偽物の僕。

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「優希」
「お前学校は?」
、、、、、。

「まぁなんでもいいけど留年なんかさせねぇからな」
、、、、。

「あ、あとお前の教師から伝言。お前もう休めないってよ」
「今週中に辞めるって言ってこいよ」

、、、、、。

「今日18時から客くるから。」
「よろしく。ちゃんと金受け取れよ」

《ガチャ



、、、、。
今日のお客さんが来るまでに死のう

遺書、、なんていらないよね
どうせ捨てられて終わりだし

奏多今何してるのかな
奏多に会いたいな
でももう無理か。

あ、写真、スマホ、、どこだ、、、?

んあ、あった

充電切れてる、、

よしこれで大丈夫かな、、?

スマホの中に何枚か二人で撮った写真が
あった気がする

会いたいな、、

ピコンッ

あ、ついた

ブーッブーッ

すごい通知
全部奏多からだ

スマホ、全然使ってなかったから知らなかったな

『優希?』
『大丈夫か?』
(不在着信)
(不在着信)
(不在着信)


『優希ー!』
『おはよー』
『今日学校休みか?』
(不在着信)


『優希!』
『何で既読つかないんだよ』
(不在着信)
(不在着信)
『優希、今日家行くから。』

『優希!』
『大丈夫か!』
『優希!』
『おい!』
『優希!』
(不在着信)
(不在着信)
(不在着信)
(不在着信)
(不在着信)

まだいっぱいある、、

奏多からこんなに、、
たくさん心配と迷惑かけてたんだ

ずっと好きって言ってくれてたのに奏多の言葉を信じきれなかった

どんどん汚くなってく僕を、嘘ついて本当の僕を隠してこんな偽物の僕を奏多はきっと
嫌うだろうから
嫌われたくなかった
大好きだから。
言い訳がましくてごめん。

でも僕のことかわいいって褒めてくれたのも、
好きな人とキスをしたのも手を繋いだのも、全部奏多が初めてで、
傷だらけの体見ても優希は一人じゃないって見捨てないで受け入れてくれたの本当に嬉しかったよ。
でももう何もなくなっちゃった
奏多が綺麗って言ってくれてたの全部

ごめんね奏多。
ずっと大好き。
大好きでごめんね。


今更こんなの送って何がしたいんだろ
ごめんね奏多ほんと自己中すぎて嫌になるよね
でも気持ちのが整理ついた

人生幸せ。なんてないってずっと思ってた

クソな人生だったけど奏多と出会えたことは本当に幸せだった。
想いを通じ合えてからは短かったけど奏多といる時間は幸せでいっぱいだったよ











眩しい
久しぶりに太陽を浴びた気がした

どこに行こう
今ならどこにでも行けそうな気がする
電車に乗ろうかな

傷を隠すための上着ももう要らない
行けるとこまで行こう
人生最後の一人旅。帰路はもうどこにもないけど後悔はしていない



死ぬ場所は海がいい

僕の想いも全部包み込んでくれるような気がした
穏やかな旅路
誰にも縛られない
もう自由なんだ
ぼーっと外の風景を眺めながらそんなことを考えていた
電車の中に入ってくる日差しが暖かくて少し寂しくなったり眠たくなったり、自分の人生の最期にしてはとても穏やかで心休まる時間のように感じた。




ー終点ー

ふぅーっ
やっと着いたー!

ここどこだろ


全然知らない町だし
本当に海なんてあるのかな

それからしばらく歩いて海を探した



あ、あった!

海だーーー!!

もう少しして夜になって冷たくなったら死のう

それまで自由だーー!!

全然人がいない
僕の住んでた所とは全く違う世界に来たみたいだった


今まで苦しかった理由とか死にたかった理由とか全部どうでも良くなる世界

それから気が済むまで遊んだ僕は世界が夜に染まったことに気がついて海に近づく


あ、冷たい
海に入ったつま先から溶けてゆくような感覚がする

やっと終われるのに苦しいのも辛いのも全部終わりなのになぜか涙は止まらなくて



浅瀬から足がつかなくなるところまで進んでぶくぶくと深い深い海の中に沈んでいった

さようなら奏多。ずっと大好きだったよ。
今までありがとう。

これでやっと。







!!

































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