聖女になんかなりたくない! 聖女認定される前に…私はバックれたいと思います。

アノマロカリス

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目醒め掛けた記憶の章

第九十四話

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 その日のリアラは…?

 宿屋で突然に前世の記憶が蘇り、頭を押さえて地面に膝から崩れる様に後悔をしていた。

 「な…なんで私は忘れていたのよ、あんなに大好きなお姉ちゃんだったのに…」

 リアラは、すぐにフェンブラート大陸にいると思われるリアナを探索魔法で探してみた。

 だけど、範囲が広過ぎて…中々絞り込む事が出来なかった。

 それから何時間も、何時間も費やしたけれど…?

 一向に見つかる気配すら無かった。

 こうなったら、フェンブラート大陸に乗り込んでから、現地で探すしか無い!

 …と思ったんだけど、転生後での姉が私への扱いや態度を考えると…

 必死になって探そうとしている自分の姿が滑稽に思えて来た。

 確かに前世では私と姉は、仲の良い姉妹だった。

 いや、別に仲が良かったというわけでは無い。

 中学生に上がる前に両親を事故で亡くしてから、親戚中を盥回しにされたのだった。

 その時に常に一緒に居たのが姉で、全ての親戚に見捨てられて路頭に迷っていて山で生活をしている時に、食べ物を探している最中に足を滑らせて…崖から落ちたのだった。

 私達は目を覚ますと、そこは雲の上にある神殿の様な場所で…?

 そこにいる金髪の若そうな人に要望を聞かれ、それを願った後に…

 私達姉妹は、転生後も双子として生活をして行けると話でこの世界に降り立ったのだった。

 だけど転生後に待っていた人生では、姉は裕福な何不自由ない暮らしが待っていて…

 私は奴隷とも思える様な貧しい生活を余儀なくされた。

 しかも、姉は私の事を…これでもかと思う位に虐待をして来た。

 そこで私はふと考えに至った。

 「別に……お姉ちゃんは要らなくね?」

 私達は前世では両親が死ぬ前までは、それなりに普通に暮らしていた。

 でも両親の死後、親戚中を盥回しにされた時は…裕福とは全く無縁な極貧生活。

 それらの暮らしが嫌で、せめて食うには困らないように山での生活をしている最中に命を落とし…

 転生後の姉は裕福な生活で、私がこの世界でまだ口にした事がない肉を頬張っていた。

 私の目の前で、肉の入っている皿をひっくり返してから…ぐちゃぐちゃに踏み潰された。

 そんな姉を…態々危険を犯してまで探す必要はあるのだろうか?

 現在では、周囲に神殿騎士団は居ない。

 …けど、他国に渡れば出くわさす可能性はある。

 出くわしても、うまくかわす事ができれば問題は無いだろうけど…?

 確実に…となると、正直言って自信が無い。

 「お姉ちゃん、どうか…ど変態に弄ばれない人生を送って下さい。」

 …と、リアラはリアナを見捨てる事にした。

 探査魔法に引っ掛かって、酷い生活をしていると分かっているのなら…助けてあげたかも知れない。

 だけど、探査魔法にも引っ掛からないし…転生後にこちらの世界では裕福に暮らせていた訳だし。

 …ところがリアナは…リアラの考えに反して、それなりに裕福な生活を送っていたのだった。
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感想 12

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みんなの感想(12件)

トール
2025.08.16 トール

タケノコ?

解除
トール
2025.08.16 トール

食べ物を粗末にするクソガキは死ね
あーー、詰めが甘かったー、そりゃバレる

解除
トール
2025.08.16 トール

肉🥩🍖🥩が喰えない呪いかな?
もう作者に禿げる呪い掛けるしかないね😉

解除

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