仮面肉便姫

ぬるでば

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第7話 祝開通

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 瑞希みずきは、兄に前立腺を責められてあっさり射精してしまった。
 兄のベッドに腰をかけ、ぽーっとした表情で腑抜けている。
 そのお尻の下は、自分がまき散らした精液でぬるぬるだ。
「気持ち悪い」
 お尻がぬるぬるして気持ち悪いと思いながら、動くことができない。
「どうする。今日はこれでやめておくか?」
 兄は、ローションまみれになった手をティッシュで拭き、瑞希の隣に座った。
「へへへ、お尻って気持ちいいんだな」
 瑞希がしどけない笑顔で兄を見つめた。
 いつもより濃いめで挑発的な化粧の美少女に見つめられた兄は心臓が高鳴った。
「しゃぶってもいいかな」
 瑞希の目は兄の股間に注がれている。
「お前、できるのか?」
「うん、36ホールでやったから」
「そうだったな」
「いただきまーす」
 瑞希は、手際よく兄のズボンとパンツを脱がすと兄のペニスに両手を合わせた。
 兄のペニスは、すでに天を衝く勢いだ。
 瑞希は、ベッドに腰掛ける兄の前に回り込んでひざまずく。
 兄の両脚に手を置き、顔をペニスに近づける。
 ペニスに鼻を沿わせて兄の匂いを肺いっぱいに吸い込んだ。
「ちょっと臭いぞ」
 いたずらっぽい目で兄を見上げる。
 兄のペニスは、チーズのような軽く饐えた匂いを発している。
「すまんな、シャワー前なんだ」
「いや、なんかいいな、この匂い。盛る」
 瑞希は、兄の股間に顔を埋め睾丸の匂いも楽しんだ。
 兄が股間に顔を埋める瑞希の頭を優しく撫でる。
「あ、なんか嬉しい」
 兄の匂いを嗅ぎながら瑞希が笑顔になった。
 兄の脚に置かれていた瑞希の手が、徐々に兄の中心に移る。
 兄も体毛がなく、すべすべのきめ細かい肌で、手に吸い付くようだ。
 瑞希は、兄のペニスを愛おしそうに両手で包み込み、うっとりとしている。
 瑞希の赤く彩られた唇が開き、ピンクの舌がペニスに向かって伸びる。
「おう」
 瑞希の舌が兄のペニスを舐め上げた。
 たまらず兄が声を漏らす。
 瑞希は亀頭の裏側を下から上に繰り返し舐めている。
 ロリポップを舐めている子供のようだ。
 ただ、子供と違うところは、舌使いが亀頭に絡みつくようにねっとりしていることか。
「アニキ、出てる」
 瑞希は、亀頭の先、尿道口に指をあてがい、ゆっくりと離した。
 亀頭の先と指の間に透明の粘液が糸を引いた。
「うるせえ、いちいち言うな」
 兄は、恥ずかしそうに顔を背ける。
 瑞希は舌を収めると、ぬめる唇を軽くすぼめ、亀頭の先にキスをした。
 音を立てながら何度も吸った。
 まるで先走りの露を吸い出すかのようだ。
 軽い塩味を楽しんだ瑞希の唇が大きく開いた。
 荒い息を漏らす口の中では、唾液でぬめぬめと光る舌がペニスを待ち受けている。
 ぱんぱんに充血して赤くそそり立つペニスが瑞希の口に飲み込まれていく。
「ちんこってどこまで飲み込めるんだ?」
 兄のペニスを口に含んだ瑞希は、舌で亀頭の形を楽しみながら、ぼんやりと考えた。
 その考えを試すように、ゆっくりとペニスを口の奥へと迎え入れた。
 唇と舌をペニスがこすっていく感触に身震いした。
「おえっ」
 ペニスが上顎の固い部分を過ぎ、柔らかい喉に差しかかったところで軽い嘔吐反応が起こった。
 喉が異物の侵入を阻止しようとしたのだ。
「ここらが限界か」
 瑞希は、自分の喉の限界を意識した。
 そのあとは、軽い吐き気を楽しむかのように限界を少し過ぎたあたりまで飲み込むようになった。
 なぜそんなことをしたかというと、嘔吐しそうになると喉の奥からどろっとした粘液が出てくるからだ。
 その粘液がペニスに絡まることで、口の中と唇が更に気持ちよくなった。
 瑞希は、唾液と喉の粘液を口角からだらしなく垂らしながらペニスを味わい続ける。
 兄は、瑞希がペニスを堪能する様子を優しく見守り続けてくれた。
「そろそろ、入れてくれる?」
 口の気持ちよさを十分に味わった瑞希が、ペニスから口を離した。
「分かった」
 兄は、瑞希の部屋から持ってきたローションのボトルに手を伸ばす。
 一旦ボトルを手にしたが、しばし無言で見つめる。
「ま、いいか」
 兄は小さくつぶやくと、瑞希をベッドに仰向けに寝かせた。
 瑞希の膝を折って脚を開かせる。
 会陰部が部屋の明かりに照らされて露わになった。
 もちろんローションでぬめっているアナルも丸見えだ。
「いや、さすがにアニキが相手でも恥ずかしいぞ」
 瑞希が両手で顔を覆った。
「ちょっとローションを入れるぞ」
「え、ローションて塗るだけじゃないの?」
「中に入れておいた方がお互い気持ちいい」
「そうなんだ」
 兄がローションボトルのノズルを瑞希のアナルに当てる。
「ちょっと固くない?」
 瑞希は、アナルに当てられたノズルの感触が兄の指より硬いことに気づき、少し不安になった。
「指3本を軽く飲み込むケツのくせに何言ってるんだよ。これくらい余裕で入るから心配すんな」
「はーい」
 瑞希は自らアナルの力を抜いてノズルを受け入れた。
 兄が言ったとおり、なんの抵抗も痛みもなくするりと入ってしまい拍子抜けした。
「入れるぞ」
「よしこい」
 兄がボトルの腹を握る。
「ひゃっ」
 瑞希の直腸にローションが流し込まれる。
「浣腸とはちょっと違う変な感じ」
「あ、もしかしてお尻の中に射精されるとこんな感じなの?」
 直腸にローションを注入される感覚に興奮した瑞希が矢継ぎ早に言葉を発する。
「うるさい。ちょっと黙ってろ」
 兄が笑いながら瑞希を制した。
「抜くぞ、ケツに力入れて締めろ。緩めるとローションが漏れるからな」
「オッケー」
 それを合図に兄がノズルを抜き去る。
 ノズルが長い糸を引いて瑞希のアナルから離れていった。
「さてと、それじゃあ入れるぞ」
「楽しみ」
「そこでだ、セーフでいくか、生でいくか」
「セーフって?」
「ゴムを使うのがセーフだよ。いろんな感染症を防ぐことができる。安全を考えるならセーフ一択だ」
「じゃあ生で」
「俺の話聞いてる?」
「うん、聞いてる」
「やっぱりバカなの?」
「アニキが変な病気持ってないの知ってるし」
「まあな」
「だから生がいい」
「そうか、分かった」
 兄は、ローションを自分のペニスにも塗り、滑りをよくした。
「よいしょっと」
 瑞希の脚を持ち上げ自分の肩に乗せた。
 脚を持ち上げられたことで、瑞希のアナルが正面よりやや上を向く形になった。
 兄は片手をペニスに添えて亀頭を瑞希のアナルに合わせた。
「いいか」
「いいよ」
「痛かったら言うんだぞ。無理はするな」
「痛くてもいいから早くやってくれよ」
 瑞希は、お尻を左右に振って挿入を催促した。
 早く兄を迎え入れたい一心だった。
「お前、顔を隠すと本当に大胆になるな」
「ペルソナだろ」
 瑞希のアナルにしっかりと亀頭を押し当てた兄がゆっくりと腰を前に進める。
「うほっ」
 亀頭がアナルを割って入る感触に瑞希は鳥肌が立った。
 アナルが押し広げられている。
 徐々にアナルの拡がりを感じていると、あるところでつるんとペニスが素早く進み、アナルに感じていた押し広げられる感覚が消えた。
 最も太い部分である亀頭のカリが括約筋を通過したからだ。
「痛くないか」
 兄が確認する。
「全然平気。気持ちいい」
 顔を隠したまま瑞希が返事をする。
「アナルがなじむまで少しこのままな」
 兄はペニスが半分くらい入ったところで動きを止めた。
「え、なんで? 動いてよ。気持ちよくなりたい」
 瑞希が自分で腰を動かそうとする。
「がっつくな」
 兄が左手で瑞希のお尻を張った。
「いて!」
 瑞希は、突然の痛みに驚いて顔に当てていた両手が開いて兄と目が合ってしまった。
「でも好きかも……」
 そう言った瑞希は素早く顔を手で覆った。
「お前は初めてなんだからじっくり慣らした方がいい。気持ちよくなりたいのは分かるけど、少し我慢しろ」
 兄の言葉は諭すような慈愛に満ちている。
「うー」
 兄の愛を感じた瑞希は耳まで真っ赤にしながら頷いた。
 兄がじっとしていると、肉親のペニスをアナルに受け入れているという背徳感がじわじわと瑞希の中に沸き起こる。
「俺、とんでもないことしてるんだな」
「してるっていうか、されてる、な」
「あ、そうか、されてる側だもんな今は」
 アナルが兄のペニスの太さになじみ、緩くなってきた。
 アナルは緩くなってきたが、逆にアナルで感じる気持ちよさは増している。
 ペニスはじっと動かないのに、快感が括約筋から周囲の組織へじわじわと広がっているような気がした。
「なんか、お尻があったかくなってきた」
 瑞希は、アナルに快感と温感を覚えた。
 アナル周りがほかほかと温かい。
 現実にアナルが熱を発してるのかどうかは分からない。
 血流が増えて熱く感じているだけなのかもしれない。
 しかし、温かく感じていることは事実だ。
「そうか。じゃあ、そろそろ動かすぞ」
「待ってました」
 兄は、ゆっくりと腰を引き、一旦ペニスを抜いた。
「うはっ」
 瑞希は、脱糞したような感じがして焦った。
「俺、うんこ漏らさなかった?」
 真剣な顔で兄に訊いた。
「大丈夫だ。漏れるうんこはお腹の中にないだろ。漏れたのは俺のちんこだから心配いらない」
「よかったー。マジで焦った」
「ははは、アナルにちんこが入ってると、ずっとそんな感じだぞ」
「へー、そうなんだ。区別がつかずにうんこ漏らすことはないの?」
「お腹の中にあれば出ることもあるんじゃないか」
「それは避けたいな」
「だな」
 ペニスが抜けた瑞希のアナルは、すぐに収縮してぴったりと閉じられている。
「さすがに初めてだと締まりがいいな」
 兄が瑞希のアナルを覗き込んだ。
「見ないでくれよ、恥ずかしくて死ぬぞ、俺」
 そう言いながらも瑞希のペニスは、ずきずきと脈打っていた。
「じゃあまた入れるからな。今度は動かすぞ」
「うん」
 瑞希の声が上ずっている。
 上ずった瑞希の声は、まるで女性のようだ。
 兄は手を添えずにペニスの先を瑞希のアナルに当て、身体全体をゆっくりと前に出した。
「きたっ」
 亀頭が没入してカリが括約筋を押し広げたところで瑞希が声を上げた。
「ここのコリっとする感じが好き」
 括約筋をカリが通過して急激に収縮するときの感じが気に入ったようだ。
「こうか?」
 兄は、瑞希のリクエストに応え、亀頭の抜き挿しを繰り返した。
「あっ、あん、いい、そこ、すごくいい」
 瑞希は、無意識に女性のような喘ぎ声を上げていた。
「そーれ」
 兄がペニスを根元までアナルに突き立てた。
「やん!」
 直腸の突き当たりまでペニスに侵入された瑞希は顎を上げて背中をのけ反らせた。
 直腸がS字状にカーブしているところをペニスで突かれ、からだの奥が苦しくなるのを感じた。
 ただ、それは苦痛ではなく、不思議な違和感を伴って瑞希の脳髄に飛び込んできた。
 兄は、何度か直腸の奥を突くと、また亀頭が括約筋を広げるところまでペニスを引いた。
「うんこ出る!」
「出ない」
「出るって、絶対出るよ、これ!」
 ペニスを引かれると、脱糞のような感じがすると兄に言われて分かってはいた。
 しかし、アナルから脱糞の感覚を受け取ってしまうと、反射的に脳が「うんこするよ」と判断してしまうのだ。
「ほらっ」
「ひっ!」
 脱糞を叫ぶ瑞希を無視して、兄は再びペニスを奥まで送り込んだ。
「奥が苦しい……」
「そうだろうな」
「そういうもんなの?」
「そういうもんだ」
「そっか」
 兄に言われると素直に受け入れてしまう。
「奥が苦しいけど、お尻はすごく気持ちいいし、奥も苦しいだけじゃなくて、なんだろう、内臓をかき回されてるみたいな変な感じがして好きかも」
「食レポしてるみたいだな」
「ホモレポだよ」
「誰がうまいこと言えと」
 二人で笑った。
 笑いながらも兄はペニスの抽挿を繰り返した。
「あひっ、やん、ちょっ……」
 瑞希は、アナルから尾てい骨に響く快感に酔いしれた。
 尾てい骨から背骨を通って脳まで快感が押し寄せてくる。
 快感の波に身を任せると、今まで経験したことのない安心感と浮遊感が訪れた。
 瑞希の赤い唇は、それ自体が別の生物であるかのようにぬめぬめと光り、意味不明な言葉を発し続ける。
 いつの間にか直腸の奥に感じていた苦しさは消えてなくなっていた。
 自分の直腸が兄のペニスを包み込むように形を変えてくれたような感じがした。
「アニキ…… 俺…… お尻、好きだ…… 俺、ホモになる……」
 瑞希がうわごとのようにつぶやく。
「なに言ってるんだ。お前はとっくにホモなんだよ」
 兄はそう言おうと思ったが、その言葉を飲み込んだ。
「よし、そろそろいくか」
「はぁ、はぁ…… いって、俺の中に……」
「よし」
 兄は、肩に担いでいた瑞希の脚をさらに押し上げた。
 瑞希が腰から二つに折れ、膝が瑞希のお腹につくくらいだ。
 こうすると自然と瑞希のお尻が上がり、アナルが上を向く。
 上を向いたアナルに挿入されているペニスを前後に抽挿すると、どうなるか。
「アニキ! これやばい! だめっ! 許して」
 兄のペニスが瑞希の前立腺を突くことになる。
 瑞希は、あまりの気持ちよさに手で覆ったままの顔を激しく左右に振って許しを請うた。
 兄の腰の動きが激しさを増す。
 瑞希のアナルは、こすれる粘膜が出す淫猥な音を部屋に響かせる。
「ひゃ、ひゅ、あぁ……」
 瑞希は、兄に指でされたときのようなお腹の奥が固く収縮するのを感じた。
「アニキ! まただよ! またさっきのがきたよ!」
「よし、俺もいきそうだ」
「いっしょだよ、いっしょだよね!」
「ああ、いっしょにいくぞ」
 瑞希のペニスは、透明の粘液をだらだらと垂らして喜びを表している。
「瑞希!」
「アニキ!」
 瑞希は、たまらず手を顔から外して兄の背中に回した。
「んあーっ!」
 先に射精したのは瑞希だった。
 瑞希は、自分の精液を白いお腹にぶちまけた。
 膝と顎が震えるように痙攣している。
「いくっ!」
 兄が呻き、ペニスを瑞希の中深くに突き立てて止まった。
「入ってる! アニキのが俺に入ってる!」
 痙攣しながら瑞希が歓喜の声を上げた。
 兄の大臀筋が律動するように収縮を繰り返す。
 兄のお尻の動きに合わせるようにアナルの中のペニスも跳ねた。
 その度に瑞希は直腸の中に兄の精液が送り込まれるのを感じた。
「いっぱい出たね……」
 瑞希が恥ずかしげにつぶやいた。
「分かるのかよ」
「ううん、分かんない。一度言ってみたかったんだ」
 瑞希がぺろりと舌を出した。
「バカなの?」
「ぞくぞくするからやめて」

 兄のペニスが抜き去られたあと、瑞希はアナルから精液とローションが混ざったどろどろの粘液が流れ出るのをぐったりと横たわりながら感じた。
 瑞希のアナルは、まだ口を開けて赤く充血した直腸を日にさらしている。
 そこからとろとろと粘液が溢れてはシーツに染みを作っている。
「アニキ-」
 瑞希が力なく兄を呼んだ。
「なんだ」
「開発してくれてありがとー」
「いや、俺も気持ちよかったから」
「ならよかった……」
 そう言い残して瑞希は深い眠りに落ちた。
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