偽物の僕。

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19 新学期

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短いようで長かった夏休みが終わって
今日から学校が始まる

新学期の雰囲気は嫌いだ
まだ蒸し暑い外。夏休み中どこに行ったとか何があったとか騒がしい教室。

奏多とも久しぶりに会うな
ちゃんと喋れるだろうか

僕は新学期のどれも心配では心ここに在らずだった




着いてしまった
どうか平和に過ごせますように。
奏多にも迷惑かけたくない


ガラガラッ

教室の扉を開けるといつもの席に奏多は外を見て座っていた

あ、気づいた


〈優希ーー!
奏多がニコニコで僕の名前を呼んで手を振っている
かわいい、、、




「奏多おはよう」
「おはよ!」


「良かった優希生きてた」

「どうしたの笑?」

「いやぁあれから優希に会えなかったから大丈夫かなってすげぇ心配だった」

「でも今日会えて良かった!」

「かなた、、ありがとう」
「大丈夫だよ!」

「ならいいけどさ」
「優希なかなか素直になってくれないから
なぁー笑」 


はーい席に着いて 

奏多の背中から上機嫌なのが伝わってくる
授業中も時々こっちを見て笑いかけてくれる


休み時間になり教室がまた騒めき始めた
奏多は先生に呼ばれて教室を出て行ってしまった。

はぁー、、今日僕ちゃんと笑えてたかな
変な態度とってなかったかな  


〈おーいゆーうーきーくん!


ビクッ


「あれー?優希くんいつも一緒にいる奏多はー?」
「なんで1人なのっ?笑」 
僕を揶揄ってくるグループの1人が肩に手を置いてきて力強く握っている

「あっもしかして振られた?笑笑」
「いやぁーそれは悪いことしたね笑」


頭が痛い

「おいなんか言えよ!」

「っ、、」
言葉が喉に引っかかって出てこない
頭の中では言い返せてるのに、、

かなたっ

一瞬また奏多にたすけをもとめてしまった  

もう奏多に迷惑かけないって決めたんだ

「固まっちゃったー?」

「うっっ、、、」

ガラガラッ

「あ、奏多くんだー」

「おかえり奏多くんっ」
「愛しの優希くんがずっと待ってたよー」

「、、、お前ら優希に何した?」

「こっわっ」
「別に何もしてないって~」
「ただ~夏祭りの時悪いことしちゃったな~と思って大丈夫だった?って聞いてただけ~」

「それならなんも問題なんてねぇから早く優希から離れろ」

「え~いいじゃん!」
「奏多くんの過保護~」

「お前らまじで優しく言ってる時にやめろよ」

「はいはい分かりました~」
「またね優希くん」

「優希大丈夫か?」
「う、うん大丈夫だよ」
「奏多ごめんねありがとう」

「優希、腕」
「痛いよ」

ん?あ、無意識のうちに腕に爪を立ててしまっていた

「あ、ごめんありがとう」

「優希立てるか?」
「トイレ行こう」

??
「う、うんいいけど、、、?」

奏多に腕を引っ張られながらトイレに行った

そして個室トイレに連れ込まれた

「わっ!奏多?どうしたの?」

!!ぎゅうー

へっ?
急にトイレに連れ込まれて何をされるのかと思ったらいきなりハグをされた


はぁーー
「優希、好き」
「すげぇ好き」
「大好き」

奏多は僕を抱きながら自分に言い聞かせるように言った

最初は困惑したけどさっきの僕の様子を見て
安心させようとしてくれてるのかなと思ったら急に奏多への想いが溢れてきた

「僕も好き」
「大好き」
奏多は目をまんまるくさせて驚いていた

「優希、、?」

「なに?笑」

「嬉しい」
「ありがとう」

「僕の方こそありがとう」

「大好き」
ずっとこうしていたい


「あ!奏多!」
「奏多ってば!」
「んー?」
「なぁーに?」

「時間!もう休み時間終わっちゃう!」

その後2人で大急ぎで教室に戻った



























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