十龍

十龍

双子とか貴族とかが妙に好き。 どうぞよろしく。
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BL 連載中 長編 R18
 北限の大国、アウロラ王国。  氷と雪と星の神々が輝く、美しくも冷徹な超大国。  それを統べるのは、四つの王家だった。  ビスマス王家。  グロウ王家。  ダン王家。  ネイプルス王家。  ジャロリーノは、四王家の一つ、ネイプルス家の末の王子である。  歳は十五。  黒金の艶をもつ金髪と、オリーブのような緑の目をした少年だった。  アウロラ王国は隣国との戦争が終結したばかり。  その戦争は、ジャロリーノの兄たちの死から始まっていた。  兄たちの『非業の死』は、戦争と共に終結をした。  けれど、ジャロリーノの苦しみは終わらなかった。  毎夜、おぞましい夢を見て、はしたない欲望を抱き、そんな自分を嫌悪して生きていた。  ジャロリーノは、兄たちの死の場にいた。  その時の記憶は、無い。  人々はジャロリーノを悲劇の王子と呼んだ。  不憫な王子とも揶揄した。  そんなジャロリーノを取り巻く少年たちの苦しみも、終わらなかった。  生まれてはならない恋、認めてはならない愛。  氷のような現実のその下で、少年たちの幾つもの恋が絡み合い、苛み、氷解を待つ。  季節は冬。  もうすぐ、悲劇の星祭りがやってくる……。 近親相姦・残酷表現有り 苦手な方はご注意を
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文字数 461,970 最終更新日 2018.05.19 登録日 2016.07.01
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