向かっている。
一学年うえの教室。

そこには、いま皇太子やら、伯爵子息やら、騎士やら、なんやらが集まっているらしい。
ただ一人の女子に。逆ハーレムってやつ?

その中で僕が用事があるのは、ただ一人




僕は、行き良いよくドアをあけ教室に入ると周りを確認する。

そこには、群がるイケメンだらけの男の中心に美少女が一人。


僕は、即座に満面の笑顔を浮かべ話しかける







「おい。ゲス」







っと。

群がる男たちが、殺気立つがそれを笑顔で流すとその中の一人の男の腹に一発クリーンヒットさせる。

その騎士の男は、嘔吐物を吐き出しながら二、三歩さがりながら、僕の顔を見上げる

そして、僕はその騎士の癖に反応もできたなかった騎士野郎に笑顔で話しかける。


「ああ、ごめん間違ったよ兄様。久しぶりだね。」



話しかけた兄は僕の顔を確かめると、真っ青になりながらまだお腹を押さえている。



「ああ、僕は見ての通り元気だよ。」



勝手に喋っているが別に壊れたわけじゃないよ。これは、兄上への挨拶みたいなものだ


「そうそう、兄様。この間僕信じられないことを聞いたんだ。
兄様が姉様を泣かせたって」



姉様とは、本当の姉様ではなく兄の婚約者だ。

「信じられないよね?」


そう言いながら、僕は兄の腕を軽く捻りながら近くの机に叩き付けて体を押さえつける。



「勿論。そんな噂嘘だって僕は、信じてるよ。だって、あれだけ僕が姉様を大切にしないと後悔する。って教えてあげたのに兄様がまさか、たったそれだけを覚えられずに。こんな顔のいい金持ちの男だけ選んでハーレム築く女なんかに騙されるなんておもわないからさあ」



周りのビッチの取り巻きが一瞬殺気立つが、普通なら一番強いはずの騎士がワンパンでやられてる上



「ぎぃあああああぁぁぁぁぁぁぁ」



腕をとられ捻られ。人があげるとは思えない悲鳴をあげている為にうごけないでいる兄を見ればみんな顔を逸らすものだ。だから、僕は呟く。


「ねぇ。兄さん。・・・僕頭悪いやつ嫌いなんだ。」



僕は、笑顔で兄様の顔をみつめる。
兄の顔には恐怖しかない。



「わかるよね。姉様のお家がどんな地位か?」


僕は淡々と抑揚をつけないで喋る。


「わかるよね。あの婚約は、我が家の為にあるって。」


そして、兄の耳元で囁く


「兄さんは、顔以外いいとこなんて無いんだから、あんな優しい姉さんを捨てたりしたら、自分がどうなるかわかるよね?」

兄は震えながら、コクコクとうなずくが近くに居た空気が読めない女が喋り出す。


「やめて。彼をこれ以上苦しめないで」

いきなり、叫ぶ。ビッチに僕は振り向く。

「苦しめる?」

心底言われてる意味がわからないっという顔でとうと、少し威張ったように女が喋り出す。
「そうよ!!彼は、あなたが産まれてから自分が兄なのに弟のあなたに勝てないのを・・・ずっとあなたと優劣をつけられて苦しんでるのよ。」


そう叫ぶ彼女は、まるで自分が悲劇のヒロインのように作ったような哀しそうな顔をする。
苦しむ?兄さんが?僕と優劣をつけられて?
僕はついその言葉を聞いて心のそこから






笑いがこみあげてきた・・・





「ごめん。ごめん。」


つい笑いすぎて止まらなくなった僕を何を笑っているかわからないという顔でみつめられ、笑いを頑張ってとめて彼女を見つめる。



「兄さんが僕のことで悩んでた?・・・クスクス。違うよね?僕が産まれる前から勉強なんてしてなかったでしょ?
僕が勉強を始めてからも逃げて遊び歩いて。
でも、このままじゃだめだから僕の所為にしたんでしょ?みんな哀れんでくれるもんね。出来のいい弟と比べられる自分ってフレーズだけで・・・クスクス。 」


そして、声を下げる

「でもね。僕は、兄さんが実は、頭いいことなんてしってるよ?
だって、僕にちゃんと追いついてこれているんだもの。ちゃんと、僕たち血が繋がってたんだって近頃思ってたんだけど、爪が甘いのは優しい母さまに似たのかな?」


そういって、親指の爪を剥がす。

「ぎあああああぁぁぁぁぁぁぁ」



「兄様。僕が言いたいことわかるよね」


兄がコクコクと頷く。


「ちゃんと、一人でごめんなさいは、出来るかな?」


赤子を諭す様な口調で話す僕をみつめ兄は必死に頭を縦に動かす。
それを確かめ僕は、笑顔で腕をはなしてあげる


兄は、即座に僕から離れると、そそくさと教室から出ようとする。

それを見送りながら僕は兄にさけぶ

「ああ、そういえば兄様が僕のために呼んでくれたお掃除屋さん達。なかなか腕が良かったから、みんな屋敷に住まわせて面倒みることにしたんだ。だからかな?とっても喜んでくれてね。すっごく兄さんにお礼がしたいって会いたがってたから今度お礼させてあげていいかな?」

そういうと、兄は真っ青になりながら「いらない」っといって走って逃げていった。

さあて、最後の仕上げかな?
僕は心のなかでつぶやくと。笑顔で彼女と取り巻きになった野郎共に振り向く。
そこには、引きつった顔をした人達。


「これは、これは殿下。気づきませんでした。お騒がせして、申し訳ありません。」

わざとらしく。今気づいたように皇太子に挨拶をして、でも、喋らせないようにそのまま喋り続ける。


「ああ、お騒がせしたのに、わが家の事情なので詳しくは話せないのが、大変申し訳ないです。」


そう区切り。視線をビッチにむける。
「あと、そこのお嬢さん。婚約者がいる者には、手を出すとロクなことになりませんよ。ちゃんと避妊してましたよね?
誰とやったかわからない人の子は我が家では認知しませんのであしからず。」

唖然とする彼女を放置して

僕は歩きながら出口を目指す。そして、ドアに手をかけるとまた振り返り、ポツリと呟く。

「ああ、あともう一つ。我が家は、拳で語り合う体質なんですが・・・」


1テンポ置きまた僕は、呟く。





「皆さんのお家は、どうなんでしょうか?
皆様もちゃんと、ご家族と話し合われた方がいいと思いますよ。
では、失礼します。」


そういって、僕は、深く腰を下りながら頭を下げ扉を閉じる。


さあて、僕の役目は終わった。

陛下に頼まれていた釘さしも終わったし
これで殿下達の目が覚めるならよし。

覚めぬなら、後は、各家でどうにかするだろう。

僕は、鼻歌よろしく。

兄さんの後を追う。
ふふふ。兄さんには義姉さんをしっかり捕まえてて、貰わないと、誰かに取られたらうちが困るからね。


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