第4回絵本・童話大賞

第4回絵本・童話大賞

選考概要

編集部内で一次選考において大賞候補作としたのは「最弱ドラゴンの物語」「ゼペット」「しろいこうま」「17たま」「探偵エドさん」「りんごちゃんとかぜのこ」「なおちゃんとテディベアの不思議な冒険」「キツネノヨメイリ」の8作品。その後の最終選考においては各々推す作品がばらけたが、編集部全体として高い支持を得た「しろいこうま」が大賞に選ばれた。両親のいない孤独な仔馬のものがたりを描いた同作は、哀しくも、どこか温かい気持ちになれる良質の絵本であり、総合的に見てもっとも完成度が高い作品であると評価された。

応募総数 83作品 開催期間 2011年08月01日〜末日

しろいこうま

三浦武治

編集部より

優しく可愛らしいタッチの絵に、感動的かつよく練られたストーリーと、大変完成度の高い作品だと思いました。脇役達や背景なども丁寧に描かれ、細部まで楽しむことができました。特にラストシーンは、幻想的なイラストによって盛り上げられており、そこで思わず涙した読者の方も多かったのではと思います。

最弱ドラゴンの物語

聖騎士

編集部より

ポイント最上位作品として、“読者賞”に決定いたしました。気弱で「火も吐けない。空も飛べない。魔法も使えない」けれど、心は優しいドラゴンという主人公の設定は、ドラゴンに対するイメージを逆手に取った斬新で魅力的なものだと思います。また、彼が心無い人々によって傷つけられても、友達になった女の子を守るために勇気を振り絞る姿はとても感動的で、強く心を打たれました。

投票ユーザ当選者

投票総数 431票 当選 10名