3 / 8
ハムスターのハイド
しおりを挟む
今日も、また狭い箱の中。
メスとの交尾を楽しみながら、大好物のひまわりの種を齧る。
水を沢山飲んで、喉の渇きを潤す。
だけど、そろそろ、ここから出てえなぁ。
子宝に恵まれたのは嬉しいけど……俺等も、ほったらかしにされたら戦場に変わっちまうってことを人間は分かっちゃいねえ。
可愛くても増えちまえばハツカネズミみたいなもんでよ。雑食なんだよ、俺等は。
ほら、みろ。
食事にありつけなかった奴の生き様を……仲間を食い殺すんだ。
その肉の血の匂いを嗅ぎつけた奴が他の奴を食い出す。
人間が見る頃には地獄絵図に変わるんだぜ。
さて、俺も動くとするかな……脱獄出来ない、この箱の中でやることは、ただ一つ。
生き残ったのも、俺と俺の息子だけ。
だけど、ごめんな……我を失ってるのは、わかってるけど、もう限界なんだわ。
かと言って俺も若くねえからよ。
さっさと俺を食いちぎって、お前だけでも生き残れよな
メスとの交尾を楽しみながら、大好物のひまわりの種を齧る。
水を沢山飲んで、喉の渇きを潤す。
だけど、そろそろ、ここから出てえなぁ。
子宝に恵まれたのは嬉しいけど……俺等も、ほったらかしにされたら戦場に変わっちまうってことを人間は分かっちゃいねえ。
可愛くても増えちまえばハツカネズミみたいなもんでよ。雑食なんだよ、俺等は。
ほら、みろ。
食事にありつけなかった奴の生き様を……仲間を食い殺すんだ。
その肉の血の匂いを嗅ぎつけた奴が他の奴を食い出す。
人間が見る頃には地獄絵図に変わるんだぜ。
さて、俺も動くとするかな……脱獄出来ない、この箱の中でやることは、ただ一つ。
生き残ったのも、俺と俺の息子だけ。
だけど、ごめんな……我を失ってるのは、わかってるけど、もう限界なんだわ。
かと言って俺も若くねえからよ。
さっさと俺を食いちぎって、お前だけでも生き残れよな
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる