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下章
第六話 そこをどいて!
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「どうも、テトです! これ…久々にやるなぁ。 僕は今…異世界に一緒に来た兄ちゃんと姉ちゃん達と向かい合っています!」
僕の前には、武器を構えた3人が立っていた。
僕と目が合うと、クケコが言った。
「テト君…生きているとは思ったけど、ちゃんと姿を見るまで信じられなかった。 それよりも…何でエルフ達と行動を共にしているの⁉」
「エルフの人達は、僕との利害が一致したから協力をしているだけだ!」
「利害の一致って…テト君は何を材料にエルフ達に協力をお願いしたんだい?」
「ワルダー公爵という男を捕まえて、エルフ達に引き渡す…その為の協定だよ。 それよりも、どいてくれないかな? 僕の大事な人も此処に捕まっているんだ!」
僕は必死に訴えるが、3人が首を縦に振る事は無かった。
それどころか…
「エルフ達は、とても野蛮な種族と聞いたわ! 人を捕らえて問答無用で処刑する種族だって…」
「それは人間がエルフ達を捕まえて、奴隷にしたりペットにしたりとする人が多いから、それによって人間を許せなくなっているだけだよ。 人間側が危害を加えなければ問題は無かっただけなのに、」
「でも、エルフ達は…魔王の配下の魔族だって!」
「それ、誰から聞いたのか知らないけど…この世界には魔王なんていないよ! 魔王がいたのは、遥か200年前で…その英雄テッド・リターンズという人が3人の妹達と共に倒した以降、魔王は出て来てないって。」
「テト君こそ、その話を誰に聞いたの?」
「僕を拾ってくれて良くしてくれたドワーフの人達だよ。 トランドオーケスの黒い衣装を着ていた人たちに皆殺しにされたけどね。 それよりも、悠長に話をしている暇が無いんだ! 僕の大事な人がこの城の人達に攫われたんだから助けに行きたいから道を開けて!」
「テト君の大事な人って?」
「ハーフリングの王女様で、メーモという僕と同じ年の女の子だよ。」
僕はすぐにでも城の中に入りたいと思うのだけど、兄ちゃん達が通してくれない。
こんな事をしている場合じゃないのに…
「王女様が言うには、この世界の亜人種は皆敵だって!」
「王女が罪もない亜人種を襲っている張本人だよ! 他の街には、人間と亜人種が共に暮らしている街だってある! 兄ちゃんや姉ちゃん達は、この世界を旅した事はあるの?」
「私達は…でも、亜人種は敵だって!」
「なら、亜人種と呼ばれる女の子を助けに来た僕は、敵という事だね? 時間が惜しいから、戦いたくはないけど…そこをどかないなら掛かって来い‼」
僕は地面に手を触れると、石の球体を作りだした。
「掛かって来いだと? テトよ、俺達は魔物との戦いでレベルは100を越えているんだ! 俺達に勝てると思っているのか⁉」
「なんだ、たかが100程度で強気に出ていたのか。 僕はレベル356だよ!」
「356だと…⁉」
「わかったら、そこをどいて!」
僕は前に進むが、一向にどく気配が無かった。
僕は溜息を吐くと、石をリフティングしてから氷を纏わせてシュートした。
氷の球は勇者達の元に向かって行くと、触れる瞬間に破裂して周囲を凍らせた。
そして勇者達が凍り付いて動けなくなっていたが、セソが火魔法で氷を溶かしたのだった。
「僕だって兄ちゃんや姉ちゃんに手を出したくはない! だけど邪魔するのなら…」
「待って、テト君! 解ったから…その前に王女に真実を聞きに行きましょう!」
「だから僕はメーモを助けに…いや、王女か…?」
そういえば、ドワーフ達を殺したのは王女直属の忍びってシルビアが言っていた。
なら、メーモの場所は王女に聞いた方が早いか?
「なら案内して! それで一緒に行けば真実が解ると思うから。」
「分かったわ…こっちよ!」
僕達は城の通路を進んでいた。
そして階段がある場所の前に、1人の騎士が立っていた。
「勇者様方…勝手な事をしては困りますね!」
「騎士エクレール様、王女様の所に行きたいので通して戴けませんか?」
「それは叶いませんので…おや、君は?」
騎士エクレールと僕は目が合った。
そして僕は思い出したのだった。
「あ、この世界に来た初日に僕を崖から突き落とした奴!」
「あの時の…やはり生きていたのか⁉」
騎士エクレールは、すぐに口を噤んだ…が、それを3人に聞かれていたのだった。
「どういう事? テト君を崖から突き落としたって…?」
「王女の命令で、役立たずの僕に生きていては困ると言って、僕を崖から突き落としてくれたんだよ。 奇跡的に生きてはいたけど、結構重症に近かったんだから!」
騎士エクレールは冷や汗を掻いて、拭う仕草をした。
そしてあたふたと何か言い訳を考えようとして、思い付いたようで僕に言って来た。
「勇者様達! 蛮族共に与する者達の仲間のいう事を聞いてはいけませんよ!」
「答えになっていませんよ、どういう事なんですか?」
「だからそれは…その少年の戯言だと。」
「崖から突き落とした事はこの際、どうでも良い! それよりも、そこをどいて!」
「お断りします! 我らは王女の盾…如何なる攻撃に対しても拒んで見せましょう!」
「あっそ!」
僕はウエストバックから鉄球を取り出してからリフティングをして、光を纏わせると…エクレールの持つ盾の中心にシュートした。
すると、盾はヒビが入ってから砕けたのだった。
「王女を守る盾が崩れたけど、その後は?」
「小僧! 何をした⁉」
「何かをした…いいから、早くどけ!」
「断る! 盾が無くても、私には剣が…」
鉄球を光球にして蹴り込むと、剣の根元から折ったのだった。
「貴様! 国王より戴いた【正しき心の証の剣】を…」
「10歳の子供を崖から突き落とす様な奴に、どんな正しい心があるんだよ?」
「ふっ…剣も盾も失ったが、私のレベルは158ありますので、誰も通れませんよ!」
「僕は356あるけど…そういえば殺しかけたお礼をまだしていなかったね?」
「356だと⁉ 嘘を付くな‼」
「何なら証明してあげようか? 僕の事を殺そうとしたんだ、自分も殺される覚悟はあるよね?」
僕は鉄球に煉獄の青い炎を纏わせながらリフティングをした。
回数を重ねる毎に、炎の熱気が周囲にも伝わっていた。
「貴様…人を殺すという事がどういう事か解っているのか‼ その行為は決して許されない事なんだぞ‼」
「どの口が言うか…僕の事を崖から突き落として殺そうとした癖に、もう良いや!」
僕は騎士エクレールに向けてシュートをすると、騎士エクレールは一瞬で消滅したのだった。
「よし、これでスッキリした! さて、案内の続きを頼むよ、姉ちゃん達!」
「テト君…あなたは解っているの? 人を殺したのよ‼」
「だから? それがどうかしたの?」
「殺人はね、どの世界でも罪が重い許されない物なの。」
「だから? じゃあ、姉ちゃん達が倒してきた魔物達は良いの? あれも人とは姿が違うっていうだけで、命を持っている物だよ。」
「あれは…魔物だから。」
「魔物なら殺しても良いんだ? じゃあ、聞くけど…その魔物達が姉ちゃん達に何かしたの?」
「魔物達は向かって来たから…」
「見知らぬ者が自分の住処の近くに入って来たら警戒して、仲間や子供を守る為に行動をしただけじゃないかな? それを身勝手な理由で殺す事は許されるの?」
「それは…?」
3人は考え込んでいる所を見ると、どうやら自分勝手な理屈を正当化しているという事に気付いたみたいだった。
僕はいつまでも付き合ってはいられないので、姉ちゃん達に言った。
「これから僕は王女の部屋に行くけど、言葉次第では王女を殺すのに何の躊躇いもないから…人が死ぬのを見たくないのなら、王女の部屋を教えて。 後は僕だけで行くから…」
「私はあなたに人殺しをして欲しくないの。」
「なら、この世界に来て信じられる人達に出会って、僕を息子だと言って可愛がってくれた人達が王女の差し金で皆殺しにされた。 それを許せというの?」
「本当に王女様からの命令かどうかを…」
「なら、僕を救ってくれた人達が嘘を付いているっていうんだ? わかったよ…姉ちゃん達とはここでお別れだ。」
僕は階段を上がろうとした。
だが、クケコに呼び止められた。
「もしも王女様を殺してしまったら、私達は二度と元の世界には戻れないのよ‼」
「兄ちゃんや姉ちゃん達には、元の世界に帰りたいかもしれないけど…僕はあんな地獄に戻る意味がわからない。 僕はこの世界に残るから、王女様以外から帰る方法でも探したら?」
その後…クケコは何度か僕を呼ぶが、僕は一切振り向かずに通路を進んで行った。
そして王女らしき部屋の扉が見えた時、シルビアを殺した黒い衣装の忍びがいたのだった。
「この部屋には誰も通しません!」
「そう?」
僕は壁や床に手を当てて、無数の石の球を出現させた。
「僕はあなた達を殺すのに躊躇いなんか全く無いから…死にたくないのならさっさと消えろ!」
「小僧が…」
忍びは徒党を組んで向かって来た。
僕は無数の石を光球に変えた。
「ロック! これで逃げられないよ‼ シルビア母さんの仇だ、ホーミングシュート‼」
僕のシュートした光球が、忍び達の頭に直撃して吹っ飛ばして行った。
ロックというスキルは、どんなに逃げても追尾するスキルだった。
今迄使わなかったのは、スキルというのをあまり信じていなかったのだ。
「あの時のリーダーが居なかった…という事は王女の部屋の中か。」
僕は王女の部屋の扉を開けた。
すると、指揮官が刀を構えて向かって来たのだった。
次回、ギム達を皆殺しにした指揮官との戦いが始まろうとしているのだった。
僕の前には、武器を構えた3人が立っていた。
僕と目が合うと、クケコが言った。
「テト君…生きているとは思ったけど、ちゃんと姿を見るまで信じられなかった。 それよりも…何でエルフ達と行動を共にしているの⁉」
「エルフの人達は、僕との利害が一致したから協力をしているだけだ!」
「利害の一致って…テト君は何を材料にエルフ達に協力をお願いしたんだい?」
「ワルダー公爵という男を捕まえて、エルフ達に引き渡す…その為の協定だよ。 それよりも、どいてくれないかな? 僕の大事な人も此処に捕まっているんだ!」
僕は必死に訴えるが、3人が首を縦に振る事は無かった。
それどころか…
「エルフ達は、とても野蛮な種族と聞いたわ! 人を捕らえて問答無用で処刑する種族だって…」
「それは人間がエルフ達を捕まえて、奴隷にしたりペットにしたりとする人が多いから、それによって人間を許せなくなっているだけだよ。 人間側が危害を加えなければ問題は無かっただけなのに、」
「でも、エルフ達は…魔王の配下の魔族だって!」
「それ、誰から聞いたのか知らないけど…この世界には魔王なんていないよ! 魔王がいたのは、遥か200年前で…その英雄テッド・リターンズという人が3人の妹達と共に倒した以降、魔王は出て来てないって。」
「テト君こそ、その話を誰に聞いたの?」
「僕を拾ってくれて良くしてくれたドワーフの人達だよ。 トランドオーケスの黒い衣装を着ていた人たちに皆殺しにされたけどね。 それよりも、悠長に話をしている暇が無いんだ! 僕の大事な人がこの城の人達に攫われたんだから助けに行きたいから道を開けて!」
「テト君の大事な人って?」
「ハーフリングの王女様で、メーモという僕と同じ年の女の子だよ。」
僕はすぐにでも城の中に入りたいと思うのだけど、兄ちゃん達が通してくれない。
こんな事をしている場合じゃないのに…
「王女様が言うには、この世界の亜人種は皆敵だって!」
「王女が罪もない亜人種を襲っている張本人だよ! 他の街には、人間と亜人種が共に暮らしている街だってある! 兄ちゃんや姉ちゃん達は、この世界を旅した事はあるの?」
「私達は…でも、亜人種は敵だって!」
「なら、亜人種と呼ばれる女の子を助けに来た僕は、敵という事だね? 時間が惜しいから、戦いたくはないけど…そこをどかないなら掛かって来い‼」
僕は地面に手を触れると、石の球体を作りだした。
「掛かって来いだと? テトよ、俺達は魔物との戦いでレベルは100を越えているんだ! 俺達に勝てると思っているのか⁉」
「なんだ、たかが100程度で強気に出ていたのか。 僕はレベル356だよ!」
「356だと…⁉」
「わかったら、そこをどいて!」
僕は前に進むが、一向にどく気配が無かった。
僕は溜息を吐くと、石をリフティングしてから氷を纏わせてシュートした。
氷の球は勇者達の元に向かって行くと、触れる瞬間に破裂して周囲を凍らせた。
そして勇者達が凍り付いて動けなくなっていたが、セソが火魔法で氷を溶かしたのだった。
「僕だって兄ちゃんや姉ちゃんに手を出したくはない! だけど邪魔するのなら…」
「待って、テト君! 解ったから…その前に王女に真実を聞きに行きましょう!」
「だから僕はメーモを助けに…いや、王女か…?」
そういえば、ドワーフ達を殺したのは王女直属の忍びってシルビアが言っていた。
なら、メーモの場所は王女に聞いた方が早いか?
「なら案内して! それで一緒に行けば真実が解ると思うから。」
「分かったわ…こっちよ!」
僕達は城の通路を進んでいた。
そして階段がある場所の前に、1人の騎士が立っていた。
「勇者様方…勝手な事をしては困りますね!」
「騎士エクレール様、王女様の所に行きたいので通して戴けませんか?」
「それは叶いませんので…おや、君は?」
騎士エクレールと僕は目が合った。
そして僕は思い出したのだった。
「あ、この世界に来た初日に僕を崖から突き落とした奴!」
「あの時の…やはり生きていたのか⁉」
騎士エクレールは、すぐに口を噤んだ…が、それを3人に聞かれていたのだった。
「どういう事? テト君を崖から突き落としたって…?」
「王女の命令で、役立たずの僕に生きていては困ると言って、僕を崖から突き落としてくれたんだよ。 奇跡的に生きてはいたけど、結構重症に近かったんだから!」
騎士エクレールは冷や汗を掻いて、拭う仕草をした。
そしてあたふたと何か言い訳を考えようとして、思い付いたようで僕に言って来た。
「勇者様達! 蛮族共に与する者達の仲間のいう事を聞いてはいけませんよ!」
「答えになっていませんよ、どういう事なんですか?」
「だからそれは…その少年の戯言だと。」
「崖から突き落とした事はこの際、どうでも良い! それよりも、そこをどいて!」
「お断りします! 我らは王女の盾…如何なる攻撃に対しても拒んで見せましょう!」
「あっそ!」
僕はウエストバックから鉄球を取り出してからリフティングをして、光を纏わせると…エクレールの持つ盾の中心にシュートした。
すると、盾はヒビが入ってから砕けたのだった。
「王女を守る盾が崩れたけど、その後は?」
「小僧! 何をした⁉」
「何かをした…いいから、早くどけ!」
「断る! 盾が無くても、私には剣が…」
鉄球を光球にして蹴り込むと、剣の根元から折ったのだった。
「貴様! 国王より戴いた【正しき心の証の剣】を…」
「10歳の子供を崖から突き落とす様な奴に、どんな正しい心があるんだよ?」
「ふっ…剣も盾も失ったが、私のレベルは158ありますので、誰も通れませんよ!」
「僕は356あるけど…そういえば殺しかけたお礼をまだしていなかったね?」
「356だと⁉ 嘘を付くな‼」
「何なら証明してあげようか? 僕の事を殺そうとしたんだ、自分も殺される覚悟はあるよね?」
僕は鉄球に煉獄の青い炎を纏わせながらリフティングをした。
回数を重ねる毎に、炎の熱気が周囲にも伝わっていた。
「貴様…人を殺すという事がどういう事か解っているのか‼ その行為は決して許されない事なんだぞ‼」
「どの口が言うか…僕の事を崖から突き落として殺そうとした癖に、もう良いや!」
僕は騎士エクレールに向けてシュートをすると、騎士エクレールは一瞬で消滅したのだった。
「よし、これでスッキリした! さて、案内の続きを頼むよ、姉ちゃん達!」
「テト君…あなたは解っているの? 人を殺したのよ‼」
「だから? それがどうかしたの?」
「殺人はね、どの世界でも罪が重い許されない物なの。」
「だから? じゃあ、姉ちゃん達が倒してきた魔物達は良いの? あれも人とは姿が違うっていうだけで、命を持っている物だよ。」
「あれは…魔物だから。」
「魔物なら殺しても良いんだ? じゃあ、聞くけど…その魔物達が姉ちゃん達に何かしたの?」
「魔物達は向かって来たから…」
「見知らぬ者が自分の住処の近くに入って来たら警戒して、仲間や子供を守る為に行動をしただけじゃないかな? それを身勝手な理由で殺す事は許されるの?」
「それは…?」
3人は考え込んでいる所を見ると、どうやら自分勝手な理屈を正当化しているという事に気付いたみたいだった。
僕はいつまでも付き合ってはいられないので、姉ちゃん達に言った。
「これから僕は王女の部屋に行くけど、言葉次第では王女を殺すのに何の躊躇いもないから…人が死ぬのを見たくないのなら、王女の部屋を教えて。 後は僕だけで行くから…」
「私はあなたに人殺しをして欲しくないの。」
「なら、この世界に来て信じられる人達に出会って、僕を息子だと言って可愛がってくれた人達が王女の差し金で皆殺しにされた。 それを許せというの?」
「本当に王女様からの命令かどうかを…」
「なら、僕を救ってくれた人達が嘘を付いているっていうんだ? わかったよ…姉ちゃん達とはここでお別れだ。」
僕は階段を上がろうとした。
だが、クケコに呼び止められた。
「もしも王女様を殺してしまったら、私達は二度と元の世界には戻れないのよ‼」
「兄ちゃんや姉ちゃん達には、元の世界に帰りたいかもしれないけど…僕はあんな地獄に戻る意味がわからない。 僕はこの世界に残るから、王女様以外から帰る方法でも探したら?」
その後…クケコは何度か僕を呼ぶが、僕は一切振り向かずに通路を進んで行った。
そして王女らしき部屋の扉が見えた時、シルビアを殺した黒い衣装の忍びがいたのだった。
「この部屋には誰も通しません!」
「そう?」
僕は壁や床に手を当てて、無数の石の球を出現させた。
「僕はあなた達を殺すのに躊躇いなんか全く無いから…死にたくないのならさっさと消えろ!」
「小僧が…」
忍びは徒党を組んで向かって来た。
僕は無数の石を光球に変えた。
「ロック! これで逃げられないよ‼ シルビア母さんの仇だ、ホーミングシュート‼」
僕のシュートした光球が、忍び達の頭に直撃して吹っ飛ばして行った。
ロックというスキルは、どんなに逃げても追尾するスキルだった。
今迄使わなかったのは、スキルというのをあまり信じていなかったのだ。
「あの時のリーダーが居なかった…という事は王女の部屋の中か。」
僕は王女の部屋の扉を開けた。
すると、指揮官が刀を構えて向かって来たのだった。
次回、ギム達を皆殺しにした指揮官との戦いが始まろうとしているのだった。
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