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7話☆☆

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「んんっ」

 タリアが小さく声を洩らす。
 舌が俺の舌に大胆に絡みつき、音を立てる。
 俺は手を伸ばし、服の上から胸に触れた。

「――ん!」

 息を飲み身体が一瞬強張るが、拒否はされない。
 俺は両手でゆっくりと膨らみを撫で回す。
 服でよく分からなかったが、結構胸が大きい。
 感触を楽しみながら撫で回し揉んでいると表情が苦しげになり、呼吸が更に荒くなってくる。

 ダメだ、直接見たい、触りたい。
 俺はゆっくりとボタンを外していく。
 全て外して前を広げると、白いブラジャーが見えた。
 この世界にもあるんだな、とちょっと感動。
 ブラの上から胸を揉んでみる。
 やはり服の上からより断然柔らかい。

「恥ずかしい、なんでだろう。男に見られるなんて何ともないと思ってたのに」

 キスをやめたタリアが頬を染めて呟く。

「可愛いよ」

 そう耳元で囁きながら抱きしめ、背中に手を回してフックを外す。

「ああ、耳はダメ。弱いんだ、あん」

 吐息で感じるタリアの耳を甘噛みしながら上着を脱がせ、ブラも剥ぎ取って上半身を裸にした。
 我ながら童貞らしくないスマートな手技だ。
 これも日頃のイメトレと、特殊能力を持ってるという精神的余裕のおかげだな!

「あまり見ないでくれ。恥ずかしいから……」

 胸を露わにされてまた視線を合わせてくれなくなったタリアが呟く。
 そう言われても見るよね!
 初めて見る家族以外の生の女の裸、胸を凝視する。
 グラビアと比べるとD位だろうか、綺麗なお椀形。
 全く垂れていないその頂点には小ぶりな乳首が。
 乳輪は大きくもなく小さくもなく。
 エクセレント!

「綺麗だ……」

「は、恥ずかしいから見るなっ」

 耐え切れなくなったように胸を両腕で隠してうつ伏せに倒れ込んでしまう。
 俺はゆっくりと上を向かせ、顔を覗き込んで声を掛けた。

「ゴメン、あんまり綺麗だからつい」

「嘘だ。わたしが綺麗だなんて」

「本当だよ。そうじゃなきゃこんな事しない」

 そう言いながら、ゆっくりとキスをする。
 舌を伸ばすとすぐに舌が纏わりついてくる。
 すっかりキスが好きになったようだ。
 胸を隠す両手に手を掛け、少し力を入れるとさほど抵抗せずに腕が開いていく。
 そのまま両手を頭の上で交差させて、左手一本で抑えつけた。
 力の差があるからこれで充分動きを封じれる。

「これでもう隠せないだろ?」

「ひどい、こんな格好させるなんて」

 タリアは顔を真っ赤にして横に背ける。
 俺は構わず右手を胸に伸ばした。
 仰向けにも関わらず、張りのある胸はちゃんと形を保っている。
 その左のオッパイに手を当て、ゆっくりと揉んでいく。
 柔らかい、でも張りがある。
 素晴らしい手触りだ。
 少しずつ場所をずらし、乳首に近づいていく。
 それと共にタリアの呼吸が荒くなっていく。

「あぁっ!」

 乳首に触れた瞬間、タリアが声を上げた。
 外に漏れていないか思わず扉を見たが大丈夫のようだ。

「静かにして。外の人達に聞こえる」

 俺が囁くと、タリアは微かに頷いた。
 よし、嫌がってない証拠だ。
 触れた指を動かし、乳首を撫でる。
 身体がビクッと跳ねる。
 だが下唇を噛んで声を出さないように我慢してる。
 可愛すぎてもっと虐めたくなる。

 乳首をクリクリと指先で弄る。
 するとすぐさま乳首が立ってきた。
 その乳首を二本の指で挟んで優しくしごく。

「んーっ、んーっ」

 下唇を噛んだまま、声にならない喘ぎを上げる。
 俺は左の乳首を愛撫したまま右乳首に顔を寄せた。
 それを察知したタリアはダメだと言う風に必死に首を左右に振る。
 だかそれで手を緩める俺じゃない。
 そのまま舌で乳首を舐め上げた。

「ああ、それダメ」

 タリアは声にならない吐息で抗議してきた。
 だけど当然無視。
 そのまま乳首を舐め回していく。
 舌全体を使ってソフトに、時折舌先で強く弾く。
 唇で乳首を挟み、そのまま舌を使う。
 当然右手の愛撫もやめていない。
 その動きに身体が艶めかしく弾み、クネる。
 それが楽しくてやめられない。

「あっ――」

 痛みを感じる手前ギリギリの強さで甘噛みすると、身体が一層強く跳ねた。
 絶倫の能力の効果で感度は2倍になっているはずだから、さぞ気持ちいいんだろう。
 これなら童貞の俺でも充分行ける、戦える!

 舌と唇の動きに甘噛みを加えながら、右手を下半身に伸ばす。
 スカートの中に手を入れると生足の手触りだ。
 ストッキングはこの世界は無いのかもしれない。

 ギュッと閉じられた両脚を、触れるか触れないかの微妙なタッチで愛撫する。
 ひたすら優しく、慌てない。
 なんせ俺には感度2倍がついてるんだ。
 しばらくすると、焦れたように脚がモゾモゾしだし、やがて少しずつ脚が開いてきた。

 手を徐々に奥へと進めていく。
 しばらくしてやっと下着に辿りついた。
 指先で筋に沿ってゆっくりと撫で上げる。
 湿ってる!
 それもはっきり分かるほどだから相当な物だ。
 俺の手で女の子を濡らす事が出来たことに感動しながら、徐々に指の力を強めていく。

「ああ、ダメ」

 そう言いながらまた腰がクネる。

「こんなに濡れてるよ。分かる?」

 俺が囁くとタリアはイヤイヤをした。

「おかしいんだ。男が相手なのにどうして」
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