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第十五話 ふざけているのか?・前編
俺は、冒険者ギルドカードという上級身分書を持っている為に、冒険者ギルドからの緊急クエストをなるべく受けなければならない。
何か特別な理由………どうしても外せない用事や別の依頼とのブッキングとかでもない限り、断る事はできなかった。
俺は店をやっている。
冒険者ギルド内の食堂でだ。
街の中で店を借りて開くよりは、金が掛からなくて良い。
だが、冒険者ギルド内の食堂でやる以上、緊急クエストは断る事が……いや、断れないのである。
「飲食店だから、まるっきり客が来ないという事は無いとは思うが…」
この世界の娯楽は、貴族が嗜むカジノくらいだろうが…貧乏人には無縁な場所だ。
そうなると、自然と飯を食うか酒を飲むかになってくる。
ただ、緊急クエストがある度に駆り出されて、数日間も店を閉店にしたままでは客が離れて行きかねん。
今回の緊急クエストは、早く終われば良いのだがなぁ?
「しかし………改めて読むと、ふざけた内容だな。」
凶悪な魔獣が暴れ回っていて、付近の村々に被害が及んでいる…という内容なら問題は無いんだが?
【森の中に現れ、人を見ると襲って来る…凶暴なテーブルと椅子を鎮めよ‼︎】
…という内容だった。
この世界の家具は、人を襲うのか?
…というか、家具型の魔物という事なのか?
「あ、テーブルの様にも見える魔物という事か! そうだよなぁ、そんな筈はないもんな。」
そう思って、クエストを受けた森に来ると…?
テーブルの様にも見える魔物…ではなくて、本当にテーブルと椅子だった。
しかも…人を襲う様になった理由が、子供達を無惨に破壊をされてしまったという話だった。
「えーっと………コイツらに生殖機能があるのか?」
テーブルも椅子も、どちらも木製という話だった。
なので、コイツらの種族としては、一応トレント族という話だった。
俺が昔読んで童話のトレント族って、まんま木の形をしていたのだが?
「何か………理由が理由だし、討伐するのは可哀想な気がするなぁ。」
そこでふと…「ん?」と思った俺は、依頼書を見直した。
すると、そこには「討伐」とは書かれてはおらず、「鎮めよ」…と書かれてあった。
鎮めよ…って、気持ちを落ち着かせろ…という事か?
ならば、その場所に立ち入らなければ良いだけの話…と思って辺りを見た。
そこは、初級冒険者の薬草の群生地だった。
なるほど、そこでたまたまコイツらがその場にいたコイツらを邪魔だと思い、初心冒険者が見た目が雑魚そうなコイツらを破壊したのか。
「俺でも分かる、トレント族は中級の魔獣だぞ…」
さて、どうするべきか…?
当事者を連れて来て謝らさせても、絶対に許してはくれなさそうだもんなぁ。
人で言うなら、親の目の前で子供を殺されて、許せと言っているようなものだからなぁ?
色々ツッコミどころが満載なコイツらだが、何をすれば…鎮める事が出来るんだ?
何か特別な理由………どうしても外せない用事や別の依頼とのブッキングとかでもない限り、断る事はできなかった。
俺は店をやっている。
冒険者ギルド内の食堂でだ。
街の中で店を借りて開くよりは、金が掛からなくて良い。
だが、冒険者ギルド内の食堂でやる以上、緊急クエストは断る事が……いや、断れないのである。
「飲食店だから、まるっきり客が来ないという事は無いとは思うが…」
この世界の娯楽は、貴族が嗜むカジノくらいだろうが…貧乏人には無縁な場所だ。
そうなると、自然と飯を食うか酒を飲むかになってくる。
ただ、緊急クエストがある度に駆り出されて、数日間も店を閉店にしたままでは客が離れて行きかねん。
今回の緊急クエストは、早く終われば良いのだがなぁ?
「しかし………改めて読むと、ふざけた内容だな。」
凶悪な魔獣が暴れ回っていて、付近の村々に被害が及んでいる…という内容なら問題は無いんだが?
【森の中に現れ、人を見ると襲って来る…凶暴なテーブルと椅子を鎮めよ‼︎】
…という内容だった。
この世界の家具は、人を襲うのか?
…というか、家具型の魔物という事なのか?
「あ、テーブルの様にも見える魔物という事か! そうだよなぁ、そんな筈はないもんな。」
そう思って、クエストを受けた森に来ると…?
テーブルの様にも見える魔物…ではなくて、本当にテーブルと椅子だった。
しかも…人を襲う様になった理由が、子供達を無惨に破壊をされてしまったという話だった。
「えーっと………コイツらに生殖機能があるのか?」
テーブルも椅子も、どちらも木製という話だった。
なので、コイツらの種族としては、一応トレント族という話だった。
俺が昔読んで童話のトレント族って、まんま木の形をしていたのだが?
「何か………理由が理由だし、討伐するのは可哀想な気がするなぁ。」
そこでふと…「ん?」と思った俺は、依頼書を見直した。
すると、そこには「討伐」とは書かれてはおらず、「鎮めよ」…と書かれてあった。
鎮めよ…って、気持ちを落ち着かせろ…という事か?
ならば、その場所に立ち入らなければ良いだけの話…と思って辺りを見た。
そこは、初級冒険者の薬草の群生地だった。
なるほど、そこでたまたまコイツらがその場にいたコイツらを邪魔だと思い、初心冒険者が見た目が雑魚そうなコイツらを破壊したのか。
「俺でも分かる、トレント族は中級の魔獣だぞ…」
さて、どうするべきか…?
当事者を連れて来て謝らさせても、絶対に許してはくれなさそうだもんなぁ。
人で言うなら、親の目の前で子供を殺されて、許せと言っているようなものだからなぁ?
色々ツッコミどころが満載なコイツらだが、何をすれば…鎮める事が出来るんだ?
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