俺は、こんな力を望んでいなかった‼︎

アノマロカリス

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第七話 プライドが傷付いても…

 異世界転生特典は、何も無双目的では無いスキルも存在する。
 いや、本当にさぁ…これって一体何の役に立つんだ?
 …と聞きたくなる様な訳のわからない物がある。
 今回に至っては、これが役に立つとは思わなかったがな。

 「それは、劣化魔法だ。」

 装備やアイテムの性能を上げるという物なら話は分かるが、それらを劣化させるという意味が分からん。
 しかも用途が相手に…ではなくて、自分用にだ。
 自らが呪われた装備を所持した時の解呪の為か?
 呪いが強力だった際に、劣化をさせてから性能を落とす?
 …まぁ、そんな話はさておきとして、今回の劣化魔法に関して言うと…料理人的にはあまり褒められた物ではないが、食材に劣化魔法を施そうと思っているんだ。
 じゃないと、食材の味の濃さが目立ってしまって、料理とは一切呼べなくなってしまうからだ。

 【名のある料理人とは、持ち前の食材を最高に仕上げる事による物である。】

 名のある料理人ならそうかも知れないが…?
 ある時を境に…閑古鳥が鳴いてしまっている状態の定食屋の店主が、名のある料理人なんて烏滸がましい。
 
 「…という事で、俺は名のある料理人とは別物なので、食材を活かしきれないので劣化魔法を使います。」

 料理人のプライド?
 そんな物は、俺にはねぇ‼︎
 生活をする為に金を稼ぐのに、プライドが何の役に立つ?
 …そう、心に言い聞かせながら劣化魔法を食材に浴びせた結果…調味料より食材が勝るといった事が回避出来た。

 「良し、この唐揚げなら…客にはウケるだろうな。」

 それから、前世の定食屋時代の料理を悉く作って試食をしてみた。
 どれもこれも、満足のいく物に出来上がった訳なんだが…?
 まぁ、察してくれ。

 「良し、これで…開店だ‼︎」

 こうして俺の店は始まったのだが…?
 ビール以外の料理があまり食べて貰えなかった。
 …どうやら、見た目的に珍しい物だと思われていたみたいだった。
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